Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

日光キスゲに染まる山 霧ヶ峰から車山へ

2007-07-27 22:34:00 | 山歩き

車山 初心者でも登れる100名山だそうな

去年 家族で霧ヶ峰から車山 池の平まで行ったときには 季節も早かったので 拍子抜けするくらい 何も無く 俄ハイキング族である家族はとてもがっかりしてしまった。

でも私は密かに狙っていた。 ここだったら ひどく苦労しなくても 登れる山 登ってみたい山いっぱいあるじゃないの。

7月27日 霧ヶ峰へ行く機会ができた。夏休みに入っているので 駐車場は大混雑だけれど 名鉄バスハイクなので 楽ちん縦走ができる。 今回は霧ヶ峰の駐車場から左手の山に(と言うより高原)に入って 車山肩まで そこから車山を目指して登っていく。 帰りは疲れたらリフトで帰っても良いよ と言うコース。 勿論私歩きますわよ。 はい

駐車場でトイレをすまして準備。 小さなトイレだから当然 直ぐに満員。 障害者用トイレには{障害者でないひとは使ってはいけません。」と書いてあった。 私 膝が悪いので トイレは洋式を使っている。 無いときは障害者用を利用している。 何処でも 最近は例えば赤ちゃんの授乳に おむつ換えに・・・等多目的トイレとなっていて そんなこと書いてあるところは無かった。 言ってみても 仕方ないかぁ

Kirigamineiriguti

車山肩までの道は 殆ど高度を感じないゆったりした道。それでも 観光客と登山客とが入り交じった道は いろんな人がごちゃ混ぜになっていて「もう疲れたから帰る。 花も見たから良い。」と だだをこねる 御亭主に 「男のくせに だらしがない。」とぷりぷり怒っている奥様 それを聞きながらなんだか可笑しい。 チビちゃん達は 歌を歌いながら 汗をかきながら登っていく。

道端は花はいっぱい。 目立つのは ヨツバヒヨドリ。赤いのも白いのもある。 大きい。

高原の番人のようなシシウドがすっくと立って青い空を見上げている。

Ibukitoranoo                                                   

Hanatidakesasi

Kirigaminehana Tukimisou

Sisiudo

まだ キスゲはあまり見えない。 ぽつん ぽつん ちょっとがっかり

でも花には事欠かない。 両側にびっしり ヨツバヒヨドリと フウロが咲いていて 時々変わった花が姿を見せてくれる。退屈しない。

やがて ぽつんぽつんだったキスゲが 気づくと いっぱい咲いているのに気づく。 スカイライン越しの向こうの高原 見上げると車山肩までの左側の山には青空を背景に オレンジのキスゲが。。。凄い。綺麗な碧の高原にやまなみが広がっている景色を見ながら歩いていると 車山へ行く道もオレンジ色に染まっている。

こんなに沢山のニッコウキスゲははじめて見たよ。

Kisugegunraku

Tonbo Kisuge

 

青い空に トンボの大群は綺麗。 そう言えば去年 蓼科山では トンボの大群を踏みつぶしそうになった。 ここのトンボは警戒心が無いのだろうか? 帽子にも背中にも止まる。

車山肩には いくつかの山小屋ふうお店が並んでいて 人で溢れている。 ここから八島湿原へ行けるからだろうか? 沢山の人が 左手の丘を登っていった。黄色い中に 人の姿が点々

Hotarubukuro Karamatusou

Kawaranadesiko

Kourinka

カラマツソウ好き。 本当に唐松の葉っぱのように細かい花びらが柔らかそうで 派手な花では無いのだけれど好き。

ガーベラがしおれたようなオレンジの花。 キンコウカって言うんだって。 何でも絶滅危惧種らしい。 草むらにこそっと咲いていた。 何かの花の終わりかけと思ったぐらいだから 花の大きさはさほど小さくないのに 目立たない。

Kurumahana2 Kurumayamahana何の花?

