Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

乗鞍山麓 五色ヶ原

2011-05-31 19:32:44 | 山歩き

乗鞍山麓に五色ヶ原と言うところがある。 五色ヶ原という名前はあちこちにあるけれど この五色ヶ原は乗鞍剣が峰から見ると西北の麓になるだろうか? 岐阜県川からスカイラインを行くと右手下の方と言うことになる。

6-7年前から この地は入山制限を取り入れインタープリターの案内で歩くようになっている。

Aodaru2 五年前にここのカモシカコースを歩いたとき 原生林の美しさに感動しまた来たいと思った。

妖精に会いに来ませんか? そんなキャッチコピーがぴったりのこの森。

どこかでこちらを覗いているような気がしてきます。

これは何としても両親を連れてきたい。

そんなことを思ったのには訳があります。 乗鞍は両親にとってとても縁の深い山です。

母の実家は 今でこそ没落してしまったけれど 乗鞍周辺にたくさんの山を持ち 祖父はとても山を大事にしていました。 乗鞍山麓は母のふるさとでした。

Genseirinまた父は初めての赴任地がこの辺でした。 乗鞍のスカイラインは軍の基地を頂上に作るための道路だと聞いています。 

戦後軍の払い下げの資材を もらってくれと言われて 山を登って見に行ったことがあったそうで そのときに大雨に遭って命からがら降りてきたと。。。。

どの道を行ったのでしょうか?亡くなってしまった今それを確認することは出来ませんが 生前 五色ヶ原に行ってみたい。。。と願っていました。

Sumikiiwa  父と母の青春はこの山里にあったのです。

今では便利になってしまった 乗鞍への道も 母一人で行くことはもう出来ません。

五色ヶ原の通常コースは カモシカコースとシラビソコース どちらも8時間コースです。

連れて行きたくてもちょっと不安

それにガイド料は案外するのです。 思案中 思いがけないツアーを見つけました。

クラブツーリズムで名古屋から行って ガイド料も含んで14000円のコースです。 どうして安いのか? このコースショートコースなのです。 カモシカと シラビソを合わせた全コースの4分のの1ぐらいでしょうか?

のった~

母は82歳です。8時間のコースは心配です。 もちろんこのコースもハイキング中級とあり 簡単ではないですが。母は 片眼がほとんど見えないので 父が心配して自転車も車も禁止していました。だから 何をするにも徒歩です。 いつも沢山歩いているから 歩くことは大丈夫だと思いました。 問題は山歩きです。 亭主をそそのかして「すごい良いところだよ~」と誘いました。(ま 嘘では無いし)

Nunobiki 話を聞きつけた息子夫婦も参加することになりました。 どら様ご一行母をサポートすべく集まって グループの半分以上を占めることになりました。

母が「迷惑をかけては。。。」と心配するので これも何とかいけそうです。

45リットルのリュックをしょって いざとなったら母のリュックも突っ込んで歩くつもりです。

どきどきしますが 念願かなえることが出来てどきどきの出発です。

Aodaru 母には 大丈夫と言ったけれど ほかの参加者に嫌な思いをさせるわけに行きません。

息子と二人で 入念な 秘密の打ち合わせをしました。

5月22日 日曜日です。

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南アルプス林道にて おまけ

2011-05-29 12:43:00 | 山歩き

おまけには何か嬉しい響きがあるけれど ここには嬉しいものは残念ながら無く 言ってみれば書き残したものを集めただけ。 追伸と言うべきかしら?

Miyamauzura ミヤマウズラの葉っぱ

この花 少し毛むくじゃらでとても可愛いのだけれど 残念ながら一度も見たことがない。 人様の写真で見ただけ

本宮山にもあるらしいので 一度は見て見たい。

Kkomiyakatabami

カタバミの花 庭に咲いているのは可愛いのだけれど なんだか憎い

摘んでも摘んでもはびこってほかの花を駄目にしてしまうこともあって。。。山で出会うとなんだか嬉しいのですから 勝手なんものです。

でもやっぱり可愛い。 ゲンノショウコにも似ていると思うけれど科が違う。 どこで分かれるのかしら? ・・・って もともと別物?

