Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

歴史を語る青墓 朝長ルートを歩く

2010-05-30 12:35:19 | 山歩き

いつも関ヶ原へ行くたびに気になっていた場所 青墓 墓だよ 墓

そりゃ気味の悪い名前と思って気になるでしょ。 ジオンさんに聞くと 源朝長のお墓があるのだそうだけれど 青墓は東山道の宿の一つだそうで壬申の乱の頃からその名前があるので朝長のお墓とあおはかは関係は無い。 ちょっと見渡すだけで素人目にも 古墳と思われるこんもりがあちこちにあるので 緑の古墳がいっぱいあると言うことなんだろうか?

国分寺跡を一周して 円興寺へ向かう。 篠尾山円興寺と書かれたお寺は源朝長のお墓があるお寺である。

Enkouji ジオンさんの案内に「あぁ 牛若丸のおとっつあんね。」とか言ったけれどジオンさん 訝っている。 「若くして無くなったはずだけれど。。。」

はは 私は大間違いをしていた。 牛若丸のお父さんは源義朝だった。 思い出すに 子供の頃 義朝が平治の乱で逃げ帰ってくるときに垂井の農家に身を寄せていた。 ところが密告されて捉まり殺された。記憶は曖昧だけれど 垂井の農民が密告したばかりに牛若丸達は 母と引き裂かれた・・・とそんな事だけを覚えている物だから 子供としては垂井の人は 憎むべき人だった。

今調べてみるとかなり違う話しになっている事に気付いて苦笑いするしか無い。

牛若 今若 乙若 三兄弟と思っていたら あれれ何人兄弟がいるんだい。亡くなったのが16歳と言うから 牛若達と違ってもう戦にでていた。 お母さんも常磐御前じゃ無かったし。。。 複雑な登場人物だな

義朝達と逃げてくる途中で矢が当り 傷が悪化して 足手まといになるのを避けて自害したとも 父義朝に殺されたとも書かれていた。 ひどい世界だ。

Tomonaganohaka

で ここに弔われている。 実は平家にしれるところとなって 墓の中の朝長を引っ張り出して首をはねたと言うから その執念はすごい物だね。 従って胴体は青墓にあるけれど 首は袋井のお墓に埋められているらしい。 そして私は間違って恨んでいたけれど 義家が殺されたのは尾張へ来てから 部下の裏切りにあったらしい。 私もいい加減に覚えた物だわ。

と言ういわれのある円興寺の裏手から まず円興寺ルートなるものを 登ってみる。 「展望無いし 暗いだけであんまり・・・」と言われたけれど 日差しがきつくて そんな感じはしなかった。すぐに周回コースを取り セリバオウレンのセリバオウレンの群生地を歩く。

Enkoujiruto

はなは もちろん終わっているけれど いや~ これは すごい。 足の踏み場も無い。

Otosibumi オトシブミ発見 二つも

前は中を剥いて何が書いてあるかみたけれど 今回はパス。

本当はゾウムシが入っているんだよ。

Kiti 降りてから ジオンさんの秘密基地を訪問。 ごめんください。 はいはい

両方に部屋がある立派なもの。 ツリーハウスともちょっと違う。 この時期ここでお昼寝したいとは思わないけれど 秋から冬は良いかもしれない。 お弁当食べて お昼寝して・・・ 今は蛭君の洗礼受けそうだし 蛇君も仲間に入ってくるかもしれない。

ジオンさん なかなか楽しそうな事やっているじゃん。 そして一番羨ましかったのは ハウスの周りに茗荷がびっしり群生していたこと。 べきっって手折ってみたらさわやかに良い匂いだったよ。

さ 朝長ルート行かないと。 朝長ルートは 反対側の山。標高176メートルの山友言えないような山だけれど 自然がいっぱい 時には蛭もいっぱい 蛇もいっぱい。。。。らしい。

Ikoinomori Tozandou

こんな道なら いざとなっても避けられるから大丈夫。 と余裕で。。。

Mokudou 嫌だね 何かじめじめしてきたよ。

ジオンさん蛭が嫌で 止らないようにさっさと行ってしまう。 私蛇が嫌で 確認しながらのろのろ 歩く。 「まって~」

Sumiyakigoya 炭焼き小屋

まだ新しそう。 いつまで使っていたのだろうか。 お茶碗さえやけそうに立派な釜

山に入って見るのはいつも残っている石積みだけだから ちょっと嬉しい。

湿原を登り切ると向こうから三人の男の人が・・・

「この山で人に出会うのは初めての経験かもしれない。」とジオンさん。 見ると学者風のおひげのおじさんと 地元の土木課とか社会教育課にいらっしゃるような人が二人 お供のように説明をしてまわっている。

「学術調査にいらしたのかしら?」 と私たちの想像は止ることを知らず そのうちに決定。

学者先生にさようならして 分岐を左に・・・ ここに昔は円興寺があった。 七堂伽藍の大きなお寺で 麓は信者さんが行き交いおおにぎわいだったらしい。 この山全部が円興寺だった。

