THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,210 FRIENDS LIVE89 IN STARLIGHT(S・T・A編)PART,2

2024-03-26 21:11:03 | Live Set List
ここだけの話・・・・
メンバー中4人が風邪をひいているさ
マサ、ミツ、ユーちゃん、そしてトモちゃん
トモちゃん曰く「マサさんにうつされた・・・・」
でも本番中の四人からはそんなこと微塵も感じられなかった
アドレナリンに感謝

熱狂の歓声が沸き起こる。

「改めまして!
サッポロ・トランジット・オーソリティです。
皆さん、楽しんでますか!!
OH,YEAH!
頑固一徹、ブラスロック街道を突き抜けるべく邁進の日々を送っております。
北国唯一無二の存在として君臨。
昨年の初夏からSTA史上最強の布陣が揃いましてギアを一段上げて活動していますが、急遽場所を変更してのライブということでスターライトは申し分のない箱だ。
ということでして、本日はスペシャルな内容でお送りしますよ。
当然100パーセント濃厚なるシカゴでセットリストを組んでいますが、数曲は超絶マニアック。
その中でまずは1曲、これをカバーしているバンドはまずいないでしょう。
熱冷ましとばかりに場面転換です・・・・・
それでは聞いてください・・・・・」

 いつもならば、豪快なブラスロックが間髪入れず雪崩れ込むように炸裂するところですが、ここで意外中の意外性を発揮。
真逆のジャンル、全くロックのかけらもないファンファーレです。
意表を突いたシカゴの厳粛なるインストウルメンタル「聖典」
(オリジナルアルバム、シカゴⅢ最終組曲エレジーの第2楽章にあたる。
原題はCANNON。
厳かなる響きが秀逸すぎる。
はっきりと申しまして、ブラス隊一番の鬼門。
それがこれです。
ほぼこれに彼らは賭けています。
全員でのスタジオ練習は、全神経をここに集中して取り組んだこととと思います。
4管メンバーのうちに昨年まで演奏経験者はミツのみだった・・・・。
それでも初体験の者は新鮮なる衝動にかられたようですよ。
よって、気合の入り方は鬼気迫るものがあった。
ミツは今回の4人用にスコアを積極的にアレンジして書いた。
アルト、テナー、トロンボーン、トランペット・・・。
皆、真剣そのもの。
各自のルーツは違うもののそれが逆に功を奏した感あり。
普段はジャズ、オーケストラ、ビッグバンド、ロックとそれぞれが属しているんだからね。
一歩間違えれば速攻で崩壊するというもの。
いや、ほとんどが現実的にみてもそうなる確率大。
でもこの4人は別格だった。
まずお互いに対する信頼度ありきの問題。
リスペクト精神の上に成り立つアンサンブル。
それがガッチリと噛み合った瞬間に奇跡が起こった。
水を打ったように静まりかえった会場。
息を飲んで聞き入る人々・・・。
それはバックをつとめるメンバー、そしてホーン隊にもハッキリと伝わった。
後は鳥肌が立つほどの至福の衝撃あるのみ。
ハッキリ申しまして、今までにも何度もこの曲にはトライしたんだけど、すべてにおいて惨敗。
もうすっかりと懲りて長年にわたって棚上げしていたのさ・・・・。
で、今のホーン隊ならば絶対に見事決めてくれるだろう・・・とマサは踏んだ。
結果は大成功。
華麗に蘇った。
ミツとハマピーを中心にタカとトモちゃんを囲んで着々と練り上げていった。
そのまとまりの様は圧巻だったよ。
これこそ理想郷の極致。
まざまざと見せつけられた。
非常にいいものを原体験させてくれた。
感無量・・・。
四者四様に個性的で素敵だ。
一体全体、これまでは何だったんだあ・・・???!!
くだらない講釈なんか吹き飛んでしまう、十分に説得力のあるコントラスト。
((´∀`))
他のメンバー達は表向き涼しい顔しながらながらも、内心ではヒヤヒヤして祈るように熱いエールを送りつつ佇んでいたんだから微笑ましいよね。
マサいわく「これは開き直って吹き込むのがベスト!」とのこと。
ごくわずかでもひるんじゃうと、ドツボにはまってふらついちゃうさ・・・・。
結果的には安堵の表情を浮かべていました。
ミツとハマピーはお手のもので、各自で研究を重ねたらしい。
タカは師匠直伝のテクニックを発揮。
クール・ビューティーなトモちゃんは、ライブ当日の午後、サックス教室に通って存分に仕上げてきた。
どうです、この意気込みは。
当然のごとく、万雷の拍手が4人に贈られる。
君たちは凄すぎるよ。
(調べてみたら、2023年12月16日、東雁来ルアレルヴァ以来なんだってさあ)
第一の関門は無事に突破。



じゃあ、調子にのってまだまだ、シカゴの名曲をお送りしたいと思います!!
いかしたやついくよ~!
隠れシカゴファン垂涎ものの
「・・・・・・DOES ANYBODY REALLY KNOW WHAT TIME IT IS?」

一瞬の静寂を打ち破るように間髪入れずモッチンがスティック4カウントを打ち鳴らす。
なるほど、イキイキとしているね。
邦題は「一体、現実を把握している者はいるだろうか?」
直訳すると「本当の時間を知っている人っているの?」だ。
日本ではシングルのB面だったけど、海外ではヒットして今でもシカゴのライブ曲。
「時間に対する哲学的固定概念の意義を真摯に全人類へ問いただす」という、何やら小難しい、そしてカッコイイ曲。
(メンバーらもスタジオリハ中にスコアを覗き込んで、原題の長さに驚いていたしね。)
これは、去年の3月12日(日)に、小樽ゴールドストーンで演奏して以来の披露だ。
アキ、マサ、ミツがズッとライブ用に熱望していた曲なんだけど諸事情によりズッと埋もれていたのだ。
それが再度、陽の目を見た瞬間。
願いが叶った!
良かったねえ。
エディット・ヴァージョンだけど・・・・・。
イントロだけでも数パターンのリズムに変化する、一切の無駄がない濃厚すぎる、ほどよいホーン・ポップ・ロック。
(何人かのメンバーは小節数にも手こずっていたね)。
ハマピーによる、巧みで張りのあるトーンのトランペット・ソロ。
なかなかにやるじゃんかあ。
小刻みにヒットするピアノの躍動感。
ポール・マッカートニー直伝のピーター・セテラによるベース・ヒットが印象に残るパートを経て本題へと突入。
この曲も正直な話、ずっと消化不良気味で不満の種が山積みだったのですが(お蔵入りの原因)、ここにきてかなり本家本元に迫る勢いで嬉しくなっちゃうよ。
スローガンは「地道に小さなことからコツコツと」だね。
マサのメイン・ボーカルに絡む、モッチン&アッキーの個性的なコーラスも渋い。
完璧主義者だけあって有言実行。
発音も最高にしっかりしているよ。
マサとアッキーは時折、牽制しあいながらもニンマリ。
「中々にやるじゃあねえか!」ってなあ感じでね。
今度は3番のナレーションまでをも堂々と決めてほしいなっと。
それって欲張り!!??
芸が細かくて驚愕なんだけどなあ。
エンディングではミツが、珠玉のトロンボーン・ソロでまとめ上げた。
(多少長めのアドリブ吹込みで自己主張を図る憎い男。
臨機応変に対応処理する手腕は惚れ惚れするほどだ・・・・)
マサは水を飲みながらも、黙ってミツの方を眺めながら猛アピール。


「皆さん、楽しんでいますか?
YEAH!!」

アキちゃんの秘密兵器、鍵盤による大歓声がここで炸裂。

「見てもらえばおわかりのとおり、本日は我々の売りでもあるホーンセクションをはじめメンバー達が豪華です・・・((´∀`*))