初めセンニチコウのような種類の花だと思ったのだけれど ひょっとしたら ウツボグサの最後の姿かもしれない。

エノコログサを のばしたような 花もよく分からない。

Nantenhagi Nogiran

Oobagibousi

途中 前後して歩くようになった おじさんと一緒に花の名前のあてっこをしながら歩いていく。 おじさんもかなり花が好きらしい。

車山肩から 大きなジグザグを描いて車山に登っていく。 せっかちなので どちらかというと直登が好きなのだけれど 今日は絶景と花がてんこ盛り ゆっくりゆっくり歩いていて丁度良い。

キスゲの丘の借景に八ヶ岳が現れる。 時々見えてはいたけれど キスゲとのセットはなかなか良い。振り返れば 霧ヶ峰が見える。 緑の重なる山々というよりは丘が美しい。

Yatugatake2 Kirigamine

車山は気象レーダーがある山なので ランドマークのようにまるいドームを見上げて歩く。そのドームも 同じ高さになって ごつごつした岩がいっぱいある頂上広場に出た。

霧ヶ峰方面 を背にしていたけれど 今度は 八ヶ岳 そして蓼科山と池の平方面を見る。 蓼科山 どうしてあんなに綺麗な形しているんだろう? 登るとまったく違う様子をしているのに・・・

岩登りと変わらない急斜面だった そして岩をごろごろぶちまけたようだった 不思議な山の様子を思い出す。

Tatesinayama 景色を楽しみたくて 暫く ここで休憩をすることにする。一人で歩くときは あまり座って休憩しないのだけれど・・・

お稲荷さんを食べていると ブンブン虫の羽音。 蜂の様な姿をしている。さされはしなかったけれど 鬱陶しいので やっぱり切り上げて移動。

山頂にある花は 今までの花と少し違う。 岩場だったり 砂地だったりするからだろうか?岩の間に 可愛らしい花が張りついている。 ここへ来るまでにマツムシソウを見たけれど ローピングした中にあってうまく写真が撮れない。 咲き始めの花もあったけれど なんだかなぁ   そんなこと思っていたら ありました。 今が見頃のマツムシソウ。

Nantenhagi2Jyakousou_1

Iwakinbai Usuyukisou 

Matumusisou  そう言えば頂上に近づくにつれて目立ってきたウスユキソウ。

去年北八ヶ岳で この花をハハコグサだと教えられたけれど やっぱりウスユキソウらしい。 中央アルプスで見たコマウスユキソウは もっと地面に張りついていたし もっと毛むくじゃらだったけれどね。

Kurumayamasancyou さて 降りることにします。 お社からごつごつの坂道を降りていくと直ぐに リフトの乗り場。 リフトでかえることもできるけれど キスゲや花は 登山道にもいっぱいあると聞かされて こりゃあるくしかないでしょ

池の平 蓼科山を眺めながら下りていきます。

なかなか綺麗です。 私は 車山肩から登ってきたので 全然きつくなかったのですが リフト乗り場から来ると 少しきついかもしれません。 ほんの少しですけれど

登山道が 緩く蛇行しているのが見えます。

Kudaritozadou

少しだけ急な下りを過ぎると やはりなだらかな道です。

キスゲがいっぱいと聞いたのですが それよりも 野の花が咲いているように思いました。左手奥の方は キスゲで黄色いけれど。。。 あまり沢山見たので 他の花に目移りしたのかしら?

Azami_3

               Ayame_1

Kurumahana3 Ruritoranoo

Simotuke_2 

Turiganeninjin

ツリガネニンジンが可愛い。 友達のオモニはこれを食べるのだそうな。とても体に良いので韓国の人は わざわざ取りに行くような事を言っていた。

どんな味がするのかな?

夏の伊吹山を真っ赤に染めるシモツケは ここにもあった。山を染める数にはとても足りないけれど 赤い色は遠くからでも目立って つい近づいてしまう。

紅白のアザミを見て アヤメを見て ん?アヤメ? こんな時期に こんな所で・・・ そう言えば 前も八方尾根とかで見て不思議に思ったんだった。

山のアヤメかしら?

そんなことを考えながら ゆるゆると降りていくと リフト乗り場にぐんと近づく。

Rifutoeki

小さな湿原があり お店がある。

あ~~あ 終わっちゃった。 夏の青空の下 キスゲを見ながら 花を見ながらゆっくりゆっくりの 山登りというよりは ハイキング。 散策?