Kondouatoti もう見る影もないけれど 残っている礎石で想像。 湿原と言う条件の悪さに 反対側の山に移したらしいけれど どのくらいの規模だったかはあちこちに切り開いた跡があることから想像出来る。

来た道を戻って朝長さんのお墓にお詣り。 私無粋だから知らないけれど 謡曲にも朝長の事を謡ったものがあるらしい。

苔埋む 蔦のうつつの 念仏なり 

これは松尾芭蕉が円興寺に来て朝長の墓に詣ったときに詠った俳句。 

そのまま 展望台まで登ってしばし休憩。 ブルマンのパンを持って来れば良かった 珈琲を持ってくれば良かったと悔いながらも 名古屋まで見通せる展望に心なごむ。

ここには蛭や蛇はいないかも。。。と思いながらも パンツの裾をひっくり返して蛭チェック OK

帰りは表参道で降りたので少し幅広い道をるんるん気分で降りる。 冬虫夏草があると言う場所を通って目を凝らしたけれど 発見できず。 どんな様子で地にあるのかも知らないし。

Omotesandou

里山と言うよりは 里散策 少し冒険もあってなかなか楽しい一日でした。

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関ヶ原散策の一日 

2010-05-27 23:20:19 | 山歩き

今日は関ヶ原のエコミュージアムの勉強会。 川で遊ぼう って言うテーマで勉強するはずで ジオンさんに長靴を借りるべく手配もしてあったけれど あまりの風の強さにぶるぶる 

やーめた  と言うわけで関ヶ原の 今まで歩いたこと無い山を散策。

野の花を愛でながら いたずらしながら

Azami 薊の受粉の仕組みを確認するためにとんとん叩いたり  お~~出てくる 出てくる って これから 薊みる度に蜂さんになりすましてとんとんしそう。

Suikazura スイカズラをすってみたり

甘い匂いがするんだねぇ

他のツツジはすってはいけません ほとんどが毒ありまっせ。 と図鑑を見ながら確かめて。。。ランクAがいっぱい。

Kusafuji クサフジは 綺麗な青色

Sawafutagi 沢をふさいでしまう穂と勢力強いのかしら?秋には碧い綺麗な実を付けるサワフタギ

こんなに可愛らしい花

Urusi 漆 こんなにわさわさと花を付けているよ。 花粉がかかっただけでも大変な事になりそうで退散

Hana 何だっけ? カキドオシとかに似ているけれど違うんだ。

めしべの根元に円盤みたいのがあってとんとんしてやると きゅんと縮まってしまう。

これって植物虐待?  ごめんなさい。

タチドコロや ツクバネウツギや タニウツギ またたび

Taniutugi あちこち 徘徊して 山の斜面を登ったり降りたり

朴の葉っぱが落ちてるのをみて少し拾って帰りたいと思う。 方場寿司にしても 朴葉餅にしてもしても美味しい。

と ルリビタキが・・ ルリビタキに誘われ ハチクマに誘われ サンショクイに誘われていつしか山に入っていた。

朴の花びら(正確には萼なのだそうだけれど)を拾って その思ったより分厚い様子に驚き匂いを嗅いでみる。 見上げれど花は見える。 神様の愛した花は 空に向かって咲いているので なかなかご対面とは行かない。

でも でも 嬉しいことが

Ran え? 何? 何?これってひょっとして

じゃ~~ん  エビネさんではありませんか? 今蘭は研究が進んで葉っぱなどからも増やすことが出来るようになったらしく 園芸店で見る事も珍しくなくなったけれど

これは嬉しい。 人里離れた 鹿と猪 小鳥しか 来ないようなやみちなき道の片隅で密やかに咲いていたエビネ

私には何にも代え難い一輪だったよ。 いつまでも元気でね。

何処にあったの?って聞かれても解らないんだよね。 何処を歩いていたのかも???何だから

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大浪池から 登山口へ

2010-05-26 11:37:58 | 山歩き

さて私は 下りのごろごろ道に滑らないように気を付けながらも 思ったよりぶらぶら楽しんで下ったのです。 時間は絶対私の方が早いと確信して どこぞやのおじさんと話しながら。。そのおかげで 歩いているだけでは解らなかった事を知ったのですが。。。

「少し前だとキリシマミズキがいっぱい咲いていたよ。」とか 火口壁の秘密とか キリシマツツジは6月が良いのだとか  火口湖へ降りる道の事 けものみちだけれど降りられないこともなく 自分も降りたことがあるよ。。。とか とか

そんな中 息子は私にカメラを渡され 大浪池のレポよろしく コトコトと降りている訳でした。

Kaidan2 こんな階段 目がまわりそうだし 大下りも良いところ 1700から1379まで一気に下るんだから

Gezan まるで落ちていくようだよ

Tutuji2

Hyousiki 大浪池の中間点に来たらしい。

どっち周りでまわったんだろう

Hinangoya

Hana

Oonamiike4 池のすぐそばまでやってきました。

風が無かったからでしょうか? あまり波立っていません。降りることは出来ないのでしょうか? さかさ何チャラが写るかもしれないのに。。。。人っ子一人いません。 

Yama まん丸の山は何だろう?

