THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,192 DEMO?FES?平和音楽祭6(ソウル☆ジパング編)

2022-09-14 21:55:00 | Live Photo
4,14:45~15:15
「ソウル☆ジパング」

****先月の小樽・北運河サウンド・エナジーの日は「北海道マラソン」、で、この日の樽川ライブイベントでは「サーモン・マラソン」のコースに見事ぶつかってしまったよん・・・・(´;ω;`)
道中、迷っていた者もけっこういたしね。****

さてさて、早いもので,あっという間にトリ前の出演バンドが登場だ。
この日の5バンド中、ピカイチに派手で賑やかで華やかなバンドが満を持して現れたよ。
8人編成の内、プレイヤーが4人、ボーカルが4人だ。

ジャンルは古き良きバブリーな時代よ、もう一度とばかりに、コテコテのイケイケ洋楽ディスコ・サウンドで一大網羅。
黄金の全6曲は、誰もが知っている、超スタンダード・ナンバーばかり。
どうですか!?
そうと聞いたら、もうすでにワクワクドキドキと胸がときめき、居ても立ってもいられなくなってきたでしょう。
実際の話、名物ダンサーのアベさんにとって最大の目玉がこのバンド。
ミュージシャンよりも目立つ服装で現れるほどに気合が入っていた。

で、ソウル☆ジパングのメンバー達は、その音楽性を反映してかギンギラに色とりどりの衣装で身を固めています。
各自が原色のアフロヘア―を被り、サテン地やスパンコールの服装でこれでもかあという勢いで迫ってきます。
(写真参照)
それだけでは飽き足らず、メンバー直々に観客席の最前列中央に歩み寄って猛アピール
「アフロヘアなどの小道具がここにまだたくさんあるので、どうぞ遠慮なく被るなりしてご利用ください。」

もうねえ、演奏開始以前に、そのルックスや佇まいにやられっぱなし。
圧倒的なる存在感。

このバンドを見るのは初めてなのですが、いざ蓋を開けてみたらば顔見知りの連中ばかりでしたよ。
皆、頑張って多方面で活躍しているんだねえ、と感服した次第。

まずは最初に出会ったのが麗しのハルコちゃんだ。
あれれ?
つい先週、小樽・北運河サウンド・エナジーに「粉粉クラブ」(米米クラブのカバーバンド)で、白熱のセクシーパフォーマンスを繰り広げたばかりでしょう!?
この日もディスコミュージックで大貢献するのだそうですよ。
応援団としてバカテク・ベーシストのアラヤシキさんがハルちゃんをエスコート。
しばし楽屋前にて3人で立ち話。
アラヤシキさんはハルちゃんと一緒に「マジック・カプセル」(ゴダイゴのカバーバンド。スティーブ・フォックスにちなんでグレコのベースを使用する沙悟浄役)、そして伝説のジャパニーズ・プログレッシブ・ロック・バンド四人囃子のコピーバンド「四入囃子」のベーシストであります。
超絶技巧派のテクニックは折り紙付き。
それでいて柔和で温厚な人柄は誰からも愛されています。

もう一人、自らマサにご挨拶にみえてくれたのが、この日のイベント主催者でもあるギタリスト、オオノさん。
彼とも以前には何度も対バンを組んだよね。
最も印象に残っているのがバッド・バッツ。
筋金入りのハスキーなパワー女性シンガーを前面にフューチャーした、通受けするもの凄く渋いバンドだった。
ちなみにSTAのアキとも「家入レオ」カバー・バンドで一緒だったそうですよ。

そんなわけでして、ツワモノ軍の紹介をば・・・・。
いつでもどこでも常にチャーミングな笑顔を絶やさない黄色いアフロヘアのハルコちゃんがキーボードを担当(トレードマークのローランド06。専用のスタンドと共に真っ白。青いミニドレスを着用)
ヘルプのドラマーはズンズさん(何と、ハルちゃんと同郷の静内出身。黄緑のアフロヘア姿)
ギターは紫色のアフロヘア―がお似合いのオオノさん(トーカイのストラトキャスターを使用。まばゆいばかりに輝く銀色のボディカラー。ローズ指板。白マスク姿)
ベースはヤマハのナチュラルボディカラーを使用のアキラくん。(ローズ指板。茶のアフロを装着)
リードボーカリストとしてセンターフロントにて構えるのは、もみあげを蓄えたレオくん(黒のアフロとサングラスを着用。)
華麗なるコーラス・ガール・トリオは・・・・
ジャニス姉さん、ゾルバ姉さん、タンコ姉さんトゴージャスこの上ない。
もちろん各自が赤、金、紫のドレスで妖艶に迫ってくる。
頭上高く激しく左右に振るピンク、オレンジ、白のバブリーを彷彿とさせる扇子も強烈だったなあ。
本来ならば、名物キーボードのジイちゃんをチャーミー夫妻も参加するはずだったんだけど、残念ながら今回は欠席です。


それでは前置きが大変長くなりました。
焦れている輩もチラホラ。
そろそろ参りましょうか!?
温故知新の豪華絢爛なる「ソウル☆ジパング・ショー」のはじまりだあ!!
(尚、ライブレポートに中には一部脚色も含まれていることをご理解の上で、お読みくださいませ!)


「はい、皆さん、こんにちは~!!」
さすがに1曲目は、もうこれきゃあないでしょうよ。
息の根を止めるべく、ファンキーな必殺技のロマンティック・メロディが軽快に炸裂。
「愛のコリーダ」(1981年に偉大なるクインシー・ジョーンズのカバーが大ヒットしたおかげで、広く知られるようになった。このヴァージョンは。ビルボードのソウルチャートで最高10位を記録。
日本のオリコン洋楽シングルチャートでは同年7月6日付けから12週連続1位を獲得し、同年の年間チャート1位をなった)
毎度おなじみのキラーチューンで、すべての観客のハートは鷲掴み。
謎めいたイントロの第1音が効果覿面。
ドラマティックに楽しく轟いた途端、夢中になってしまった。
ほとばしるダンサンブルでスムーズな無限大の分厚いエネルギー。
ジャンルの壁なんて軽く超越。
ああ・・・ミラーボールがぶら下がっていたならば、パーフェクトなエロティック・シチュエーション。
それでも十分に会場内は、情熱がほとばしる最高のクラブと化していた。
思う存分、有頂天になって踊り狂っちゃいましょう。
躍動感溢れる懐かしきサウンドが飛び出してきて、一挙に80年代へとタイムスリップ。
もちろんサビの歌詞は1976年の日仏合作映画「愛のコリーダ」から命名されたもの(巨匠、大島渚監督の代表作品。阿部定事件を描いた衝撃の内容で世界中で大変な話題になった)。
「コリーダ」はスペイン語で「闘牛」を意味する。
1982年の第24回グラミー賞で、この曲は「最優秀インストウルメンタル・アレンジメント・アカンパニングvocalist賞」を受賞している。


間髪入れずに2曲目
「play that funky music」
息つく暇も与えてくれませんね。
鉄は熱いうちに打て、とばかりにドンドンと過熱気味。
オーバーヒートの活況を呈しています。
アメリカの白人ソウルバンド、ワイルド・チェリーが70年代に放ったスタンダードな大ヒット曲。
1976年9月に3週連続全米1位に輝いています。
自身のバンド名アルバムに収録。
何度もリヴァイバルヒットしていて、ヒップホップ界においても大受けしましたね。
ハードロックバンド「サンダー」のテイクも凄まじいよ。
白人ファンクバンドとしては最大級のヒット曲。(元々はロックバンドだったけど黒人客からのリクエストによって当時シーンを席巻していたこのジャンルを導入した結果が大当たりしたという面白い逸話あり。それもこれもオリジナリティ溢れる才能あっての物種)
ここで披露された曲目中、一番カバーされて知名度も高い曲がこれではないでしょうか。
ジャンルや時代を凌駕して、最も親しまれている、程よきポップテイストの血湧き肉躍る激情型ミュージック。
バンド名や曲名を知らない人でも、この曲を聞いたら思わず膝を叩くことでしょう。
レオさんも勢いそのままに、嬉々としてシャウトしながら演じ切っています。
コーラスガール達も一瞬たりともジッとすることなく、腰振りながらも自己主張。
どこに目を向けていいのやら、嬉しい悲鳴状態。
安定感抜群のバックバンドはいぶし銀のごとく、的確なるアンサンブルでボトムラインを支え続けています。


3曲目のナンバーはスウエーデンのコーラスグループ、アバの知名度を一気に拡散した永遠のアンセム「ダンシング・クィーン(3:51)」
中盤に差し掛かった頃には、程よくバンドもリラックスモードに入ってきたのか、余裕でありとあらゆる媒体をも飲み込んでいく。
1976年8月発表のアルバム「ダンシング・クイーン&ザッツ・ミー」に収録。翌年ビルボードにて1位を獲得。
これってもしかして、ABBA再結成を記念してのセレクションなのかなあ・・・・?
この曲も今までに、数多くの対バン達が取り上げてきた人気曲。
タイトルが示しているとおりに、ダンシングビートが目一杯に弾けまくるご機嫌な曲。
ソウル☆ジパングに、ピッタリとフィットしていますね。
まるで彼らのオリジナルのような様相を呈してもいる。
一気にオーディエンスたちも最前列のフロアで、思い思いの振り付けで飛び跳ねています。
賑やかな光景を後方より眺めていると、情け容赦なき強引なまでのグルーブ波状攻撃に、いつのまにか自分も虜になっていることに気付いたくらいさ。



「マイアミ・サウンド・マシーンの先輩でもある伝説のKC&THE SUNSHINE BANDといえば?・・・・・」
(観客席から)「THAT’S THE WAY!!(笑)」
「正解!!THAT’S THE WAY!・・・・・1・2・3~イエイ!」(ミキサーがリバーヴをがっつりとかけてくれた!)
突発的にドラムスが連動して、スティック打ち鳴らしで渾身のカウント。
もうこの曲は下手な屁理屈なんか一切抜き。
開始と同時に、ドドッと舞台前は更なる芋洗い状態に瀕しています・・・・。
響き渡るドライヴィング・ソングに、各自が自由気ままで浴びるように身を任せています。
コーラスガール達も絶えずオーバーアクション気味に悩殺フィーヴァー、エモーショナルにフィーヴァー。
マサが事前にアドヴァイスしておいたのさ「プレイしながら踊ってね!」と。
だって洋楽史上、すべての垣根を越え全身全霊で爆発した曲なんだもん。
老若男女、世代も性別も国籍も関係なく、この手の曲ではじけないなんて、勿体無いでしょうよ。
弦楽器コンビも、思い思いのアタックにてフル稼働。
フィンガーピッキングでのランニング・ベースライン。
切れ味鋭いオオノ君によるギター・コード・カッティング。
8人体制による、うねるようなラテン系の贅沢極まりない編成は、まるでサンタナを見ているようです。
歯切れの良いハイハットもゾクゾクとそそるねえ。
彼が醸し出す多種多様なる打楽器の音壁が肝だよね。
レオくんが大股開きのオーバーアクションをバッチリ決めると、シャッター・チャンスを狙っていたカメラマン達がそれを見逃すはずもなく、即座にこぞって激写。
数人の即席ダンサー達は、彼の前ヘ陣取リ、一緒にプレイを真似しての決め記念ポーズ。
バンドと客が熱を放射し合って、見る見るうちに一体化。
その中心で常に陣取るのは、もちろん個性あふれるシンガー軍団。
セクシーヴォイス部門担当の彼女らのこと、水を得た魚のように場面場面で色々な顔をちらつかせてもくれます。
客も一緒に歌っています。
皆、ヘトヘトなはずなのにね。
喉が張り裂けそうなほどだよ。
だけど滅多に体現できないひと時なんだから、そんな雑念なんて吹き飛ばしてのトライ・・・・。
懇願されていたコーラスという大役を果たし終えたからね。
高々と掲げた右手振り下ろしを全員が注視。
エンディングはばっちりと完了だ!(トラブってるメンバーもいたけどね・・・・)
ああ、スッキリしたあ!!

ペットボトルの水を一飲みしてから「これでいいんだよ。
スペシャルヴァージョンでおおくりしました。
皆さん、満足してくれてますか?」
「イエ~ッ!!」
「サンキュー!ここにいる皆さんに盛大なる拍手を・・・・!!
この歌詞って、私はあのやり方が好き!アハアハ・・・を繰り返すんだよね!!」
もちろんドッと湧き上がる拍手の波。
堂々たる物腰で中心に佇むレオくんは、その声援へこたえる。
美味しいところ独り占めの状態で、心底気持ちがよさそう。
全身から発せられるオーラが半端ない。
ハルちゃんもホッとしたのか、満面の笑みを湛えている。
これでなんまら気が楽になったことでしょう(一部のメンバーらは納得がいかなかったようで、またすぐにでもこの曲にチャレンジしたいご様子)
ちなみにこの曲はSTAのレパートリーでもあるんだけど、つくづくこの日は取り上げなくて良かった・・・・と安堵。


「キッスで一番売れた曲をやります。
聞くところによると、これは皆さんお馴染みの創作ダンスでの使用回数が非常に高かったと言われています。
策士のキッス(というかジーンとポールが)がディスコブームに便乗したと大騒ぎになった問題作・・・・
まあ、物議を醸したそうが、結局のところは売れたモン勝ちだよね。
手拍子をお願いします・・・・アイ・ワズ・メイド・フォー・ラヴィン・ユー!!」
キッス黄金期のこいつをここにもってくるなんて、秀逸すぎる反則技!
幅広い音楽層に受けることは計算済みだね。
手を変え、品を変えては妙技の連発で勝負を挑んできたさ。
その貪欲なる探究心に乾杯。
もうここまできたら、これは単なるロックではなくアートの領域ですなあ。
多分これは、メンバー中一番のロックンローラーでもあるオオノくんのリクエストじゃあないかなあ・・・・!?
思いのたけを込めた、歯切れ良い、なりきりプレイを嬉々としてかっこよく「ギュィーン!」と展開。
連動して体を上下に揺らすお約束パターンともいえる動きに、観客達も一緒に大きく揺れている。
ハルコちゃんもシンセサイザーで効果音を「ピュイーン!」
へヴィメタル版ディスコティックに豹変だあ。
「コロナ感染対策はバッチリとよろしくお願いします!
残すところあと32曲となりました((´∀`*))」

