THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

CHICAGO&DOC(TOP)

2015-09-06 01:29:54 | CHICAGO

実はあまり知られていませんが、シカゴのアルバムにDOCがHORNSで参加しているのですよ。

1990年発表の「TWENTY1」がそれ。

彼らはあえて「21」とは呼んでいませんが、実質的には「21枚目」のオリジナルアルバム。

シカゴもいい加減に16収録の「素直になれなくて」で奇跡の復活後、ずっとバラードヒット量産バンドというあまり嬉しくない看板にうんざりしていた時期の盤。

多少のマンネリ感は否めないものの、決して駄作などではなく、どの曲も実に素晴らしい完成度。堂々たるクォオリテイですよ。

シカゴ自身はあまり高く評価していないのが残念です・・・・。

このアルバムからジェイソンの旧友でもあるドウエイン・ベイリーが正式メンバーとして迎え入れられています。彼はボブ・シーガー&ザ・シルバー・バレットのメンバーとして活躍していた実績があります(ここには元GFRのドン&クレイグも在籍)。

そしてショッキングなことにシカゴのオリジナルメンバー、ダニー・セラフィンが解雇されて、サポートメンバーとして元キーン(ジェイソンが在籍していたTOTOの弟バンド)からジョン・キーン、そしてケニー・ロギンス他数多くのバンドを渡りあるいていたトリス・インボーデンがサポート・ドラマーとして参加。後にトリスも正式メンバーとなります。

他にもロビー・ブキャナン、トム・キーン、スティーブ・ポーカロ、マイケル・ランドウ、そしておなじみデヴィッド・フォスターが客演。その中にSTEPHEN’DOC’KUPKAの名前もクレジットされています。

プロデュースとエンジニアはロン・ネヴィソン。

写真は国内盤のサンプル、アメリカ盤、デビュー40周年記念最新リマスター紙ジャケットSHM-CDボーナストラック1曲入り国内盤の3枚。

全12曲入り(紙ジャケ盤のみ13曲入り)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CHICAGO T-SHIRT BIG BAND NIGHT&DAY

2015-09-05 23:53:18 | CHICAGO

このTシャツはシカゴ1995年、来日の際に発売されたオフィシャルグッズの一品。

ジャズ・スタンダード・カバー集「NIGHT&DAY」リリースに合わせての来日公演。

加入したてのギタリスト、キース・ハウランドお披露目でもありました。

もちろんマサとケンは札幌厚生年金会館に足を運びました。ちなみに同日、シンも観に来ていたのです。もちろんまだ面識はありませんでしたが・・・・・。

で、入り口でチケットをもぎってもらい、ロビーで販売されていたグッズ売り場に直行!

迷わず販売員のお兄さんに向かって「このグッズ全て1点ずつください」と言って周囲を仰天させたのでした(笑)

だって、シカゴのグッズなんてこの札幌でなんてお目にかかることは皆無ですからね。

その中にあったのがツアー・タイトルを冠した写真のTシャツ。

白地に襟口、袖口がブルー。

胸にはロゴ、トランペット、アルバムタイトルがデザインされています。

アメリカ製品でサイズはADULT LARGE。

ずっと大切にしまいこんで観賞用にしていたのですが(!)、このたび芸術の森コンサートで初めて袖を通しました!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TOWER OF POWER HORNS

2015-09-04 22:26:24 | free form space

TOPが長年にわたって多くのファンはもとより、ミュージシャン仲間達からも人気が絶大なのは、そのセッションワークの多さにも如実に現れています。

その数はなんと300を超えるほどだとか!!

日本のミュージシャン達とも実は共演をしているのですよ。

古くは美脚の実力派シンガー、故・朱里エイコから(彼女の歌を聴いて気に入ったTOPサイドからの熱烈ラブコールだったそうです)1987年には中村あゆみのアルバム「SMALLTOWN GIRL」がありますが、特に有名なのが

不遇時代のRCサクセションの名盤「シングル・マン(11曲入り)」と、ムッシュこと、かまやつひろし「ああ、我が良き友よ(14曲入り)」の2枚。

1974年に公演のために来日していたTOP。

それを知ったムッシュはTOPのプロモーターの知人に「俺のアルバムにTOP参加してくれないかなあ・・・」と駄目もとで掛け合ったそうです。ところが意外なことにこれがスムーズにオーケー!

