肩の小屋は人でいっぱい。 休憩は止めて先に進むことにする。
一気に高度を稼ぐ。その道は小石がいっぱいのザレザレ道で 降りてくる人が何人も滑って転んでいる。振り返ると肩の小屋 休んでいる人がいっぱい。
観光ついでの山登りの人が多くて ハンドバッグにスニーカー
そりゃすべるわな
一番困ったのは 間をすり抜けて行こうとしたり 待ちばしょが無いのに 道を譲ろうとしない人たち。 観光客に山登りのルールを求めるのは無理か?
きついと言うほどでは無いけれど 足下の悪い道を延々と歩く。時々足を止めて花や景色を楽しむ。
右手の斜面がきつい。覗くと雪渓で夏スキーを楽しむ人々がいる。そのしたには乗鞍高原が
もう少しお天気良かったら 北アルプスや 八ヶ岳が見えるだろうにと思うけれど 高原の様子は箱庭の様で美しい。
って遠すぎて見えないか? 斜面一面がピンク。 ここなら盗掘も無理だし(転げ落ちるね)人が立ち入ることも無いからきっといつまでも元気だね
かなり登った。右手のピークに近づく頃 登山道は大きな岩のごろごろしたジグザグ道になり なかなか高度を稼げない。
汗を拭き拭き登ると左手に池が見えてくる。え~~っとぉ 権現池
すぐに霧がかかって真っ白になってしまったけれど この池もなかなか神秘的。 見たことあるはずなのに記憶からはみ出してしまっていた。
小さなピークにつく。
蚕玉岳 何と読むのか知らない。 蚕にかんけいあるとは思えない山。 通過点のピークを過ぎるとまっすぐ剣が峰への登り 後15分くらい?
霧の中に剣が峰の頂上が入ってしまっているけれど あそこまで左回りに登っていく。
火山の山らしい様相を表わしてきて 岩の大きさもだいぶん大きくなってきた。 頂上小屋の前を通って登ると長野県側のお社
裏に回ると 岐阜県側のお社
岐阜県側では宮司さん?も出てお土産も売っている。どっちがどっちでも私たちは構わないけれど 二つ背中合わせの神様・・・
ちなみに三角点は岐阜県側にある。子どもの頃ここに立って富士山を見て 日本中が見えるような気がした。日本は小さいと思った。
剣が峰 3026メートル。 高山病の症状は出ないままここまで来ることが出来た。ありがたい。
周りは真っ白になってなにも見えなくなった。一番近くにあるはずの御嶽山さえも・・・
大急ぎで降りて 蚕玉岳まで行ってから お腹に少し入れようと言うことになって 滞在時間ほんの数分。
行きとは違う上の方の道を急ぐ。 ピーちゃん下りも早い。下りは自信があったのに 膝を悪くしてから どんどん遅れを取るようになったな。
お菓子を少し食べて 肩の小屋へ
ここで何かを食べたいと思っていた。 ふきのとうの天ぷらの入ったおうどんとおそば 甘めのつゆに 苦み走ったふきのとうはなかなか美味しい。
でここを出たときに大失敗。 じつはここに 雷鳥の親子が来ていた。 あ~ あ~と叫ぶピーちゃん
最近彼女は 何でも見つけるのが早い。 ものをしっかり見る技を身につけたらしい。
少々遠かったのでぼけているけれど 確かに雷鳥の親子 子どもは二羽いた。 昔見たみたいに 足下をよちよち歩くようなそんなサプライズはもう期待できない。
で ここで雨 急に降り始めた雨
雷鳥やら 雨やら ザックをおいてあたふたしている間に ストックをおきっぱなしにしてしまった。
私 足強くないので ストック無いと ちょっと山登りは・・・ 来月知り合いが乗鞍に行くのでそのときに取ってきてもらうことにして 預かってもらう。大失敗。
これで 一応予定のコースは終わったけれど 帰り道にまだ時間があるので富士見岳に挑戦。あっ!私じゃないよ 時間がどれだけかかるか分からないから 躊躇 下道を歩くことにした。競争だよ。
でもなぜか私負けた。 後で見ると下道の方が回り道をしていることが分かった。
行けば良かった・・・と少し悔やむ。
ともあれ 何度も機会がありながら 挑戦できなかった剣が峰 久しぶりに登れて良かった。
お天気が良くて 知っている山を数えながら歩けたらもっと嬉しかったのに。
ちなみにこの日 反対側の槍ヶ岳 穂高には息子が挑戦していた。 山経験の少ない彼を案じながら 山の姿が見えたら無事に帰れる見たいな思いで 探していた。