もはや泣いても笑っても正真正銘のラスト。
泣く子もお漏らししちゃうと(!?)巷で噂の「ジンギスカン」でトドメを刺す。
70年代末期のディスコ・ブームにのって、放ったデビューシングル。
その名も「ジンギスカン」というグループ。
西ドイツ国内で4週にわたり1位を博す。
ヨーロッパにも人気は拡大していき、世界中で大ヒットした。
とかくディスコの曲って一過性の使い捨てっぽいイメージが強いけど、この曲は幅広い層に受けている。
特に日本人のツボには、うまくはまっているようで、今でも引っ張りだこ。
北海道日本ハムが試合に勝利した際、札幌ドームに爆音で雪崩れ込む賛歌。
ソウル☆ジパングの真骨頂の決定版。
余力を振り絞って、一丸となってのお祭り騒ぎ。
皆、汗飛び散らかしての、はじけまくりで大合唱。
メイクが流れる汗で崩れてこようが、一切お構いなし。
ノリノリでキャッチーなリズム・アクセントに、誰もがアドレナリン噴出しまくりで狂喜乱舞。
この一体感こそが、ライブならではの醍醐味。
もう、たまりませんなあ!
感涙に咽び泣きそうだ・・・・。
こうなりゃあ、能書きなんか消し飛んで粉砕。
十分に納得のゆくまで満足してくれたかな。

完全燃焼の大団円でライブは終了。
心地良い疲労感に満たされて、メンバー達はステージを後にしました。
本当にお疲れ様でした。

****この後には締め括りの、我らサッポロ・トランジット・オーソリティが、11人の猛者ズラリと居並び、度肝を抜くようなブラスロックをお届けしますよ。
覚悟はいいか、皆の衆!((´∀`*))

追記・・・・・ハルちゃんはこの後、札幌のキューブガーデンに移動して「稲葉美紀&ディア・フレンズ」にてオオトリ出演が控えています。
実はマサ&アキも同会場にて「パープル・ブリンガー」2回目のライブがあるのですよ。
お互いにワーカ・ホリックでんなあ((´∀`*))。****

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ドライブ三昧の一日❣️

2022-09-14 18:30:02 | free form space
  • 本日は秋晴れで、急に時間が空いた事もあり、ドライブ三昧。

Chicago新譜のBGMに、車窓の風景だけで幸せ感じる❣️

でも夕張版あんかけ焼きそばの廬山は定休日。
夕張ラーメンの、のんきやも定休日…( i _ i )
バリー屋台村にて名物カレー蕎麦を食す。
丁未風致公園、鹿鳴館他あちこちを流してシナモンドーナツを購入。
しかし、相変わらず街中はひっそりとしているなあ…。
幾つかのマイブームスポットにも立ち寄ってから不動の滝と一本木へ。
栗山の小林酒造を見学。
酒飲みではないから饅頭、甘酒飴、餅を購入。
締めくくりは
当別道の駅にてナポリタンドッグ!
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VOL,192 DEMO?FES?平和音楽祭6(MURAKAMI★TRIO編)

2022-09-13 22:21:07 | Live Set List
3,MURAKAMI☆TRIO

14:00~14:30
さあ、早くもタイム・テーブルは中盤に差し掛かりましたよ。

****歌は世につれ、世は歌につれ****

この日唯一のトリオ編成にして、またもやオールインストバンドへとバトンタッチ。
しかもギター&ドラムレスというユニークさ。
ジャンルを説明するのがちょっと難しいです・・・ジャズ・ポップ・アニメ・ロック歌謡???
オールマイティにカヴァーするという大役を、堂々いともあっさりとこなしてくれました。

STAとのタイバンは2020年3月8日(日)ピグスティ―以来の3人組みが、満を持しての登場と相成りました。
2019年11月夕張ファイブペニーズのSTA企画「リブレーション」にも出演してくれたんだよね。

2016年の2月「小樽公会堂・雪明かり」や、モダンタイムでもSTAとタイバンを組みましたが、すっかりキーボード奏者としてミサト嬢はバンドの中核を担うほど、馴染んだ存在となりましたね(NORD エレクトロ4を使用。メンバー中、唯一、白いマスクを着用)。

彼女とマサは練習スタジオ・ロビーでムラカミトリオ・リハ時に何度かお会いしていましたが、驚いたことに現在の彼女の職場上司がマサの以前の上司なのですよ!
これは衝撃だ。

今の北海道音楽関連でのマサがあるのも、この恩師あってのこと。
ずっと今でも年賀状でのやりとりは続いています。
「ヨロシク伝えてね!」と、ミサト嬢に会うたび必ずお願いしてます。

さて、久しぶりに再会したミサト嬢。
この日は彼女も早々とステージ下にてスタンドごと機材一式をセット!
金色の巨大トラック上でのステージ(アビーロード・スタジオ名入り)共々、さぞかし石狩での屋外ライブは新鮮にうつったことでしょうね。

で、バンド名からもすでにおわかりでしょう!
STAのトランペット&フリューゲルホーン担当、ファニーのリーダーバンド。

STAホーンメンバーによるプロジェクトというわけだ。
もうかなりのキャリアを重ねている。
既に数多くのイベントに出演。
その筋モノにとっては超有名なんだよ。
だって、ありそうでいて、なかなかこんなに個性的なバンドっていないもんね。
だから方々で重宝されているのだ。
実際の話、この日もDEBUKAMA同様に、急遽、出演が決定した。
臨機応変にフットワークも軽やかに動けるところが、このバンドの魅力でもある。
その日、その時、その場の気分や雰囲気によって、レパートリーが変更になることもしばしば。

そういうわけでして、STAのファニー&みゆきは、この日の出演者中、掛け持ちミュージシャンです。
余裕の表情で2ステージをこなすという相変わらずの超多忙ぶり。
STAホーンセクションの、強力なる底力を見せつけたラインナップ。
ちなみに、ファニーは先月の北運河サウンドエナジーから、派手なデザインのシャツを気に入りコスチュームにしている。
アフリカ製で梅田での購入品らしい(写真参照のこと)。

アップライト・ベーシストは、おなじみ、あちこちで引っ張りだこの人気者シロクマさん(アリアを使用。ボディは空洞で、PUはマグネットとピエゾも内臓。ピエゾはオフ状態に設定しているそうです)。
売れっ子の実力派。

そのシロクマさんは、懐かしき流行歌を聞かせるトリオのウッドブロッカーズとして、今までSTAと何度もタイバンを組んでいました。
その時には黒いサングラス着用というコワモテ姿で、ウッドベースをスピンさせるという小技まで繰り広げてくれましたが、ここではいたってクールな佇まいで、落ち着き払い黙々とボトムラインを牽引。
この日も早々と一人で愛車を駆使して会場入りした、シロクマさんとマサは挨拶を交わしました。
お互いに近況報告。 
近年はシンガーのスバルちゃんが力を入れている、エゴイズムラッピンに久留さん共々加入。
相変わらず、大活躍しています。


さてさて、それぞれの楽器は準備万端整いました。
ウオーミングアップ、サウンドチェックも終えて、いよいよ本番に突入!

マサも数年ぶりに拝聴できるとあって、期待にワクワクだよん。
ファニーによるほのぼのトークも、癒し系でクスっとしちゃう。
よって、せっかくだから、今までに繰り広げられてきた面白どころも一部チョイスしてみようと思います。

頃合いを見計らってSTVアナウンサーのお姉さまが、マイクを手にステージ上手下から業務連絡を告げた後にバンド・コール!
「はい、大変長らくお待たせしました。
MURAKAMI★TRIOのステージを存分にお楽しみください!
それではどうぞ、よろしくお願いいたします!!」

「色々と趣向を凝らしてやっております。
それでは皆さん、手拍子をお願いします・・・・・・・コーヒー・ルンバをお届けしましょう!(西田佐知子)」

まず序盤はボサノヴァの巨人セルジオ・メンデスの代表作品「マシュケナダ」ではじまるという、サプライズなる豪華オマケ付き。
ウンチクをひとつ・・・・「マシュケナダ」とは、当時のサンパウロのスラングで「まさか」「なんてこった」「やなこった」等と言う意味。
アップテンポの、異国情緒に満ちた鍵盤タッチで面目躍如。
陽気でノリノリなブラジルの情景が目に浮かぶようだ。
この場にとっては、最適なるセレクションで大変心地よい。
軽快なるラテン系タッチのリズムから、メドレーで本題の昭和歌謡へと繋がっていきます・・・・と言ってもオリジナルはそうとうに古く1958年ベネズエラで制作された伝家の宝刀。
しかも、厳密にいえば、これってルンバではないそうですよ。((´∀`*))
この曲は、ファニーらがバンドを結成した頃からの十八番。
だから余裕しゃくしゃくで手慣れたもの。
お茶の子さいさいさあ。
 当然メインはファニーが堂々の嘶き奏法で、エキゾチックに迫ってくる。
延々とバックで渋く刻み込まれる、シロクマ流のリフ・ライン。
和気藹々のマニアックな空気感は、このバンドが持ちうる最大の武器でしょう。
通受けを狙ったかのようなしたたかさや、ありとあらゆる印象的な箇所にオタク心をくすぐる味付けが笑いも交えつつ施されていて、素晴らしい。
一種不思議なムードが蔓延。
癖になりそうな世界へと誘う。
衝撃の狙いは的中⁈
最後はミュートを装着したファニーによる、リアルすぎるくらいのロング・トーンが轟き渡ってフィニッシュ。
ああ~~ああ・・・・美味しいコーヒーが無性に飲みたくなってきた・・・・。

「少し受けたね(かなり受けていたよ)・・・まあいいや!
よし、これからもへヴィーローテーションでいこう!
このイベントには初出演。
ということで、メンバー紹介にうつります。」

ファニーが懇切丁寧、敬意を込めつつ2人を紹介。

「キーボードのミサトちゃんは、ここへ来るのに迷ってしまったそうですよ!
ベースのシロクマさんはプリアンプが壊れてしまったので、ダイレクトにアンプへインプットしています。
そして私がファニーです。
よく自分の紹介を忘れてしまうんですよね。
宴会の幹事をやっているのに、自分がお金の支払いを忘れていたりとかね!
イエイ!!
そんなわけでして、今年は、ようやくライブをやれるようになってきました。
この勢いにのってドンドンといきますよ。

私事ではありますが、猫を6匹飼っています。
2年前にまた1匹増えました。
雉白のマンチカン。
名前はマー坊です。
今後とも宜しく。
それでは懐かしいアニメソングをおおくりしましょう!
・・・・魔法使いサリー」
これは小林亜星先生の傑作。
MURAKAMI★TRIOで聞くのは初めて。
これって誰のバージョンなんだろう?
無国籍風な曲調で進行。
妙に人なつっこい可愛い歌メロに、胸が締め付けられてキュンキュンとしちゃう。
今度、教えてもらおうっと。
センス溢れる嫌味のないジャジーなアレンジ力は天下一品。
一気に小学生の頃にタイムスリップしちゃった。
夢いっぱいにオシャレなハッピーモードが全開。
何たって、日本初の少女向けアニメ。
巨匠・横山光輝先生の代表作(もちろん鉄人28号、伊賀の影丸、仮面の忍者赤影、ジャイアントロボ、バビル2世と忘れられない作品多数)
「マハリクマハラタヤンバラヤ~~」だもん。
カブも三つ子もヨッチャンもユニークなキャラクター。
三つ子は実際には2人しか声優がいないんだよなあ・・・・・エコだ。
オバケのQ太郎が「音頭」や「マーチ」を発表してヒットしたものだから、サリーちゃんも「魔法のマンボ」をリリースした。
「秘密のアッコちゃん」では「好き好きロックンロール」を水森亜土ちゃんがコケティッシュに熱唱していたもんなあ。
話が大幅に脱線しちゃったから元に戻そう。

「はい、ありがとうございます。
こんなに立派なトレーラーのお祭りステージで演奏できるなんて嬉しいですねえ・・・・・・
おっとと・・・機材のトラブルです。
それではもう一回仕切り直しで・・・・
・・・・サンディ・モーニング(マルーン5)」
出た!!
不意を突かれた。
2002年リリースのデビュー・アルバム「ソングス・アバウト・ジェーン」に収録。
売り上げは全世界で1000万枚を突破した。
静かでシットリとした片思いの、永遠に色褪せないラブソング。
マサが以前に乗っていたトヨタ自動車ヴィッツのCMソングだった。
全米チャートでは最高31位を記録。
このバンドは一体全体、次に何を繰り出してくるのか、まさに予測が不可能。
ビックリ箱をひっくり返したような現象を連発。
アッと驚く斬新なる反則技の3曲目。
アダルトな雰囲気満点。
ジャンルの壁なんて、このバンドにかかれば一切関係なし。
軽く超越しています。
単なるコピーに終始することなく、捻りが極上。
それぞれの個性が如実にそのプレイスタイルへ反映されていて、とっても勉強になる。
そこはかとなく、ジャミロクアイっぽく感じるのは自分だけか・・・・・。
時代の最先端を突っ走る勢いのアンセム。
ファニーはフリューゲルホーンに持ち替え、ミュートを装着して、帝王マイルス・ディヴィスばりに日曜日の情景を演出。
都会的なR&Bグルーブで、ストレートに熱く迫ってきます。
この日の曜日を狙った心憎い演出かなあ。
ここでは、じっくりと腰を据えて聞き入ってみるのも一興。
シロクマ氏のグリッサンドやミュート・タッチ音が、生々しく響いてきて効果覿面。
ここぞという中間部分でのベース&ピアノ・ソロも、本家以上にジャズ・フレイヴァーが満載。
でも全体的に焦らし気味、グッと落ち着き払って抑えているところが心地よきテイストを醸し出している軽快なるミュージック。

この時間帯になるとSTAのメンバー達も続々と到着。
ライブ観戦する者、楽器のお手入れに勤しむ者、飲食に舌鼓を打つ者と様々。
ジョージ夫婦はいつでも恋人同士のように、羨ましいくらい仲がよろしい。
カタボウは帽子を忘れてきたから頭が暑い・・・とこぼしている。
ニシヤンは札幌トヨペットの赤いセンスを手にパタパタと涼んでいる。
「涼しそうでしょう」とは本人の弁。
みゆきはSTAFFとして、絶えずあちこちで奔走中。
マッツは自宅も勤務先も近所だから、この辺は庭先も同然。

「ファニー!ファニー!!キャーッ!!」
と、どこかで聞いたことのあるレディのヒステリックな声援が客席から飛びかっている。
MCは常にファニーが兼任。
「( ´艸`)
黄色いような茶色い歓声が、さっきから聞こえるんだけど。
え~~、今日は天気も良くひじょうに爽やかですね。
数か月前に1回だけ、このイベントへ見学で来たことがあります。
その日は酷い砂嵐で、キッチンカーで買ったカレーを食べようとしたら、違う人のカレーが僕のところにいきなり飛んできてズボンが汚れた・・・という苦い思い出があります。
それでは4曲目に参りましょう。
ミーシャをサルサ調に‥‥エヴリシング。」
2001年リリースのアルバム「マーヴェラス」に収録。
2000年10月25日に発売された7枚目のシングル。
オリコン週間チャートでは通算4週1位を記録。
細やかで複雑なコードを持つ、珠玉の本格派バラード。
これに壮大なるオーケストラを導入したら、よりドラマティックな展開になって感動もより増幅されるんだろうなあ・・・・。
ここでは意識的にシンプルな彩を添える。
ロマンティックな、美しきときめきの世界へと誘う。
ここでもファニーの愛器フリューゲルホーンを、大々的にフューチャー。
なるほどなあ・・・こういう抑揚のつけ方による料理方法もあるんだね。
心優しく純粋で、あたたかい気持ちに浸らせてくれる。


秋の気配がもうすぐそこまでやってきている。
その証拠に赤とんぼが優雅に飛んでいて、マサの指先に止まった。

「はい、どうもありがとうございます。
そんなに時間がないからサッサといこう。
世の中シティポップ・ブームだそうです。
そこで、僕らもちょっとやってみようかと思います。
久保田早紀で‥‥異邦人(シルクロードのテーマ)」
1979年10月1日に発売された、150万枚という破格の売り上げを記録したデビュー・シングル。
アルバム「夢がたり」に収録。
オリコン週間チャートでは、見事1位を獲得。
今聞いてみても、異国情緒あふれるイントロからしてインパクト絶大。
中近東のイメージかな・・・・行ったことないけどね(;^_^A
J-POPの中でも群を抜く強力なスタンダード。
途中に挿入されるベース・ソロとキーボード・ソロもピカイチに輝いている。
ちょっぴり切なくなってくる巧みな聞かせどころと、計算されつくしたパーフェクトな変調に、ハートを鷲掴みにされちゃった。
口づさんでいる観客もチラホラと見受けられる。
これって誰のアイディア!?
やはりミサトちゃんかなあ・・・?

「そろそろ宴もたけなわ・・・・ということで、最後の曲に行きたいと思います。
先ほどのDEBUKAMAさんみたいに、僕たちも何か面白い事をやらないといけないのかなあ・・・・と思っています((´∀`*))
あっと、いい時間になってきましたね。
今年になってから色々とやった事柄をネタにしながら演奏していますが、2年前にスコアを作りました。
アストル・ピアソラで・・・・・liberdango・・・・・
ピエトロじゃないよ。
タンゴじゃないよ、ダンゴ。
それを少し我々風にアレンジしてみたので・・・・・
・・・・お聞きください・・・・」

客席から驚きの声が沸き起こった。
「まじかい!!??」
「ワー!!」
「大好き!!」
これをトドメに持ってこないと絶対に許されない。
ステージからは降りられないと言われている定番。
リズミカルなピアノに、さりげなく絡むミュート・トランペットが官能的で、思わず身を乗り出して聞き入っちゃいます。 
オリジナルではアコーディオンが主役のところを、MURAKAMI★TRIOは美味しく仕上げている。
この憧れのアルゼンチン・タンゴには、誰もが引き込まれてしまいますね。
特に日本人受けが良いようです。
遥か遠くの地ではありますが、共通する古き良き哀愁の旋律に対する想いは一緒なのかも。
温故知新。
しかもだよ、タンゴつながりで洒落た趣向を凝らしてもくれました。
なんと「団子3兄弟」のフレーズが、ミサト嬢の鍵盤からいきなり飛び出した。
この掟破りな合わせ技には、思わずビックリ仰天で爆笑。
予測していなかった驚愕の展開だ。
客席の親子連れも、自然と体を揺らせている。
隠し球の連発。
今度は「クロネコのタンゴ」にもチャレンジして欲しいなあ・・・と密かに欲張りなリクエストをしておきます。
しかし、許容範囲の広いこのバンドには、いつものことながらも、敬服しちゃいますよ。
どれだけ秘密兵器の引き出しがあるの!?
飛び道具が目白押しだあ。
ベース・ソロでスポットライトを一身に浴びた、シロクマ氏も意気揚々と自己主張。

無事にフィニッシュを飾った。
「(笑)今日はありがとうございました」

万雷の拍手を一身に浴びていました。

****これにて「MURAKAMI★TRIO編」はお終い。
お疲れさま。
残すところは、あと2バンドのみです。
これがまたアクの強いクセモノたちばかりだっていうんだから、始末におえないよ。
それではまたねー!待ってるよ!!****

 















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VOL,192 DEMO?FES?平和音楽祭6(DEBUKAMA KING OF KING編)

2022-09-12 11:50:10 | Live Photo
****ありがたいことに、このライブレポ―トは数多くの人々に読まれているようだ。
ライブ会場で会う人、会う人から喜びや感謝、絶賛の声をいただきます。
たまには辛辣なことを言う者もいるけどね。
まあ、色々な意見があるのは当然。
今後とも、機会を見てはコツコツとアップしていく所存であります。
よろしくね~~!!!****


2,13:15~13:45

会場の賑わいも益々過熱気味になってきた。
さあ、セカンドアクトの登場だよ!
「DEBUKAMA・KING・OF・KING 」
数年前には話題騒然なるCDも発売したのだ。

この日はジャンルもバラエティに賑やかなバンドが大挙して出演したんだけど、笑いの渦を絶えず巻き起こしていたのはこのバンドだ。
それに関しては、どのバンドも全く太刀打ちできませんでした。
見事の一言に尽きる。
足元にも及ばない。
自他ともに認める、コミカルでユニークでビックリ箱をひっくり返したようなバンドさ。
実は本番直前にキャンセルバンドが出て、急遽出演が決定したという経緯があります。


まずは男女が均等に在籍している・・・・・メンバーの紹介をば((´∀`*))。
アルト・サックスはこの日、STAとスタッフとしても大活躍のミユミユ。
ギター&MCはオスカルD(名句WAR IS OVERのプリントされた黒Tシャツを着用。眼鏡と白マスクに水色のキャップ。足元にはエフェクター・ボードを設置。使用ギターはエピフォンのシェラトン。ゴールド・パーツ。黒ボディカラー。ストラップは青)。
ベースにヴィーナス・ヒロミ(おおおっ!マニア泣かせなメーカーG&Lを使用。ブラック・ボディカラー。ローズ指板)。
キーボードにはダミアン・ツックン(YAMAHA MX-4Sを使用。麦わら素材のカウボーイハットを着用。オレンジ色のTシャツの胸には大きな文字で神々しくOUTDOOR。白いマスク姿)。
ドラムはペコちゃん。
以上、5人編成で繰り広げられるインストウルメンタル・ジャンル。


マサと、このメンバー達との面識も相当に長い。
事のハジメは ヴィーナス・ヒトミちゃんさ。
STAライブ開始当初、けっこう対バンしていたよね。
澄川で開催されたライブイベントで、ひとみ嬢はGSバンドに加入していて華やかなるパフォーマンスを演じていた。
あれはインパクト絶大で、生涯忘れることができないよ!
その後は、練習スタジオでもちょくちょく会ってもいた。
そして、遂に「DEBUKAMA 」結成に至ったのだ。
STA独占企画「リブレーション・ボタ山音楽祭」出演のために、遠路はるばる夕張まで出向いてもくれました。
活動が軌道にのると、ライブの度にメンバーが増えていって現在に至るのだ。
今回、DEBUKAMAとの再会は数年ぶり。
しかも、初めてNEW・DEBUKAMA・PROJECTを見れるというわけで、期待にワクワクしていましたよ。

もうねえ、本番が始まる前のサウンドチェックの段階から、オーディエンス達から熱い注目を集めていました。
一体全体、何が飛び出すやら・・・・!?
あなたの想像・・・・それ外れています。
その数倍、度肝を抜かれること請け合い。

お待たせしました!
準備万端整ったところで、ゴーサインが出た。

STVアナウンス嬢が、バンドを懇切丁寧に紹介。
それに導かれる形で、「デブカマ・ショー」始まりだあ!!

オープニングナンバーからニンマリしちゃった。
豪快に「傷だらけの天使」をぶちかます。
(井上尭之バンド)
たまらないねえ。
思わず「あにき~~!!」と叫んでしまいそうだ。
伝説の青春アウトロー・テレビ・ドラマ。
70年代の若者たちにとっては、正に懐かしきバイブル。
無意識のうちに、ヒロが率いる「太陽にホエールズ」を思い浮かべちゃった。
イントロの第1音から琴線が震えっぱなし。
歯切れの良いギター・コードカッティングがかっこいい。
主旋律はミユミユがアルトで牽引。
でもねえ、どっしりと安定感のある、流れるような王道ベースラインも忘れてはいけないよ。
もうひとつ、ホンキートンク調の軽快なるピアノ・タッチも忘れがたい。
アレンジの要所要所にまで、うるさい輩どもがジックリと注視。
男顔負けなペコちゃんによる、パワフルでストレートなドラミングも特筆もの。
つまりは細部にわたってパーフェクトな楽曲ということ。
タイトでキャッチーな構成に、血沸き肉躍る。
一気に古き良き昭和の時代へとタイム・スリップ。
それに伴い、名シーンの数々が脳裏に蘇ってくる。
バカでっかいヘッドホーンをつけて、新聞紙を胸に当てて、瓶の牛乳、魚肉ソーセージ、コンビ―フ、クラッカーを食べたいよ((´∀`*))
なかなかにいいものを聞かせてもらった。
欲を言わせてもらえばパーカッションが入ると、よりグルーヴィーになる事でしょう。
あらら・・・あっという間に曲は終了。


「はい、サンキュー!!。
傷だらけのバンドということです(爆笑・・・・もうこの一言でデブカマ・ワールドに全員が引き込まれてしまった。もはや脱出は不可能さ)
天気予報どおり、秋晴れですねえ
バンドは結成6年目を迎えました。
2曲目に入ります。
寺久保エレナで‥‥ハイ・タッチ!!」
北海道が生んだ天才サックス・レディの代表曲。
音と音が、それこそハイタッチをしているように弾みまくるハッピーチューン。
道民ならば、連日テレビから流れているからこれを知らない人は皆無でしょう。
耳に馴染みのあるメロディ。
彼女自身の作曲だ。
爽やかに薫る風をまとって、メロディが美しい青空に果てしなく響き渡る。
まさに今の季節にピッタリなセレクション。
RIHWAのボーカル入りバージョンも有名だね。
雄大なる北の大地が思い浮かぶ印象的な曲調はインパクト絶大さ。
ミユミユの吹き鳴らす伸びやかで柔らかく、それでいて強さも感じられるサックスの音色に聞き惚れる。
魅力的なバック陣も、彼女を盛り立てるべく奮闘。
ギター、キーボードへとソロバトルを繰り広げる。
チームワークの良さがヒシヒシと伝わってくる。
皆、仲良しなんだろうねえ。
微笑ましい光景だ。
何よりも本人たちが心底楽しんでいるのが一番さ。
ライブならではの素敵な醍醐味。
だからこそバンド活動は面白くてやめられない。
もう病みつきのご様子。
和気藹々の雰囲気に好感が持てるよ。

「YEAH!!  ワザとにグダグダなハイタッチをやってしまったよん!!
はい、3曲目の大丈夫かなあ・・・・?
これは誰の曲でしたっけ・・・・?
ハービー・ハンコック??
まだ生きてるんだっけ・・・??!!
こうやっていつも殺しちゃうんですよ(;^_^A・・・・。
・・・・ウォーターメロンマンとカンタロープ・アイランド」
出た!!
ジャズ界の最先端をリードする第一人者。
もろに通受けするところも射程距離に置いているところなんかは憎い限り。
貴重なる瞬間に乾杯!
自然とアドレナリンも噴出するというもの。
ドライブするゴスペル調ピアノの渋い旋律に唸ってしまった。
今までの陽気な雰囲気から場面は一変。
グッとアダルトな奥行きあるファンキー・テイストもウネっていて中々に一興。
デブカマ軍団の許容範囲の広さには感服だ。
まだまだ驚愕の隠し玉がドッサリと控えているご様子。

ここでは弦楽器コンビが、左右のポジションから攻防を図る。

「カンタロープ・アイランド」は1964年リリースのアルバ「EMPYREAN ISLES 」に収録。
ハービー若き日の代表作品であり人気曲。
うるさ型の連中も、諸手を挙げてひれ伏してしまう、永遠に色褪せぬハードバップ。
ここではさすがのメンバー達も、真剣な表情を浮かべつつ、慎重に構えて噛みしめるように淡々と進行。
センスみなぎるテクニックを存分に披露。
息を飲むほどの正確無比なるテンションはマックス状態。

閑話休題・・・・・目の前に座っていたご家族。
お母さんがちびっ子たちを連れて遊びにきたようだ。
その中でもひときわ目を引いていたのが、ヤンチャそうな男の子が着ていたTシャツの背文字。
「困った息子です」
これには腰が砕けるほどにバカ受けしちゃった。

「ありがとうございます。
まだ、生きている人の曲をお贈りしました。
次は何でしたっけ??・・・・・
あ!?そうかあ・・・それではですねえ、ええ~~~・・・・
4曲目に参りたいと思います。
安藤まさひろさん、泉ひろたかさんが在籍のバンドで・・・・・
マジックという曲です!!」

1981年11月1日リリースのT-SQUARE5作目アルバム「マジック」に収録。
シングルのリリース日は同年10月21日。
これは、カナダでも人気沸騰してシングルカットされたんだよ。
フィリピン生まれのジャズ・シンガー、マリーンのカヴァーは大ヒットしたね。
こちらの「マジック」は知名度としても断トツ。
後半戦としては、申し分なき決定版。
力強いスネアのよる連打炸裂。
そこから次々と覆いかぶさるように追随してくる猛者たち。
レッドゾーン振り切れ寸前。
実はこの曲、アミちゃん、石川くんらが率いる「ミラージュ」の十八番でもある。
先月の小樽・北運河でも披露していたもんね。
ミラージュは本格的にT-スクエアの再現に尽力。
でもこのDEBUKMAは只者ではない。
サックスのソロからベース・ソロへと目まぐるしく見せ場が移動・・・・と、ありゃ!?
このベースによるディスコティックなリフは・・・・。
「髭ダンス」ではないか!!?
楽器を素早く置いたミユミユ&オスカルのコンビは付け髭姿になって、あの踊りを上手から中央へ繰り出す。
髭は落ちちゃったけど・・・・((´∀`*)ライブ後に楽屋前のテーブル上にその髭がひっそりと大役を果たして横たわっていました。
一見、毛虫みたいで、ギョッとしている人もいたりして愉快痛快)
ダメ押しとばかり、タイトルに引っ掛けて手品大会に変身した。
オスカル・マジシャンは次々と手品を展開。


「ありがとうございます。
引田天功さんに怒られるよね・・・((´∀`*))
ごめんなさい。
周囲からも、もういい加減にやめなさい、と言われています。
それでは最後の曲は葉加瀬太郎ちゃんでいきましょうよ。
お子様に愛の手を
・・・・・・情熱大陸!!」
2006年にリリースされたヒット曲。
同名ドキュメンタリーテレビ番組のテーマソング。
実は違う曲がオープニング曲に使用されていたのに、途中ゲスト出演した葉加瀬氏の演奏をいたく気にいったプロデューサーから作曲依頼があり現在にいたるのだそうだ。
しかも手渡された30秒の映像にピッタリとあてはまるように、たったの1週間で仕上げなければいけない。
あまりにも無謀な仕事。
でも自分の持ち曲から2曲を転用し、メロディをうまく組み合わせて完成させたのだそうだ。
こんなところにも目をつけるなんて、DEBUKAMA恐るべし。
これってヴァイオリンがメインなんだけど、そこのところはDEBUKAMAのバージョンで、目いっぱいに盛り上げていたよ。
ヴァイオリンのパートはそっくりそのまま、サックスに置き替え。
(4月のゴールドストーン・フレンズ・ライブでは、彦プロ・ゼロもこの曲を取り上げていた。
ヒコちゃんのギターをフューチャーする形でね)
淡々と鍵盤に正確な指さばきを刻むダミアン・ツックンの本気度が絶品で貢献度も絶大。
曲者ら全員が汗だくなんだけど、不敵な笑みは絶えない。
この場にふさわしき、全員が火花散るほどに怒涛のせめぎ合い。
メンバー一丸となっての全力疾走。
ほとばしる汗もなんのその。
ステージって想像以上に熱いんだよ。
どでかい灼熱の照明が後方にズラリと並んでミュージシャンを狙い、後方にはアンプが鎮座しているんだからね。
そしてバンドも白熱のパフォーマンスの連続。
これでは、ドリンクがはかどるのも納得だ。


「実は本日、虎の穴の代打で我々が急遽出演することになったのです。
4連続凡打ではありますが・・・・。
そんなわけで、もう最後の曲となりました。
なにをやるんだっけ・・・・?」
「ルーパン!!」
「そう、それですよ、ルパン三世(大野雄二:作曲。1977年10月25日リリース。オリコンチャートでは最高36位を記録)で締めくくりたいと思います!」
と、快調になだれ込むイントロ・・・・と、あれれれ??
手違いがあったようで、一旦、演奏はストップ。
気を取り直して再度、開始。
今度はバッチリと成功。
遂にフィナーレを迎えた。
余力を振り絞っての熱演。
ノリノリ、ノリノリ~DEBUKAMA♪は、疲れ知らず。
会場中、老いも若きもが、聞きなれたテーマの旋律を口づさんでいるよ。
烈火のごとく、サックス・ソロからギター・ソロへと見せ場を振り分ける。
更にはキーボード・ソロ、ベース・ソロとやりたい放題の暴れまくり。
心残りのなきように思う存分、納得のいくまでヴァリエーションを膨らませていく。
瞬き厳禁の完全燃焼!
あらら・・・・?どこからか現れたおじさんが、シャボン玉を次々と飛ばしてステージに彩を添えてくれる。
フワフワと漂う数多くの綺麗なシャボン玉を見ていると、童心に戻っってしまうね。
アベさんを筆頭に、会場全体が一体となってのダンス大会。
見るからにお祭り騒ぎの様相を呈しているよ。
満足感に満たされた表情がそこいらじゅうにズラリ。

めでたし、めでたし。
アニメソングでの大団円かい。


万雷の拍手を全身に浴びながら、思う存分に願いが叶った達は満足そうに舞台の袖へと駆け下りてきました。
こういう疲労感は何度味わってもいいものだ。
一度でも知っちゃうと病みつきで、やめられなくなっちゃうよ。
強引にやめてもすぐに疼いてくるし。

まずは名刺交換代わりのライブ。
そのわりには派手なご挨拶だったねえ((´∀`*))
今後の成長と仕込み、画策にも期待しているよ。

とにもかくにも、お疲れさまでした~~!!



****司会の鶯嬢が
「どうもありがとうございました!
すごくおもしろかったですよ。
今一度、大きな拍手を!!」
絶賛の嵐。
感嘆のエールが届けられた。
3バンド目にも、お馴染みのトリオが控えているよん!
やはり実力派のジャジーなピンチヒッターです。
よろしくご堪能くださいませ。
****





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VOL,192 DEMO?FES?平和音楽祭6(のんすとれす編)

2022-09-11 17:36:17 | Live Photo

会場内でずっと流れているBGMは
北海道のメンバー3人からなる「ハンバーガー・ボーイズ」
ミキサー・スタッフもハンバーガーボーイズのTシャツを着ているし、ミキシングルームの外壁にもハンバーガーボーイズのロゴがデカデカと描かれている。

1,12:30~13:00
「のんすとれす」

さてさて、会場内は賑やかなムードで盛り上がってきましたよ。
地元の家族連れや子供たちで和気あいあい。
延々と流れているBGMも、リズミックでご機嫌さ。

この日のライブイベントは、直前までスケジュール変更があってドタバタ続き。
まあ、結局は何のトラブルも起こることなく無事に終了しましたが・・・・。

バンドのキャンセルに次いで、新たなバンドが予定数よりも増え、持ち時間も伸びた(結局はどのバンドも、知り合いだらけだったさ)。
当初、エレクトリック・ドラムだったところも、ノーマルセットにチェンジ。

開演時間が迫る中、続々と到着するミュージシャン達。
よくよく見ると、懐かしい顔がチラホラ・・・・。
マスク姿だけに、よく見ないとわからないんだけど。

で、トップのバンド。
おお!!
メンバーとして在籍しているのは、もしかしてミキティとギューちゃんだろ!!??
我らがSTA初期ライブの頃、ちょくちょく対バンだった彼ら(STA初ライブの丘珠ウッドストックでも当然一緒だった)。
EGG絡みのイベントでは、お互いに良く刺激を受けたものだ。
10年以上ぶりの再会でしょうよ。
フェイスブックでは、以前から繋がっているけどね((´∀`*))
直接の会話は、本当に久しぶり。
でも即座にあの頃の気持ちに戻れるところがユニーク。
だって、2人はマサのツボにはまる曲ばかり演奏していたからね。
GER「孤独の叫び」、リトル・フィート「ディキシー・チキン」とか。
ミキティはいつもペイズリー柄のピンクのジャズベースを弾いていたような記憶がある。
でも今回はキーボードを担当。
多才なレディだ。
ギューちゃんは、相変わらずテクニカルなギターplayで圧倒してくれた。
益々、腕をあげたね。
あの頃、マサに刺激を受けて購入したという袖にスダレがたくさんぶら下がっていたジャケットのことを聞いてみた。
「あれはもう手放しました」とのこと(;^_^A
それと、もう一つ驚愕のお話。
STAのキーボード、アキとギューちゃんは幼馴染なのさ。
というか、アキの弟さんとギューちゃんが同い年。
よくアキの家に来て、ファミコンゲームをして遊んでいたそうです。
その頃は「ウシくん」と呼ばれていたそうだ。
2人は長い事、当時の話題で話し込んでいたよ。
こういうところなんかも、ライブイベントの醍醐味さ。

さあ、「のんすとれす」のサウンドチェック。
その際にマサは、色々とこのバンドの詳細をたずね歩いた。
スタンバイはオーケー!
公開リハーサルを終えたあとには、しばしの小休止。

「のんすとれす」のカバーする音楽は、な、な、なんと、あのレキシ!!
このユニットは活動初期からずっと注目していた。
元々CSで放送していた音楽番組にレギュラー出演していた「スーパー・バター・ドッグ」の個性派コンビからして強烈な印象を残していた。
ユルユル感性だけど、実力十分の永積タカシはハナレグミで大ブレーク。
で、相方のアフロ&髭がトレードマーク、池田貴史はどう出てくるのかなあ・・・・と思っていたところでの、このレキシだ。
元々、日本史に造詣が深かったとは全く知らなかった。
そうでなかったら、あそこまでマニアックな曲制作はできないはずだしね。
とにもかくにも、楽しさ一杯に歴史の勉強もできるのだから超お勧めさ。

「のんすとれす」は、よくぞまあ、この複雑難解なジャンルにチャレンジしたものだ。
心から熱烈なる拍手をおくろうではないか。
ソウル、ファンク、ロック・テイストてんこ盛りに、グイグイと強引なまでにコミカルミュージックを轟かせてくれました。
オープニングバンドからしてこの勢いとは、末恐ろしや・・・・。
実際、この日のミュージック祭典はゴージャスそのものだったんだよ。
しかし、ミキティとギューちゃんが、この手のジャンルにも着手しているとは知らなかった。
許容範囲の広さには定評があったもんなあ。

バンドは6人編成(女性メンバーが2人在籍)。

ミキティはキーボード&コーラス&MCを担当・・・・というかメンバーそれぞれがトーク形式で和やかに進行していた(ローランド06を使用)
ベースにはジョニー(フェンダーのジャズベース5弦を使用。ローズ指板。ボディはそうとうに年季の入った3トーンサンバースト・ペイントが施されていた)
ギューちゃんはギターとコーラスを担当(3トーン・サンバーストカラーのフェンダー・ストラトキャスターがトレードマーク。ローズ指板。これを巧みなるエフェクト操作で演出効果を発揮)
フロント・センターに陣取るリードボーカルはひっしー。
パワフルでテクニカルなドラマーはキヨシくん。
上座に構える巨漢ギタリストはフクちゃんだ!(メタリック・レッドのピーヴィーを使用。ローズ指板)。
メンバー達には「レキシ・ネーム」も存在します。

このバンドの芸が細かいところは、前面モニター間に置かれた画用紙ボード。
曲ごとにめくられる、マジックで書かれたタイトルがやたらと目を引く。
それに伴って小道具まで飛び出す。
応援団も皆が皆、手にしている同様の小道具。
仕込みはバッチリというアンバイさ。
手回しが心憎いほど。
更にはメンバー全員が「レキシ」のオフィシャルグッズでもあるTシャツを着用していること。
デザインは和服が正面に描かれていて、背中には「レキシの七つのお祝いに」とご丁寧に記入。
ひっしーのみ白。
他5人は黒。
ただしフクちゃんはピッタリのサイズがなかったために、ひっしーが手作りしてあげたんだそうですよ。
麗しきメンバー愛が漲るお話だ。
よくよく見ても細かな部分まで精密に作り込まれていて、オリジナルとは見分けがつかないよ。
凄い才能だなあ、と感服。
それやこれやも含めて、TOPのバンドとしては贅沢な采配。

このバンドは札幌、旭川、岩見沢在住とバラバラ・・・・。
更にはコロナ禍もあり、リモートでのリハーサルを繰り返してきたんだそうです。

そしていよいよ開演の時間だ!
応援団もドッと客席に駆けつけてくれたよ。
まことに心強いことだね。

STVのアナウンサー嬢が上手ステージ下からマイクを手にバンドを紹介。
「日本史を散りばめた音楽で、一気にタイムスリップしましょう!!」

添付の写真も合わせて、臨場感を味わってくださいませ。
ミュージシャンよりもド派手に着飾ったアベさんは、もう我慢ができないという表情でダンスモードに突入!

例のボードには「心労御無用」の文字が。
思いっきりはじけまくっちゃう所存。
その心意気に乾杯さ。

1曲目は歴史を追って・・・・「狩りから稲作へ」
この曲はレキシ・ライブの定番。
2011年リリースのアルバム「レキシ」に収録。
これ、よくテレビでも見た印象的な楽曲だ。
静かでドラマチックなピアノによるイントロからスタート。
徐々にサウンドが熱を帯びていき、情け容赦なき世界へと誘う。
タイトルが示すとおりに、メンバー以外に観客たちも稲穂を手に左右へ振りつつリズムに乗る。
アイデア賞ものだよね。
発想の妙の勝利だ。
モチーフがモチーフだけに、膨大にネタは発掘できるしなあ。
権利関係も問題ないし。((´∀`*))
欲を言わせてもらえれば、縄文土器、弥生土器、ドングリ、ナウマンゾウ、毛皮、矢じりも小道具に使ってもらいたいなあ。
やっぱり大変だよねえ・・・・ドングリや矢じりは小さいから目立たないしなあ…(-_-;)
各自で想像を膨らませて、日本史の愛にどっぷりと浸り切りましょうよ。
これって実は現代人にも相通じるラブ・ソングなんだよ。
ジックリと歌詞の内容を読み解いてみてね。
ひっしーとギュウちゃんによる、正確無比なツインボーカル。
中間部に差し込まれるラップも見事。
「高床式」「ネズミガエシ」って面白い!
こんな言葉がロックに使われたのは初めてのことでしょう。
それでいて、全く違和感がないところが素晴らしい。
PVも秀逸。
コミカルな歌詞と、カッコいいギュウちゃんのギターワーク。
卓越したソロは折り紙付きだったから安心して見ていられる。
ややトレブリーなトーンが彼の特徴なんだよね。
ジャストなセンスみなぎるピッキングが魅力的に冴えわたる。
この瞬間に掴みはバッチリ!!


「先ほど、ご紹介を受けました、のんすとれすです、v( ̄Д ̄)v イエイ!!
レキシのコピーをしています。
今日は平和音楽祭に来ていただきありがとうございます。
たくさんキッチンカーがあるから、飲んで食べて遊んで歌って踊ってくださいね!・・・・・・・・・どうしましたか??・・・・」

ベーシストにMCバトンタッチ。
「次のねえ・・・・皆さん、年貢を納めていますかあ!?
払えない!?
そろそろ納めないといけないよ。
ハラハラしているんでしょう((´∀`*))」
「お前も年貢にしてやろうか!!?」
「それ言うタイミングを、ずっと狙っていたんでしょう!!」(爆笑)
「年貢FOR YOU 」
2014年6月4日リリースの4枚目アルバム「レキシ」に収録。
これってウエディング・ソングなんだとか。
じわじわとこみあげてくる、おかしみがたまらないなあ。
一発芸や悪ふざけなんかじゃあないよ。
クオリティの高いポップソングとして、最早立派な1ジャンルを堂々と確立している。
ここでもツインボーカルをフューチャー。
その後は男女交互に歌を振り分け、ユニゾンに戻る。
爽やかな曲調と、バックでオシャレに延々と鳴っているギュウちゃんのギター・フレーズも絶品。
ちゃんと韻を踏んでいるリリックも笑えるしね。
この曲のPVもお勧め。
それはともかくも、カレーライスなどのいい匂いがそこいらじゅうに漂っていてそそられるよ~~~!。
レキシは業界人にも人気は絶大。
マニア心をそそる題材だけに、それも理解できるというもの。

「今の曲は秦基博(歴史ネームでは、旗本ひろし)がフューチャーされていますね。
次の曲は家督についての歌です。
相続とかのあれです。
どうしよう…跡目継ぐ際に悩みますよねえ・・・・。
そういうストーリーを歌にしました。
皆さん、これはコマーシャルでみたことがあるかも・・・?!
曲のPVはジャーニーのセパレート・ウェイズのオマージュ&パロディです。
後でそのビデオを続けて見てください。
ちょっとやりすぎなくらいダサくて汚らしい作りになっています。
レキシにかかわる人々にはレキシ・ネームが付けられています。
たとえば松たか子ならば、森の石松とかね。
そこで我々もそれにあやかって、命名していただきました。
あ!?誰も知らないかあ・・・・。(;^_^A
その紹介は後ほど??・・・・・どうなってるんだあ??
話を戻して、その家督のミュージック・ビデオには、フランキー・ファビアン、マテンロウ・アントニー、デニス植野が出演。
その後、アントニーには大砲の弾、植野にはペレー来航、ファビアンにはフランシスコ・ファビエルのレキシネームを贈ったのですよ。
歴史上の有名人の名前をもじっています。」
「こいつ、着地を失っている((´∀`*))」
「この曲は聞いたことがあるかな!?
そろそろやりますか・・・・カトク!(家督)」
2018年リリースの6枚目アルバム「ムキシ」に収録。
2017年4月26日発売の2枚目シングル。
オリコン週間チャートでは最高17位を記録。
唯一無二のオリジナリティに溢れた空気感。
独創的なアレンジの世界にドップリと溺れてみるのも一興。
洋楽テイストで疾走感もあるドライビング・ミュージックでありながらも、
メローでキャッチーな究極の癒し系メロディーに酔いしれてみてくださいな。
ツボにはまりまくること、請け合いだ。
粋な賞賛の声が多数で嬉しい限り。
随所に散りばめられた捻りまくりの不思議な言霊に思わずニンマリ。
パンチ力のある笑撃的な狙いは的中でしょうよ。
圧倒的で絶妙な遊び心の演出は確信犯。
それにしても、PVには妙に感心しつつも抱腹絶倒をお約束しますよ。
それくらいによくできています。
「のんすとれす」がくどいくらいに力説しながらも猛アピールするのもわかるわいなあ。
よくぞ教えてくれた。また新たなお宝発見に大感謝。


「メンバー全員がレキシのオフィシャルTシャツを着ています。
ただサイズはXLまでしか売ってない・・・・。
体格のいいうちのベーシストまでは限界。
ギターのフクちゃんのものはひっしーが手書きで制作してくれました。
世界に1枚だけの特注です。
しつこいようですが5人は正規商品です。
ちょっと日差しが暑い・・・・でも気持ちいい風も吹いてきたね。
時間の方は大丈夫ですか?
さあ、最後の曲ですよ。」
「ええ!!??・・・・」
「え~~っという声が・・・
今日はいい天気じゃあないですか。
キラキラしてきた。
キラキラ星という曲がありますよね。
それに引っ掛けた曲をやりたいと思いますので、キラキラした心で聞いてください・・・・・
あ、MCを噛んじゃった・・・・
よく練習しているのに…(-_-;)
手綱をギュッとしめて・・・・・」


ラストの4曲目はレキシネームのメンバー紹介も絡めての「きらきら武士」
2011年3月16日リリースの2作目アルバム「レキツ」に収録。
椎名林檎が「DEYONNA 」名義で参加していて当時は話題騒然だった。
ここでも小ネタがふんだんに盛り込まれている。
「キラキラ星と武士」
海外では「キラー・キラー・pussy」
やばすぎるよ‥‥(-_-;)
序盤の血沸き肉躍る、クオリティの高い硬派なドラムサウンドとおふざけ感覚の歌詞とのギャップに魅了されちゃう。
もう最後だからなのか、猛然と爆発力が増してきたよ。
ギューちゃんのグルーヴィーなカッティングと、スティックで刻まれるキレッキレのハイハットが、一段とヘヴィーな唸りで轟いている。
アンサンブルの響きもより厚みが増してきた。
燃え上がる情熱の叫び。
魂を込めて、時代を超越したラブコールの連発。
会場が一体となって両手を頭上高く掲げて左右に振ります。
ミキティはお孫さんに初めてライブ演奏する雄姿を見せられたとのことで誇らしげだ。

****清々しい表情に汗が滲むメンバー達。
各自、満足げに笑顔を浮かべている。
やり切ったという喜びでいっぱいだ。
本当にお疲れ様でした。
トップバッターの重責を余裕でクリアしてくれたね。****














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VOL,192 DEMO?FES?平和音楽祭6(PROLOGUE)

2022-09-10 19:05:37 | Live Photo

2022,9,4(SUN)
主催 デモフェス実行委員会
樽川519-2

北海道の夏は短いのだ。
よって、屋外でのライブは、ごく限られた期間にしか開催されないのさ。
秋に入りかけると、すでに肌寒いんだもん。(経験済み)
そういうわけでして、我らがSAPPORO TRANSIT AUTHORITYは、先週、小樽北運河サウンドエナジーに出演したばかりではありますが、ホッと一息を付く暇もなくすぐにライブだ。
これって超久しぶりのハードスケジュール。
数年ぶりだなあ。
一応ちゃんと8月と9月に振り分けはされているからなあ。
下旬と上旬として・・・・。

今回のライブの開催地は樽川・・・・と言ってもピンとこないあなた。
STAとしては初の石狩です。
あの世界的にも有名な「ライジング・サン」のすぐ近所。
この樽川ライブイベントも数年前からコンスタントに開催されているようで、地元にとっては馴染み深いお祭り。

入場無料で広いパーキングも無料。
会場入り口手前には、コロナ感染防止用の消毒スプレーもしっかりと設置されている。
美味しいキッチンカーが大挙して出店。
トイレ、楽屋ももちろんあります。
見るからに手作り感覚の催し。
会場を探すのに苦慮しそうな方は、樽川神社を目指してくれればバッチリさ。

かくいうマサは早めに会場入りして、裏手にある神社でライブイベントの成功を祈願。
真横には懐かしい「二宮金次郎」の石像が、暖かい視線で見守ってくれていました。
よっしゃあ、これで勇気百倍さ!。

会場内にはSTAFFルームやゲーム・コーナーなどなど数多くのテントが設営されている。
客席もズラッと並べられている。
賑やかなBGMが場を盛り上げる。
あれ!?この音楽は「ハンバーガー・ボーイズ」!?
北海道のテレビ番組のコーナーで、各地テーマソング制作をライフワークに活動中の実力派バンドだ。
ミキサーHOUSEを覗くと、外壁一面に携わったミュージシャン名がズラッと記入されている。
もちろん「ハンバーガー・ボーイズ」の名前も。

早速、忙しそうにしているスタッフの皆さんに軽くご挨拶。
名刺も交換。
司会の可愛いお姉さんにもね。
彼女は、な、な、なんとSTVのアナウンサーの方。
どうりで言葉使いや声質や表情が違うもんなあ。

ミキサーの方には、ワイヤレス2機の周波数帯域を伝える。
司会者のお姉さんには、読み上げてもらうべく用意してきた文章の「用紙」を手渡してバンド名コールのタイミングを説明する。

そうこうしているうちに、続々とお客様たちが来場。
普段のライブイベントとはちょっと客層が違うね。
ちびっ子たち、家族連れ、年配の方々が目立つ。
近所の人達もフラッと立ち寄ってくれたみたい。
マサの知人達も応援に駆けつけてくれた。

中には常連の顔なじみもチラホラだ。
俄然心強いね。

ステージはゴールドに光輝く大型トラック。(ここまでの流れは写真参照の事)
これが想像以上に神々しくて立派。
期待感がワクワクと増幅。
機材類も高級感に溢れている。

実はマサ、ファニーは数か月前にも「開催」されていた、このイベント会場に訪れていたのさ。
エンちゃんが率いるラテンバンドが出演するとのことで、応援と視察も兼ねてね。
ところが、その日はめちゃくちゃに激しい砂嵐が勃発。
上空は茶色く濁り、突風で設備は吹き飛び、とてもじゃあないけれども、イベントどころではなかった・・・・。
残念ながら中止だったのさ。

でもこの日はそんな心配はご無用。
快晴!!
晴れバンドの面目躍如。
日焼けしちゃったくらいだ。
これでなんの雑念も持たず、本番に臨めるというアンバイだ。

音楽の祭典を待ち焦がれて走り回っているちびっ子たちは、すでにシャボン玉、ヨーヨー遊びや食べ物、飲み物を楽しんでいるではないか。
なんとも微笑ましき光景。

出演バンドは5つ。
直前までドタバタとキャンセル勃発で入れ替わりや、バンド数、持ち時間やらに変更があって落ち着かない感じだったけれども、蓋をあけてみれば全てにおいて何らトラブルなし。
和気藹々の雰囲気の中でユルユルと進行。
数々の食べ物の良い匂いが漂う中で、対バン達も到着しましたよ。

お互いの近況報告やら情報交換にと会話も弾む。

さてさて、舞台に設置されている機材、楽器関連にも目を向けてみようか。

ギターアンプは2台で
マーシャルJCM-900
ローランドJC-120
ベースアンプはヤマハ。
序盤のヤマハは対バンの持ち込みアンプで、後半で入れ替え。
ドラムセットは最初、エレクトリック・ドラムだと告げられていた。
ところが、数日前にノーマルなものにするとの連絡。
パール製の黒シェル。
モニタースピーカーはEV・・・・と万全の体制。

まずはオープニングアクトのリハーサルとサウンド・チェックが始まった!
このバンドが色々な意味でエキサイティングだったのだ!!

それでは長々とした序章ばかり書いていると、また文句が出るので、そろそろライブ・レポ―ト本編に突入するとしようかい。
ARE YOU READY!!
OH,YEAH!!!






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VOL,191 ~小樽・夏の終わりの~北運河サウンドエナジー11(S・T・A編PART,4)

2022-09-10 14:14:11 | Live Set List


****「はい、ありがとうございます!

今日、本当は17バンドが出演する予定だったんだよね。

またキャンセルが出るかなあ・・・と多少は不安だったのですが、総勢16バンドで無事にここまで辿り着けました。

次の曲もブラスロックではないけど、ビートルズをやります。」

「おおお!!」

「今日のライブ中、一番ポップな曲だと思います。
でも俺たちひねくれているから、あえてヒット曲はやりません(笑)。
でもね、管楽器が初めて本格的にロックへ導入された記念すべきブラスロックの原点と言われている至宝。

シカゴ、BS&T、EW&Fもカバーしているし、シカゴが1967年に結成して初めて演奏したのもこの曲で、コンセプトを固めるヒントにもなった曲。(皆が感心してうなずきながら聞き入っている)
いい機会だから覚えていってね!
じゃあいきますよ。
傑作アルバム・リボルバーの最後から2曲目に収録されている・・・ゴット・トウ・ゲット・ユー・イントウ・マイ・ライフ~~!!(今年の雪明りの路2月以来の演奏)」

どうだ、参ったか!とでも言いたげな佇まい(笑)

間合いを見計らったかのように、シュウヤが間髪入れずに「ズドーン!」

とってもライブ映えする珠玉の名曲。

当然のごとく、ザ・ビートルズ・ファンがとても多いので、特別に意識する部分があったはず。

マサは、思い入れタップリだけにバッチリでした。
彼のルーツの一つがビートルズなんですよ。
それもあって今回チョイスしたという経緯があります。
これはまことに嬉しきサプライズだ。
どん欲なまでの猛アピールは大歓迎さ。
マサとしても少々寂しいボーカル・パートだけどね。
だってビートルズ「売りのひとつ」はツインボーカルなんだからね。
ステージで響き渡る分厚いボーカル・スタイル。
時折、他のメンバー達とで目を合わせて不敵にニンマリ。
戦慄の瞬間だ。
これだからバンド活動はやめられないさ。
ひじょうにスリリングで、ハッピー・フィーリングに満ち溢れた心持ち。
今後とも、皆よろしくね~~!!((´∀`*))

ニシヤンは伝家の宝刀ともいえる隠し玉ストロークを忍ばせていて絶好調でしたよ。

サビ・パートにおけるマサと西やんによるユニゾン・ラインも、カッチリと収まっていたね。
まさに百戦錬磨のアンサンブル適応力だ。

アキちゃんもいい顔して弾きまくっているもんね。
札幌キーボード界期待の姉御肌。
STAの新しいムードメーカー誕生の瞬間だ。

シュウヤは陽気な観客とリンクするように、向き合ってスティックを左右に高々と振って猛アピール。
マサもそれに感化されたのか、ホップ・ステップを繰り広げる。
タクミはバイタリティいっぱい。
マッツ&カタボウもここにきて、メキメキと頭角をあらわしています。
シカゴなどはずっとお気に入りだったんだけれども、管楽器奏者として遂に念願が叶ったというわけだ。
後半ドンドンとヒートアップしていくところをメンバー全員、冷静なる判断でマサの号令を待つ。
これで一気に華やいできたよ。
「1・2・3・4!」の掛け声で無事に終了。

メンバー達は今後のSTAライブでも色々なことへ積極的にチャレンジしていきたい!と頼もしい言葉を投げかけてくれました。

今後の活躍に要注目だ!

 
****さあ、残すところ、あとわずか1曲(((´∀`*))!・・・フィナーレに突入します。
もう少しの間、お付き合いくださいな。極上のブラスロックワールドは果てしなく続くよ。
泣いても笑っても、正真正銘のラストに突入します。
もうお約束の展開であれが飛び出しますよ!
覚悟のうえでご用心。
ぜひとも心してね。****


残響音が不気味に支配するその様を引き摺る様に

「・・・・・今は何時くらいかな?(チラッと時計を見る)・・・・まだまだ明るい時間帯だね・・・・・・それでも強引なまでに、極上のミッドナイト・ソングでラストを締めくくってみたいと思います」

この時、すでにニシヤンはギターを掲げて小刻みに震わせつつも唸りを発する・・・・・「ウィ~~~ン・・・・・・」

マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに左足を乗せたまま「いきます!盛大に盛り上がっていきましょうー! 松山千春の曲ではないですよ(笑)・・・・・・25or6to4!!!」 (EDIT・ VER)

マサがニシヤンの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから

「ガガガガガーン!」

アッキー、ミキティ、マッツ、タクミ、カタボウ、ファニーらを交えたメンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」

「会場後ろの方も一緒に!!HEY! HEY!」

驚いたことにメンバー全員がそれに連動して、ノリノリに手拍子を交えている。

その上、しきりに楽器を振っている。

いつの間にか顔見知りのオーディエンス達は伝家の宝刀とばかり、最前列でパーカッションを手に、シェイクしながら元気一杯飛び跳ねているではないか。

ギターも、これ以上ないほど過激に攻め立てる。

マサも一緒にメインリフを弾き始めると、シュウヤも問答無用とばかりシンバル類総出で便乗する形にて熾烈になぞってくる。

疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、キーボードも参戦でリズムの鬩ぎ合い! 

あるバンドは「STAはスペシャル軍団」

パープル・ブリンガーのギタリスト、シンちゃんいわく「ギタリストは上手いし、いい音を出しているね~!」

あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」

あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・」

あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」」

あるキーボードいわく「STAは憧れ💛!!」

マサは1フレーズごとにステージフロントに並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。

ニシヤン&マサが両サイドのフロントにて陣取り。

この躍動感あるロックなコントラストが、長年の理想形だったのさ。

ギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。

各メンバー達も負けじとフォーメーションを維持しつつ大奮闘。

なるほど心強き存在感。

マサのリードボーカルに、必死の形相でアッキーが絡みつく白熱のコーラス体制も、俄然と馴染んできた。
ファニーを筆頭に拳を突き出すタイミングも絶妙。

アッキーも、セクシーポーズでエキサイティングなプレイを披露しての挑発。
礼儀正しく優しいルチュも、アッキーの超絶技巧な鍵盤さばきを先月スターライトで称賛していたっけねえ。

誰言うともなくメンバー達が合間を縫って
「イェーッ!!」
ケニーさん、アベさんをはじめ観客たちも「イェーッ!!!」のコール&レスポンス要求で半狂乱(声出しなしの拳突き上げ体制)。

もうこれで本当に終わりだと察してか、全員グチャグチャでどこもかしこも必死の形相です。

STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。

更にマサはファニーと背中を合わせて仰け反って、コミュニケーションをはかる。

ヘッドバンギングにて中央フロントで両膝つき、気迫のフォーメーションを続行。

ニシヤンは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときソロで埋めつくすほどに我を忘れて、ギターの鬼と化しています。

でも、起承転結のメリハリはバッチリ!!!

ありとあらゆるテクニックをぶち込んでいる様は、まるでギターの教科書、お手本を提示しているかのよう。

締めはエフェクター・ボードのスペースにもどって、ワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃で爆発寸前(本家のソロをほぼそのままに再現。 これも究極のフィンガリングで完成形とみた。 オフステージの時にマサは西やんに言った。
テリーのソロを弾いている時って本当に満たされた表情をしているね、と。
そう言われた西やんもまんざらではない様子で思わずニンマリ)。

そして数年前からギターソロの後半でやりはじめた、シカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズをニシヤンの合図を待ってホーン隊全員が吹き込む。

トドメはファニーのきっついハイノートで息の根を止める。

ウォルター顔負けなサックスで対等に渡り合うミユキ&かたぼう。

パワフルなレディ達がホーンセクションに在籍しているという贅沢さが、良い方向に作用しているようだ。

オフステージでは控えめでキャピキャピ((´∀`*))な彼女達も、いざステージに立つと存在感を放っているのだ。

ウカウカしてなどいられないよ、野郎ども!

マサがベースのネックを観客方向に突き出す。
シュウヤのところまで駆け寄ってバスドラムに足をのせて煽りまくり、シンバル連続キック攻撃。
更には掟破りとばかりにステージを飛び降りて、観客たちと一緒に爆笑ダンシング。

恍惚の領域に到達したのではないか!?
ここで、な、な、なんとお、小樽・北運河屋外コンサートではお馴染み「輪になってのお祭り行進」が始まった。
他のバンドでは散々見てきたけれども、STAはそういう楽曲がないから無縁だとタカをくくっていたのさあ。
油断大敵とはこのこと。
ここでそれを持ってきたのかい。
憎い連中だよ。
その微笑ましい光景を見るにつけ、鋼の涙腺が不覚にも緩んできちゃったじゃんかあ・・・・・。

これもライブでなければ味わえないハプニングのシーンだ。

タクミとマッツも俄然色めき立ってきた・・・この状況。

どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。

何が飛び出して、どんな展開になるのか。

我々にも皆目見当がつきません。

まあ、こういった崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴ならではの持ち味のひとつだね。

ホーン隊の男性陣は、やはり役者が違います。

マサが自分の楽器を垂直に突き上げて、揺すりまくるの図。

尚もニシヤンのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!? と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。

照明スタッフがSTAのメンバー達を追うのは大変な作業だ(事前に、とにかく思い切りサイケデリックにアーティスティックにヘヴィーにと希望提出しておきました。 無理難題な注文だよなあ・・・・・・・・・笑)。

エンディングではベースのネックを天高くに立てて仁王立ちの構え。

ベースギターを肩からはずして、ボディー上面にパンチを「ガツーン!」と食らわせるポーズ。

いつもならばここで終了なんだけど、この日のプッツン度合いは異常だった。

多分、去年の7月に食らった「小樽の旋風」に対する憂さ晴らしか!?

もう制御がきかない。

あまりにも危険とメンバーや観客たちからクレームが入りお蔵入りしていたアクションも、いきなり首をもたげちゃった。

ベースギターを脳天に乗せての衝撃音・・・・しつこいくらいに「グワングワーン!!」。

「カリフォルニア・ジャム」かあ、ここは!!??

さすがにベース破壊とアンプにガソリン爆破と客席落下はなし・・・・当たり前だよ(爆笑)

とどめはベースを高々と掲げて腕を伸ばしダメ押しとばかり、PAスピーカーに右足を添えてしつこく張り付ける。
最前列に陣取ったカメラ小僧達もシャッターチャンスとばかり、激写に次ぐ激写で忙しそう。
次いで、ベースギターを寝かせた状態で観客たちに突き出す。
群がる男性客たちは弦を狂ったように弦を掻き毟る。
ノイジーな悲鳴をあげるベース「グワンギュワーン!」。

小樽では可愛い弟分のサッサが「マサさんはいつもあれだけ複雑で難解なベースラインを弾きながらよく歌って動き回れるなあ」と感嘆の声を寄せてくれた。
これは快挙だ!

極めつけのフィニッシュは片足上げて思いっきり床に振り下ろした。

「YEAH!!」一礼して、マサがジャンプ一閃でTHE END!!!

というわけでしてノリが最高!

やはりライブはこうでなきゃあね。

正真正銘のライブバンド面目躍如だ。

疾風のごとき出来事で恍惚状態。 (マッツとカタボウ、タクミは改めて度肝を抜かれたようだよ。 
まあ、その内に慣れるさ・・・笑)

心地よき疲労感が全身をじわじわと襲ってくる。

「ありがとうございました!また会いましょう!!」

身体がやっとほぐれてきたところで、時間切れの完全燃焼。

アッという間の幕切れで、30分が過ぎ去った・・・・・



いい汗をかいたね。

 なんとかかんとか無事に終えることができました

十分に満足してもらえたかな!!?? ・・・・・YES I CAN!!

すぐにでも、ここでのライブのために戻ってきますよ。 ((´∀`*))
約束しておこう。

それまでしばらくは、このワクワク感をお楽しみとしてとっておこうよ。

痺れるような極上のかっこいい曲をたくさん用意しておきますよ。 


VERY SPECIAL THANKS TO・・・ABESAN&TOMMY&RAIRA&JINCHAN&KOBACHAN&KIHOCHAN&KAZAMAKUN&KASAIKUN&MR,SAITOH&YACHIYOCHAN&AICHAN&MOTCHIN&KAZUKUN&SASSA&YUMICHAN&RICE BALL&OOLONG TEA&FRIED CHICKEN&SEAGULL&UMBRELLA&IKU&KEI&CHIP STAR&SMOKE CHEESE&TOMOCHAN&POND&MISATOCHAN&AMICHAN&MAYAMAKUN&MIYATCH&HARUCHAN&AKKOCHAN&FUKUCHAN&NABESAN&CHIEMISAN&KIMKIM&KILLER CHAN&MINORY&NISHIMURAKUN&YAMACHAN&SAKAEKUN&TOMOZOH&YUMICHANMUSIC SENKA&RECORD COLLECTOR&FOUNTAIN&RAIN&STONE PARK!!!!
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VOL,191 ~小樽・夏の終わりの~北運河サウンドエナジー11(S・T・A編PART,3)

2022-09-09 21:12:39 | Live Set List


マサによるMC

「ありがとうございます。

YEAH!!
時間はまだまだたっぷりとあるので、ひじょうにマニアックなものも開き直って織り交ぜつつ、さて残り4曲へ突入します。

次の曲は5大ブラスロックの一つで、シカゴの強力なるライバルとも言われた悲劇の一発屋バンド。

曲調一転してダンサンブル・ビートが大受けしてもてはやされた、アイズ・オブ・マーチで・・・・ヴィークル(STAが最も多くライブで取り上げている曲。
だって文句なしに受けるんだもんなあ)」

 これも、「イントロダクション」に引き続いてのエディット・バージョン。

マサの一言一言に頷いてくれている人もいた。
わかってくれているんだね。
 観客席も威勢のいい者がエキサイトしているではないか。

アベさん&サッサと共に両手を高々とあげ、全身全霊を込めて大歓迎のジェスチャーを掲示しながら拳で合流。

タイバン達も最早いても立ってもいられない、といった様子での参戦だ。
好き者にとっては極め付けとばかりに、血液逆流しそうな炎のナンバー。

文句のつけようもないくらいに、ヒップなアタック感で熱狂。

マサはこの曲、9回目のリード・ボーカル担当。(今年の2月に小樽・雪明りの路・運河プラザ・イベント以来)

それでもSTAにとっては第1回ライブから取り上げている十八番だけに、まるで自分達のオリジナルソングのように捲くし立てる。

ボーカルがノビノビとしていて優雅で圧巻。

熱唱に次ぐ熱唱という構成。

今回のライブセットリスト構造は、マサのボーカルをフルにぶち込むという強引なまでの強硬システムを導入。

ホーン隊は体を仰け反らせて、渾身の吹き込み。

マサは、ネックをグルグルと上下にひねり回し振り上げる。

後ろへ振り返ったり、お馴染みのブレイク・パートではドラムセット前にてクルクル。

前後左右にと行き来しながら、キックをぶちかます。
一時たりともジッとしていません。
ロックバンドのライブは、やっぱりこうでなきゃあね。
それだけにとどまらず、何度もドラムまで駆け寄って右足をバスドラムに乗せてシンバルを蹴りまくる。
その様を逐一冷静に見ているアッキーちゃん。
レディス版エマーソンになる日も近いか!?
手数王シュウヤもシンバルの乱れ打ちで対応。
まるで、千手観音のようだ。
調子にのりすぎてマサの左肩がぶつかったシンバルスタンドが傾いて倒れそうになるも、グイ~ンと元に戻った。
ジェームス・ブラウンのマイクパフォーマンスさながらの状態。
長年ライブをやっていると予期せぬ突発的なことが起こるというもの。

後日に気付いたんだけど、この曲中マサはベースヘッドをアンプにセットされたマイクにぶつけて床に落としてしまったのさ。

丁重なる謝罪をしたら許してくれたよ。

本当に申し訳ない・・・・。

それはともかく、時折シュウヤとニシヤンが向き合っての相乗効果を煽りあう、火花散るインター・プレイも微笑ましい。

マサが「ギター!!」とシャウトしながら、ギターソロへと橋渡し。

70年代初期を反映したかのような、西やん渾身のギター・ソロは確実に的を得ているね。

フロントにまで飛び出してきた西やんはこの手の曲でも、的確なるコードワークの度に腕を突き出して盛りたてる。

凄まじき光景。

ギター・リックも伸びやかなるサスティーンも一際異彩を放ち、ここでも獅子奮迅・・・・といきたいところだったのですが、ここでとんでもない事件が勃発した。

ライブってのは魔物が潜んでいるとしつこいくらいマサが言ってきたが、今回も怪しげに忍び寄ってきたのさ。
モニターに足をぶつけたり、足元のケーブル類が絡みついてきた・・・・!!
「オー・マイ・ゴット!!」
咄嗟に心の奥底で叫んでしまった。
まあ、そこはベテランのなせる技。

最後まで男気を貫いて難なく乗り切ったよ。
これも一つの糧。
トラブルは、ないにこしたことはないけどね((´∀`*))
グッと渋みを増した女性陣のコーラスもピカイチ。

決めのブレイクタッチ・フレーズでは、メンバーと観客達が何度も大合唱。

続々と詰め掛けてきた観客の中には、プレイ・スタイルを真似ている輩も出現。

エンディングにおける一瞬の空間を突き破るがごとく、目一杯にエモーショナルなひねりもきかせて喉を振るわせるブルージーなマサ絶叫ソロボーカルパート。

腰をやや低く落とし気味に構えてもなお自己陶酔の極み!(ミキサーさんが機転を効かせてリヴァーヴで巧みに演出)

このひとことで観客達が「ヒューッ!!」と歓声。

サッサやカズくんらが、ベストショットをとらえるべく、左右意外にも前から後ろから舐めるように激写。

プレイしている我々でさえも、手前味噌ながら震えがくるほどの高評価を下したくなるほど。

万雷の歓声が鳴りやみません。

口笛ピューピュー吹きならされる・・・・・・なんという夢心地な空間であろうか。



残響音のままでメドレー攻勢。

再びメドレーで・・・・・天才少年と謳われたスティーブ・ウンウッドの作品でスペンサー・ディビス・グループの代表曲。

シカゴはじめ数多くのバンドもカヴァーしているストレート&タイトなアップテンポ・タイプの異色ロックンロールでギミ・サム・ラヴィン(エディット・バージョンで。
これは去年の4月、小樽ビール園サンディ・ミュージック・プログラム・ライブ以来のプレイ)。

この曲はスタジオで演奏するたびに西やんが「なるほど・・・」と呟いていたという逸話あり(笑)。

シュウヤによる重戦車のごとき爆音フィルに乗って、4小節目からいきなり導入部分をギター&ベースがごり押しタイプのリフで飾る。

ドラム入り口でのリズム・アクセント・トラブルにも、機転を効かせたマサ4カウントで他のアンサンブルは涼しい顔して何処吹く風の対応。

客は誰一人としてそのことに関しては気づかなかったようですがグダグダで情けないねえ・・・・。。
恐るべき、ふてぶてしきS・T・Aのメンバー達よ。

ありがたいことに、何も知らない観客達からは「イエー!」のエールがかえってきたのが唯一の救いだ。

これはこれでライブならではの醍醐味さ。
しかし、やはり「ステージには魔物が潜んでいる伝説」は本当だった・・・・・。
ここは、奢り高ぶりなどのないひたすらに謙虚な姿勢が大事。
クセモノ集団、ヨッシャア!