さあ、焦ったムッシュ。肝心の曲がないために即座に簡単なコード進行をこしらえて作詞、歌メロを完成させます。

早速スタジオ入りしたTOPのホーン隊には「ここからここまでが歌」と構成を説明してレコーディング。

そしてあの知る人ぞ知る日本ブルースロックの試金石ともいえるハードボイルドな名曲「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」が誕生したのでした。

ムッシュの渋いトーク調ボーカルのバックで延々控えめに淡々と吹き鳴らされるホーンセクション。

途中サックス・ソロまで飛び出します。この傑作はアルバムの最後を大人のムード満載で締めくくってくれます。アレンジはグレッグ・アダムス。

そして、ムッシュとの録音を終えたTOPホーンズはその足でRCサクセションが待つ次のスタジオに移動します。

「シングル・マン」に何故TOPが参加したのか、詳細を掴めてはいませんが(星勝の人脈濃厚か?!)完成した音源を聞いた忌野清志郎は正直いって不満だったそうです。

理由は、「音がキッチリとまとまりすぎていたから」だとか・・・・。

もっと時間に余裕があって、じっくりと取り組むことが可能な状況であったならばどのような結果になったのか、想像しただけでワクワクしますね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CHICAGO/T-SHIRT  FEELIN’ STRONGER EVERYDAY

2015-09-04 04:50:19 | CHICAGO

すっかり秋めいてきましたが、Tシャツのコーナーは続行していきます。

黒の生地にシカゴ・ロゴ、バックには星条旗。邦題「愛のきずな」の原題が上下に分かれて記載。

背中にも同デザインのシカゴ・ロゴ・マーク。

その下にはツアー・データ入り。

日本も東京と神戸が書き込まれています。

サイズはLARGEで未着用品。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏の終りに想うこと

2015-09-03 13:45:27 | リハーサル

8月下旬から札幌はすっかり肌寒くなっていますが、まだまだ時折は扇風機のお世話になっています。でもすっかりと秋めいてきましたね。

今年の夏のほのぼのとした思い出は、夕張の山奥で出会ったキタキツネの子。

普通の北キツネは人間の姿を見かけると警戒して近づくと逃げ去ってしまうものですが、この子はまったく怯える素振りもなく、逆にトコトコとそばにまで寄ってきて愛想よくポーズまでとってくれるのですよ!

それどころか何処までも後をついて来る。その姿は愛おしいくらいに可愛いんだけど、厳しい野性の世界ではこれいけないことなんです。それを考えると心配で「今頃、どうしてるんだろう?元気で暮らしているかな・・・?」と思う今日この頃。

 

小雨降る中、STA8月最終日のリハーサルではマサとファニーが芸術の森コンサートの興奮いまだに冷めやらず状態でその話題でもちきりでした。

ファニーいわく「今年は今までの中でも特に素晴らしい内容!」と豪語するほど。そうだったのかあ!あれであの値段は絶対に安いよね。

来年もブラスロック系を是非とも呼んでもらいたいものです。

マサはタワー・オブ・パワーのスタッフから貰ったタイムテーブル用紙(メンバー達の足跡付)をSTAのものと並べてスタジオ内に展示。

ミキ、シン、ミユキ休みの6人が集結した今回はSTAオリジナルソングとピアノ&フルート楽曲はお休み。

ジュンとマサのリードボーカルにケンがミキの代役ガイドラインボーカルを担当。

まず最初に着手したのは、1年8ヶ月ぶりに再トライのシカゴ・バラード。9月の大きな課題でもあるこの曲に重点をおいて時間を注ぎ込みました。

この曲、前回ライブで演奏したのが一昨年12月の岩見沢サムシング、しかもその時はミキがボーカル担当でした。

今回はジュンが担当ということで、バラードシンガー、ジュンの本領発揮でおおいに彼も燃えています。

珍しくもキーを2音あげての取り組みはSTA初期の頃にも実戦済み。(もちろんその頃オリジナルキーでも演奏はしてみましたが)