そういうわけで思いっきりゴージャスな内容でお送りしたいと思いますので、最後まで楽しんでいってください。
よろしく!!
ALLRIGHT?
ALLRIGHT??
NEXT NUMBER 
・・・・MAKE ME SMILE !!!」

(1・2・3・4!)
ここでもジャストなタイミングで、モッチンによる軽快な4カウントが即座に空間を痛烈に切り裂く。

 この曲もドテッパラに炸裂する一撃が狂おしいくらいに激しく、やはりイントロが常に豹変、それでいてごり押し感なくスッキリとスマートにまとまっているところがやたらと発揮されていて痺れます。

 実はね、この曲、特に小樽界隈でSTAがライブのたび、会場にいる外国人の方達から「MAKE ME SMILE !」とリクエストされていたのですよ。
 あちらサイドのほうにめっぽうウケがいいみたい。
(この日は残念ながら、いなかったけど・・・・)
 でもいろいろとややこしい事情があり、これもしばらくお蔵入りしていたんだけど、昨年末からめでたくそれも解除されて、遂に日の目をみたというわけ。
(今年2月の小樽市公会堂雪あかりの路以来の演奏)
でも再度取り組むからにはグレードアップは常識。
みっともない不協和音も晴れて排除され、STA流の果てしなき無き王道ともいえるパーフェクトな曲になったよね。
 最近のS・T・Aはけっこう、こいつに馴染んできたよ
(ホーン隊にとっては鬼門かな!?
だってトロンボーン・プレイヤーが作った曲だからね)。
この曲でもリード・ボーカルはマサ。
近年トライ中なんだよ。
すこぶる苦労しましたよ。
マサはユラユラと腰振りダンスで観客を誘惑?・・・・挑発??。
アキちゃんは、ここでも、相変わらず虎視眈々と大奮闘。
(先輩たちは優しく彼女を好サポート)
 血沸き、肉踊る現象とはまさにこのこと。
各メンバー達は多方面の分野にまたがり、八面六臂のフル稼働をしているから、このくらいのことなんてお茶の子さいさい。
ダンディーなタカは、なかなか堂に入ったプレイスタイルで、男ならではの色香をタップリと漂わせて吹き込む。
真横で負けじとハマピーもハイノートヒッター。
これにはマサも、毎度のごとく戦慄を覚えるのだとか。
4管という編成だけでも贅沢すぎるのに、ホーン4人とも全くタイプの異なるプレイヤーゆえに面白い化学反応がしょっちゅう勃発するものだからたまらないよ。
 シンセによるバッキングは疾走感の塊のようなシカゴ流ブラスロック代名詞をはかる。
エンディングでは石やんによるトリッキーなる16フュージョン仕込みの速射砲ピッキング・ギター・ソロ
(アキちゃんが特に好きなところ)。
石やんのギター音って大きいんだけど、ちっとも耳障りだったり、うるさく感じたりしないんだよね。
これってやっぱり丁寧で巧みなる音作りだ
最早アートの領域に踏み込んだ感あり
特にトーンが美しい
性格や人間性が如実に反映されることを実証してくれた好例
特筆すべき点は最前列のオーディエンス達。
爆音に圧倒されて、けっこうきつかったらしんだけど、バッチリとのってくれてこちらもゾクッときちゃったさ。
ブラス隊による緻密に構築されたアレンジの妙が、更なる完成度と緊張感を増幅させつつも第1楽章を終了
(本来ならば全部で7楽章なのだ)。
 フェイドアウト部分は入念にスタジオで打ち合わせたとおり・・・・・メドレーでいきなり過激この上なき極上のアンセムへとバトンを渡す。



マサが間髪入れず「1・2・3!1・2・3!!」のカウントを発する。
と共に第6楽章の「今こそ自由を」
2021年4月18日(日)小樽ビール園3階サンディ・ミュージック・プログラム♯40以来の演奏
あれ以来かあ・・・・長かったなあ・・・・雨降りだったなあ・・・・初出演にも関わらずオオトリだったなあ・・・・
その節は堺さん、お世話になりました!
あの時はまだアッキーは花束持参の観客として訪れていた側だったんだね

ここの曲は1分ちょっとの超変態的リズムを誇る迷路のようなインストウルメンタル。

この箇所も今回のライブでは全員にとって引き攣る難関。

目まぐるしく襲いかかる落とし穴を通過してここまで辿り着いた。

序盤の想像を絶するアクセントはモッチンも指摘していたけど、最大のトラップ。
テンション漲るシーンだ。
何度も訪れるユニゾンの見せ場だ。
ボンゾスタイルの爆裂的ドラミングに会場中からヤンヤの喝采が沸き起こる。
とにもかくにも、入り組んだ展開だから生半可な気持ちでトライしたらば即座に木っ端みじんなのだ。
コロコロと景色の変動に忙殺される・・・・正直な話が予測不可能な曲。
究極の場面は後半に訪れるベースとトロンボーンによる捻りの効いた珍しきユニゾンライン。
これを2人はものの見事にやってのけたのだ!
スタジオではどうもシックリと噛み合わなかったんだけど、相当に鍛錬を積んできたのでしょう。
バッチリとパーフェクトにはまり込んで乗り切ったよ。
一緒にプレイしていてもそのカッコイイ姿にゾクゾクと戦慄が走ったものです。
ご本家同様にマサ&ミツは堂々とコブシを突き上げて久しぶりのハイタッチだ
一切打ち合わせ無しのぶっつけ本番のサプライズ
正に阿吽の呼吸とはこのことさ
気合も十分にバッチリ
実はこれもお約束で見せ場の一つの(本番前のサウンドチェックでも実現済み)
アッキーはその様を見ていてとっても羨ましかったんだってさあ((´∀`))
「自分も一緒にやりたい!!」だって
ここさえ乗り切ればもうこのライブはいただいたも同然。
大船にのったつもりで、突破していこう。
まだまだ続くデンジャーゾーン!



壮大なる組曲の最終楽章(第7楽章)は1分少々の「愛は限りなく」だ。
原題は「NOW MORE THAN EVER」
シカゴ1970年リリースのセカンドアルバム「シカゴ(邦題はシカゴと23の誓い)」に収録
ジェームス・パンコウの作品
「バレー・フォー・ア・ガール・イン・ブキャノン」というドラマティックなる濃厚この上なきラブストーリーからの抜粋
(これは先月小樽市公会堂雪明かりの路以来のお披露目)
目まぐるしい変化に富んだ独走態勢を誇るアート
ああ・・・・こういうタイプの曲を演奏するたびにパーカッション&コーラス・プレイヤーが欲しいよう・・・・・と、今までならばしみじみ心から願っていたんだけど、この日はモッチン&ユーちゃん&アッキーがその両方を心置きなくこなしてくれた。
念願成就。
想いは叶うものなんだねえ。
それも2つもさ
初めて聞いた人達ならば誰もが口々に「なんじゃ、こりゃあ!!」と思わず驚愕の雄叫びをあげちゃう拷問のような、それでいて癖になるアート・ロック。
地響きのごときボトムサウンドを打ち砕くようなモッチンのフィルインでメインテーマに戻り、想像もつかないくらいのマーチへ一丸となって渾身のプレイ。
気を抜く暇を全く与えてくれない、ひじょうにやりがいのある曲。
最後の1音に到達し終えると、観客達は一瞬我を忘れていたのか無反応状態。
一息入れてから拍手が。
(エンディングではジェフ・ポーカロ風にすっくと立ち上がって連打をぶちかますモッチンは・・・・20カウント引っ張ってと希望を提出)
マサとアイコンタクトを交し合ってジャンプでTHE END
どこからともなく「おいおい、なんまら難しそうだなあ・・・・」という声が聞こえてきた。
そうなのです、難しいのですよ(笑)。
大役をこなしきった清々しきメンバー達の満足そうな表情がどことなく誇らしげだ。
だってまともに演奏できるメンバーが、過去に全然いなかったものでなおさらのことだね・・・・。



