***さあ、それではもう泣いても笑ってもこれで最後の常連バンドです。
満を持しての登場・・・・オオトリはこのバンドしか考えられないというくらいの人気者をここでご紹介しましょう!****
会場中に流れているBGMは「ショー・ミー」&「チャチャチャ」
「男女7人シリーズ」のテーマソング。
懐かしいねえ・・・・トレンディドラマ絶頂期の大ヒット曲だ。
ヴォルテージは上がる一方だ。
レッドゾーン振り切れ寸前。
16、「E.SANADA」
19:10~19:35
美唄から唯一の参加5人組バンド。(いつもならば6人編成なのですが、今回サックス奏者は残念ながら欠席でした・・・・)
2年ぶり7回目の出演。
毎年恒例の小樽・浅草橋「オールディズナイト」、運河プラザ「お気楽ライブ」などでもSTAと共に熱いステージを繰り広げてくれた彼等。
去年の夏7月18日(日)での同イベント「浅草橋オールディズナイト」大トリも、記憶に新しい矢沢永吉トリビュートバンドです(この英語ライブタイトルも矢沢っぽい)。
まあ、このバンド名を見たら、もはや説明なんて不要だよね。
彼らがセッティング中、すでにステージ前には観客が詰め掛けてきて永ちゃんコール(!?)
今か今か、その瞬間が待ちきれないといった雰囲気が、ギラギラ熱気で充満している。
デンジャラスな殺気さえ感じるほど。
薄っすらと日も傾きかけてきてムードも徐々に盛りあがってきた。
バッチリと舞台は整ったよ。
このバンドの編成は・・・・ベースにサングラス姿のアキラ君(リーダー。茶色いボディーカラーの5弦ベースを使用。ローズ指板)、ドラマーのユウタくん(彼は3年前からの参加。大好物はキムチだそうです!)、いつもは変形シェイプの赤いモッキンバードを弾きこなすギタリストのタキクくんは今回黒のストラトキャスターを持参(ローズ指板)、紅一点のキーボーディストは1番人気トモコ嬢。2段積みローランドを使用。赤いTシャツの背中にはバンドロゴ入り、そしてリーゼントをバッチリと決めたサナダ氏が永ちゃん担当のボーカル。
例の真っ白いビニールテープでグルグル巻きされたストレートマイクスタンドがトレードマーク。
カッコよくバッチリと決まってる。
これをバシッと蹴り上げて回転させるのです。
せっかくですから、今までのライブレポートも絡めておおくりしましょう!!
斎藤氏がフィナーレを飾るこのバンドを華々しく紹介。
セッティングにちょっと時間がかかっている。
機転をきかせたサナダ氏。
「音合わせさせてください。
いいかなあ・・・・・この不穏な世の中、ディスタンスに気を遣う毎日。
ディスタンスということで、それに引っ掛けた曲を一発、調整に使いたいと思います。」
コーラスで各ボーカルバランスを試しているようだ・・・・「星空の~~・・・あ、ネタバレしちゃったかなあ・・・・(笑)」(アルフィーのヒット曲)
見事なハーモニー。
このバンドとはお友達だというテツ。
「このリハにも相当な練習を重ねてきたみたいだよ。E.SANADAは相変わらずだ」
なるほどねえ。
私はてっきりとディスタンス絡みならば「ロング・ディスタンス・コール」をやるものだと完全に思っていた・・・・・。
マニアックすぎるセレクションだけど、海外レコーディングに於ける最高傑作アルバム「E’」に収録されている名曲が大好きなんだよ。
当時、武道館にて生で聞いた時には痺れまくったものだ。
まさに熟練のアダルトロック。
いよいよ準備万端整った模様。
「E.サナダです!
ようこそ~!いらっしゃい!!
皆さんを矢沢ワールドに誘います!」
オープニングはマイクスタンドを手に、ヒット曲ではないけれども、アルバム「永吉」に収録されている、ライブ向けのナンバー「ゲット・アップ」
1990年7月31日にリリースされた18作目のスタジオ・アルバム「永吉(オリコンチャートでは最高2位を記録)」に収録。
一旦引き上げていたサナダ氏が、颯爽と例のポーズをとり、首のタオルを投げ捨てて、靴&上下のスーツと白で統一した衣装で、先述の白いストレート・マイク・スタンドをがっちりと握ってアクション。
ギターのソロ中にも、投げかける表情が永ちゃん風。
美唄にこれほどクオリティの高いバンドがいたなんて、目から鱗ですよ。
コブシの回し方までよく研究しつくしている。
感心しちゃうなあ、全く。
「皆さんこんばんは!
改めまして・・・・・E SANADAです!!
今日はちょっと、ここ小樽でゆっくりと飲んで帰りたいと思います。
本当に楽しい!
サンキュー!
いつもお世話になっております。
ずっと観ているのもいいけど、飲み物も食べ物も注文してね。
皆ひとつになって~!
俺たちを観たことある人も、観たことない人も、いくよ!
いくよ~いくよ~!
