THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,202 小樽浅草橋オールディズナイト20(MAMESHIBA,S,S~SECOND STEP編)

2023-07-29 18:04:43 | Live Set List
**ライブレポートは早くも4バンド目に差し掛かってきましたよ!
何が飛び出すか乞うご期待!!****

この小樽・浅草橋オールディーズライブは、個性溢れるバンド達が馴染み深い音楽を火花散らせて演奏するために、北海道中から大集結するという名物イベント。

今年は初出演7組も含めて29組がエントリー(土日の2日間で)。

去年一杯で想い出深い場所のライブ利用は最後だったんだけど、今年から更に埠頭よりのところで開催された・・・・まあ、お気に入りの小樽屋外イベントだから別にそれはいいんだけどね。((´∀`*))

客席サイドには飲食用の露店商も盛大に設置。

感染対策もバッチリに施し、数多くのテーブル席を用意して皆様のご来場をお待ちしております。


4、13:15~13:45
「MAMESHIBA,S,S~SECOND STEP」
このバンドは札幌にて2018年12月の結成。
順調に活動するも、例のコロナ禍で残念ながら3年近く休止を余儀なくされた・・・・。
でも昨年の4月から新たに3名のメンバーが加入。
心機一転、活動も再開しました。
年齢も性別も関係なく一致団結して極上のスピッツサウンドを追求していきますよ。

男女混合の7人編成。
初出演です。
メンバーの構成は・・・・
ドラム・・・シュウ氏(サングラスとアロハシャツ姿で決めています)
渋いフィンガ―・ピッキングのベーシストは・・・ゴウ氏(サングラス、Tshirt、パンツと全dシン黒ずくめ。ダークブルーのボディカラー・ジャズベースを使用。メイプル指板)
センターに陣取るエレキ・リードギターは・・・ケンジ氏(白いパンツと帽子がトレードマーク。サングラス装着して常にクールなプレイに専念していました。
ギターは335の赤と茶色いボディカラーを交互に持ち替えていました)
眼鏡姿のキーボードは・・・マリさん(ローランドのJUNO-Diを使用。首にタオルを巻き付け椅子に着席したスタイルで延々と弾いていました)
アコースイック・ギター・・・アキラ氏(白マスクに眼鏡、夏っぽく水色のシャツ、茶色の帽子姿)
そして、歌姫が2人!
コーラスガールは・・・ミチ嬢
ボーカル・・・リナ嬢という布陣だ。


さあ、さてさて前置きが長くなってしまったので、そろそろ本編に突入と参りましょうか!!

1曲目は「ロビンソン」
誰でも聞きおぼえのある、お約束共言える定番の代表曲で盛大なる幕開けだ。
11枚目のシングルで最大のヒット曲。
1995年4月5日に発売された最早下手な説明など不要なほどに超有名シングル。
162万枚を売り上げた。
6枚目のalbum「ハチミツ」に収録。
オリコン週間チャートでは最高ランキング4位を記録。
憂いのあるイントロやサビでリフレインされる印象的な優しいギターのアルペジオ一発で掴みはオーケー。
このバンド世界へと一挙にオーディエンスを引き込んだ。
脱帽モノだねえ。
しかし、スピッツって華やかな傑作ナンバーが目白押し。
選曲するだけでも嬉しい悲鳴状態なんだろうねえ。
この曲なんかも、文句なしにジャパニーズ・ポップの金字塔だ。
一聴しただけだとシンプルで地味だし、歌詞も不思議な力を感じて意味深い。
正にスルメのような気高い感触なんでしょうよ。
澄んだ凛とした美しい高音の歌声スタイルが最大の肝。
間違いなしに、ノスタルジック感覚とパーフェクトで純粋な響きが込められている。
その証拠に、一斉に最前列へと陣取った観客達が熱心に団扇を振りながら自然と幸せな気分に浸りきっている。