単純明快にタイトでストレートなノリが売り。
マサも大好きな曲だけに思い入れもひとしおのご様子。

ジョージのグルービーなパーカッションによる怒涛の攻勢が華やかすぎる!!
マサから「遠慮なくド派手にぶちかましてね」と懇願されただけに、賑やかに打楽器群で彩を添える姿が神々しい。
正にジョージの真骨頂コーナーだ!
彼の今後の貢献度には期待大。

以前のメンバーには、ホーンの強弱にも事細かく注文をつけていたっけなあ。

西やんも中間部のシンコペーションに対する疑問を呈してきたっけね。

最初マサが「全部シンコペーションでいいでんないかい!」と言ったんだけど、スタジオでちょうどメンバーが音源を流していたから聞き耳を立ててみた・・・。

なんとシンコペーションは半分だったさあ。
これでD&B&Gの3人は苦笑いしながらも解決。
こんな些細なパートにも膝突き合わせて話し合いの精神が必要なんだよん。

引き続きシュウヤの正確無比な前ノリアクセントにのる「ヘイ!」の掛け声では、メンバー全員が元気一杯に拳を高々と突き上げるポーズ。

この一体感も申し分なき快感。

マサ&ジョージは喉も張り裂けんばかりに叫び続けながらも、四六時中ジャンプ、キックをそこいら中にぶちかます(麗しのハルコちゃんからは「マサさんの脚力には感服いたしました…」とお褒めの言葉を頂戴いたしました!!大丈夫さ。怪我防止のために、ちゃんと前もってストレッチは済ませているからね)。

ホーン隊もみゆきを中心に右手を掲げて、更なる抑揚感を華やかに型造る。

これは事前にマサが打ち合わせしたとおりだ。

心底頼りになる、多忙なレディだね。
まさにいつでも臨機応変に対処してくれる存在だ。

マサはシュウヤのところまで駈けていってバス台に左足を乗せ、半身状態構えのまま2番の歌唱に突入(衝撃でバスドラが傾いてしまった・・・・)。

横一直線体勢に居並ぶ、勇ましきフロントマン達の雄々しきことといったら、それはそれはもうたまりませんよ。

エンディングでは突然ストップして一致団結「ヘイ!!」の余韻を残したままでフィニッシュ。

 

****まだまだ果てしなき怒涛のライブ攻勢は続くのだ・・・さあ、のこりは泣いても笑っても2曲のみ。もちろんお約束の2連発で息の根を止める所存だ。
覚悟はいいかな!!
ARE YOU READY!!??****


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VOL,191 ~小樽・夏の終わりの~北運河サウンドエナジー11(S・T・A編PART,2)

2022-09-09 20:05:49 | Live Set List


ありがとうございます。
改めまして・・・・・SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!

皆さん、楽しんでいますか?YEAH!!」

アキちゃんの秘密兵器、鍵盤による大歓声がここで炸裂。

「見てもらえばおわかりのとおり、本日は我々の売りでもあるホーンセクションが豪華に5管です・・・。

更に特別に、今回はSTAへ頼もしき救世主が現れました。

そういうわけで思いっきりゴージャスな内容でお送りしたいと思いますので、最後まで楽しんでいってください。
よろしく!!

ALLRIGHT?
ALLRIGHT??
NEXT NUMBER ・・・・MAKE ME SMILE !!!」

(1・2・3・4!)

ジャストなタイミングで、シュウヤによる軽快な4カウントが即座に空間を打ち破る。

 この曲もドテッパラに炸裂する一撃が狂おしいくらいに激しく、やはりイントロが常に豹変、それでいてごり押し感なくスッキリとスマートにまとまっているところがやたらと発揮されていて痺れます。

 実はね、この曲、小樽でSTAがライブのたび、会場にいる外国人の方達から「MAKE ME SMILE !」とリクエストされていたのですよ。
 あちらサイドのほうにめっぽうウケがいいみたい。(この日は残念ながらいなかったけど・・・・)
 でもいろいろとややこしい事情があってしばらくお蔵入りしていたんだけど、最近はめでたくそれも解除されて徐々に日の目をみてきたというわけ。
でも再度取り組むからにはグレードアップは常識。
みっともない不協和音も晴れて排除され、STA流の果てしなき無き王道ともいえるパーフェクトな曲になったよね。
 最近のS・T・Aはけっこう、こいつに馴染んできたよ(ホーン隊にとっては鬼門かな!?だってトロンボーン・プレイヤーが作った曲だからね)。

この曲でもリード・ボーカルはマサ。
最近トライ中なんだよ。
すこぶる苦労しましたよ。
マサはユラユラと腰振りダンスで観客を誘惑?・・・・挑発??。
アキちゃんは、ここでも、相変わらず虎視眈々と大奮闘。(先輩たちは優しく彼女を好サポート)
 血沸き、肉踊る現象とはまさにこのこと。
各メンバー達は多方面の分野にまたがって八面六臂のフル稼働しているから、このくらいのことなんてお茶の子さいさい。
ダンディーなマッツは、なかなか堂に入ったプレイスタイルで男ならではの色香をタップリと漂わせて吹き込む。
真横で負けじとファニーもハイノートヒッター。
これにはマサも、毎度のごとく戦慄を覚えるのだとか。
5管という編成だけでも贅沢すぎるのに、ホーン5人とも全くタイプの異なるプレイヤーゆえに面白い化学反応がしょっちゅう勃発するものだからたまらないよ。
 シンセによるバッキングは疾走感の塊のようなシカゴ流ブラスロック代名詞をはかる。
エンディングではニシヤンによるトリッキーなる16フュージョン仕込みの速射砲ピッキング・ギター・ソロ(アキちゃんが特に好きなところ)。

ニシヤンのギター音って大きいんだけど、ちっとも耳障りだったり、うるさく感じたりしないんだよね。
これってやっぱり巧みなる音作りだ。
特筆すべき点は最前列のオーディエンス達。
爆音に圧倒されて、けっこうきつかったらしんだけど、バッチリとのってくれてこちらもゾクッときちゃったさ。
ブラス隊による緻密に構築されたアレンジの妙が、更なる完成度と緊張感を増幅させつつも第1楽章を終了(本来ならば全部で7楽章なのだ)。
 フェイドアウト部分は入念にスタジオで打ち合わせたとおり、ホーン隊による揺らめきフレーズ・・・・・から、メドレーでいきなり過激この上なき極上のアンセムへとバトンを渡す。

ああ・・・・こういうタイプの曲を演奏するたびにパーカッション&コーラス・プレイヤーが欲しいよう・・・・・と、しみじみ心から願うよ。



***アッキー長年のお友達でもある「そうきあ」のMIKIMIKIちゃんが先月「去年、アッキーちゃんが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと。
正にその通りだ。****

さあ、さっそく3曲目はメドレー。

マニアならば思わずニンマリだ。
皆、全身汗まみれながらも、気持ちがよさそう。

「それでは、立て続けに、吹き荒れる初期シカゴのブラスロックをお送りしましたが、お次はメローな響きで・・・・。
(不敵な笑みを浮かべつつも)特に人気の高い曲をやります。
あれ!?どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・
俺はいつも同じMCだと、ある女傑から突っ込みを入れられたんだけど、やっぱりこれだけは言わせて!
これはアベさんの大好物の曲。(と、目前にアベちゃんがYEAH!と歩み寄ってきた)
この会場にうってつけの曲をやるよ!
・・・・どうぞ~~サタディ・イン・ザ・パーク!!」

と言った途端にアッキーが寸分の狂いもない間合いで、力強く鍵盤の連打へ!!

後から聞いたんだけど、アッキーちゃんは「今でいいや!」と独自の判断で、ここから本編に突入したのだそうです。
ありがたいことに大正解だよん!

 
(オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ。
こんな話を聞くとミュージシャン冥利に尽きるね)

シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった。
(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル。ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)

マサがアキちゃんの方向へ向き直った瞬間、絶妙のシンコペーションを基調としたあまりにも超有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)。

当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのアッキーちゃん。
いつも艶やかなる着こなしのアキちゃん真骨頂。
(彼女の根性の入り方は半端ない。
メイクもバッチリと施しアメリカ製のデニム・テンガロンハットと全身をラフなファッションで統一しているではないか!
すでに立派なロッカー然としている)

こんな素敵な曲をプレイするバンドってナンマラいかしているでしょう。

スタジオリハでは、特別なる思い入れを込めて取り組みました。

なんたって長年キーボード不在だったんだからね。
当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした。
ところが機転を効かせたニシヤンがギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」とさりげなく主張してきた。
半信半疑それで演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ。
もはや手慣れたもんだよ。
これはこれで、斬新で快感。
まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ。
西やんもこれをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇る心持ちだったことでしょうねえ。

加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど。こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態。

感心しきりだった。

それも参考に加えて、アキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた。
その結果がここに結実したわけなんだよ。

文句の付けようなんて、微塵もあるわけがないっしょやあ。
大役を果たしたね。
涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・。
この感動がずっと欲しかったのさ。
本物だ。(近年は本家のロバートラムさんがショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い。これが生命線なんだから。シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)
もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく。
それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ。
サビにも奥の深い部分が垣間見えます。
マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

シュウヤは特にこの曲でのドラミングが冴えわたっていた。
リハではテイクを重ねるごとにドンドンと難所を克服していき、本番ではご機嫌なスティックさばきで終始していた。
黙して語らずのツワモノだね。

西やんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうように、美味しいオブリをつま弾いているのだから、不思議なものですよね。
時折横目で全体を確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らす。

ほとんどの人々がニコニコしながらも手拍子!

腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている人も発見。

会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?

数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。

ステージ手前では、ある女性が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます。


笑みを湛えたアキちゃんは、目の前の観客達の笑顔にもすこぶる癒されたそうですよ。

世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・チューン。
まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム。
愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ。

マサが歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し。

他のミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

エンディングのハミングに至るまでマサのアイディアが見事に実を結んだ(これもスタジオ入りしてみっちりと真面目にトレーニングしたもんね。
過去にここまでこだわって突めた人は皆無だ。
今後ももっともっと煮詰めまくろう!!)。

歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ。
この度はマサ長年の夢だったドンドンと複雑になっていくボーカルを現実のものとした。
すると一発で思いが噛み合って大成功。
皆も感服していたよ。
今まで、一度も実現できなかったのは、一体全体何だったんだあ・・・・?
「WOWOWOW~!!」マサ渾身のハーモニー。
うっとりするほどポップで幻想的なラストに至るまで、気合十分パーフェクトに完奏。
普段はホノボノと佇んでいるかたぼうではありますが、やる時は綿密に吹き込みを決めてくるところなんかはさすがですよね。

タクミは、ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた。
STA往年のOBでもある中ちゃんは写真を見て「タクミくんのプレイスタイルがジミー・パンコウを彷彿とするね。
これにタンクトップだったら更にポイント追加!」と評していた。
これって最大の賛辞。

肩の力も抜けてきて爽やかな疲労感がかえって心地よい。


****いかがですかな??
まだはじまったばかりだけど、STAパート2はここまで。
引き続きパート3に突入するからご安心をば!****

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VOL,191 ~小樽・夏の終わりの~北運河サウンドエナジー11(S・T・A編PART,1)

2022-09-09 18:07:44 | Live Set List





****お待たせしました。最後を飾るのはこのブログの主役です・・・・・****

12、16:45~17:15

時間をグッと戻してみましょう!

さあ、お待たせしました!

「THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)」の出番が、遂にやって参りました。

会場の周囲は石造りづくめ。
倉庫はもとよりトイレから公園の噴水、池から全てです。

ブラスロックバンドSTAはこのイベントでの出場回数では最も多い11年連続の11回目を記録(メンバーはその都度違いますが・・・リーダーのマサのみが皆勤賞)。
ちなみにコロナ禍もろもろの事情により、ここ北運河噴水公園にライブが戻ってきたのは2019年8月18日の日曜日以来だよ。

まあ、そんな能書きはどうでもいいこと。

次々に飛び出してくる多種多様なジャンルからなるバンドに、相当刺激を受けたご様子のSTA。

それでは、ライブ・レポート決定版のはじまり、はじまり~!!

STAは結成以来17年以上にわたり、毎月必ずライブを敢行しています。
(2年前のコロナ騒動で、それも途絶えてしまった次第・・・・・(´;ω;`)

開放感溢れる屋外ライブは、理屈抜きに気持ちよくって大好きだ。

短い北海道の夏を満喫するべく、メンバー全員いつにも増して力が入っていますよ。

2日間にわたって開催された恒例のライブイベント。
前日の土曜日は台風上陸の報で雨が心配されましたが、なんとかそれは回避・・・・・でも特製ビニール屋根を設置していたところ、強風により吹き飛ばされてしまったそうです・・・・・・・・・・・スタッフが抑えてくれる中での熱演だったそうです・・・・まあ、それもライブの醍醐味さ、などと不敵に語っていましたよ。
ニシやんが在籍するミッドナイト・クライシス、他にもZERO-C7,ON THE RAILS、BOZ PRO、稲葉美紀DEAR FRIENDS、パーティーズSP、MAGIC CAPSULEらも出演していました。
皆、こんがりと日に焼けていたなあ・・・・・。

毎年悪天候に見舞われているけれども、誰が雨人間なんだ!?と嘆きの声しきり。

ヘンな話、雨降りも名物となりつつあります。
週間天気予報も微妙な感じで報道しているし・・・・。

プレイヤー&オーディエンスにしてみたら、たまったものではありませんが・・・・などと言っていたら、最終日の日曜日は珍しくも最後まで好天に恵まれたのでした(一時は集中豪雨が襲ってきたけれども、STA出演直前にピッタリとやんだ。さすが伝説の晴れバンド!!)。

やはり一生懸命に祈ったのが、功を奏したようですね((´∀`*))。
何はともあれ、最大の天敵は雨。
それさえなければ、もうしめたもの。
ライブに全力で集中して、最高のパフォーマンスを披露するっきゃあないですね。

S・T・Aの出番は、夕方部分の一番に美味しいところ。

毎度のことながら今回もちょっとしたトラブルが勃発しました。

次々早めに到着したメンバー達はテーブル席につくなり、スコアを広げて冴え渡るほどのアイディアをドンドンとひねり出していきます。

「ここはこうしよう。
このソロではアヴァンギャルドなプレイでサポート。
イントロはハイハット刻みで。
テンポはしっかりとキープ。
いっそのこと、このパートはコール&レスポンスをぶちかましてみない?」などと出てくる、出てくる。

悩んだり、不安な空気は皆無。

皆が皆、目を見張るほどの素晴らしいアンサンブル。

和やかに進行して、あらよっと基本の形が固まりました。

例によって毎月、メンバーの入れ替わりがありますが、もはや慣れっこ。

で、今回の一番大きな目玉はと言いますと・・・・・北運河STA初参加メンバーが多い事!
マッツ、かたぼう、アキという最高の救世主たち登場に狂喜乱舞!

特にアキは他のバンドで出演している時から、STAには興味を持っていたのだそうですよ。
「上手いなあ・・・・」と。

更に、マルチ・プレイヤーのみゆきもひさしぶりに合流。

彼女も長年のインターヴァルを重ねるうちに、マサと再び意気投合。

その流れで遂に伝家の宝刀バリトンサックスにて参加が決定したというわけです。

各人共にスタジオ内でプレイしているうちに、メラメラと闘志に火が点いちゃったみたいです。

やっぱり屋外の空気は格別だとのこと(爆笑)。

結局は9人編成という、ゴージャスなるバンド編成とあいなりました。

これはひじょうに濃厚な組み合わせだ。

ステージに全員が上がれるか・・・ちょっと心配だったけど・・・・。

ただ人数が多いというだけではなく、どいつもこいつも猛者揃いだもんね。
一筋縄ではいかない。
経験豊富な連中ばかり。

ホーンセクションのキーマンでもあるトロンボーン奏者タクちゃんも、元気な姿で一緒に舞台を踏んだよ!

彼等は短期間でのスタジオ・リハーサルで(2回きり)大きなプレッシャーを抱えこみ大変だったことでしょうよ。
でも面白いことに崖っぷちに追い込まれれば追い込まれるほど、不屈の精神がたぎっちゃうものなのですよ、このバンドは。

結局は全員が揃ってのスタジオ・リハは無しだった・・・・。
1回参加、もしくはぶっつけ本番のメンバーもいたし。

迫りくる出番を心待ちに虎視眈々と獲物を狙う目つきで、気合が入った面構えの筋金入り本格的音楽集団。
時間がきて、ステージに颯爽とのぼったメンバー達。
(マサは観客のお婆ちゃんに話しかけられて、ちょっと遅れ気味にステージヘ・・・・)

バンドの入れ替えには10分が用意されている。
((´∀`*))

人数が多いからポジションの確保だけでも一苦労。

日差しがなんまら強くなってきた・・・。

司会のサイトウ氏がアナウンス

「ありがとうございます。
まだまだこの後にも素敵なバンドの皆さんが登場します。
変わらぬ声援をよろしくお願いします。

続いてのバンドもすっかりとお馴染みとなりました。
ザ・サッポロ・トランジット・オーソリティのステージをお楽しみいただきます」

各自立ち位置を決め、チューニング、ウォーミングアップも完了。

ニシヤンはさりげなく高中正義のギター・フレーズを爪弾いている。
セット中のマサはアベさんと握手したり、挨拶にみえた女性に対して軽く会釈を交わしている。

その時、次に出演が控えているバンド達も続々と到着。
マサと手を振り合う。

音響スタッフのカザマくん、カサイくんのベテラン若手コンビは先月の浅草橋でも大活躍。

彼らはマサがいつも手渡すSTAセッティング表やらの詳細用紙に目を通してくれていたようですべてにおいてバッチリだったよ(笑)。
マサ使用のワイヤレス2機(シュアーのヴォーカル用とレクサーのベース用)周波数、ギタリストはどのメーカーの設置アンプで弾くか、ホーンセクションの立ち位置とマイクスタンドや持参マイクの云々等々・・・・。

しかしミキサーSTAFFのカザマ君、カサイ君達は、概ね酸いも甘いも熟知しているのだ。
「大丈夫!いつもの内容ですよね!」と余裕しゃくしゃくの表情。

そしてカサイくんはSTAに関して、最近すっかりと熟知してきたのでテキパキと接続作業を組み立てていく。
シュアーのワイヤレスシステム、キーボード、ホーンのマイクと順々に効率よく接続していく。
おいおい、ホーンセクションの3人は写真撮影する余裕ありかいな(ピースサインでポーズ・・・・笑)

注目の3点ポイント!!
マサは黒のシカゴTシャツ。
ニシヤンはギブソン・レスポールの黒Tシャツ。
アキは超貴重なるSTAロゴ入りの黒Tシャツ。

今回も、先月に引き続き、直前にホーンのクリップマイクを導入(要ファンタム電源)。
これがまた、すこぶる好評。
動きやすいと喜ばれていたよ。
ありがたいことだ。
それでも今回はちょっと厄介だったみたいだけど・・・・。

各モニタースピーカー、マイクの確認。
これで安心したよ。(ちなみに若い2人のスタッフも徐々に管楽器の音つくりに慣れてきたようで頼もしい限りだ。勉強熱心だもんなあ)

何度も2人はステージとミキサーボードの間を行き来しつつ、その手際の良さといったらもう惚れ惚れするほどだ。

カザマくんの要望でホーン隊全員揃っての一世音出し。
軽く曲の触りを全員でプレイ。
壮観の一言だあ。

次いでミキサーの指示にしたがいサウンドチェック。
ステージ上のスタッフとミキサーとの打ち合わせ。
ホーン隊が順々に音出し。
これが各メンバーのプレイだけで場が和んできちゃった。
それぞれに持ちネタがあって個性がよく出ているのだ。
セクシーで官能的なソロ、アニメソング、競馬のファンファーレ、映画のテーマまで飛び出した。

ベース、ギター、ボーカルとどんどん音がまとまっていく。
なんとなく、この場面だけで観客に受けているんだけど((´∀`*))

その最中にも会場には爆音でノリのいいBGMが流れ続けているので、軽やかなステップでステージ前にてダンスに興じている観客多数。
その光景も最早おなじみだね。

それに彩りを添えるべく、ニシやんがさりげなくバッキング。

最大のポイントはSTAへ横並びにズラッと本格的な5管楽器が参入してきた瞬間だ。
身震いするほどの感動をおぼえる。
モニタースピーカー、アキちゃんのキーボード、ホーン隊のポジションは若干後方や上手に移動・・・。
カザマ君とマサが直前に話し合ってホーン隊の位置はやや上手に決定。
ほぼ打ち合わせ通りに進行。

観客は当然として、スタッフや対バン達までもが色めきだってステージに熱い視線を送っているのが痛いほどに伝わってくるよ。
途中で気が付いたんだけど、この日の出演バンド中、ホーンが在籍するバンドはSTA以外だと粉粉クラブとくろもりのみだったさあ。
これって近年では珍しい現象。
年々、ホーンのバンドが増えているんだけどねえ・・・。

あれ!?な、な、なんと、7分ほどで皆、準備完了しているではないか?!
なんという素早さ。
特に一番もたつきやすいドラムセットに陣取るシュウヤは、いつでもどこでも関心するくらいに素早い。
マサが一番時間を擁していたから焦った(ベースの音が接触不良なのか途切れがち・・・・・・カサイくんが懇切丁寧に対応してくれた・・・・笑)。
こういう面も今のメンバー達の素晴らしい点だ。
効率がいいんだもん。
セットアップ開始!
マサが逐一全員とアイコンタクト。

そして準備万端整った頃合いを見計らってカサイくん、カザマくんが、マサに大きな輪を作ってオーケーのサインを送る。



****MEMBER****
MASA・・・B VO
AKI・・・KB CHO
FUNNY・・・TP
NISHIYAN・・・G
MIYUKI・・・BS
SYUーYA・・・DR
KATABOH・・・AS
MATTSU・・・TS
TAKUMI・・・TB



****SET LIST****
1,INTRODUCTION・・・CHICAGO
2,MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)・・・CHICAGO
3,SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
4,VEHICLE・・・IDES OF MARCH
5,GIMME SOME LOVIN・・・THE BLUES BROTHERS
6,GOT TO GET YOU INTO MY LIFE・・・THE BEATLES
7,25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO



マサが一人一人から再度了解をとり、スタッフへとアイコンタクト。

よっしゃあ!
全てが万全な態勢に。
マサがゴーサインをサイトウ氏に送る。
 それでは遠慮なくいくぜい!

 まずはアキ嬢がプログレッシブでスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を作り上げる

(彼女は何でも受け入れてくれるから調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。
その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!頼もしい。
このミステリアスなるSEも事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)。

マサがすかさずニシヤンらに手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで歯切れのよいギターコードミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える。

マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡しながら、頃合いを見計らう。
サイトウ氏はワイヤレスマイクを手に、ステージの上方から落ち着き払った声で華々しくナレーションを告げる。

「ハーイ!たいへん長らくお待たせいたしました。
いよいよはじまりますよ!
今か今かとお待ちかねの皆さん。そうですよね。
これから極上のステージをお届けして参りますよ。
もはやお馴染みの大所帯バンドが登場。
去年に引き続きSTAが帰って来ました!
北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
ド迫力ホーンセクションの熱きサウンドを心ゆくまでドップリとご堪能ください!
メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!
それではヨロシク!
レディース&ジェントルメン!
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)

波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。

さすが、この人数だけに勢いが桁違い。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

普段はクールなシュウヤもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに変身するのです。
如実にドラミングの随所からその成果が現れていますよ。!
マサからの丁々発止なフェイントから刺激を受けている御様子。

イントロの爆音が飛び出した途端に、オーディエンス達がいっせいにステージ方向を注視しはじめた。

その中には、団扇やホイッスルを持った常連組が参戦。

手拍子や写真撮影にと勤しんでいます。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリとあわせてくれますねえ・・・と上から目線で失礼ではありますがしばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。

メンバー一同が愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。

何故だかいつまでも飽きがこないのさ。

その中でもこの日ほど迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!

出色の出来と自画自賛。

しかしメンバー全員あの少ないリハ期間で、よくもまあここまでガッチリと固めたものだ。

各自は多くを語らないけれどね。

モニター・スピーカーに左足を乗せて、マサが野獣のごとく吠える。

(実は最初のこのポージングで、貼り付けていた虎の巻がビリビリに破れてしまった。
そこのところはどうにかこうにか切り抜けたけどね)
この度、せっかく変則的な編成になったんだからと、欲をかいて実験要素も含ませてみた。
それに感化されたのか、全員がアグレッシブなアクションを巻き起こす。

ニシヤンの計算されつくした独特なるシャープな音色のギターが、シュウヤのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく(この最新秘密兵器のギターは謎多き怪しいアリア・プロⅡ・PEシリーズの貴重なる高級品。
コンディションも良好な光沢を放っていますが本人は詳細を決して語らず・・・・)

看板ともいえる5管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。

両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。

上手からは、キーボードが遠慮なしに手を変え品を変えての音壁を構築しながら進撃展開。

会場をまるごと覆いつくすかのような、変幻自在の音色。

なんという高揚感であろうか。

鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??((´∀`*))

さあ、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

先月の反省点は見事にクリア。

手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。

デリケートなシンバルが奏でる残響音の余韻で幻想的なトーンを漂わせる。

切り込み隊長はいきなりタクちゃんによる、やや食い気味なトロンボーン・ソロ。

 彼は数年ぶりのSTAライブだから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。

大した度胸の持ち主だ。

さすがの達人だからこそ成し得る技。

何事もなかったかのように涼しく振舞っていたよ(アキ嬢による縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。

ここがタクちゃんの凄いところ。
真横でその様を聞いていたアキ嬢が、心底感銘を受けていたほどだ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!

能あるタカは爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。

ねえ、タク君よ!(2回目のスタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。

すさまじき探求心。)

水先案内人に扮したアキちゃんは、それまでとは一転して柔らかなピアノ・タッチでの橋渡し。

マサによる流麗なる美しきオクターブベースに導かれての場面転換。

マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのシュウヤが猛然と先導しつつ、お次はファニーによるトランペット・ソロだ!
安定感抜群で、時折ヒステリックなハイノートなどもクールにヒットしてニンマリ。
マサが後に「滅茶苦茶に感動した」と伝えたら「いい楽器に替えたからね」とご謙遜。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で・・・・・ホーン・セクションの音色が揺らめく中、鳥肌が立ちっぱなしだ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。

なにやら恐ろしいくらいに物凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。

西やんは臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。

そして第3の男、西やんのワイルドなギターが火を噴いた。

オーディエンスに向かって「もっともっと!」とジェスチャーで煽り続ける。

ホーン隊もサッと花道を作ることを決して忘れない。

映画「十戒」での海が割れるシーンを彷彿とさせるくらいに神々しい。

いきなり過激なハーモニクスを導入部分に最前列へ一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。
ただひたすらにエキセントリック(と真横に陣取っていたアキちゃんが評していたよ)。

序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを再現。

へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。

音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。

身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。

チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。
陶酔の表情も程よくゆがむ。

あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?

ビブラート、グリッサンドに至るまでね。

極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるシュウヤが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

いつもは沈着冷静なるマッツやかたぼうも、ノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。

大歓声が沸く中で、すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。

いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ(ここの機材を絶賛していた)。

エンディングにおけるベルトーンも、アキちゃん渾身の1音を筆頭にニシヤンへと見事な連携で繋がった。

更にはミユキ嬢からホーンセクションへと渡る流れへ。

ここで繰り出した西やん入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。

これぞまさしくロックの原石。

いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。

マサが右手を頭上に掲げてピート・タウンジェント風にグルグルと何度も素早く回転。(前方の女性客も真似して腕を回していたよ)

メンバー達と呼吸合わせて、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えてジャンプ一閃フィニッシュ。

 
以前、STAのある女性メンバーいわく「マサと西やんは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていました。

恐ろしく強烈だった。・・・・・

いい加減コロナ禍の日々続きにマサは、その鬱憤をそれからのステージングに注ぎ込んだ。
思う存分に叩きつけた。

万雷の拍手を全身に浴びる・・・・・・。



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