ジュンのリクエストで2種類のキーで交互に演奏してみました。

現在のメンバーならばこれもたやすい事。

エンディングの回数、合図の説明も終えてテンポも確認。

要所要所の注意点もチェック。歌メロ・サビのポイントが特に念入りに。ファニーは遂にフリューゲルホーンを持参してのプレイ。カツとファニーは並んでスコアとなにやらにらめっこしています。

ファニーはSTA初期、すでにこの曲をライブ演奏経験があるため懐かしいことでしょう。ノブもSTA唯一のバラードカバー用にローランドJC-120ヘ復活したコーラス・エフェクターをジョイントして効果を発揮。これにキーボードの渋いオーケストレーション、華麗なコーラスワーク、いぶし銀のパーカッションが加味されればグッと雰囲気が出てくることでしょう。

そして9月には2本のライブが控えているために、同時にこなして進行していきます。

両方持ち時間、曲目が微妙に違うために頭の切り替えをシッカリしないとトラブルの原因ですね。

ピアノ不在のためにマサが口でイントロリフを口づさんで演奏。

ノブがギターソロとリフの切り替えにヒネリを加えるために四苦八苦。

 

ロビーではジュンがシカゴのボーカリスト、ピーター・セテラ&ジェイソン・シェフの比較論を述べていましたが、マサは早速10月に組み込む懐かしい曲を宣言。

STAの今年一杯のライブスケジュールはほぼ決定のようです。

音楽イベントに積極的でノリの熱い港町・小樽が毎月のように入っていますね。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TOWER OF POWER

2015-09-01 22:49:16 | free form space

さあ、あっという間にトリです。

気がつけば周囲はもうすっかり夕闇。

長袖着用でなければもうすでにやばい状態。さっそく持参してきたパーカーに袖を通します。

しかし、なんだかんだいっても時間の経過は早いものです。

久しぶりに大々的な音楽イベントにやって来ましたが、やっぱり良いものですね。

で、私はこの芸森コンサートの存在自体は知っていたけれどもずっと二の足踏んでいました。でも今回は全く躊躇することなくチケットを購入したのです。それもこれから登場するタワー・オブ・パワーが目的。彼等は今までに札幌公演を2度行っているのですが、芸森イベントは初出演(全て会場は別)。

ブラスロック大好き人間の私とすれば、もう一切悩むことなく初TOPライブに行くことを即断!

彼等はシカゴと同じく今年で結成47周年。アメリカンブラスロック界にとっては重鎮中の重鎮。

音楽性、活動内容やメンバーの状況などシカゴとは安易に同列にはできませんが、毎年アクティブに数多くのコンサートをこなし、セッションや来日公演にも積極的で、日本における人気は絶大です。

 

矢野顕子トリオのステージが終了後、ズラッと並べられたマイクスタンド、ハモンドオルガン、ドラムセット。目前にはトロンボーンが専用スタンドに立てかけられています。(KB&DRのメンバーはもうチェックのために現れています)

おお!ロッコのベースアアンプ・ヘッド上に置かれている黒い箱はミニモニターでしょうか?

ベーシストらしく「ヘ音記号」が白文字で描かれていてお茶目ですね。

あれ!?バックステージからはウォーミングアップのブラスサウンドがすでに聞こえています。チラッと袖の隙間からメンバーの表情を確認。もう本当にバンドがすぐそこまで来ている現実を実感してドキドキです。

10人編成ですが新メンバーも加えて東京ブルーノートのツアーを終え1日置いての札幌入り。

ベテランのノリに思いっきり身を任せましょう。

写真は出番直前のTOPステージ器材全景。

まずは大歓声に迎えられてバンドメンバー達が登場。皆、物凄い体格。でっかい!!プロレスラーみたい。(5人の管楽器メンバー・スペースにはモニターが3台)