「皆さん、こんにちは!
本日は大変暑い中、足をお運びいただきましてありがとうございます。
私たちのバンドは世代もバラバラではありますが、しっかりと水分を補給しながら全部で6曲をお贈りしたいと思います。
最後まで楽しんでいってください・・・・・・
次の曲は・・・・チェリー」
13作目のシングル。
1996年4月10日に発売。
7枚目のalbum「インディゴ地平線」に収録。
オリコン週間チャートでは4週目にして1位を見事に獲得!
ミリオンセラーを記録。
161,3万枚を売り上げた。
青春時代を思い起こさせてくれる、甘酸っぱく切ない曲調がちょっぴりと切ないイメージ。
いつまでも耳に残る小奇麗な純情ミュージック。
魅力的なコード進行は、あのビートルズ「レット・イット・ビー」Aメロにも使われているね。
誰からも愛される前半の力強いポジティブな明るさと、後半の落ち着いた曲作りバランスが絶妙。
後世に残る偉大なる功績だ。
実は根幹にはロック魂が込められているのですよ。
スピッツ結成時は意外にもあまり売れないパンク・バンドだったのだから・・・・。
よくある話だけどね・・・・。
オリジナルでは男性シンガーのところを、ここでは女性が伸びやかなボーカルで魅了する。
全然違和感のないところが凄い。
スムーズに溶け込んでいるね。
よほど随所にわたって聞き込んでいるのが見え隠れする。
努力の賜物だ。
典型的なハーモニーも、余裕でバッチリ。
文句なしに効果絶大。
難易度強なのに、阿吽の呼吸で溶け込んでいる。


「それではメドレーでいきます。
コマーシャルなどで、今でも人気のある曲で、まずはいろんなアーティストにカヴァーされている・・・・楓」
楓といえば秋を代表する樹木だけど、ここではノープロブレム。
19作目のシングル。
1998年7月7日に発売。
8枚目のalbum「フェイクファー」に収録。
オリコン週間チャートでは最高ランキング10位を記録。
ここにきて、しっとりとしたザ・バラード攻勢に転じてきた憎い配慮。
今でも色褪せない唯一無二の独特な世界観と存在感を忠実に再現モードだ。
冒頭からなんだか暗いけど、紡ぎ出される歌詞や、一度聞いたら、絶対に忘れられない旋律は、どれだけ時が流れても古臭さを感じさせないのだ。
それでいて安直で浮ついた軽さは皆無。
細部に至るまで計算されつくしたセットリストに酔いしれてみるのも一興かもよ。
ゆっくりとしたテンポで進むため、目を閉じて包み込まれたくなる。
珍しくもピアノが奏でる役割がキーポイント。
そしてアコギが描き出す情景に生命感が注入されているような気がします。
魂が震えるほどだ。
ストレートでタイトなリズムセクションも、淡々としたアレンジを施して彩を添える。
よりコンパクトにまとめ上げられたビートはアーティスィックで癒されるなあ。

続く「青い車」ではカウントのやり直し・・・・
一部で準備に間に合わなかったのかな・・・・!?
気を取り直して・・・・「フォローお願いします((´∀`*))ヶラヶラ」。
通算9作目のシングル。
1994年7月20日に発売。
マニアックなナンバーが飛び出した。
反則技ギリギリの行為は予測不可能。((´∀`*))
5枚目のalbum「空の飛び方」に収録。
オリコン週間チャートでは最高ランキング27位を記録。
スピッツにとっては、ターニング・ポイントともいえる曲。
ヤバいくらいにミドル・テンポに味がある。
しかし、相変わらず意味深でデンジャラスな影のある歌詞のオンパレード。
一筋縄ではいかないねえ。((´∀`*))
まあ、それもファンにとっては楽しみの一つ。
恐るべしスピッツ。
そこまで考えてのマメシバ・・・・がありとあらゆる趣向を凝らしてチャレンジしている。
その心意気に乾杯だ。
あれだけビッグなスピッツだけど、あまりカヴァー・バンドがいないのも頷ける。
難攻不落なんだもん。
マメシバ・・・は貫禄たっぷりに成功しているではないか。
透明感のあるボーカル、壮大なるギターソロ真骨頂、その背後で動き回るベースにも心躍らされる。
完成度の高い聞きどころが満載。