こんな山も 良いな。 

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ピアノの森

2007-07-27 00:49:00 | 映画

久しぶりに映画を見てきた。

このところ 心がささくれ立っている。 いつもイライラしてかなり悪い子でいる。 自分が悪い子でいると ますます 気分が悪くなって 悪さに磨きがかかる。

ピアノの森 不思議なタイトルに 惹かれて見た映画は 優しいアニメだった。

Index_02ピアノの森の画像は ホームページからもらってきました。いけないのだろうか?)

http://www.piano-movie.jp/

簡単に言ってしまえば ピアノの大好きな少年二人の友情物語。

森のピアノはかつて名ピアニストと絶賛されその後交通事故でピアノが弾けなくなった阿字野が森に捨てた物。特別仕立てなので ふつうのタッチでは音が出ない。

このピアノを 貧しいけれど 自由でたくましい市ノ瀬海は 幼いときからおもちゃにして遊んでいた。 このピアノが弾けるのは海だけ。海には一度メロディを聴いたら即座に音に表せる才能がある。

そんな所に転校生が越してきた。雨宮修平

彼は幼いときから英才教育を受けてきて 当然のようにピアニストになる階段を上っている。全国区的にも名前の知られた学生らしく コンクールではみんなが注目をしているし 脅威に感じている。

海はピアノが大好き。好きで好きで仕方なく 修平が 練習しているモーツアルトのK310に感動 「一緒に勉強しようよ」と言われても「お金無いし もう覚えたからいい」と帰るが興奮は収まらない。

学校の音楽室に戻って阿字野のピアノを聞かせてもらい 開眼。 しかし音感の優れた海にも ショパンの子犬のワルツがどうしても弾けなかった。 トリルがうまくいかないと言うことなのだと思うけれど・・・・

今まで自由にピアノを弾いていた海はついに阿字野に懇願する。

「俺にピアノを教えてくれ」

音のでなかった森のピアノを海が弾いたときから 修平の心に宿っていた複雑な思いはふくらんでいく。 いつもトップでいるのが当たり前だったけれど その地位を得るために 沢山の事を犠牲にしてがんばってきた修平だった。葛藤が始まる。

阿字野との取引でコンクールに出ることになった海にしても葛藤が始まる。音符が読めない海は 阿字野の昔のテープを聴いて練習をする。 これが海の奔放な海らしい音楽性を奪うことになる。 自分らしさは何か? 最後まで苦しみながら コンクールの日を迎える。そこで出会った貴子(便所姫)を叱ったり慰めたりしている海。それは自分にも当てはまることなのだけれど 自分の作り出したモーツアルトの亡霊はなかなか手強い。

海の心に響くピアノを認め嫉妬し 乗り越えるためにひたすら練習した修平 平常心を取り戻した貴子 それぞれに持てる力を出しきしって満足できる演奏ができた。

海は 一番コンクールそのもにこだわりを持っていなかった筈なのに 自分が取り戻せない。 大失敗。それなりにうまいけれど 感動は無い。

突然 ピアノを弾くことをやめた海は 靴を脱ぎ捨て 椅子を押しだし 立ち上がる。 いつもの森のピアノに向かっている。 コンクール入賞が目的ではなく 自分のピアノを弾くことを見つけた。 小さな頃から森で遊んだピアノの音色だった。 初めて出会ったときの修平の心に響いたように観客の心にも響いた。 大歓声

しかし 入賞はしなかった。

ピアノに向かう姿勢がお気に召さなかったらしい。 あまりに破天荒なスタイルは この世界ではまだ許されないらしい。

修平も貴子も 評価を得て やがてピアニストになる道をまた一歩踏み出す。

二人には もうねたみとか絶望は無く お互いを認めた上で より高いところを目指すことができるようになっている。 「阿字野先生 僕のピアノに欠けているものは 何でしょうか?」 「君は自分のピアノが好きになれば良い。」

海は結局阿字野に育てられ世界に羽ばたこうと新しい道を歩くことになる。物語はそこで終わるけれど 近い将来 世界に雨宮修平と市ノ瀬海 二人のとても個性の違ったピアニストが世界の人々を魅了しているだろうと想像できる 嬉しい予感。

この年になっても自分らしさを大事にすることの意味がよく分からなく 人を妬んだりうらやましがったりしてしまう私。 まず人を認めること 尊敬すること それが無くて自分らしさはきっと生まれてこないんだ。

