階段を上っていきなり出たところは霊山寺の跡だった。
今山の中腹にある霊山寺は昔はこの山頂にあったらしい。伝教大師が(最澄さん)が嵯峨天皇の勅命を受けて弘仁年中に国家鎮護のために創建した大伽藍だったらしい。山の姿がインドの霊鷲山に似ているから霊山と名付けられたと・・・幽霊の山では無かったんだ~~
平安時代から江戸時代初期まであったと言うから すごいお寺だったんだね。その後中腹に移ったらしい。
どこかに織田信長に滅ぼされた様に書いてあったと思ったけれど 今資料をひっくり返しても その記述を見つけることが出来ないので 勘違いらしい。江戸時代まで残っているはず無いしね。
この展望はすごいね 360度とは行かないけれど 実に見事な見晴らし 下から見たら大伽藍は天国の様に見えたことでしょうよ。
山頂はドウナツ状になっているのでこの中に本堂があったのかしら?石の堂が手前にあるのでどんな風に 建っていたのかちょっと想像出来ない。 傍らに無粋な電波塔。 関係者はここまで車? 柘植の駅に続く道はアスファルト。
あまり時間がかからない山だからと ランチに準備は特にしないで 御在所のサービスエリアで買い求めたお弁当。
めはりずしや柿の葉寿司 いろいろが揃ってこれはこれで楽しい。 インスタントの味噌汁を入れて暖を取る。
突然わんちゃんが・・・おいおい 山で放し飼いの犬に出会う事はとても恐ろしい。 どんな犬か分らない。 誰が連れてきたのだろう?
やがてひょこっと現れたのは単独の男性。 でも犬は男性のものでは無かった。 幸い見た目と違って温和しく良く訓練された犬だったけれど 顔が怖かったよ ハスキーと柴犬を足して二で割ったような 険しい目をしていたからね
これはお寺の犬だよ。 山に登る人がいるといっしょについて登ってきてしまうんだ・・・と
はちだかゴンだか忘れたけれど 名前を呼ぶと耳をぴくっとさせて少し離れたところまでやってきて座る。 ご飯欲しそうにしてるけれど決してねだったりしない。 ほっ
頂上はあまりに寒いので そうそうに立ち去る。 途中で霊山寺の分岐迷ったけれど やっぱり車で行こうと 降りて行く。
一足先に降りたお兄さんは霊山寺から登って 野外活動センターに降り また登って霊山寺に戻るというコースをとられたようで その後二度であった。