今度も掟破りな行為に出た。
「スピッツではどの曲が好きですか!?・・・・・・愛のしるし」
1998年3月14日リリース。
パフィー6枚目のシングルとして草野正宗が提供した曲。
スピッツは1999年リリースのスペシャル・album「花鳥風月」に収録。
奥田民生からの依頼で実現したというビックリな曰く付き。(奥田民生プロデュース)
夢のコラボレーションで、当時は話題騒然だった。
ちゃんと一癖あるパフィー・テイストが散りばめられているんだから、改めて草野氏の天才的な閃きには敬服する次第。
マメシバ・・・の歌姫たちも、嬉々としてライトなノリでこれを高らかに披露。
チャーミングな振り付けと満面のスマイルまでをも提供。
軽快な行進風の親玉ドラミング、フラフラと風任せで、大袈裟に茶化すお気楽な脱力感が伴っている。
間奏のギター・ソロは鋭くロック要素あり。
ワウペダルなんかもグワングワンとエモーショナルにうねりまくる。


アッという間にラストだ。
スティック・カウントから・・・・「不死身のヴィーナス」
ここでもイントロから伝家の宝刀ワウペダルが、これでもかあというほどに唸りをあげる。
1994年9月21日リリースの通算5作目オリジナル・album「空の飛び方」6曲目に収録。
ちなみにシングルカットはされていません。
認知度は低いけど、破壊力ある生粋のロックモードしていて痛快。
勢いがよく疾走感が抜群故にフィニッシュを飾るには最適。
ライブならではの醍醐味だね。
これだからやめられない。
会場全体が一体化して、ウキウキと賑やかにごった返している。
バックのミュージシャン達もベテランの味わいを醸し出しつつもいい仕事をしていますよ。
決して派手ではないけれども、しっかりとフロントのシンガーレディ達をフューチャーしています。
でも主張するところではガッツリといっちゃってます。
そのタイミングが周囲を凌駕していて、すこぶるかっこいい!!
エンディングでは腕をグルグルと回転させてジャンプ一発!!


「ありがとうございました!
マメシバ・セカンド・ステップでした。
また会いましょう!!」
ステージには熱気の余韻と共に心地よい風が吹き抜けていきました・・・・。
今後の展開に早くも要注目。

****本当にお疲れさまでした。
ヤチヨさんがボーカルのリナ嬢にインタビュー。
「バンドの名刺を作ったそうで、ここに60枚あるそうですよ」
リナ嬢がそれを高々と掲げる。
「この会場全員分の枚数は用意していませんか!?((´∀`*))」
慌てて手を横に振るリナ嬢。
苦笑い・・・・
あ、そんなにはないそうです!!
でもバンドのメンバー達には気軽のお声がけくださいね」****














































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VOL,202 小樽浅草橋オールディズナイト20(MIRAGE編)

2023-07-29 10:59:08 | Live Set List
3, 12:40~13:05「MIRAGE」

会場無しに流れているご機嫌な曲はTOTO「ホールド・ザ・ライン」

さてさて、3バンド目は札幌からのT-スクエアカバーバンドで5人組。
バンド名も偉大なるT-スクエアの「EL MIRAGE 」から命名。

それまでの流れをガラッと雰囲気変えてオール・インストウルメンタルバンド。

こちらは正真正銘、正統派のJフュージョン・バンド。
ずっと以前からバンドの存在は知っていたんだけど、何故だか縁がなく中々見ることができなかったんだけど、最近は一気に対バンの機会を得てちょくちょく拝見させてもらっているよ。
実は何年も前からあちこちのイベントでSTAはこのバンドと度々対バンだったにも関わらず、土日開催ゆえに曜日違いですれ違ってばかりだったのだ。
でも去年の4月3日(日)ゴールドストーン「フレンズ・ライブ」で遂に生体験が叶った次第さ!!
といっても、ほとんどのメンバーは他のバンドで以前からの顔見知り。
(ご一緒するのは、去年の8月28日、日曜日ここ小樽北運河サウンドエナジー以来だ)

この日も序盤での出演なんてもったいないくらいの、高水準なテクニックを披露してくれました(この日の出演バンドはどこも上手かったけどね!)。

観客席からも、その火花散るテクニカルなプレイの連発に、感嘆の声が漏れ聞こえてくるほど。


こんな凄腕のバンドが、まだまだここ北海道には、うじゃうじゃといるのでしょ。

ひじょうに心強い限りだ。

眼前で繰り広げられた、すさまじいばかりの圧倒的なインプロヴィゼーション。
あまりにも印象が強烈だったので、今でもハッキリと脳裏に焼き付いております。

はい、超久しぶりに会った人もいて懐かしいなあ・・・。

メンバーは、
アルトサックス&EWIにフミヤス君。
ギターは眼鏡姿の石やん(フェンダーのストラトキャスター。ピックアップはこだわりのSSH。渋いブルーのボディカラー。ローズ指板。ワイヤレスを使用。ヨット、カモメ、ヤシの木白シャツが渋い!)。
ベースはアミちゃん(ジャズベースシェイプのFGNを使用。青ボディカラーにメープル指板5弦仕様。石やんとお揃いのカラーは偶然ではないでしょうよ。
バランスセンスがナイス!サングラスとジーンズが爽やか過ぎる)。
ドラムにアキちゃん(メンバー中、唯一麦わら帽子を着用。白マスクと首には手ぬぐい姿で自己主張!)。
そしてキーボードは紅一点のハルちゃん。
黒いワンピースがとってもチャーミングでお似合いさ。
人気絶頂であちこちから、いつでも引っ張りだこの彼女。
この日も愛器ローランド06とスタンド共にかわいらしい白で統一。
これがとてもステージ映えしていた。

どうです!
皆さんも彼らのプレイは、絶対にどこかしらで見たことがあるはず。
そのぐらいにあちこちでアグレッシブに活躍しているミュージシャンばかりです。
特にアミちゃんは
ミキミキちゃん率いるDEAR FRIENDS、40高中、マジックカプセル、他にも膨大なプロジェクトに所属している男だ。
いつでもどこでも熱い注目を浴びているのだ。
この日も相変わらずの超絶技巧なプレイを、クールにこなしまくっていたよ。
石やんも、才色兼備のモデル並みな女性シンガーをフューチャーしたバンドを率いて、近年はすこぶる気を吐いている。
人脈も豊富なナイスガイ・アキちゃんもジャンルの壁を軽く超越して、方々でスティックを振り回しながら叩きまくっているよん。
ハルちゃんについては、もはや野暮な説明なんて皆無。
数えきれないくらいに、対バンを組んできた仲です。

さてさて、長い前置きはそろそろ終わりにして、さっそくライブレポートに突入だ。
サウンドチェックもほどほどに済ませてのスタート!

時間はそうとうに巻きの状態だけに、リラックスモード全開さ。
ちなみにせっかくだから、以前のライブレポートも交えてお送りしたいと思います。
その時とは大幅にセットリストを変えてきたものでね。
したたかなるバンドめ。
一体全体、どれほどの引き出しを隠し持っているのやら。
それでは、よろしくね!!

司会進行役のヤチヨさんがアナウンス。
「次に登場のバンドは6年前に結成されたそうです。
今日は3年ぶり、2度目の出演。
全曲がT-SQUARE。
それでは大いに盛り上がってもらいましょう!」


「こんにちは!ミラージュです。」
オープニングから、いきなりポップな長調の「愛しのうなじ」
悩ましくそそるようなタイトル。
惜しげもなく大人の色気とハイクオリティなテンションを堪能させてくれる、久米大作氏の作品。
1984年12月1日リリースの9作目アルバム「スターズ&ザ・ムーン」に収録。
イントロでEWIがトラブって音切れしちゃったけれど、そこは余裕でニコヤカに軽くクリア。
それはいぶし銀のギター・ソロでも同様。
後半でのテンポダウン効果がこれまた効果絶大。
「多少は地味に聞こえるけれども、噛めば噛むほどに味の出てくる」とは後にメンバーとなる河野啓三氏によるコメント。
まさにトロピカルなイメージソング・・・・真骨頂。
カラッと晴れ渡る眩しいくらいな青空が、誰の目にも浮かんできたはずさ。
ああ・・・・・そうこうしているうちに益々と晴れ渡ってきたよ!!
この後にプレイされる曲がどれもが真夏のイメージ狙い。
心憎い配慮に乾杯!!
これ一発で、掴みはオーケーなあんばいでしょう。