愛を届けたいけどいいかい?・・・・・ラスト・シーン!」(1991年5月31日発表のシングル。アルバム「ドント・ワナ・ストップ」に収録。オリコン週間チャートでは最高3位を記録)
けたたましきホイッスル炸裂。
大歓声沸く中、永ちゃんの記念すべきダンシングナンバーだよ。
なんたって歌いだしから「踊ろうよ~~・・・」だもんね。
スケールの雄大なる作品。
皆さん、このメロディに思い入れもひとしおでしょう。
誰の胸にも過ぎ去りし麗しき青春のほろ苦い思い出が、キラリと蘇るパワーバラード。
光るフレーズが散りばめられているギター・ソロも秀逸。
ベスト中のベスト・セレクションだあ。
「サムバディズ・ナイト」
1989年4月26日に発売された25枚目にシングル。
アルバム「情事」に収録。
オリコン週間チャートでは最高2位を記録。
永ちゃんがワールドワイドに飛躍してから発表された、矢沢流ロックチューン。
大人の男性の危険な色香を漂わせた力強い矢沢ロックを、ここでも一致団結しての余裕シャクシャクにプレイ。
北海道の永ちゃんここにあり!とでも宣言しているかのよう。
なんのなんの、ここ小樽にもマッツ率いる「Y-PROJECT」があるよ。
もちろんサナダ&マッツは懇意の仲で同い年。
今度は美唄と小樽の永ちゃんバンド・コラボレーションなんていうのも観てみたいな。(この日は観客として訪れていたマッツ自身も熱烈に希望しているよ)
ちなみに以前S・T・Aでテナーサックスを担当していたこともあるミヤッチは、ボーカル・サナダ氏の経営している飲食店で食事をするほどの仲なんだそうです。
「とっても美味しいよ」とのこと。
と、ここでサプライズ。
ジャーニー不朽の名作「ドント・ストップ・ビリーヴィン」を披露。
(1981年発表のアルバム、エスケイプに収録。
ジャーニーがワールドワイドに大ブレイクするきっかけともなった金字塔)
イントロで淡々と打ち鳴らされるピアノの音色に乗せて流れるベースラインが、何度聞いても涙出るほどに感動的で美しい。
元ベイビーズの才能あふれるキーボード担当ジョナサン・ケインによるアイディアなんだそうですよ。
しかし、よくもまあ、この限られた時間内で矢沢以外のレパートリーを組みこんだものだ。
ただひたすらに異彩を放ってはいたけれども、実験的な試みに拍手喝采。
アヴェンジャーズのギタリスト,ミノリー君がめちゃお気に入りの曲なんだそう。最終局面にきてテンションマックスだったよとのこと。
いやあ、本当に素晴らしい、とエキサイト。
「小樽の北運河サウンドエナジー・スペシャルライブイベント!
はしゃごうぜ~!
いつもありがとう!
愛してるよ~!!」
観客から差し入れのビールをさりげなく受け取り、MCも矢沢になりきっています・・・・「ロックンロール、もう一発いきます!」
お次はサード・アルバム「ドアを開けろ」から傑作「黒く塗りつぶせ」
強烈なるジャパニーズロック・エナジー。
雷鳴のSEが、過激にキーボードから発せられます。
白いジャケットを脱ぎ捨てて、鮮やかなサテン地のシャツ姿に。
ここではハンドマイクに持ち替えてのボーカル。
「ボーカルのレベルを上げて」と歌いながらも、ミキサー方面にジェスチャーで指示。
全曲が永ちゃんのペンによるストレートでキャッチーな曲なんだけど、どれにも共通するのが、琴線振るわせるコード進行とメロディ・センスだ。
E SANADAのロゴが、背中にクッキリと描かれている黒Tシャツを着こんで、応援に駆けつけてきた熱狂的なファンもあちこちに見受けられます。
佳境に差し掛かってきた。
「楽しい時間は、あっという間に過ぎていきます。小樽の街に感謝しようぜい!
投げる物ある?
硬い物はダメだよ!
怪我の元。
柔らかいもの。(笑)
布製品。
ティッシュを投げてもそのまま帰らないように!
ロックンロール!・・・・・・止まらないha~ha!!」
1986年7月25日リリースのアルバム「東京ナイト」に収録。
全米発売されたアルバム「フラッシュ・イン・ジャパン」には「ハリケーン」というタイトルで英語詩に挑戦している。
貫禄に満ち溢れたこの曲は、多くのファンが好む名曲。
永ちゃんのイメージが最も色濃く反映された傑作。
今か今かと、待ち焦がれていたよ。
バックアンサンブルもバンドの中軸をがっちりと支えています。
サナダ氏はステージ狭しとサイド左右に動き回りながら、コブシを握ってアクセントを要求しながらも握手攻め。
果てしなく、矢沢祭り一色に染まっております。
ここでまた白ジャケットを着こんでタオルも首にかけ直します。
「まだまだやりたい?」
ギターから「音もらおうかな・・・・」チェック完了後、怒涛のこれは予期せぬ選曲だ。
ハイハット・カウントからフィニッシュは、とびっきりに渋くてかっこいい「ピュア・ゴールド」
1990年5月23日に発売。
ソロデビュー15周年を記念した、永ちゃん27作目のシングル。
アルバム「永吉」に収録。
オリコン週間チャートでは見事に1位を獲得。
これは5枚目のシングル「時間よ止まれ」以来の快挙。
喉が張り裂けんばかりのダイナマイト・ヴォイス爆発に大満足。
ばっちり何をやっても、永ちゃんカラーが薄まる事はありません。
ドラマーはベーシストと共に、ずっしりと重いビートを的確に継続し続けるんだからやっぱり只者じゃあない。
リズムアレンジがけっこうやっかいなんだけど、サラッとこなしちゃうんだね。
もちろん会場中、空中にはタオルやら手ぬぐいやらがポンポンと放り投げられて、小樽の素敵なミッドナイトはもうすぐそこまで迫ってきているのです。
主催者やスタッフの皆さんにねぎらいの声をかけるなど、感銘を受ける場面もたびたび。見習いたいものです。
相当にこの後のビールは五臓六腑に染みわたるほどに美味かったはずさ。
大団円で完全燃焼、お疲れさま!
****これにて全出演バンドのライブ・レポートは完了です。
さあ、それでは、時間を思いっきり戻して、このブログの主人公でもある我等がTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A) の熱きコーナーへと突入しましょうよ!!
お楽しみに!!****