Titibusirokanesou チチブシロカネソウだそうです。 ニリンソウのような葉っぱ  

はじめヒメイチゲでは・・・と言われましたが 葉っぱは明らかに違うし 大きさも大きい。 メールで調べた結果を届けていただきました。

チチブカネシロソウ 初めて聞く名前。当然初めて見る花です。

かわいらしいです。 いっかしょだけ 咲いていました。

Sirobanaenreisou これも初めて見る花です。 シロバナエンレイソウです。

いつも見るエンレイソウはえんじ色です。 まえから 長野県には白花のエンレイソウがあると聞いていたので 大喜び 

全体の丈の小ささは きっと育つ環境に寄るんですね

これも嬉しい出会いでした。

Hasi 帰りは バスを使いました。 と言っても私だけです。 下りは膝の心配があるので歩けるところまで行ってその後バスに。。。。と思っていたら 歌宿から戻ってきたバスが後ろからやってきました。

手を大きく上げて止めて乗せてもらいました。 ピーちゃんと 博士は廃屋を通ってのショートカットです。

まだ 立派な建物は狸のおうちになっていたとか

車も前までは通れるようになっていたようでしたが 二軒の廃屋をつなぐ道は とても通れるようなものでは無かったらしい。 無理して一緒に行かなくてよかったようです。

8時間ほどの山遊びでしたが あっという間に過ぎていました。8時間板という印象は全くありません。山岳風景を楽しめ 林道を歩くだけでたくさんの花々に出会い おまけにお初が続くと来たらこんなに贅沢なことはありませんね。 感謝 感謝です。

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ホテイランを見に行こう 南アルプス林道にてⅤ

2011-05-28 20:40:00 | 山歩き

Nokogiridake 鋸岳がすぐそばに見えるところまで来た。 鋸の一番右端の岩の塊はゴリラの顔に見える。 ゴリラが寝ているみたいだよ。 この山登れるんだって。 25メートルものロープもあるらしいよ。

よく見ると確かに登山道らしきものも見える。 前に伊勢山上油こぼしで 直立と思われるような壁をよじ登ったことあるけれど この高さで25メートルは無理や。 顔が引きつりそうだよ。

この山 反対から見るとキティちゃんの耳にも見えたんだけどな

Tubameomoto まだまだ若いツバメオモト

もう二三日で開花するのだろうか?

私の知っているツバメオモトと比べると ずいぶん小さく見えるけれど。。。。

Kaikoma2

甲斐駒も大きく見えてきて左端の白い点はなんだろう? 何かの建造物? いや そんなはずはない 雪だよ あそこだけ雪があるって変?・・・・・

おや ここにも お猿さんがいる。 鋸岳と言い この岩と言い この山域はお猿さんに守られているのでしょうか?

本物のお猿さんには会いませんでしたが

Saruiwa2_2

あ そうそう 私たちはホテイランを見に来たのでした。 さぁ探してくださいっとおっしゃいます。

「ホテイランはどのくらいの大きさなんですか?」

「10-15センチでしょうか?」

へ? 案外小さいです。 見つけることが出来るでしょうか?

針葉樹林に咲くそうだし1500メートルの高さまで来ないと見られないとのこと。 条件は満たしているようです。

あっちへふらふら こっちへふらふら そんなに小さな花見つかりそうに思えません。

Hoteiran

堰堤の上 樹幹あちこちに目を凝らすのですが  たぶん一人で歩いていたら一生会えることは無いでしょう。

実は昨日 そのありかが解る記述をしてしまいました。 たぶんご覧になった方もあるので 言い訳を書かせていただきます。

ホテイランは絶滅危惧種です。 珍しいばかりに たぶん盗掘もあるのでしょう

如何にこの花をまもって行くかは大きな問題です。

自治体では 隠すより知らせて守ると言う方針に変えたのだと ある人から聞きました。 みんなの目で盗掘をさせないと言うこともあるのですが 一番の心配は 邪気のない人たちが 花見たさに山に分け入り 育つはずの花の芽を踏んでしまうと言うことがあるようでした。(正式に聞いた話では無いです)

また私自身 花を見たくて山に入って「○○の花どこに咲いていましたか?」って聞いて「知っているけれど教えないといわれて とても嫌な気持ちになったことがあります。

そんなことがいろいろあって また 出会えたうれしさに 書いてしまいました。 でもよく考えれば 検索からこのページにたどり着くことも当然あるわけで そんなときに これを読む人が必ずしも花を本当の意味で愛している人とは限らない事をもっと 肝に銘じるべきでした。 実際自治体には 「ホテイランを公開しないで守って欲しい」という嘆願書も出ている ・・・そんな話も聞きました。

もし ホテイランが絶滅したとしたら そのとき私たちは「あ~あ 誰か盗掘したんだな ひどいな」とか 思っても私が付けた一歩の足跡が 原因だったかも・・・と思う人はいないでしょうね? そういう意味では私たちは 珍しいからとか 可愛いからとか 大事に見るから・・・と言って花に近づくのは いけないのかも知れません。 

いずれにしても 自分の責任の重さを感じて 敢えて記事の内容を変えました。 本当にごめんなさい。

さて それでもあるところにはあるのですね?