****まだまだ果てしなき怒涛のライブ攻勢は続くのだ
・・・さあ、残りは泣いても笑っても2曲のみ。
もちろん、お約束のメガトン級なナンバーで息の根を止める所存。
覚悟はいいかな!!****

その熱狂の余韻そのままに、アッキー嬢がドラマティックでクラシカルかつ繊細なる旋律を指先から発する。
職人技の領域
導かれるようにハマピー渾身のトランペット・ファンファーレが高らかに吹き鳴らされる。
(彼最大の勝負所だけに気合の入り方がものすごかったさ
で、その結果かい・・・・もちろん鳥肌が立つほどにバッチリだったよん
トモちゃんが絶賛するだけのことはある
決めるときにはバッチリと決める心憎い奴
今でも思い出すたびに戦慄が走っちゃうなあ
現在のSTA在籍トランぺッターは別格
さすがに昔取った杵柄
それを微塵も得意になってひけらかさない謙虚なところも高評価でナイスガイ)
さあ、追随してスティックを空中で振り回しながらもモッチン入魂のリズムが地響きを立てる。
俄然地鳴りをあげて、ジャストなタイミングでダニー・セラフィン直伝、伝家の宝刀フィルでドラムセットを破壊するほどに応戦。
スティーブ・ルカサーのギター歪みトーンを、石やんが好演してのストレート・ビートが唸る「ゲッッタウェイ」に雪崩れ込んで捲くし立てる。
こいつは最終関門・・・・。
あのシカゴが起死回生で奇跡の復活を遂げた「シカゴ16」
デヴィッド・フォスターがプロデュースを担当。
TOTOやジャーニー、フォリナーみたいだと古いコアなファン達をガッカリさせた通称AORアルバム(!?)。
その中で唯一、往年のブラスロックしているのがこれ。
LPではA面の最後に収録。
と言っても、最大のヒットバラード「素直になれなくて」のエンディングからのメドレー・パート小曲なんだけど。
マサは、これが大好物なんですよ。
理屈抜きにアドレナリン噴出で、ライブ映えするでしょうよ。

この僅か1分半ほどの曲は、しばらく棚上げにされていたんだけど、最近封印が解かれたという曰く付きの隠れた名曲。
(2024年1月のキューブ・ガーデンにおけるフィール・ソー・グッド・イベント以来の演奏)
数回過去に披露したこともあったんだけど、あろうことか当時のキーボードとギターがキーを間違えてとんでもない事に・・・。
他のパートも不協和音まみれで、まともにできたことがなかったという苦い思い出のある可哀そうな曲だったんです。
正直、恥ずかしい話ながら・・・・
(難解な構成なんだけど)。
でもこの日、そんなくだらない事を一気に払拭するほどの感動を晴れやかに与えてくれました。
だってねえ、細かに、貫禄のハマピー&ミツを中心に若さ溢れるタカ&トモちゃんを交えて、何度も繰り返し細部まで練りこんで研究して吹き込んだもんね。
曲をバラバラに解体して熱心に一つずつコードの確認まで行う様には、近寄りがたいくらいの真剣この上ない緊張感までをも覚えたくらいさ。
真面目で淡々と取り組んだ結果は大成功・・・というか、これが彼等に言わせれば普通じゃん、ってなもんよ。
努力は決して裏切らない事を身をもって実証してくれた好例
ブラス隊一体となりながら、体をくねらせて吹き鳴らすプレイ・スタイルは何度も見慣れていますが、やっぱり様になっていますね。
(トモちゃんはシカゴのライブ動画を見て研究したらしいんだけれどもそのパフォーマンスに腰がぬけるほど圧倒されたらしい
その気持ちは痛いほどに理解できるね)
頼りになる女史アッキーがアドヴァイスしてくれたパーフェクトなベース・ランニングで、更に崇高なるアンサンブルが確立。
延々とスマートに這いずり回る。
追い討ちをかけるようにマサ&モッチンの2人がロックンロール・シンガーよろしく迫真のシャウト。
絶頂に達した瞬間、不意をついたかのような突然のブレイクも立派に達成。
満足感にしばし浸る面々

勘の鋭い方々ならばもうお気づきでしょう
そうなのです・・・最近凄腕のメンバー達が固まりつつあるので今まで泣く泣く控えに回っていた曲が続々と日の目をみているのですよ。
突破口が放たれた
石の上にも3年・・・いや19年だ!!


****、最終局面を迎えた。
白熱のライブ・レポートは、まだまだ続く・・・・・!!!!****

果てしなき怒涛のライブ攻勢なのだ・・・
もちろん、お約束のメガトン級なナンバーで息の根を止める所存。
ARE YOU READY!!??****

「・・・・・今は何時くらいかな?
(チラッと時計を見る)
・・・・・・極上のミッドナイト・ソングでラストを締めくくってみたいと思います」

この時、すでに石やんは素早くエフェクターの操作を終えギターを掲げて小刻みに震わせ来るべきその時を待ちつつも,唸りを発する・・・・・「ウィ~~~ン・・・・・・」

マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに左足を乗せたまま「いきます!
盛大に盛り上がっていきましょう~!
 松山千春の曲ではないですよ(笑)
・・・・・・25or6to4!!!」 
(EDIT/ VER。
オリジナル・セカンドアルバム「シカゴと23の誓い」に収録。
この曲がワールドワイドに大ヒットをして人気を決定づけた)

マサが石やんの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから
「ガガガガガーン!」
ギターが、これ以上ないほどの速さで過激に攻め立てる。
マサも一緒にメインリフを弾き始めると、モッチンも問答無用とばかりシンバル類総出で便乗する形にて熾烈になぞってくる。
追随してアッキー、ユーちゃん、トモちゃんらを交えたメンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」
「会場後ろの方も一緒に!!
HEY! HEY!」
驚いたことにメンバー全員が一丸となってそれに連動。
ノリノリに手拍子を交え、しきりに楽器を振っている。

いつの間にかアキちゃんは伝家の宝刀とばかり、タンバリンを手にシェイクしながら元気一杯、ピョンピョン飛び跳ねているではないか。

疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、キーボードも参戦でリズムの鬩ぎ合い! 
(この曲でマサは以前にシンセ・ブラス・スコアをアキに送付した。
初代TBコイズミくんの採譜)

あるバンドは「STAはスペシャル軍団」

パープル・ブリンガーのギタリスト、シンちゃんいわく「ギタリストは上手いし、いい音を出しているね~!」

あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」

あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・」

あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」」

あるキーボードいわく「STAは憧れ💛!!」

マサは1フレーズごとにステージフロントに並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。

石やん&マサが両サイドのフロントにて陣取り。
この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。

ギターが堂々とスポットライトを浴びる場面になると、必ず数歩ほど飛び出してきて自己主張。
やはり花形楽器だもんね。

各メンバー達も負けじと大奮闘。
なるほど心強き存在感。

この曲、マサのリードボーカルに、モッチン&アッキーを交えての白熱するコーラス隊体制も、俄然と馴染んできた。

ホーン隊を筆頭に、拳を突き出すタイミングも絶妙。

アッキーも延々と、エキサイティングなジャンピングを披露しての挑発。
以前に礼儀正しく優しいルチュも、アッキーの超絶技巧パフォーマンスをスターライトで称賛していたっけねえ。

誰言うともなくメンバー達が合間を縫って
「イェーッ!!」
観客たちも「イェーッ!!!」のコール&レスポンス要求で半狂乱。

もうこれで本当に終わりだと察してか、全員グチャグチャで、どこもかしこも必死の形相です。

STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。

更にマサは仰け反って、オーディエンス達とコミュニケーションをはかる。

ヘッドバンギングにて両膝つき、気迫のフォーメーション絡みを続行。

石やんは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときチョーキング・ソロで埋めつくすほどに我を忘れ、ギターの鬼と化し、それに呼応しています。
でも、抑揚のメリハリはバッチリ!!!
ありとあらゆるテクニックをぶち込んでいる様は、まるでギターの教科書、お手本を提示しているかのよう。
締めはエフェクター・ボードのスペースにもどって、ここでも秘密兵器ワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃で爆発寸前
(本家のソロをほぼそのまんまに再現。
 これも究極のフィンガリングで完成形とみた。
 オフステージの時にマサは石やんに言った。
テリーのソロを弾いている時って本当に満たされた表情をしているね、と。
そう言われた石やんもまんざらではない様子)。
歴代STAギタリスト中ぶっちぎりのトップクラスでしょう、と太鼓判を押すアッキー

そして数年前からギターソロの後半でやりはじめた、シカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズを石やんの合図を待ってホーン隊が吹き込む。

トドメはホーンセクションによる、きっつい嘶き音で息の根を止める。

トモちゃんも、ウォルター・パラゼイダー顔負けなサックスで、他のメンバー達と対等に渡り合う。
難攻不落なパートなど何のその。
パワフルでバカテクの管楽器が4人も在籍しているという贅沢さが、良い方向に作用しているようだ。

オフステージでは控えめで賑やかに楽しい((´∀`*))彼らも、いざステージに立つと強烈なる存在感を放っているのだ。

ウカウカしてなどいられないよ、みんな。
ヤワなヤツならば、一瞬で足元をすくわれるさ。
マサがベースのネックを観客方向に突き出す。
その時、正面に立ってノリノリの可愛い観客が、フレットをポンポンと撫でてくれた。
下手袖に控えていたスタッフとは、はしゃぎすぎて激突!((´∀`*))
モッチンのところまで駆け寄って再びバスドラムに足をのせて、しつこいくらいに煽りまくり、シンバル連続キック攻撃。
更にはホーンセクションのところへも訪れて、一緒に爆笑ダンシング。

最近、モッチンが凝っている重ね録りのリズムとフィルを分担したパターン。
ユーちゃんとの絡みを実現しようとこれにはひたすら苦慮しているらしい。
「よし、うまくいったぞ!」と思い、自宅で改めて聞き返してみると納得がいかないのだとか。
超難解な作業だ。
曲の細部までをも、若い頃から聞き漁っていたからこそ、こんなところもトコトンにまで超絶なるこだわりがあるみたい・・・・・。
しかも、リラックスしながら、ユーちゃんと和気あいあい楽しそうに不敵な笑みを浮かべつつね・・・・。
これらを最近はユーちゃんのティンバレス(高音部)とのアンサンブルでようやく見事に再現してのけた。
恐るべきアバンギャルドな究極のツワモノ・コンビ誕生の瞬間を目撃した
大体にして、こんな、奇想天外な発想にトライすること自体が、無謀すぎるよん。
本家はもとより、カバーバンドでも見たことも聞いたこともないよ。
いつでもどこでも、実験的な精神ほとばしる遊び心を持っているロッカー達。
もう少しで恍惚の領域に到達するのではないか!?
これも血と汗と涙の果てに得られる特権。
当然、並々ならぬ実力と経験とシカゴ愛も備わっていなければ話にならないね。

メンバー達が俄然色めき立ってきた・・・この状況。
どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。

何が飛び出して、どんな展開になるのか。
我々にも皆目見当がつきません。
まあ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンも、STAトラの穴ならではの持ち味だね。
やはり役者がヒトアジ違います。

マサが自分の楽器を垂直に突き上げて、揺すりまくるの図。

尚も石やんのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!? と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。

照明スタッフがSTAのメンバー達を追うのは大変な作業だ
(事前に、とにかく思い切りサイケデリックにアーティスティックにヘヴィーに点滅してと希望提出しておきました。
 無理難題な注文だよなあ・・・・・・・・・笑)。

プレイしている我々でさえも、痺れちゃうほどの高評価を下したくなる。
不気味に舞台を覆いつくすように漂うスモークの波がドンドンと効果を倍増する
エンディングではベースのネックを天高くに立てホップステップ。
ベースギターを肩からはずして、頭上高々に掲げるポーズ。
いつもならばここで終了なんだけど、この日のプッツン度合いは異常だった。

多分、数年前の7月に食らった「小樽の旋風」に対する憂さ晴らしか!?
もう制御がきかない。

あまりにも危険とメンバーや観客たちからクレームが入りお蔵入りしていたアクションも、いきなり首をもたげちゃった。
ベースギターを脳天に乗せての衝撃音・・・・しつこいくらいに「グワングワーン!!」。
さすがにベース破壊とアンプにガソリン爆破と客席落下はなし
・・・・当たり前だよ(爆笑)
とどめはベースをマシンガンに見たてての抱きかかえ連射攻撃してからボディを目前に突き出す。
最前列に陣取ったカメラ小僧達もシャッターチャンスとばかり、激写に次ぐ激写で忙しそう。
ノイジーな悲鳴をあげるベース「グワ~ン、ギュワーン!」。
小樽で以前、可愛い弟分のサッサが「マサさんはいつもあれだけ複雑で難解なベースラインを弾きながらよく歌って動き回れるなあ」と感嘆の声を寄せてくれた。
これは快挙だ!

極めつけのフィニッシュは
「YEAH!!」一礼して、マサが再びモニター・スピーカーの上に上り、豪快なるジャンプ一閃!!!


「ありがとうございました。
喜んでいただけたでしょうか?
我々も堪能しちゃいました
まだこれからも素晴らしいバンドが登場します
存分に暴れてもらいましょうよ」

****心底、全員にお疲れさまでしたの言葉を送ろう。
心地よい疲労感に包まれた。
もう何も思い残すことはありませんよ・・・・と満足そうで笑顔いっぱい。((´∀`*))
トップのバンドという重責を、軽く十分に果たしてくれました。****

会場内に流れるBGMはスティックスの「ベイブ」
ジミ・ヘンドリックスで「サード・ストーン・フロム・ザ・サン」

温かい拍手に感謝です。
一通りのご挨拶を済ませて、電源オフ、コードを抜いて後かたずけに取り掛かりはじめるメンバーたち・・・・

会場後方のカウンターから司会進行役ヒコちゃんがエキサイティングにアナウンス
「STAの皆さんにもう一度拍手をお願いします」

これこそがライブならではの醍醐味
真剣勝負の真髄。
ある観客からは直々に「セットリストの全曲が申し分なくたまらない・・・」と感想をいただきました。
やっぱりあれやこれやと取り上げて大正解でしたなあ。
ある程度は、確信犯なんだけどね・・・。((´∀`*))

一致団結の賜物。
メンバー達の知り合いも見えていたんだけど、STAを見たのは初めてだ、という人が多数いて異口同音に衝撃的だったらしい。
もちろん想像以上のパフォーマンスに話題騒然だったことは当然でしょう。
多方面からの反響も上々で、益々株があがったね。
新体制でのスターライト初進出は、手ごたえも良好。
(というか、他でもけっこう同一メンバーで臨んだ試しがないかも・・・(-_-;)

