釜山から1時間強で 慶州へ 高速道路は車にあふれ サービスエリアは日本のものとさほど変らず ちょっと食べてみたいファーストフードが良いにおいをさせていた。
蜃気楼のように立ち並ぶマンション群を通り抜け やがて日本にもありそうな田畑の広がる静かな街へ
くに全体としては マンションに住むのがステータスと思っている人が多いのだそうだけれど 慶州はさすが古都
瓦屋根の美しい家が目立つ。 建物に景観保存のための制約があるらしい。 田には 稲穂を丸めたようなものが転がっている。 う~ん懐かしい風景だ。
叶含山の上までくねくねと登っていく。 山の高さ746メートルだと言うから 大分登った。駐車場からのどかな風景を眼下に見る。
新羅の景徳王の時代に 当時の宰相金大城によって作られたそうだ。前世の父母のために作ったと言われる石窟庵
前世の父母? よく分からん 私にも前世に父母があるのかな? 私はあの両親だけで十分じゃ。
アジア三大洞窟の一つらしい。 洞窟って言うと 自然に出来た洞窟を利用して 仏様を安置するのが普通に思うけれど ここでは花こう岩を組み立てて洞窟を作っている。花こう岩はこの山には無く どこかから運ばれてきたらしく いろんな意味で価値のあるものなのだと
山門らしき綺麗な門をくぐり先を進む。 山道は結構長いんだね。葉を落とした桜をみながら 春はこの山はどんなに綺麗だろうか?と思って歩く。 道はよほどたくさんの人が訪れるらしく 白く まるでコンクリートで出来たかのように固まっている。
洞窟だからまん丸かと思えば 手前は四角く 奥にはいって ドーム状の丸い屋根になる。 さほど大きなものでは無い。
真ん中にご本尊の如来像があんちされその脇に天部像 菩薩像 羅漢像 居士像 四天王像 仁王像 八部神衆像 などちょっと聞いたことが無い仏様もあるのだけれど 彫刻されている。
この洞窟 一度取り壊して組み直したとかで 再現しようとしたら石が余ってしまったとか。。。あらら そんな事あるんだね たくさんの余った石が野外に展示されていた。 本当は困ったことでは無いの?
石像は私たちの知っている仏教寺院ではあまり無くてちょっとありがたみを感じなかったけれど お祈りしている人々をみて クリスチャンが多い韓国でも とても熱心な仏教徒がいらっしゃるのだと思う。
そのお祈りの仕方は まるでアラーの神様にお祈りするようにひざまずいて。。。。手を合わせてお祈りしようとしていて思わず引っ込めた。
立ち入り禁止の洞窟内では 信者のお祈りの会が行われていた。 はんにゃーはーらーみったー って言っていたと思う。 あ 聞いたことある。 異国で知っている言葉を聞き文化を共有しているような気になって なんだか不思議な思い。
考えてみたら 日本に仏教はじめたくさんの文化をもたらした言ってみれば 先生の国だからね。 しかし そうかぁ お経は一緒かぁ
戻って振り返った全景
左の奥が石窟庵
後に丸いドームが見える。
この山は 暮れからお正月に向かってたくさんの人々がしたから登ってきて 日の出を拝むことで有名な山なのだそうだ。
駐車場に降りると 登山の格好をした人たちが登ってきた。 あ 今度は 桜の頃か 紅葉のシーズンに登山を兼ねて来るのも良いね。