なんだか 気持ちよく 残りの人生に夢を見てしまった映画だった。

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おまけの柿其渓谷

2007-07-23 12:43:00 | 山歩き

赤沢自然休養林から帰るも 少々時間あり。 なんだかこのまま帰るのもったいない。

ここまで来る途中 いっぱい心惹かれる場所があった。田立の滝 柿其渓谷 阿寺渓谷・・・どっか寄ってこ

地図で確認すると 阿寺渓谷はだいぶん中に入っていくよう。 柿其渓谷は19号線から直ぐのように見えた。 時間も3時 あまりゆっくりできないので 柿其渓谷に決めて向かう。 案内はこれでもか これでもかって出てくるので 迷うことは無い。 19号線を右に降りていくと どんどんヤマに向かっていく。それでも不思議なことに 奥地に入っていく気がしない。いつまでも民家が続き その民家は町の家と全然変わらない。

「私たち渓谷に行くんだよね? それにしてはどんどん沢を離れて高いところに上がっていくけれど・・・」 渓谷祭り 八月三日から ののぼりばたもあるのだけれど なんだか不安になる。

突然開けた駐車場。 ここから沢の方に降りていくらしい。まるで民家の中を歩いているような感じで とても渓谷があるとは思えなかったけれど

Kakizoresekihi道端には 季節の花 「雑草って名前の花は無いんだよ。」と昔天皇陛下がおっしゃったとか・・・

なるほど ねじ花(本当にねじっているよ) 萩? ノギランなかなか 退屈しない。 途中に木樵の家が 何かの工房と思っていたら このいえ貸しきりで借りることができるらしい。 

田舎生活体験したい方如何? 薪もたくさん積んでありました。 小学校の分校の様な雰囲気のある建物でした。

降りきったところに吊り橋。 5人までとあるので 今日は大丈夫。 体重制限があるとしても きっと大丈夫

ジオンさんが面白がって揺する。 揺するとちからと力がぶつかり合って 思いがけない方向に揺れたりするので怖い。 いえ 本当は私 吊り橋大嫌い人間でした。 でも今日は内緒。 平気なふりして歩く。 知らぬ間に慣れたかもしれないね。

Nejibana Nigiran 

Turibasi Kakizorekeikoku

吊り橋の下は清流。 雨上がりだけれど澄み切った水に歓声を上げる。 思ったより水量は少ない気がしたけれどまだ 山奥に入っていないからね。

向こうに見える赤い橋は 車で通れるらしい。もっとも一般車は駄目だって。 何とあの先は阿寺の方に行くらしい。どっちに仕様と迷っていたことがおかしい。 もっと言えば 柿其渓谷の先は 田立につながっていた。 なぁんだ。

吊り橋を越すと 杣の家 江戸時代の木曽の代表的な農家を移築した物で 今はお休み所として利用されている。 ここから渓谷沿いにどんどん沢深く入っていく。

Somanoie Kakizorekeikoku2

水は碧に変わる。 見た目は2メートルもなさそうな深さだけれど きっと5メートル以上ある。 ここは静だけれど 落ちたら大変と思わせる場所だった。 

やがて 沢が狭くなって 水の勢いが激しくなる。

Kakizorekeikoku3 お~~ こりゃ凄い

流れが速いので 歩いていても 流れにつられてなんだかふらふらしてくる。 この辺りから どんどん登り道に入る。 牛が滝まで行こうと思っているのに どうして上に行っちゃうの? 

Kakizorekaidan 長ーい階段 下を見下ろすと 激しい流れの渓谷にくらくら。

こんな所まで来ちゃった。東屋がある。 ここで一息入れると渓谷は足もとの遙か向こう

ここから大下り 牛が滝を見るために

牛が滝 結果としては 下りの途中に見下ろした方が全貌を望めて良い。 大きく言うと二段になっていて 上の方は滑滝となっていて もの凄い速さで落ちてくる。 滝に見える部分は下3分の一か・・・・