「ダンデライオン・ヒル」
1992年4月22日リリース17枚目のアルバム「インプレッシヴ」に収録。
和泉宏隆の代表作。
突如としてイントロから繰り出されるキーボード、ベースなどによるアンサンブルがいやが上にも興奮を煽るよ。
EWIとギターによる延々のユニゾンも目を引く。
バッキングのハイハット中心に進行するドラムの繊細な刻み。
パーカッシブなベースによりサムピック奏法。
全体を神々しく包み込むシンセの荘厳なる調べが、言葉に言い表せないほど美しい。
ベースとキーボードによるソロバトルは、唖然とするほどのまとまり方だ。
これってちょっと練習した程度では成し得ないレベル。
阿吽の呼吸で一致団結の賜物。
引き締め役のアキくんによるドラミングが、中々にいい仕事をしていますなあ。
ビシバシと叩き込むスティックワークには、聞き惚れてしまうほどだ。
紡ぎ出されるEWIの音色も気合の入り方が半端ない。
早くもテンションがマックスに達した。
印象的な驚愕の旋律に心を奪われてしまう。
琴線振るわせっぱなし。
コンパクトな仕上がり度合いが抜群過ぎて憎い限りだ。

「こんにちは、改めまして、ミラージュです。
T-SQUAREのカヴァーバンドです。
今日は天気が良いですね。
本当に幸せです。
次は今時期にピッタリな曲で‥‥夏の蜃気楼!!(((´∀`*))」
1994年4月21日リリースの19作目アルバム「夏の惑星」に収録。
どことなく懐かしい響きを伴うチューン。
出だしのコーラスは山下達郎に影響を受けて発案されたもの。
キラキラと、ときめいてきちゃうぞ。
でも、やっぱり何と言ってもEWIが看板スターだよね。
この楽器が前面にフューチャーされた時には衝撃を受けたものだ。
これで音楽界、楽器界に一大革命が吹き荒れた。
見栄えも音も十分すぎるくらいに未来型で斬新。
石やんの滑らかにフレットボード上を駆け抜けるフィンガリングは札幌フュージョン界屈指の宝だ。
お約束の音色に、皆さんも存分に酔いしれてくださいな。
アミさんの神業とも言えるチョッパー連発も相変わらず切れ味鋭いなあ。
ハルちゃんの優しくも引き締まった鍵盤によるメロディも嫌味がなくて素晴らしい。
アキちゃんがはじき出はじき出すビシバシとパーカッシブなアタック感満点なバッキングも、鋭いアンサンブルを構築していて、どこに耳や目を向けていいのやら迷っちゃうよ・・・・あれ、変な解説だなあ…(-_-;)


「MEGALITH」
1991年3月21日リリースの16枚目アルバム「NEW-S」1曲目に収録。
当時、新加入した本田雅人による派手な作品。
これをアクロバティックと呼ばずに、何をアクロバティックと呼ぶのか?
新生T-SQUREを告げるメカニカルな誇り高きミュージック。
クオリティは一級品だと保証します。
中間部分での高速ユニゾンによるインタープレイでは、息つく暇さえも与えてくれないほどの恐ろしい演奏を突き付けてきた。
唖然だ・・・・。
これってカシオペアから受けた多大なる影響が如実に表れた結果なんだそうだ。
それを知ったら納得。
会場全体が滅茶苦茶に乗り出したシーンをしっかりと目撃したぞ。


怒涛の大長編メドレー7連発!!!
「TRUTH」をぶちかましてきた。
情け容赦なき攻防のセレクション。
日本人ならば誰でも耳に馴染みのある究極の至宝。
1987年4月1日リリースの同名タイトルのアルバムに収録。
1991年にシングルカットされた。
いきなりの掟破り反則技一撃が飛び出した。
もうこれ一発でオーディエンスはノックアウト状態さ。
それにしても、なんという贅沢なるひと時であろうか。
目が点状態。
タイトルやバンド名を知らなくても、メロディーは一緒に口ずさめるね。
それも無意識のうちに。
しかも、脳裏には「F1グランプリ」の爆走シーンがハッキリと浮かんでくる。
そのくらいに認知度が高いのだ。
フュージョン、ジャズファンはもとより幅広い若者世代の層から支持を受けた。
長年にわたり必ずTースクエアのステージで演奏されてきた。
欲を言えば効果としてエンジン音も演出してほしいくらいだ。
あまりにも贅沢かな!?
それにしてもパーフェクトすぎるスリリングなアレンジの妙。
まさにジャパニーズ・フュージョンのお手本のようだ。
雰囲気もバッチリ!
更にロマンティックなミラージュ・ワールドへと引き込まれてしまった。