一曲目からキレッキレのファンク・ホーンセクション炸裂。

これは文章ではとてもじゃあないけれど表現できませんね。あのグルーブといい、耳に突き刺さってくる管楽器のリフといいい、もう私は一発でノックアウトされちゃいました。

やっぱりTOPはCDで聞くよりも本物を体感するに限りますね。数倍多く楽しめます。

ボーカリストがここで元気一杯に飛び出してきて迫力のハイトーンで伸びやかな歌声を披露。

いきなり客席に立ち上がるように要求。

全員総立ちでノリノリ。手拍子をする者、踊り狂う者、飛び跳ねる者、一緒に歌っている者、腕を振り上げてビートにあわせる者と様々。

とにかく一体となってのこれこそライブの醍醐味。

TOP歴代のボーカリストは皆、高音ヴォイスも巧みな者ばかりでしたが、今回加入したレイ・グリーンはそれプラス、ショーアップされたパフォーマンス技術がお見事。一瞬で観客をモノにしちゃいました。ボーカルだけでも凄いのに、サービス精神も旺盛でお見事。

リーダーのエミリオ・カステロも曲によってはサックスを外してボーカリストに変身。フロントでステップなども踏んでいます。レイはボーカルの合間にはトロンボーンも吹いてるんですよ。つまりは通常5管編成のところ、彼が加わって6管編成!

圧倒されちゃいます。

ガリバルディは残念ながらドラマーでの参加は叶いませんでしたが、ロッコがあの独特のフィンガーピッキングで控えめにも存在感はしっかりと、強烈にオーラを発していました。皆さん安心してくださいな、ロッコ健在なり!

彼の黒いシャツの左脇下にもアンプ上と同じ「ヘ音記号」マーク付。

そしてやっぱり3メートルのシールドを使用。床に全然接していなくて縄跳びのようにロッコとアンプの空間をシールドはブラブラ。

数歩歩き出したらピーンと張っちゃう状態。少しでも良い音を得て、ノイズ減衰のための策でしょう。

ここらあたりのコダワリも百戦錬磨の猛者達らしいとおもわず唸っちゃいましたね。

TP奏者もフリューゲルホーンに持ち替えたり、ソロに移ったりと大忙し(2人のTP)

もちろんBSのステファン・ドック・クプラのカリスマ的存在感は申し分なし。

メンバー紹介も絡めてダンスナンバーに突入した時、目の前に長身・短髪のブロンドヘアで黒いジャケットを着込んだノリのよい外人男性が乱入。すぐわかりました「ああ!!ウィル・リーだあ!!」

もちろん、しっかりと握手してもらいましたよ。

思いっきり人柄の良い人で自ら写真撮影して数分後には何事もなかったかのようにスッと楽屋に戻っていきました。

しかしこのメンツでこの料金は絶対に安いよ!!皆、同じ意見です。

本当にあっという間にラストナンバー。アンコールも2曲演奏してくれて濃厚で充実感に満ちたステージは全て終わってしまいました。

ロッコ・プレステアがニコニコしながらやってきて握手してくれたよ。新メンバーのジェリー・コルテスもストラトキャスターをぶら下げたままでやっぱり握手してくれたよ。

スタッフのお兄さんからオーケーいただいて中央フロントステージに黒ガムテープで貼り付けられていたメンバー達の足跡付セット・リストも貰っちゃいました(写真参照)。

白テープが貼られている真ん中箇所の2曲部分は裏から透かして見たら上下入れ替えられていました。

 そばにいたTOP大好きなお兄さんともお互いに興奮して盛り上がり握手と男同士でハグをしあっちゃいましたよ(彼はシカゴも大好きなんだそうでまさに同士です!)。

いやはやなんとも忘れられないコンサートがまた一つ増えちゃった。来年もまたブラスロックバンドを呼んでね。絶対に受けるよ!!