何故牛が滝の名前が付いているのか解らないけれど なかなか迫力のある滝だった。

Usigataki2東屋へ戻って 上の方に登っていくと恋路峠を経て阿寺に行ける。

途中にいくつかの滝があるらしい。もう一度たっぷりに時間を取って歩いてみないとね

ここへ来る手前の道をまっすぐ行くと田立の方に行くらしいし まだまだ行きたいところいっぱいだ~~

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赤沢自然休養林Ⅱ

2007-07-21 12:05:00 | 山歩き

さてどっち行こう 

目の前をさわさわ流れている水を見ていると どうしても水を見ながら歩きたいではないの。

Seseragi

晴れ上がってきて透明感を増してきたさわには木道の様な散策道が付けられているので 清涼感たっぷりの散策ができる。 トロッコ電車は沢をはさんで反対側を走る。 今日は乗れなかったけれど これはこれでよい。 負け惜しみではなく またまた素敵な花に出会えた。

Akazawahana2Akazawahana3

Baikeisou  水芭蕉は成長してお化けの様になっている。 まさに芭蕉扇のような・・・ あの可憐な白い花は見事に変身。

「あら? これって バイケイソウ?」

「えー? 葉っぱはそうみたいだけど 違うみたい。それに 一輪だけっていうのもありえんし・・・」

殆ど否定的な結論を出して先に進んで 止まる。花のつぼみだったから 余計にね。

「あったー。」

なんて可愛らしい 美しい花何でしょう。 薄緑に色付いた花がびっしりと付いている様子に感動。背高のっぽのバイケイソウ。 よほど居心地が良いんだね。

しかし この可愛らしい花も毒があるとか・・・信じられん。 もっとも葉っぱもスズランみたいだし  仲間なのかな?

Baikeisou2

この赤沢はチェンソーを初めて導入した場所なんだって。 へ~ぇ 特別でないようで特別なこと。 それまではノコギリやナタで 木を切り倒していたんだね?

沢は 滑滝がいっぱいで シャワークライミングというよりは沢下りにとても気持ちよさそう。膝が悪くなかったら 今年もやりたいな。 滝壺ダイビング。

トロッコ電車の軌道に出会ってヤマボウシの群生を見手沢を渡ると やがて赤沢橋へ 

つりばしらしい。

ここから戻らないで更に渓流コースに進路を取る。 

このコースおかしい。渓流を歩く予定だったのに どんどん山に登っていく。 沢の音は足もと遙か下。

沢に戻った頃には姫宮コースの分岐まで来ていたよ。ここから 更に120分と書かれていたので 迷ったけれど 今度の宿題にする。

通行止めの橋を渡り(野生動物が出てこないようにかな? 狭くておなかを引っ込めてもリュックが使えて出られないような出口が付いていた) ここから林道歩きで 戻る。

「林道歩きかぁ」 大嫌いな林道歩きと思ったけれど 思わぬ花が隠れていた。 まるで宝探しみたい。考えてみると 林道は みんな車で通りすぎてしまうので 道端の花に目をやる人はそういないわけで、そう意味ではラッキーだったに違いない。

Hatarubukuro Yamaodamaki

Itiyakusou Itiyakusousiro

ホタルブクロやヤマオダマキは見たことあるけれど(オダマキ大好き)イチヤクソウは初めて見た。 見たことあるかもしれないけれど 意識してみたのは初めて こんな小さな花なのに いっぱいの花を下向けて付けている。 しかも紅白で見た。これって縁起良い?

Jyakousou Simotuke

林道から沢に降りてみる。先に降りたジオンさんが騒いでいる。ん? あ 麝香草だ

掌でぐっと押しつけてみる。(こうすると花が強くなってそだつと聞いた) さわやかで香しい香りが掌に広がる。

川原のあちこちにびっしり 敷き詰められている。 初め どこかから持ってきて植えたのかしら?と思ったけれど 人の通らない沢の斜面。 違うだろう。 更に進むとシモツケが

伊吹山の頂上が 夏になるとシモツケで真っ赤な絨毯を敷いた様になるから シモツケは高山でしか咲かないと思っていたけれど・・・沢のあちこちに躑躅と シモツケが 色を添えている。

Kisogawasatuki Yamaajisai

Akazawafuuro Akazawahana4

フウロも咲いている。フウロはたくさんの名前があるので なんて言うのか解らないけれど とりあえずアカザワフウロとでも名前を付けておくか? こなすびもあったけれど 小さすぎて 写真にならず。 どうしてあれをこなすびと言うのかよく分からない。