この後には珍しくステージ裏の控えスペースで、メンバー一同が絶えず出入りしているミュージシャン達とリラックスしながら笑いを交えて歓談と写真撮影に勤しむ。
STAオフステージショットもトモちゃんの一声でパチリ
(エレベーターホール横の階段で全員が揃ってご自慢のポーズ)
こんな事も今までは滅多にありえなかったことだ。

興奮状態の対バンのベーシスト君がマサの元に駆け寄ってきた。
「控えめに言わせてください・・・最高でした!!!」
とあるバンドマンも珍しく賛辞を贈ってくれた。
「特に鉄壁のホーンセクションには圧倒されました」
ソフトクリームの京子ちゃんからも「今のSTAは以前とは比較にならないくらいのまとまりで迫力。
一体、現実を把握している者はいるだろうか?っていう曲あったよねえ、ってこの間友達と会話したばっかりだったからビックリしちゃったあ。
マサさんがとっても嬉しそうに演奏しているのも印象的」との弁を述べていたそうだ
よく見ているもんだねえ。
ヒコちゃんからも後日のラインで「一体、現実・・・受けたよお!」と賛辞を贈ってくれた。
だからこそこれ程度では微塵たりとも、浮かれたり、油断したりできないものだ。
身の引き締まる思い。
油断大敵。
とにもかくにも、嬉しいコメントばかりだね。
わかる者には、難しい説明なんて皆無。
フィーリングで以心伝心!
大風呂敷を広げている暇なんかあったら、有無をも言わせぬ音を一発でいいからぶちかましてみろよ・・・ってなあもんさ。

確実にSTAは良い方向に向かっている。
コミュニケーションを台無しにする人間なんかが介入する余地なんかはなし。
有言実行に尽きる。
たった今まで演奏していた内容に対する満足感が、ここでのメンバー達の表情に集約されています。
手ごたえ溢れる、充実感の証明。
当然一人一人、反省点は数々あれど、以前と比較しても飛躍的に伸びてきています。

耳の肥えているシビアな対バンや観客達が言うのだから間違いなし。
同じ過ちは繰り返さない。
それを糧に更なるステップアップを図っていきましょう!

方々からも、心温まるメッセージを送ってくれました。
励みになるなあ。
痒いところに手の届く若きプロフェッショナルなスタッフさんたちにも改めて感謝の意を表します。

これで今回のライブレポートはすべて終了
などと言いつつもセカンドアクトの「ロリポップ」に戻って読んでみてね。
それが正しい順番((´∀`))

とりあえずは・・・・益々の鋭気を養っていきましょう。

ライブ後のドリンクと食事が至福の味で筆舌に尽くしがたい。((´∀`*))

さあ、早くもニューラインナップによるSTAが211回目のライブに向けて虎視眈々と狙いを定めているよ。
要注目だ。
2024年のSTAも、遠慮なくシカゴを中心としたブラス・ロック道を開拓して前進するのみ!!
実はすでに予定は進行中!
(秋まではほぼスケジュールは埋まりつつある)
まだ見ぬ輝かしい世界がたくさん控えているんだからね。

予告編・・・・・
来月は小樽のライブハウス「クルーズお気楽ライブイベント」にて、初志貫徹の志で再びSTAが戻ってきますよ。
ああ・・・・また話題を独占するなあ!!
半端なコケ脅しが嫌いなタチなものでしてねえ!!

VERY SPECIAL THANKS TO・・・STAFF&MR,HIKO&JUNPEICHAN&NEXSTEP PARKING&RICE BALL&INARIZUSHI&COCA-COLA&AICHAN&RUHCHAN&MAMICHAN&EREKIDAKUN&FRIED CHICKEN&TOMOCTH&POCKY&FLAG&MAOKUN&SA-YA&SA-YAN&SHIHCHAN&ICE CREAM&CHOCOLATE&CANDY&FRIED CUTLET&SURPRISED DONKEY&KYOKOCHAN&TEKUZOHKUN&TETCHAN&MR,NAKAYAMA& COLD&CHAPPIE&HORIKAWAKUN&MR,AND MRS,AKIYAMA&LUA RELVA&IKU&KEI&ARAISAN&YOSSIE&MUSICAL INSTRUMERNT BADGES!!








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VOL,210 FRIENDS LIVE89 IN STARLIGHT(S・T・A編)PART,1

2024-03-26 18:45:29 | Live Set List

****このライブレポートって、意外にも根強いファンがいるのですよ。
チェックも中々に手厳しく、叱咤激励を日々受けております。
今後とも、どうぞお手柔らかにね
( `・∀・´)ノヨロシク・・・・****

会場内に流れるBGMはマサ持参CDRのBLOOD・SWEAT&TEARS・LIVE1980。
通称BST
ミツ曰く「今ならばワールドワイドにBTSのほうが有名だからスペルミスだと思いっきり指摘されちゃいそうだよねえ」とのこと((´∀`))
まあ何はともあれグッと雰囲気がでてきた。

まずはスターライトのステージ備え付けの楽器、アンプ類の説明をば。
ベースアンプはハートキー440
ギターアンプは3台。
ローランドJC-120
フェンダーツインリヴァーヴ80
マーシャルDSJ100
ドラムセットは白いシェルのパール製

因みにステージ備え付けの時計は6分遅れてるし・・・・(-_-;)


はい、皆さん、さてさて、いよいよこのブログの主役、我らがSAPPORO TRANSIT AUTHORITYが満を持しての登場だ!!
大変長らくお待たせしました。
それでは時間を思いっきりと最初に巻き戻してね。

1,16:45~17:15

****大好評を得ているライブレポート・コーナー。
対バン仲間たちも自身のフェイスブックで公開してくれているよ。
まあ、色々な連中が読んでいるので様々なご意見があります****

心して読むように((´∀`*))!

他のイベントでも一昨年から何度も「スターライト」出演が決定するも、その都度中止の憂き目にあっていた・・・・。
でも2022年6月19日(日)遂に「スターライト」出演の念願が叶いました!
翌月にも出演したよ
STA&パープル・ブリンガー共々にお世話になりました
(その際のSTAメンバーで今も在籍しているのはマサとアッキーのみ
素晴らしい事でしょう!((´∀`))
めでたし、めでたしだ!
パチパチ!!

今回はジャンルもバラエティにゴージャスな対バンが6つ出揃った。

「スターライト」
まだオープンして4,5年なんだそうだ。
元々がカラオケ店やダンスホールだったらしく、広い、音響効果もバッチリ。
しかも最近、機材も供給品に一新。
スタッフも親切で優しい。
今回も急な依頼にも関わらず箱貸しの料金で利用させてもらったんだけど、めちゃくちゃに安くて皆ビックリしてた。
というか、他の場所が高すぎるんだよね。
まあ、この不景気な世の中だからそれも致し方ない・・・。

私はこの日で3回目
STAのメンバー達も、他のバンドでここに数人が出演経験あり。
だから前もってリサーチした。
結果、今現在札幌界隈で最も熱い視線が注がれている良質なライブハウスなんだってさ。
北24条の地下鉄駅にも近いしね。
周囲は有料パーキングがいっぱいある。

ライブ当日、マサはいつものようにSTA中では一番のり。
裏手の有料パーキングに納車して2階までエレヴェーターで楽器・機材の搬入。
間髪入れずに続々と懐かしいバンドマン達が到着。
和気藹々と和みの会話を楽しんでいる最中にも、純平店長やママさんたちは一瞬ものんびりすることなく準備作業にいそしんでいる。