帰りの駐車場の混雑もちっとも苦にならなかったから不思議です(笑)

だって頭の中ではまだまだ豪快にファンキーブラスロックが唸りをあげているのだからねえ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CHRISTOPHER PARKER

2015-09-01 17:53:48 | free form space

写真トップは芸森ステージでのクリス&ウィルのセット。

ウィルのプロキャリアはBS&Tを脱退したあのトランペッター、ランディ・ブレッカーに呼ばれて幻のスーパーバンド「DREAMS」のオーディションへ参加した時に開花します。

そうなんですよね、彼はブラスロックでプレイしているのですよ。

このバンドはCHICAGO,BS&Tと同じCBSからアルバムを2枚発表していますが結局のところ残念ながら成功には至りませんでした・・・。

ジャケット裏面白黒写真には若き日の貴重な長髪ウィルを確認することができます。

ここのSTAブログ「FREE FORM SPACE 」欄2014,4,12のところですでにドリームスを紹介していますので、ドラマー・クリスの話題に移りたいと思います。

やっぱり彼といったらSTUFFにつきるでしょうね。

下の写真はLP&CDでライブ、スタジオ、ベスト、マキシサンプル盤(それぞれ国内や輸入モノ)。

多忙なスケジュールや病気療養のために、バンドを離れていた時期もありましたが、再結成アルバムにも元気な姿を見せてくれていました。(再結成マキシCDはサンプル盤)

STUFFのメンバーは3人がすでに故人ですが、フュージョンを軸にジャズ、ソウル、R&Bなどのフィールドにも多大なる影響を与えたバンドです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

矢野顕子 FEATURING ウィル・リー&クリス・パーカー

2015-09-01 15:39:59 | free form space

コンサート折り返し点の段階で、そろそろ半袖では肌寒くて上着着用の観客がけっこう目立ってきました。

この日、最小人数、トリオ編成ですが3人共超ベテランのミュージシャン揃い。

異色の組み合わせにも思われがちですが、このユニットはけっこう長いのですよ。

例によって楽器類の入れ替えが30分かけて迅速に行われています。

おお!!クリスのドラムセットが私の正面に設置されました。

会場に横向きで置かれているので、叩きながら観る譜面台らしき大きな黒い板が残念ながら邪魔してクリスの表情をなかなか確認できない向きです。

その彼がセッティング確認のために、一旦スコア持参でスタッフに導かれてさっそく現れたではありませんか!

左腕のTATOOもクッキリと見えました。

ウィルのベースはサドウスキー、アンプはハートキー。

大きな歓声に迎えられて、まずはウィルとクリスのリズム隊参上。この2人組が見られるだけでも極上贅沢の極み。世界中で引っ張りだこの人気ミュージシャン達です。

そして煌びやかな衣装とクルクルカーリーヘア、NY在住の矢野顕子嬢が登場。

自分への声援をリズム隊のほうへ思いっきり振って大受け。可憐な原田知世、セクシーなマリーン、そして貫禄の矢野嬢と女性シンガー3人3様。

この日の出演者達はどれをとっても豪華な内容。ファニーいわく「今年は特に当たりだよ。凄くいい!」と豪語するだけありますね。

その中でも矢野トリオの音楽は一番オリジナリティーに富んでいて唯一無二。個性が強烈で一度聞いたら癖になりそうな曲ばかりです。

矢野嬢のこだわりと才能の成せるワザでしょう。曲もですがタイトルもユニークそのもの。

デビューアルバムから「クマ」(これは飼い犬の名前)。

「あまり知られていないけど、とってもかっこいいタイトル!」と本人が言ってから「頭が悪い!」でも爆笑。

他にも、かの山下達郎氏いわく「もっとも食べ物の曲が多いアーティスト」と言われただけあってほんとうにいっぱいあるわ、あるわ・・・。

矢野嬢はコンサートMCでも「ここから良く見える後方の飲食コーナーのネオンワゴンの2台、美味しそうだねえ!!」(ここで車のネオンの点滅も激しくピカピカ!!)