「ALL・ABOUT・YOU」
1984年リリース8枚目のアルバム「アドベンチャーズ」に収録(スケールの大きなコンセプトアルバムでもある)。
安藤まさひろ作曲。
アルバム名のように細部にわたって凝りまくりで「冒険」しています。
BGM用に聞いたら天罰がくだるぞ!!((´∀`*))
もはやジャズだの、フュージョンだのと狭い括りに例えるレベルのジャンルではない。
ヘヴィーなベース、パワフルなドラミング、繊細なピッキングで追随するギター、あたたかな彩を添えるキーボード、貫禄十分なEWI。
もう観客たちの視線は、旋風吹き荒れる彼らの一挙手一投足に釘付け。
良い意味での金縛り状態。


「脚線美の誘惑」
これまた1曲目に負けず劣らずの、セクシーなタイトルだ。
1982年11月21日リリースの6作目、同名アルバムに収録。
安藤まさひろ作。
ちなみにギタリストの石やんとSTAマサは「まさひろ」と言います((´∀`*))
情け容赦なき華やかなリスペクト・サウンドで、一気に攻め立ててくるなあ。
よしよしだ。
あまりにも悩殺モードに誘惑されて、快感に溺れるというのも一興の戯れだ・・・。
でもチラッとシリアスな面ものぞかせるところが、ツワモノ軍団のスタイル。
リズムセクションがガッチリとボトムを支え続けて、そこに包む混むようなキーボード官能の調べとEWIによる甘い響きが新鮮。
鋭く切り込んでくる、トレブルーなトーンの石やんのフレーズも絶好調。


「ハンク&クリフ」
1983ネンリリースのアルバム「うち水にレインボウ」に収録。
中期スクエアの素晴らしき中堅代表曲。
ずっしりと説得力のある重量感溢れる貫禄のナンバー。
ビンビンにアミちゃんのチョッパーの一音一音が付き刺さってくる。
これでも彼にすればやや抑え気味。
石川くんの正確無比なるコードカッティングも有無を言わせないほどに冴え渡る。
タイトルは伝説の「ハンク・マーヴィン」「クリフ・リチャード」からとったと思っていましたが、犬の名前説もあり・・・・。
タイトル付けには、あのユーミンもアイデア出しをしているそうで謎は深まるばかり・・・・。
メインのリフに乗って、ここでも誰もが憧れを抱く各メンバーのとっても心地よい、それでいてインパクトてんこ盛りな好感を持てるソロが満喫できますよ。


まだまだ続く怒涛のメドレーラッシュ!
「アルカディア」
1989年3月21日リリースの14枚目アルバム「WAVE 」に収録。
T-スクエアと改名後初のアルバム。(スクエアという同名バンドがすでに存在していたため)
「TRUTH 」を彷彿させるロック調の曲。
アキちゃんのグルーヴィーなるドラミングは、いつ聞いても目から鱗だよ。
煌びやかで華麗に舞うがごとく、ハルちゃんの流麗なる威風堂々たる鍵盤さばきよ。
スティーブ・ルカサー並みな速弾きとアーミングを交えた攻撃的ギターソロや、キーボードソロも文句なしに素敵で胸ときめくほどにかっこよすぎ!!


間髪入れずに、
しかしよくもまあ、これだけの入り組んだ構成を把握しているもんだ、とただただ感嘆していると、いつのまにか次の曲へとなだれ込んでいる。
ダメ押しの「オーメンズ・オブ・ラブ」で、とどめを刺す。
1985年6月21日にリリースした12インチ・シングル。
同年4月1日にリリースされた10作目アルバム「R・E・S・O・R・T 」の1曲目に収録。
長く愛される吹奏楽編成やエレクトーン向きの定番曲。
ちょっとそれまでとは異質なニュアンスを免れない構成だけど、これがまた心底グッとくるではないか。
各メンバーの自己アピールする度合いも、程よきバランス感覚。
サウンド構築美意識の披露具合が絶妙だね。
まるで吹奏楽のために制作されたと勘違いされちゃうのもうなずける。
そのくらいによくできたスケールのでっかい作品だ。