マサは初対面の人々に名刺を手渡してご挨拶。
毎回メッセンジャーばかりのやりとりで終始している連中もいたりするからね。
以前はマサと純平ちゃんとの中継点をスターライト常連組のミーちゃん、SOEN、マオくんが担ってくれた。
だから、とんとん拍子にスターライトと馴染んでしまった。
すこぶる感謝だよ。

特にみーちゃんが逐一、気にかけてくれていて専用のお手製セッティング表まで送ってくれた。
至れり尽くせりの恵まれた環境だ。

そんなこんなで順調にタイムテーブルは進行。
各バンドのわがまま放題なところを全て受け入れてくれた。
おかげさまで大したトラブルもなく順調にライブは盛り上がりをみせていた。
ただ、バンドの入れ替え(15分)とセッティングに戸惑い、ほぼ30分の押し状態に陥ってしまった・・・。
雰囲気を察したのか、わざわざ純平店長はミキシングルームから「時間の事は一切気にしないでいいですからね」と嬉しい言葉をかけてくれたのだ。
感動しちゃうよ。

ちなみに近所ではその名も「純平」という美味しいお蕎麦屋さんも経営しています。
そちらもごひいきに!!
マサは夕方4時、食事に立ち寄ったことがあったんだけど、残念ながらまだ仕込み中でした・・・・。
可愛い猫が玄関で出迎えてくれたんだけどね!
必ず近いうちにお邪魔しますよ。

一番厄介なバンドS・T・A。
でも百戦錬磨のしたたかなる連中ゆえにあっという間に準備万端整っちゃった!
素早き頼もしい奴らだ。
主催者のヒコちゃんはアナウンスもかねて場をつなぐ。
マサはワイヤレスを2機使用。
STAの連中もタフだよなあ・・・・
だって体力勝負の濃厚なる音楽だよ。

アキちゃん、去年の7月からずっとビデオカメラ撮影に失敗していたんだけど(強風でカメラが倒れたり、変なアングルでズレズレだったり、意味不明にスイッチが切れたり・・・・その都度、根気強くマサが指導した)もうすっかりと断念しちゃったご様子だ・・・(´;ω;`)

ソフトクリームの紅一点キョウコちゃん&シンシアの山ちゃんはSTAを見るために早々に会場入りしてくれた
わかるような気がするなあ。
この様を見るたびに往年のニューロックファンが多いのもうなずける。

この日もマサの元へうるさ型たちが続々と来てくれてご挨拶してくれた。
なるほど、こういう繋がりは大切にしたいものだ・・・。
皆が羨むぐらいに恵まれた環境。

セッテイングをバッチリと済ませて、エレベーターホールのスペースで本番直前に柔軟体操と精神統一をしてそのままステージへ・・・・。
珍しくトップバターなのだよ。
これって貴重
激レアなポジション
アッキー曰く1番手はまんざらでもないご様子
だってじっくりとゲネプロなみに時間をかけてリハをできるひと時なんだもん、だってさあ
なるほどね(もっちんはギリギリセーフで駆け込んできた)
スケートやスキー、野球でもまだ氷上、雪面、グラウンドは荒れていないわけだしね

おっと、開演が今か今かと、待ちきれなくて痺れを切らせた猛者たちから、すでに賑やかなる歓声が飛び交っているよ。
意外にも客席がまんべんなく埋まっているではないか
よしよし、こいつは良いことだ。
ありがたき幸せを感じるねえ。
これから愉快痛快に突き抜けまくった北国唯一無二のミュージックが轟き渡るぞよ。

この日は諸事情によって9人編成となりました。
それでも相変わらずの大所帯・・・・といっても誰も驚かないよね((´∀`*))
ライブの度に編成や人数、顔ぶれが変わるのはすでに有名な話。
今回もご多分に漏れずだ。
ただ、ちょっとレベチ。

リーダー兼ベーシストのマサはただ一人のオリジナルメンバー
紆余曲折を経て早19年目を迎えたSTAをずっと牽引してきた
山あり谷あり乗り越えてやっと理想的な布陣が出揃った
長年歯を食いしばって頑張ってきた甲斐があった
継続は力なりを地で行く勢いさ
今後ともよろしく

そんなマサと一番付き合いの長いのが札幌トロンボーン界屈指のジャズプレイヤー・ミツ
シカゴ好きで意気投合してからずっと仲良く関係を維持している
STAのホーンセクションでは稀なこと
共通の話題は常にシカゴ
(ただしミツはⅢまでしか認めないそう)
ファイターズとヤクルトと応援球団も違う
彼のおかげで最近はよりコアな初期シカゴをセットリストに組み込むことに成功している
活性化運動絶好調さ

笑顔が可愛らしいキーボードのアッキーはあちこちから引っ張りだこの男顔負けな実力派。
マサとはパープル・ブリンガーも率いているアクティブなるスーパーレディ
今年からは念願のラジオDJデビューも華やかに飾った(第1回のゲストは2週連続マサ!!)
そんな彼女のつてで強力なるミュージシャンが2人も参加した。

まずはチャーミングなアルトサックスのトモちゃん!
彼女はSTAに加入以来メキメキと頭角を現してきている実力の持ち主。
余裕と貫禄の演奏は必見だ。
というわけで、多忙の中をなんとかスケジュールの調整をしてくれた。
スタジオリハは4時間にも満たなかったけど、呑み込みが早い。
本人もシカゴをとっても楽しみにしていたのだそうだ。
特に組曲は大のお気に入り。

そしてもう一人。
札幌で音楽を聴く人ならば知らない人はいないと言われるギターの石やんだ。
北海道フュージョン・シーンにおける巨匠。
数多くのツワモノミュージシャンたちとも共演していたのだそうです。
現在も凄腕どもと火花散るインプロビゼーションを展開中

テナーサックスのタカからも「ホーンセクション4管のロックライブはあまり体験できない貴重なる機会でした。
STAの時間帯も大入りでしたね。
今後ともよろしくお願いします」
とご丁寧なるメッセージが届きました。
別格の大御所プレイヤーなのに腰の低い好青年。

髭を蓄えたパーカッションのユーちゃんはダンディーでラテン系のノリが売りのいぶし銀なナイスガイ
アッキーとはDJの先輩でもある
コミュニティーFM「ラジオ・カロス」で毎週番組を持っています
他にもドラム&パーカッションの講師
北海道ミュージシャンサークル「エッグ」の副会長でもある
シンガーでもある奥さんは若くて美人だしなあ・・・・

別格の存在でもあるドラマーのモッチン&トランペットのハマピー(コンダクターでもある)は音楽はもとより人生においても大先輩ゆえに今後もご贔屓によろしくお願いします。
ご両人は多方面の伝説的なる大御所とも共演しています
今も尚休むことなく腕を磨いているそうです。

この日のSTAメンバー編成は方々に於いて大事件だったらしい。
そういうわけでして最強メンバー達だからこそ全曲を再現不可能な初期シカゴの濃厚なるナンバーで網羅しました
(中途半端な輩には到底無理な采配)
定番から超絶マニアックモノ、果てには鉄壁のSUITまでをも披露
これがコアなロック通達にすこぶる好評を博した
モッチンなんて本家ダニー・セラフィンさながらにヘッドフォン装着でのドラミングを展開

それでは前置きがとっても長くなったので、そろそろ本格的にライブ・レポート開始と参りましょうか。
心して臨め!
必聴&必見!!
瞬き厳禁

スポットライトを浴びる中で司会進行役も務めている主催者のヒコちゃんがステージ上でワイヤレス・マイクを手に盛大なるアナウンス
まずはこの日のライブイベントに於けるドタバタ劇の説明からボケもぶちかまして大爆笑をかっさらう
エレキダ君が言うには「この日のヒコさんはいつもに増してハイだった」そう
その流れから事前にマサが手渡しておいたシナリオを読み上げる
ここぞという場面でバンド名を声高らかに告げた
なんまら力が漲ってきたぞ。

景気よくライブのスタート!!