黄色い花は何だろう? まめの花の様でもあるし 蘭のようでもある  小さな小さな花だった。

一周して 愛車の元にもどってきたときには オオヤマレンゲは更に花を増していた。

Akazawahana5 「三の沢は花の百名山だけれど 赤沢は期待しないでね。オオヤマレンゲを見に行くつもりで・・・」

とくぎをさされていたけれど どうしてどうして 私にはたくさんの可愛らしい花に出会えた そして緑と水に癒された素敵な山歩きだった。 

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緑と水の森を歩く 赤沢自然休養林

2007-07-19 12:45:29 | 山歩き

台風一過 私たちは中央アルプスの花の山三の沢に行く予定だった。

前日新潟の方でとてつもなく大きな地震が起きて その後 被災地には雨が降る予定だという。 天候はとても不安定で 全国的に雷も起きやすい状態だという。

申し訳ないけれど 被災地に遠慮したわけではなく 行こうと思っていた気持ちに迷いが出ていたことも確か。 朝激しい雨音で目が覚める。

「あ 今日は三の沢無いな」 しかし同行者は大垣からのグループ。 近所なら直ぐに相談もできるけれど・・・ だから前から決めてあった。 「雨降っても行きません? 赤沢自然休養林という手もあるし。」

赤沢自然休養林 前から気になっていた。 ネット仲間のドラちゃんや赤とんぼさんから「良いところだから是非行っていらっしゃい。」と言われていたので これはチャンス。

しかし 家を出る頃には雨も上がり あかるい日差しが・・・でも夏空だよ。雷さんは? 8時半に恵那駅で待ち合わせ。 きっと三の沢になると思っていたのでETCカードも2枚目を用意して

一番の山姥のジオンさん 「雷駄目なの。それに 山の上は展望がどうも・・・このところ展望に恵まれていないので 赤沢に・・・」 へ~ぇ そうなんだ。

で19号線をひたすら北上。 駒ヶ岳方面は道が一本違うから もう戻れないよ~ と言うと「最近トンネルができたんだけど・・・」みんな私の足を心配してくれたのかもしれない。

未練たらたらだったけれど 赤沢にも心惹かれ 

上松から信じられないような鋭角の道を下ると どんどん山の中へ あちこちに看板も出ているのであまり迷わなかったけれど 思わぬ奥地に入っていく。 しかし 国有林への道 そう細くて困ることはない。

着きました~ 駐車料金600円

「今日はトロッコ動いていないよ」 多分そうだと思っていたから 機嫌良く「はい」と答える。(これが後で大嘘と解るのだけれど )

一番奥の駐車場に車を駐めたら あら もうありました。 オオヤマレンゲツツジ 当たり前のように咲いているので 近くにいるおじさんに教わらなきゃ気づかなかったかも・・・

貴婦人の様に気高く 純白の花弁を垂れている。 この花は一度に咲かないらしく 一つの木にミルクボールの様な おいしそうな(これっ)蕾がいっぱい下がっているかと思うと 種も下がっている。 かすかな芳香

Ooyamarennge

TubomiTane

今日の目的はこの花に会うこと 足を踏み入れる前に適ってしまったよ。 足もとにはウツボグサ ヤマオダマキ ヨツバヒヨドリ・・・ 山道に入る前に接写タイム ま 先が 思いやられるよ。

Siromojimi Akazawahana1

Yotubahiyodori Yamaodamki                   

今日は乗れないはずのトロッコ電車のレールに沿って少し歩き オオヤマレンゲ群生地がある 向山コースから歩き始める。 

沢に沿って水の音を聞きながら歩いているのはとても嬉しい。

緑の中をコアジサイ ヤマボウシなどを見ながら行くと群生地へ ここのオオヤマレンゲは少し遅かったかな?咲いているけれど 花の盛りの美人は 少し前だったみたい。

私みたい。(はは 済みません)

でも群がる人々。 最近みんながデジカメ持ち歩くようになって 必ず接写タイムが見られる。なかなか面白い風景。

Koajisai_1 Yamabousi_1  

Gunseiti このまま向山の展望台へと思っていたけれど 今日は見えるはずの駒ヶ岳 きっとガスっているよと 少しそうであって欲しいと願いもあったりして 中立コースへを変える。

根っこがいっぱいの美林の中を歩く。

雌雄同株の母樹はたくさんの子どもを産み 鬱蒼とした森林を作っている。

檜 桧葉 杉 松 樅 どれも紅葉しないので 地味だけれど みどりの美しさは本当に心に染みる。 木々にとって 天国のように見えるこの森も 例えば檜はお日様の光が無いと枯れてしまうらしく 手入れをしないと桧葉(あすなろ)に取って代わるのだそうです。 自然界の自然淘汰とは言ってもそれもちょっと・・・ 森を育てるのは難しいのですね?

