乗鞍山麓に五色ヶ原と言うところがある。 五色ヶ原という名前はあちこちにあるけれど この五色ヶ原は乗鞍剣が峰から見ると西北の麓になるだろうか? 岐阜県川からスカイラインを行くと右手下の方と言うことになる。
6-7年前から この地は入山制限を取り入れインタープリターの案内で歩くようになっている。
五年前にここのカモシカコースを歩いたとき 原生林の美しさに感動しまた来たいと思った。
妖精に会いに来ませんか? そんなキャッチコピーがぴったりのこの森。
どこかでこちらを覗いているような気がしてきます。
これは何としても両親を連れてきたい。
そんなことを思ったのには訳があります。 乗鞍は両親にとってとても縁の深い山です。
母の実家は 今でこそ没落してしまったけれど 乗鞍周辺にたくさんの山を持ち 祖父はとても山を大事にしていました。 乗鞍山麓は母のふるさとでした。
また父は初めての赴任地がこの辺でした。 乗鞍のスカイラインは軍の基地を頂上に作るための道路だと聞いています。
戦後軍の払い下げの資材を もらってくれと言われて 山を登って見に行ったことがあったそうで そのときに大雨に遭って命からがら降りてきたと。。。。
どの道を行ったのでしょうか?亡くなってしまった今それを確認することは出来ませんが 生前 五色ヶ原に行ってみたい。。。と願っていました。
今では便利になってしまった 乗鞍への道も 母一人で行くことはもう出来ません。
五色ヶ原の通常コースは カモシカコースとシラビソコース どちらも8時間コースです。
連れて行きたくてもちょっと不安
それにガイド料は案外するのです。 思案中 思いがけないツアーを見つけました。
クラブツーリズムで名古屋から行って ガイド料も含んで14000円のコースです。 どうして安いのか? このコースショートコースなのです。 カモシカと シラビソを合わせた全コースの4分のの1ぐらいでしょうか?
のった~
母は82歳です。8時間のコースは心配です。 もちろんこのコースもハイキング中級とあり 簡単ではないですが。母は 片眼がほとんど見えないので 父が心配して自転車も車も禁止していました。だから 何をするにも徒歩です。 いつも沢山歩いているから 歩くことは大丈夫だと思いました。 問題は山歩きです。 亭主をそそのかして「すごい良いところだよ~」と誘いました。(ま 嘘では無いし)
話を聞きつけた息子夫婦も参加することになりました。 どら様ご一行母をサポートすべく集まって グループの半分以上を占めることになりました。
母が「迷惑をかけては。。。」と心配するので これも何とかいけそうです。
45リットルのリュックをしょって いざとなったら母のリュックも突っ込んで歩くつもりです。
どきどきしますが 念願かなえることが出来てどきどきの出発です。
母には 大丈夫と言ったけれど ほかの参加者に嫌な思いをさせるわけに行きません。
息子と二人で 入念な 秘密の打ち合わせをしました。
5月22日 日曜日です。