「いや~ 可愛い」とピーちゃんの声で私のレーダーもぴぴぴ

チジミの入ったカタクリにも似た葉っぱは 蘭にありがちなとんがった葉っぱじゃなかった。

お花博士はこの花に憧れ続け「ホテイラン見られたら死んでもいいや」と思っていたそうで それを聞いた行き会った人が「死ぬことは無いよ 教えてあげる」と言うわけで 出会えたそうです。 私たちは簡単に出会ってしまいました。 罰が当たりそうです。

とても小さな花なので風にひらひらして 何度もぶれて。。。。

Hoteiran2 Hoteiran3

Hoteiran4

あんよも手もあるよ 頭はとさかに見える

それにしても何と気高い花でしょう

深山の貴婦人です。 布袋様には似ているところが見つかりませんがどうしてこんな名前になったのでしょう。

Hoteiran6 

しつこく載せました そのくらい興奮したと言うことで ご理解ください。

Hoteiran8

その後何カ所かありそうな場所を探します。

「全部で20株見つけるまで探しましょう。」と目標を決めて 山の中を徘徊しました。 道ではありません。溶岩と思われる大きな岩の上に木の葉が積もってその上に土が乗って。。。。そんな場所もあったので踏み抜きそうになり 熊さんも怖くなったので私は15-6で脱落です。

お花博士は 20までちゃんと数えました。私は 一つ見られただけでも嬉しかったので どうして20まで数えるのか はじめ解りませんでした。

博士は毎年来ているので 花が順調に増えてきているのか心配だったのだ・・・と後で思いました。 苔がはがれたところを見て 「去年まであったのに やられた」と悔しがっていらっしゃいました。 ほとんどの株の様子をしっかり頭にたたき込んでいらっしゃるのですね? それだけ愛している 大事なホテイランだったわけです。

さて私は 幸運にも深山の貴婦人とも言えるホテイランに出会うことが出来ました。 感謝 感謝です。 この気持ちを これからどうやって生かしていくか 考えないといけないところです。

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ホテイランを見に行こう 南アルプス林道にてⅣ

2011-05-28 14:04:48 | 山歩き

まだ春のまっただ中でしょうか? ふきのとうもいっぱいです。 いくつか食べ頃のものもありました。このまま天麩羅にした~い  もちろん持って帰ったりしませんよ

Fuki Iwasyoubu

イワショウブかも知れない・・・と  かもです。花が咲いていないので解りませんが葉っぱは確かにそれっぽいです。高度も1500ほどあるしね。

Musitorisumire 虫取りスミレ 食虫植物です。 葉っぱを触るとねばねばしています。花はまだ咲いていないそうで・・・・見て見たい。

葉っぱには 捕まった虫さん達が張り付いていました。溶かして食べるんやろうか?

Iwaba

こんな岩場に 沢山います。不思議なことにここを離れると全く見えなくなりました。

Zareba2

すごいところでしょ? 左下の細い紐のようなものがさっき歩き始めた川だよ。 シナノコザクラは岩場に咲くからと 探してのぞき込んでくらくらです。

Kaikoma シナノコザクラを求めて 甲斐駒ヶ岳が見えてきた林道を更に進みます。

シナノコザクラは突然現れました。

岩場に 何か赤いものがついています。 見やすいようにはしごもかかっているのですぐ解りました。

実は 芝桜がこれでもかっって咲いている風景を見る度に 綺麗だけどぞくっと来ないなと思っていたのであんまり期待していなかった。 ところがここのシナノコザクラの可憐なこと

Sinanokozakura 小降りで 色が美しく すっかり虜です。 何と可愛い。。。。

まさに純な乙女の様子でした。

Sinanokozakura2

岩場にこんな風についています。

Sinanokozakura3

しつこく もう一つ

Sinanokozakura4

このあたりが 監視路入り口になります。 と言っても川まで大下りなので大丈夫なんだろうか?と心配になる。

大下り覚悟で行くと 川まで降りられて河川敷を歩いて戸台大橋まで歩けるんだそうな 

私は断固拒否・・・・なんてね

いよいよ鋸岳が近づいてきた。 今度はホテイランの番だよ。

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ホテイランを見に行こう 南アルプス林道にてⅢ

2011-05-28 10:18:47 | 山歩き

Kyouto 木に捕まらないと滑り落ちそうな斜面ですが いわゆる藪こぎではありません。 いつまでこんな風に登っていくのだろう?と少し不安ながら この道をよく知ったお花博士の案内ですから・・・・