***SET LIST***
1、INTRODUCTION・・・CHICAGO
2、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
3、CANNON(聖典)・・・CHICAGO
4、DOES ANYBODY REALLY KNOW WHAT TIME IT IS?(一体、現実を把握している者はいるだろうか?)・・・CHICAGO
5、MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)・・・CHICAGO
6、TO BE FREE(今こそ自由を)・・・CHICAGO
7、NOW MORE THAN EVER(愛は限りなく)・・・CHICAGO
8、GETAWAY・・・CHICAGO
9、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO



***MEMBER***
MASA・・・B VO
AKI・・・KB PER CHO
MOCTHIN・・・DR CHO
MITSU・・・TB PER
HAMAPY・・・TP
YUHCHAN・・・PER
TAKA・・・TS
TOMOCHAN・・・AS
G・・・ISHIYAN


まずはアキ嬢が、プログレッシブかつスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を轟かせる。
臨場感満点。
期待にワクワクするね。
(彼女は何でも受け入れてくれるから、調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。
その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!
頼もしい限り。
このミステリアスなるSEも、事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)。

マサがすかさず、後方に鎮座するモッチンらに、手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで、歯切れのよいギターコードミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える。

マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡しながら、頃合いを見計らう。
マサからアイコンタクトを受けて司会進行役のヒコちゃんが手にしたワイヤレスマイクから、盛大にアナウンス。
「たいへん長らくお待たせいたしました。
さあ!
マジに泣いても笑ってもオープニングの時間となりましたよ。
今か今かとお待ちかねの皆さん。
いよいよはじまります!
それでは元気いっぱいに熱演してもらいましょうか!!
滅茶苦茶にかっこいいですよ
絶対に惚れますから
そうですよね。
これから極上のステージをお届けして参ります。
ド迫力ホーンセクションの熱きエナジーを、心ゆくまでドップリとご堪能ください!
メンバー一同は、この日この時この瞬間を心待ちにしていました!
もはやお馴染みの大所帯バンド。
北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
たくさんの拍手でお迎えください!
OH-YEAH、HERE WE GO!!
OK,ARE YOU READY!COME ON BABY
HEY!
LET'S GO!
それではヨロシク!
レディース&ジェントルメン!
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)
賽は投げられた
これを機に正真正銘、華々しくSTAワールドの開幕だ。

一気に波状攻撃へと、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。

さすが、この顔ぶれだけに勢いが桁違い。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

すでに掴みはバッチリとオーケーだ。

普段は寡黙なモッチンもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

その上、6年前の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が、相当感動的に残っているらしくて、ずっと刺激を受けている御様子。
如実にフィルインの随所へ、ダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

イントロの爆音が、情け容赦なく多方面へと襲い掛かる!

ほほえましい光景に、常連組が客席でやや控えめに参戦。
写真&ビデオ撮影にと勤しんでいます。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態リズムに、よくもまあピッタリと手拍子をあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますが、しばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数、この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。
(ヒコちゃんも同様の事を言っていた)
メンバー一同愛して愛してやまない、じゃじゃ馬のようなナンバー。
その中でもこの日ほど、迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!
出色の出来と自画自賛。
方々からもマジに絶賛の嵐だった。

モニター・スピーカーに左足を乗せて、マサが野獣のごとく吠えまくる。
豪快に襲いかかりながらも、アグレッシブなアクションを巻き起こす。
(マサの正面最前列にイスで陣取った対バン達曰く、「マサさんはスペースが狭いから相当に動きにくそうでしたね」と言ってきた。
スタッフはマサのステージング用に、わざわざ動線を確保までしてくれた。
ありがたいことだよね)

それでも以前のような、飛沫飛翔防止用パーテイションもビニール幕もないので、自由自在に動きまわれる。
もちろん、そこそこに意識して加減はしていますよ。

計算されつくした石やんによる独特でシャープな音色のギターが、モッチンのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく。

看板ともいえる4管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
目をつむって聴いていると、とてもじゃあないけれど4人だとは思えない音圧だよ。
マジにこのホーン隊はモンスター級!
驚異的な連中だ・・・・。((´∀`*))

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。
ドラムが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開。

会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?

先月の反省点は見事にクリア。
・・・・今回は一体全体、何を仕掛けてくるのか??

さあ、2番の歌詞がカットされたエディットヴァージョンから、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

ハマピーのアドヴァイスで「スイングするように・・・」
この一言で数倍、曲が成長した。
こんなことをいうプレイヤーは皆無だっただけに、皆、カルチャーショックを受けたぐらいさ。
もちろん良い方向にね。
もうこうなったらイケイケ!!

手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。
切り込み隊長はいきなりミツによる、やや食い気味かつ流麗なるトロンボーン・ソロを奏でての場面転換。
ほぼギリギリのぶっつけ本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだろうけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。
さすがに百戦錬磨、ジャズの達人だからこそ成しえるアヴァンギャルドな技。
何事もなかったかのように振舞っていたよ
(モッチンによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
ここがミツの凄いところ。
このフレーズは、彼がなんまらリスペクトするジミー・パンコウ師匠直伝らしいよ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り、3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!
能ある鷹は爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。
ねえ、ミツよ!
(スタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく、独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。
すさまじき探求心。
正直な話、この曲はトップがキツイとのこと・・・・それは、うなずける‥‥でもご挨拶ソングだからねえ。
不動のポジションなのですよ。
悪しからず。

アキのピアノ旋律が、とびっきりに美しくて効果絶大さ。
マサによる、流麗なるオクターブベースに導かれて場面転換。

マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのモッチンが職人芸で猛然と先導しつつ、お次はベテラン・ハマピーの出番。
スッとステージ中央前方に歩み寄ってのトランペット・ソロは、熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。
一聴しただけで安定感抜群。
時折ヒステリックなハイノートなども懇切丁寧クールにヒットしていてニンマリ。
・・・実はオリジナルのtrumpetソロを、ハマピー自らが手直して、他の管楽器隊と意見調整しながらラインを纏め上げてくれた・・・・。
いついかなる時にでも、才能溢れるプレイヤー。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面だ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。
なにやら恐ろしいくらいに、もの凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。

そして第3の男、石やんのギターが火を噴いた。
臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える
(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。
いきなり過激なハーモニクスが導入部分に一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます
(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。
陶酔の表情を浮かべつつも、ただひたすらにエキセントリック。
序盤はテリー・キャスのフレーズに敬意を表する・・・・。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。
身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。
あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。

(掛け持ちミュージシャンの石やんは、40高中でも活躍中の売れっ子。
他にも、いくつものプロジェクトに関わっている。
それらの時には大股開きスタイルなんだけど、STAでは常に横向きポーズで全体を注視している。
これが彼のステージ・スタイルなんだね)

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロを、ほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?
ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ。
この前面へのせり出しシーンは、ヒロリンのリクエスト。

間髪入れず、極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるモッチンが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。
サンキュー!

いつもは沈着冷静なるモッチンもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。
すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ。

エンディングにおけるベルトーンも、アッキー渾身の1音を筆頭に石やんを経て見事な連携で繋がった。
ここで繰り出した石やん入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。
これぞまさしくロックの原石。
いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
トモちゃんからミツを経てタカ、そしてハマピーへのホーンセクションに受け渡す流れへ。

マサが後方のバスドラムに左足を乗せ、右手を頭上に掲げてグルグルと何度も素早く回転。
振り返りざま、モニター・スピーカーにまで走り寄って乗っかる。
モッチンと呼吸合わせ、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えて激しいジャンプでフィニッシュ。
な、な、なんとお、アッキーも特大のジャンプを公開していた!!