Renzan 新燃岳と高千穂の峰はこんな風に見えている。

行けそうに見えるけれどね

とすると しんじられない形だけれどまん丸い山は韓国岳? 息子に聞くのを忘れた。

Oonamiike5 碧く静かな大浪池にさようなら。 今度は高千穂峰行くからねっ!

Gezansou 溶岩でごろごろした道を降りて来る。

と思ったら 火口湖に降りることが出来たらしい。

大浪池の伝説が書かれている。

子宝に恵まれなかった霧島の庄屋さんが願掛けをして可愛らしい女の子を授かった。大人になってお嫁に行かせようとしてもどうしても首を縦に振らない。 「山の湖に行きたい」と頼む娘を連れてこの池にやってきたら 娘は庄屋さんの手をふりほどき池に飛び込んだと

お浪はこの池に住む龍の化身だったそうで それからこの池をお浪の池 大浪池と呼ぶようになったそうで お浪さん今でもこの池の底からみんなをみているのかな?

Oonamiike6 Sansakuro_2

後は 観光客もいっぱいの散策路が出来ている登山道入口に向かって歩く。石畳になっている。 綺麗だね。

Tubaki Oonamitozanguti

えびの高原にだけ咲くノカイドウという花がある。 林檎に似た白くて少し紅色も混じったような可愛い花だった。 るんるん気分で 先に着いて花の写真撮るぞ と思っていたら あれれ もう来ている。 何でも10分も前に着いたんだと

私が下山で 地元のおじさんとのんびり話しをしている間に 彼は一生懸命歩いていたんだ。悪い 悪い と思っていてノカイドウの写真撮り忘れた。 返す返すも残念無念。

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韓国岳頂上で遊ぶ

2010-05-26 00:00:02 | 山歩き

長い長い頂上には 次々と人がやってきて 座る。 鈴なり状態。

Yougan 裏に回ってのぞき込むと やっぱりあの火口 何だかペラペラの 刃物の上にいるような気がしてきたよ。 ま さほど危険は感じなかったけれど。

Houraku2 そうそう あそこだよ 崩落して下に落ちた箇所。 こうしてみると良く分る。

Kirisimarenzan 高千穂峰までの霧島連山が見通せる。

真ん中の煙を吐いている新燃え岳は 最近火山活動が活発になったと言うことで登山禁止になっているけれど 韓国岳 獅子戸岳 新燃岳 中岳 高千穂峰との縦走が出来る。 私たちが行く少し前にジオンさんがこの縦走路を歩いている。

何だか 立ち去りがたくて ここで残りのお弁当を広げる。 おにぎり 家から湧かしてきたぽっとのお湯で スープを そして 屋台で買った宮崎地鶏の焼き鳥

Lunch 息子には足りなかったかしら? 後で美味しいもの食べさすから。。。

しかし屋台で買った焼き鳥は絶品で 思ったよりたくさん入っていて大満足。 匂いの元も無くなったしね

Oonamiike3

さて 立ち去りがたいけれど。。。 いや 私は一人になって只不安なだけかもしれないけれど 今来た道を帰るだけだからね

気を付けて。。。。 登山口に迎えに行くよ

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エビ色の高原から 韓国岳Ⅲ 頂上へ

2010-05-25 23:33:59 | 山歩き

Kanban 頂上へ向かう前に 五合目の案内図を確認。

あれれ 御池の火口湖 誰の仕業か 削りつぶしてある。確かに見えないんだわね  でも つぶさなくても・・・

道はえびの市方面から西にまわって行くことになる。 えびの市方面の景色はこれから見えなくなる。

Rindou2 竜胆いっぱいあるのに どれを撮っても 白くなってしまう。 青い色は心に刻むことにする。 えへ

南に向かうと 西側の景色が広がってくる。 大浪池が姿を現した。 思ったよりたかいところにある。標高1379メートル  大きな大きな火口湖だった。

Oonamiike 登山道も 溶岩が固まったと解る黒い固まり

Karakunikakou ふと左側に木と木の間が空いているところがあって こわごわ覗いてみると。。。。

おお~ 何じゃ あれは  私たちが登っている道は火口の壁のような所だった。

大きな火口湖がぱっくり口を開けている。水は全く無くなっているけれど 大きな野球場のような広場は とても急。 降りていけるんだろうか? 無理だよな。 降りられても登るのにどうするよ

ああだこうだと想像しても とても人が出入りできそうに見えなかった。 それでも 何か気配を感じるんだよね。 後に 例のおじさんから火口湖に降りて行く事が出来ることを知った。 やっぱり でも普通の脚力では無理だね

Tozandou3 ほぼ 登り切った。 柵の向こうは火口

ほぼ 火口の縁をまきながら頂上方面に進む。 大浪池が 大きくなって碧い満々の水を湛えているのが見える。

Oonamiike2

避難小屋らしき建物も見える。

すごいぞ この景色

Annai

Cyoujyou 頂上は溶岩ドームの様な。。。みんな好きなところに座って思い思いに展望を楽しんでいる。

Cyoujyou2 韓国岳頂上1700メートル。

滅多に記念写真をとらない二人だけれど 今回はぱちり(写真は載せないよ)

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