「アッコチャ~ン!!」の声援が2度ほどかかリ「まだ帰らないよ!ここにいるよ~。」と切り返し。

ピアノからシンセサイザーに移った際に音造りが上手くいかず、スタッフに手伝ってもらった時にも、そこで一時ストップ状態だったコンサートの流れから即興でピアノの弾き語り「ライブはトラブルが付き物なのよ~。これがライブというものなのよ~~」と歌いだしてかえって全体のボルテージを上げるところなんか筋金入りのプロですね。普通ならしらけてしまう場面なのに感動的でした。

ウィルがベースを弾きながらフロント中央に出てきてアクション。ただベースの音が聞こえない・・・・でもどこからか泣きのギターソロが。

「あれ?このバンドにはギターいないのに??」

そうです、ウィルのベースがギターの音を発しているのです、ハイポジションで!!

このことの説明でも矢野嬢は「エフェクター」という言葉が出てこなかった・・・。

「バンブー・ミュージック」を取り上げた時も「オリジナルは坂本龍一とジャパンのデヴィッド・シルビアン。あのレコードはLP?EP??なんていうの???片面には美しいデヴィッド、裏面には坂本のこの顔(と、下唇を突き出した表情を真似て笑いをとる)。あの盤を持っている人いる??」

ピクチャー12インチレコードのこともよく知らないようですね。ノリはおばさんっぽいんだけど、どこかしらチャーミングです。

ウィルは長身の体で一時たりともジッとせずにリズムにのって飛び跳ねたり、スラリと伸びた足で膝まづいたりと豪快なプレイの連続。グリッサンドのやり方も腕が長いので見栄えが抜群。

ナットとペグの間を押したり、ネックをボディ押さえて反らせたり、ボディを叩きまくったりとやりたい放題(その後はしっかりとチューニングしていました)。もちろん音は申し分ないほどに最高。

ウィルはベース以外にもキーボードやブルースハープもこなし、ボーカリストとしての力量も実証済。

「私達の中での大ヒットでとてもいい曲」と矢野嬢が言ってからツインボーカルを披露。それまでの雰囲気とは打って変わってのロックンロール大会でした。

陽気な人柄がにじみ出ているリズムセクションとの付き合いは矢野嬢いわくそうとうに古いようで3人の息もピッタリ。悪のり投げキッスも愉快でしたね。

クリスはヤマハ一色で矢野嬢の説明によると「クリスはヤマハとエンドース契約しているから、なにもかもがヤマハ一色。このドラムセットは札幌のヤマハが用意してくれたのかはよくわからないけど、彼はTシャツもヤマハを着ているのよ。メーカーからミュージシャンは貰うんだけど、そういうのを着る人って何人いるの??なに眼鏡もヤマハ??

それは何・・・?」クリスはセット周りの打楽器を一つ一つ叩きながらたどたどしい日本語で説明

「ヤマハノチャヅツ!ヤマハノパンヲツクルトキニツカウボール!!ヤマハノナベノフタ!!!」ご丁寧にもヤマハの黒い音叉3本丸シールが貼り付けられていました。矢野嬢「いい加減しつこい!!」

クリスは日本語を必死に勉強中らしく、その他にも絵を描くそうで「グッズ売り場に売ってるよ」と宣伝。

ウィルは自分のソロアルバムCDを持てくるのを忘れてきたそうで、矢野嬢に促されながら英語でアピール。

アンコールも終えて一度引っ込みかけたけど、スタッフに言われて「皆、写真撮っていい?!」。ステージの3人と観客全員をレンズに収めてカメラマンの「はい。いきますよ!」の合図でパチリ!!

写真はCM起用での大ヒット曲「春咲小紅」EP

アニメーション映画「ホーホケキョ となりの山田くん」でも音楽を担当。

そしてジャパニーズ・テクノポップバンドYMOでの客演。

中国服にオサゲ髪が可愛らしくてお似合いです。最後の写真は「坂本龍一」の「未来派野郎」

1986年作品。9曲入り。

このアルバムでアッ子ちゃんはA-3「BALLET MECANIQUE」、A-4「G.T.Ⅱ」の作詞を手がけています。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする