Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

緑と水の森を歩く 赤沢自然休養林

2007-07-19 12:45:29 | 山歩き

台風一過 私たちは中央アルプスの花の山三の沢に行く予定だった。

前日新潟の方でとてつもなく大きな地震が起きて その後 被災地には雨が降る予定だという。 天候はとても不安定で 全国的に雷も起きやすい状態だという。

申し訳ないけれど 被災地に遠慮したわけではなく 行こうと思っていた気持ちに迷いが出ていたことも確か。 朝激しい雨音で目が覚める。

「あ 今日は三の沢無いな」 しかし同行者は大垣からのグループ。 近所なら直ぐに相談もできるけれど・・・ だから前から決めてあった。 「雨降っても行きません? 赤沢自然休養林という手もあるし。」

赤沢自然休養林 前から気になっていた。 ネット仲間のドラちゃんや赤とんぼさんから「良いところだから是非行っていらっしゃい。」と言われていたので これはチャンス。

しかし 家を出る頃には雨も上がり あかるい日差しが・・・でも夏空だよ。雷さんは? 8時半に恵那駅で待ち合わせ。 きっと三の沢になると思っていたのでETCカードも2枚目を用意して

一番の山姥のジオンさん 「雷駄目なの。それに 山の上は展望がどうも・・・このところ展望に恵まれていないので 赤沢に・・・」 へ~ぇ そうなんだ。

で19号線をひたすら北上。 駒ヶ岳方面は道が一本違うから もう戻れないよ~ と言うと「最近トンネルができたんだけど・・・」みんな私の足を心配してくれたのかもしれない。

未練たらたらだったけれど 赤沢にも心惹かれ 

上松から信じられないような鋭角の道を下ると どんどん山の中へ あちこちに看板も出ているのであまり迷わなかったけれど 思わぬ奥地に入っていく。 しかし 国有林への道 そう細くて困ることはない。

着きました~ 駐車料金600円

「今日はトロッコ動いていないよ」 多分そうだと思っていたから 機嫌良く「はい」と答える。(これが後で大嘘と解るのだけれど )

一番奥の駐車場に車を駐めたら あら もうありました。 オオヤマレンゲツツジ 当たり前のように咲いているので 近くにいるおじさんに教わらなきゃ気づかなかったかも・・・

貴婦人の様に気高く 純白の花弁を垂れている。 この花は一度に咲かないらしく 一つの木にミルクボールの様な おいしそうな(これっ)蕾がいっぱい下がっているかと思うと 種も下がっている。 かすかな芳香

Ooyamarennge

TubomiTane

今日の目的はこの花に会うこと 足を踏み入れる前に適ってしまったよ。 足もとにはウツボグサ ヤマオダマキ ヨツバヒヨドリ・・・ 山道に入る前に接写タイム ま 先が 思いやられるよ。

Siromojimi Akazawahana1

Yotubahiyodori Yamaodamki                   

今日は乗れないはずのトロッコ電車のレールに沿って少し歩き オオヤマレンゲ群生地がある 向山コースから歩き始める。 

沢に沿って水の音を聞きながら歩いているのはとても嬉しい。

緑の中をコアジサイ ヤマボウシなどを見ながら行くと群生地へ ここのオオヤマレンゲは少し遅かったかな?咲いているけれど 花の盛りの美人は 少し前だったみたい。

私みたい。(はは 済みません)

でも群がる人々。 最近みんながデジカメ持ち歩くようになって 必ず接写タイムが見られる。なかなか面白い風景。

Koajisai_1 Yamabousi_1  

Gunseiti このまま向山の展望台へと思っていたけれど 今日は見えるはずの駒ヶ岳 きっとガスっているよと 少しそうであって欲しいと願いもあったりして 中立コースへを変える。

根っこがいっぱいの美林の中を歩く。

雌雄同株の母樹はたくさんの子どもを産み 鬱蒼とした森林を作っている。

檜 桧葉 杉 松 樅 どれも紅葉しないので 地味だけれど みどりの美しさは本当に心に染みる。 木々にとって 天国のように見えるこの森も 例えば檜はお日様の光が無いと枯れてしまうらしく 手入れをしないと桧葉(あすなろ)に取って代わるのだそうです。 自然界の自然淘汰とは言ってもそれもちょっと・・・ 森を育てるのは難しいのですね?

Nakadatikosu Neagari

Nakadatimidori 根上がり木の根っこを見てびっくり

ここには森林の巨人や妖精がいるに違いない。

やがて丸葉橋手前にやってくる。ここで渓流に降りないでコマドリコースを取る。

「ここまでがマムシ沢で~ぇ」

「え? マムシ沢?」

歩いているとき 嫌な気がしたんだ。 マムシがいつ出てもおかしくない 環境だった。

腐葉土ならぬ枯れ草は適度に腐って しめっていて 水が豊富  出るぞ 出るぞ  私がマムシ君なら きっとここ 天国って思うよ。 ふぅ 良かった会わなくて

「そんなこといっていると『何か? 呼んだ?』って出てくるよ」って笑われる。

コマドリコースには昭和60年度の御神体伐採地がある。 今までと比べると足もとに手が入った道を歩いていくと ほんの少しの寄り道で 伐採地

伊勢神宮の神様の宿る御神体を安置する特別な木なので まっすぐで空洞のない木でないとだめなのだそう。 三年も前から目星を付けるために山を歩き回って探す。 せっかく探し当てた木も もしも空洞があったり材質が良くなかったりすると 打ち首になったとか・・・ひぇー 命がけだぁ  代わりの木その辺にあるだろう と思うのは今の私たちの考え方。 木への思いはきっと特別な物なんだろうね?

道は 木で作ったレールのようになっていた。何の説明も無かったから勝手な想像だけれど 木を運ぶレールだったのでは・・・ 前にそんなのを 万博の会場の山で見たことがある。

Gosinntai Kidou

小鳥の声を聞きながら 降りていくと沢の音がひときわ大きくなる どんどん橋。コマドリは「ひんからから」って鳴くんだって ひんが駒(馬)の鳴き声に似ているからこまどりって言うんだそうだけれど・・・耳を澄ませたけれど ひんは無かったな。

どんどん橋 どんどん渡るかと思ったら 呑雲って書くらしい。水がどんどん流れることと 雲が淵に綺麗に写る(呑み込む)と言うことからきたらしい。濃飛流紋岩でできたこの辺の岩はマグマが固まってできた物らしい。 豊富な水量は いつまでも見ていて飽きない。 ひんやりもしている。

Fureainomiti Komadorihasi

橋の向こうに東屋があって食事ができるようになっていたけれど 今日は私たち貸し切り。東屋の方は暗いし 橋の上で・・・と思い立ち ベンチを移動。「川床料理だよ」と言って昼の準備をしていたら目の前を・・・あ トロッコ電車  ん? どうして?

団体さんだけは 乗せるのか? ちょっと乗りたかったけれど 歩いてみないと解らない素敵なところもいっぱい だから これで良い。

Torokko Kawadoko

Lunch_2

今日のご飯は リンガーハットのチャンポン ジオンさんが野菜や焼き豚を持ってきてくれたので 豪華チャンポンになった。 長さんはいつもサラダや漬物を用意してくれる。 長さんの家庭の温かさが 見えるような素敵な家庭料理。いつもおいしい。 阿繍さんからはデザートを用意していただいて いつもながらの豪華お昼になった。 まったくやせる気が無いらしい。 ホントにもう

ベンチ? ちゃんと もとあったところにかたづけたよ。

さて 四人で集合写真Syuugou            

ここからどうする? つめたざわコース(冷沢コース)も候補に挙がっていたけれど 上赤沢コースも上がっていたけれど 今まで ずっと森の中だったので 今度は沢を歩こうと言うことで ふれあいの道から渓流コースに言って戻ることにした。 おなかいっぱいになると どうもテンション下がるのが悪い癖。

しかーし この後もなかなか見所あり。

書き疲れ 読み疲れそうなので 今日はここでお終い。 続きはまた。

コメント (2)
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