この道での宿題は

「フデリンドウを探せ~」でした。 先週梁谷山で見つけられなかったフデリンドウはお花博士の大好きな花らしいです。 長さ3センチほどの竜胆は本当にあるのでしょうか?

Fuderindou_2 

あったじゃん ちっちゃ~

松ぼっくりの大きさと比べてみると解るんだけれど 本当に小さい。 陽が差す前のつぼみでは解るわけ無いよね。

Sansimai

一つ見つかると あるわあるわ。

美人三姉妹も・・・・

Yaburegasa

竜胆に混じって ヤブレガサも・・・・  これおいしいらしいよ。食べたことないけれど。

Hokora 廃屋にはなってしまっているけれど 最近まで二軒ほどの家がこの山にあったと言うから その人達のよりどころだったのかしら? 大きなこぶのある木の下に 祠が建てられていた。

林道に出ると 中央アルプスが完全な形で目に飛び込んできた。

Cyuuou2美しいねぇ

神々しいとさえ思えるやまなみ。 家の玄関からお天気が良いとき限定だけれど このやまなみが見えるんだよ。

反対側からの景色だけれどね。 

これで 中央アルプスが見える場所が無くなるらしい。 惜しむようにして振り返りながら先に進む。

Yamanarasi_3 

ヤマナラシ  初めて聞く名前だった。これも白樺の仲間なんだろうか? 木肌は少し茶色の白樺を壁紙を貼るようについている。 若いうちには 見えなかったそろばん玉のような模様が成長するにつれて出てくる。。。ていうのも興味深い話だった。

Shortcut もう一度ショートカットしましょうと 林の中をぐいぐい登っていく。またもやフデリンドウがいっぱい。

Nokogiri

ほぼ 登り終えたのだろうか?今度は行く手に鋸岳が見えてくる。

鋸岳のぎざぎざを見ながら左遙か下に川を感じながら 歩いて行く。

この先に期待できる花は ワチガイソウ ヒゲネワチガイソウ イカリソウ 虫取りスミレ シナノコザクラ・・・・等々

ワチガイソウ見つけたいばかりに 見つけた花は  花の先が切れているから「違うと思うなぁ」と言ったら 図鑑を出してきて ひょっとしたらワダソウ?となったけれど これは後からメールで訂正が・・・ミミナグサではないかと  残念

Hasiridokoro ハシリドコロの題意群落です。 地味だけれどクロユリにも似た下向きに咲く花はロートを採る猛毒の植物

お気を付け遊ばせ

Hasiridokoro2

それにしても畑のように沢山ある。 どれだけの薬が作れるんだろうね?

Ikarisou

イカリソウはまだでした。 花を付けるにはあまりに幼い感じのする様子でした。

ちょっと山芋の葉っぱに似ている。。。

しかし 去年赤坂山で見たイカリソウはトクワカソウの時期だった。 今年はやっぱり寒いのかなぁ

Rindou

ほとんど高低差が無くなって こんな道を歩いて行きます。 谷川にはあまり特筆すべきものが見つかりません。どうしてか山側斜面にいろんな植物があります。

Musubi おや あの木 誰が結んだんでしょうか?

不思議な格好をしています。

Higenewatigaisou 

出てきました ワチガイソウ

と言うより花弁が6枚あるのでたぶんヒゲネワチガイソウ 毛があるかどうかは確認できませんでした。

Birodomouzuika そうそう そういえば ここへくる前に こんな草を見ました。ビロードモウズイカって言うらしいですが とてもせいたかのっぽになる帰化植物だそうです。 真ん中からにょきにょき茎が伸びて花を咲かせます。 これも薬になるそうで。。。

Zareyama 左側に 上から大きくザレた山が姿を現します。 のぞき込むとくらくらしそうな谷です。 ずいぶん登ってきました。

ここから更に 鋸岳が 真ん前に見えるぐらいのところまで歩いて行きます。 いよいよ終え当ての花に会えそうで 心が高鳴ります。

コメント (2)
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