MCは意外にもハルちゃんが巧みにこなす。
前もってアミちゃんから「軽妙洒脱なトークもお楽しみに。よろしく!」と予告されていたんだけど、それ以上に癒しの語りにやられちゃったさ。
「マジックカプセル」でのコミカルな口調も、ユニークでお気に入りなんだけどね((´∀`*))
「本格的に夏めいてきましたね~!
青い空とお酒、最高です。
・・・・ハロー・グッバイ!」
1983年5月21日リリースの7作目アルバム「うち水にレインボウ」の1曲目に収録。
もちろん、あのザ・ビートルズ永遠の傑作。
アルト・サックスとEWIを曲ごとに持ち替えてバリエーションをグイグイと膨らませていく。
原曲のテイストを損なうことなく、大胆不敵なる改革を加えている。
これって、ボウっとしていると全くと言っていいほどにカバーだと気づかないよ。
タイトかつ緻密な陶酔のアレンジに痺れるよ。

再びハルちゃんによるMC。
やはり面白い言葉選びに自然とニンマリだなあ。
彼女の優しい人柄がうかがえます。
そしてバンド内の仲の良さがこちらサイドにまでも、じんわりと伝わってきて微笑ましい。
「メンバー紹介をします。
我らがミラージュのビッグボス、アミさん。
ドラム番長、アキちゃん。
正確無比なるギタリスト、石ちゃん。
キラキラなおメメに吸い込まれそうなフミヤスくん。
そして私は温泉マニアのハルコです!!

それでは、早いものでもう私たち最後の曲です。
・・・・最後の曲はサニー・サイド・クルーズ」
1995年5月21日リリースの20枚目アルバム「ウエルカム・トウ・ザ・ローズ・ガーデン」に収録。
ベーシスト須藤満による作曲。
当然極めつけともいえる、ベースソロも豪快に盛り込まれているよ。
会場全体を凌駕したことは言うまでもない。
ピアノに絡む音つくりや、音に対する粒立ちが一筋縄ではいかない。
振り幅の広いアミちゃんのチョッパーは別格。
センターフロントを陣取って、ハイパーEWIを軽やかに吹き込むフミヤスくんは常に笑顔を絶やさずにプレイ。
でもやっていることって簡単ではない。
彼を見ていると楽そうに見えるんだよね。
そう思うんならば実際、あなたもやってみたらいいさ。
後悔するから((´∀`*))。
締めくくりとしては申し分なき決定版。
力強いスネアのよる連打炸裂。
そこから次々と覆いかぶさるように追随してくる猛者たち。
レッドゾーン振り切れ寸前。
余力を振り絞っての熱演。
曲者ら全員が汗だくなんだけど、不敵さは絶えない。
あらら・・・・?どこからか現れたおじさんがシャボン玉を次々と飛ばしてステージに彩を添えてくれる。
フワフワと漂う数多くの綺麗なシャボン玉を見ていると、童心に戻っってしまうね。
ラストにふさわしき全員が火花散るほどのせめぎ合い。
瞬き厳禁。
完全燃焼!
会場全体が一体となってのダンス大会。
気分も高揚。
お祭り騒ぎ。
ライブならではの醍醐味だね。
だからこそ、やめられないライブイベント出演。
満足感に満たされた表情で「ありがとうございました、ミラージュでした!!」
と大団円を告げる。

フィナーレを迎えたミラージュは、達成感に満たされて誇らしげで満足そう。
観客席のあちこちからは当然「凄い!!」の声が漏れ聞こえてきた。
それも致し方ないだろうね。
正直な感想なんだもん。

エキサイトしたヤチヨ嬢も声高らかに賞賛の言葉を絶えず贈る。
そして、この場をお借りして膨大なるスポンサー名を読み上げる。

****この勢いの熱量そのままにお次も負けてはいられません。
これまた異色のカヴァー・バンドが参上しますよ!!

追記:このライブレポートが想像以上の方々が読んでいてくれているようでうれしいよ。
会う人、会う人が賞賛してくれる。
とても励みになります。
たまに辛辣な意見もいただきますが・・・・(-_-;)
それらも全部ひっくるめて今後の参考とさせていただきます。
さ、次にいってみよう!!****
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