Nakadatikosu Neagari

Nakadatimidori 根上がり木の根っこを見てびっくり

ここには森林の巨人や妖精がいるに違いない。

やがて丸葉橋手前にやってくる。ここで渓流に降りないでコマドリコースを取る。

「ここまでがマムシ沢で~ぇ」

「え? マムシ沢?」

歩いているとき 嫌な気がしたんだ。 マムシがいつ出てもおかしくない 環境だった。

腐葉土ならぬ枯れ草は適度に腐って しめっていて 水が豊富  出るぞ 出るぞ  私がマムシ君なら きっとここ 天国って思うよ。 ふぅ 良かった会わなくて

「そんなこといっていると『何か? 呼んだ?』って出てくるよ」って笑われる。

コマドリコースには昭和60年度の御神体伐採地がある。 今までと比べると足もとに手が入った道を歩いていくと ほんの少しの寄り道で 伐採地

伊勢神宮の神様の宿る御神体を安置する特別な木なので まっすぐで空洞のない木でないとだめなのだそう。 三年も前から目星を付けるために山を歩き回って探す。 せっかく探し当てた木も もしも空洞があったり材質が良くなかったりすると 打ち首になったとか・・・ひぇー 命がけだぁ  代わりの木その辺にあるだろう と思うのは今の私たちの考え方。 木への思いはきっと特別な物なんだろうね?

道は 木で作ったレールのようになっていた。何の説明も無かったから勝手な想像だけれど 木を運ぶレールだったのでは・・・ 前にそんなのを 万博の会場の山で見たことがある。

Gosinntai Kidou

小鳥の声を聞きながら 降りていくと沢の音がひときわ大きくなる どんどん橋。コマドリは「ひんからから」って鳴くんだって ひんが駒(馬)の鳴き声に似ているからこまどりって言うんだそうだけれど・・・耳を澄ませたけれど ひんは無かったな。

どんどん橋 どんどん渡るかと思ったら 呑雲って書くらしい。水がどんどん流れることと 雲が淵に綺麗に写る(呑み込む)と言うことからきたらしい。濃飛流紋岩でできたこの辺の岩はマグマが固まってできた物らしい。 豊富な水量は いつまでも見ていて飽きない。 ひんやりもしている。

Fureainomiti Komadorihasi

橋の向こうに東屋があって食事ができるようになっていたけれど 今日は私たち貸し切り。東屋の方は暗いし 橋の上で・・・と思い立ち ベンチを移動。「川床料理だよ」と言って昼の準備をしていたら目の前を・・・あ トロッコ電車  ん? どうして?

団体さんだけは 乗せるのか? ちょっと乗りたかったけれど 歩いてみないと解らない素敵なところもいっぱい だから これで良い。

Torokko Kawadoko

Lunch_2

今日のご飯は リンガーハットのチャンポン ジオンさんが野菜や焼き豚を持ってきてくれたので 豪華チャンポンになった。 長さんはいつもサラダや漬物を用意してくれる。 長さんの家庭の温かさが 見えるような素敵な家庭料理。いつもおいしい。 阿繍さんからはデザートを用意していただいて いつもながらの豪華お昼になった。 まったくやせる気が無いらしい。 ホントにもう

ベンチ? ちゃんと もとあったところにかたづけたよ。

さて 四人で集合写真Syuugou            

ここからどうする? つめたざわコース(冷沢コース)も候補に挙がっていたけれど 上赤沢コースも上がっていたけれど 今まで ずっと森の中だったので 今度は沢を歩こうと言うことで ふれあいの道から渓流コースに言って戻ることにした。 おなかいっぱいになると どうもテンション下がるのが悪い癖。

しかーし この後もなかなか見所あり。

書き疲れ 読み疲れそうなので 今日はここでお終い。 続きはまた。

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