以前、ASの女傑ミキティいわく「マサとモッチンは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていましたっけ。
度肝を抜かれた観客は、ため息混じりに唖然している。





****アッキー長年のお友達でもある「.J、そうきあ&稲葉美紀DEAR FRIENDS」のMIKIMIKIちゃんが「アッキーちゃんが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと。
正に、その通りだよ。
去年の初夏からはギアを1段アップして臨んでいる新生STA故に大袈裟な話ではなく、方々から賞賛のメッセージが絶え間なく届いている。****

やたらと口うるさいスジものでも思わずニンマリ。
最新導入の照明機材が半端なく熱いので、皆、すでに全身汗まみれながらも、すこぶる気持ちがよさそう。

 (回想シーン・・・・)
ある日、スタジオリハ時にマサがふと閃いた。

「1972年シカゴ・ライブ・イン・ジャパン(大阪の音源)」の再現なんていかすよね、ってさあ。
曲に入る前にロバート・ラムがムード満点にピアノでいくつかのコードをルーズに流す。
トークも交えてね。
焦らしに焦らした挙句に・・・・っていうあれ。
それを臨機応変に対応してくれるアッキーちゃんならば、呑み込みがいいからアッという間に弾いてくれるだろう、と踏んだ。
結果は?・・・・もちろん大成功だったよん。

これ、マサのトークとアッキーちゃんのピアノがうまく噛み合わないと悲惨。
スタジオではまあまあの出来だった。
ラインでも事細かく説明を加えて調整を加え改良。
別にキッカリとした台本なんか用意してはいない。
大体のおしゃべり内容は決めてあるけどね。
「それでは、トップには、凄まじい勢いで吹き荒れるブラスロックを立て続けにお送りしましたが、お次はメローな響きで・・・・。
(不敵な笑みを浮かべつつも)
特に人気の高い曲をやります。
盛大なる拍手で迎えてください!」
BGMのピアノは、その場の空気感で延々と進行。
タイミングを逃したマサはタイトルを言おうにもずれちゃう。
もう1周弾いてもらう!?
ところがアッキーちゃんが見事にクリア。
かえって効果が倍増したよ。
さあ、さっそく曲目もこれまたご機嫌なメドレー。
「今日はスペシャルなversionだ。
バラエティに富んだセットリストでお送りしますよ。
あれ!?
どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・
俺はいつも同じMCだと、ある女傑から突っ込みを入れられたんだけど、やっぱりこれだけは言わせて!
今日は日曜日だけど、うってつけの曲をやるよ!
・・・・どうぞ~~サタディ・イン・ザ・パーク!!」

と言った途端にアッキー親分
(もっちんがそう呼んでいる((´∀`*))
寸分の狂いもない間合いで、それまでのスローテンポから力強い連打へ!!
(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)
絶妙のシンコペーションを基調とした、あまりにも有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる。
後から聞いたんだけど、アッキーちゃんは「今でいいや!」と独自の判断で、ここから本編に突入したのだそうです。
ありがたいことに大正解だよん!
(オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ。
こんな話を聞くと、ミュージシャン冥利に尽きるね。
長年にわたるブラスロック&シカゴ普及活動も着実に実を結びつつあるようだ。)
シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった。
(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル。
ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)
当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのアッキー。
いつも艶やかなる着こなしのアキ真骨頂。
(彼女の根性の入り方は半端ない。
メイクもバッチリと施している
更に全身をワイルドな白黒ファッションで統一しているではないか。
赤いソックスに、スカートはロッカー風の情熱的な迷彩柄。
これは彼女最大のチャームポイント。
こんな煌びやかな曲をプレイするバンドってナンマラいかしているでしょう。

裏話・・・・・スタジオリハでは特別なる思い入れを込めて取り組みました。
当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした。
ところが当時STAに在籍していたニシヤンや久留ちゃんが、機転を効かせギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」とさりげなく主張してきた。
半信半疑それで演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ。
もはや手慣れたもんだよ。
これはこれで、斬新で快感。
まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ。
西やん達もこれをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇るでような心持ちだったことでしょうねえ。
加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど。
こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態。
感心しきりだった。
それも参考に加えて、アキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた。
その結果がここに結実したんだよ。
文句の付けようなんて微塵もあるわけがないっしょやあ。
大役を果たしたね。
涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・。
この感動がずっと欲しかったのさ。
本物だ。
(近年は本家のロバートラムさんが、ショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い。
これが生命線なんだから。
シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)

もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ。
サビにも奥の深い部分が垣間見えます。
マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

モッチンは、特にこの曲でのドラミングとコーラスが冴えわたっていた。
リハではテイクを重ねるごとにドンドンと難所を克服していき、本番ではご機嫌なスティックさばきで終始していた。
黙して語らずのツワモノだね。

石やんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうように美味しいオブリをつま弾いているのだから、不思議なものですよね。

この曲に対する思い入れがすこぶる強い熟練のファンも、満足そうにニコニコしながら手拍子を打つ!
腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている対バンも発見。
会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?
数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。
ステージサイド(マサの目の前)では、常連組の観客が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます。

ホーン隊も時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らしながら手拍子を要求。
そろそろ肩の力が抜けてきたのか、爽やかな疲労感がかえって心地よいようだ。

世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・チューン。
まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム。
愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ。

満面の笑みを湛えた成長著しいアキちゃんも、エキサイティングな観客達にすこぶる癒されたそうで右手を大きく突き出して煽っていたよ。
マサが歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し。

バックのミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

エンディングでのモッチンによるハミングに至るまで、マサのアイディアが見事に実を結んだ
(前回から取り入れたアッキー&モッチンによるコーラス・ワーク。
これもスタジオ入りしてみっちりとトレーニングしたもんね。
過去にここまでこだわって突きつめた人は皆無だ。
今後も、もっともっと事細かく煮詰めてまいろう!!)。
歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ。
最近は、マサ長年の夢だったドンドンと複雑になっていくツインボーカル・パートをも現実のものとした。
モッチンと軽くラインで文章とシカゴのライブ映像で打ち合わせしてから、スタジオでプレイ。
すると一発で思いが噛み合って大成功
(ステージに上がる直前まで、モッチンはマサへ最終確認を求めてきたほどさ)
その様には、皆も感服していたよ。
これを今まで、一度も実現できなかったのは、一体全体何だったんだあ・・・・?
「YEAH,YEAH~~!!」
マサ&モッチン渾身のハーモニー。
うっとりするほどポップで幻想的なラストに至るまで、気合十分パーフェクト。
丁々発止に完奏。
普段はホノボノと佇んでいるモッチンではありますが、やる時は綿密にヴォーカルとコーラスを決めてくるところなんかさすがですよね。

ファッションリーダーのトモちゃんは、ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた。
彼女も毎回シックなスーツ姿で佇んでいるんだけど、胸元も露わに着こなしていてめっちゃセクシーなのだ
センスの良いネールや髪型もいつもオシャレ
襟にはサックスのバッジが付けられている
それをマサが指摘したらトモちゃんは得意げに胸を張って見せてくれた!((´∀`))
マサも対抗意識向きだしにベースのバッジをつけてきて見せたらバカ受け
彼女は「STAに人生を捧げるぜ!」とフェイスブック上で宣言もしてくれた
感動的なレディにファンも急増
祝福の乾杯を捧げよう

あららら・・・・!?
いつの間にか、最前列はオーディエンスでビッシリ状態。
目に焼き付けようと、食い入るようにステージを見上げている。




コメント
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