本日 本当のお目当ては籾糠山 初夏に初めてここを訪れてから 季節が変わる度に 今ごろどんな山になっているかな?と気になり 今回で三度目。 ここも私の定点観察山になってしまった。 父母のふるさとの山というのも嬉しい。
天生峠についたときには 車が3-4台 人気の山ながらこの時期 この時間では人がいないのも当たり前か・・・・
空はすっかり晴れて 抜けるような青空。 受付の脇の木に宿り木が・・・ なんだか可愛らしいこぶを付けている。
管理人に会いたかったけれど すでに山に入っていらっしゃるようで 入山料を払えない。 山で会えたら払う。最後まで会えなかったら入口の箱に入れておこうと決めて山に入る。
木々はすっかり葉を落としてシースルー
いままで見えなかった近隣の山の様子がよく分かる。
初夏にはあんなにたくさんの花を付けていた道も 跡形もない。 ここにはあれがあって あそこには・・・・記憶をたどりながら行くんだけれど
春一番に花を咲かせてくれるショウジョウバカマは 芽がふっくらしていて しばらくしたら咲きそうな感じさえするけれど
旧河合村 古川町方面だろうか? 何処までも山並みが続く。
「見える 飛騨の山が見える・・・・」って あれは野麦峠か。。。。
シースルーの山は 展望が良い。
すぐに湿地につく。 いつも渡る小川は 手前の湿地に繋がっていたのだった。 シースルーだから分かる地理
水芭蕉や こけで賑やかだった湿原もいまは静か 少しだけ秋色を残している。
ツルリンドウの赤い実が出来ている
この辺り ツバメオモトや サンカヨウがあったところ。
気配が全くない。
あっ これはツバメオモトの実じゃぁないの?
綺麗な色 面影は無いけれど きっとツバメオモトの実だよ。 来年もたくさん咲くね。
ここにはたくさんのリュウキンカが咲いていた。
川を渡って大好きな場所に来てみたけれど。。。
あのキヌガサソウを初めてみたのもここだった。
雲隠れ
青いキクザキイチゲや 綠のニリンソウがあふれていた。
すっかり姿を消していたけれど フッキソウでびっしり埋まっていた。 そうあの時フッキソウはかき分けた下の方にいっぱいあったけれど 目立たなかった。いまは遮るものが無くて この場所を独り占め
なんの芽だろう? ネコヤナギが 銀色の芽をふくらませている。
まだまだ厳しいふゆが来るんだけれど もう準備しちゃって大丈夫?
ここは カラ谷コースと 木平湿原への分岐になる。時間が無いので このままカラ谷コースを上り 出来たら木平湿原を回って帰ってこよう。
それにしてもカツラ門には行きたい。 あの場所にずっといたいと言うピーちゃんも私もあの場所は特別なお気に入り。
今回も 目当ては籾糠山に行こう。。。では無くてカツラ門に行こう。 だった。
途中のブナばやしの森も 今回は無視。
見事に葉が落ちた森は 行く手がはっきり見える。時間が遅くなってから入ったけれどあまりに明るいから 不安が消し飛んでしまう。
おお~~
みごとだ
なんの葉っぱだろう?
ヒトツバの様に一枚だけ地中から出ている。回りのミヤマカタバミとかは記憶にあるけれど たった一枚の葉っぱの花???
やってきました
カツラ門
青々した山深くにある 美しい場所だったけれど 葉を落として 幾分寒そうに立っている木は相変わらず存在感あるけれど 思いがけない風景にびっくり。
クンクン クンクン カツラ門の手前匂い無し。落ち葉を探してにおいをかいでみる。 クンクン あ 少し匂う。 朝までの雨で消えてしまったのだろうか? しかし去年大台ヶ原でのカツラは雨の中だったけれど実に良く匂った。 実は今回はカツラのにおいではなく 獣の匂いにずっと悩まされてきていた。 登山道に入ってすぐに ん?
町中なら 豚舎でもあるかしら?と言うぐらいのにおいで・・・それでもなぜか あんまり怖くなかったけれど。
カツラ門を回って反対側に出ると(こっちの方がカツラは姿が美しい) あ 匂う 甘い香りが立ちこめている。 砂糖菓子を焦がしたような濃厚な匂い。
「このにおいでブラック珈琲飲めるね」とピーちゃん。
ここで2時50分
木平湿原のコースを1時間30分ぐらいみておくと 3時には折り返さないと
どんな遅くなっても4時半には登山口に戻りたい。 車が残っているのをみて管理人が心配するかもしれない。
三時でも分岐に付けなかったら 折り返そうね
そう決めて沢を越え上って行くと 管理人が二人で降りてくるのが見える。「いまから頂上ですか?」「いえ 木平湿原回って帰りますが・・・」
あまりに遅い入山に驚かれたらしい。 コースを確認して安堵の表情を浮かべて帰って行った。この二人 私たちが降りてくるまで待っていてくださって 以前にも来てくれたねと声をかけてくださる。 どこから来たか もちゃんと覚えていてくださった。
予定より少し遅れて分岐へ シースルーなので分岐が遠くから見えて つい進んでしまった。
ここからだらだらだけれど 長い登りが続く。普段ねをあげる私も 今回ばかりは黙々と登る。 ピーちゃんがおかしがる。
時間間に合わないと困るからねっ! って出来るんなら普段もちゃんと歩け!って
空が近くなって青空に生える木々の色はとても美しい。 気持ちの良い登山道だ。なんの木だろう? 実がいっぱいついている。
雪の重みが推し量られる。 根っこは雪の重さでまっすぐに伸びられる 寝てしまっている。それでも元気に伸びている。
標高1620メートル
この高さに湿原があることを誰が想像出来るだろう?
どのようにしてこの湿原はできたのだろう?
この辺りダケカンバの白い肌が日の光を受けて光っている。
空に近い湿原は 青空を映し 木の姿を映している。
モウセンゴケは まだ赤い色を提供していて なかなかシックな紅葉や。
ここからは檄下り 「滑らないように気をつけて」と管理人に言われたのだけれど 落ち葉がふかふかで階段のヘリに足を乗せる事の無いように気をつければ ふわふわで気持ち良い。 いつになく ハイスピードで降りていく。 ピーちゃんは日を受けて鈍色に輝くダケカンバの撮影に余念が無く。。。。 おいてっちゃうぞー
「こんなところなら いつまでいても良いな」とぴーちゃん。 「嫌だよ ツチノコに会うといけないもん。」 前回 ピーちゃんはツチノコをみたのでした。
私と来たら 鈍色の美しいダケカンバを撮したつもりでいたのに。。 何処にも写ってない
あらら 失敗。
初冬の籾糠山は 華やかさは無いけれど きらきら光ってとても美しかった。 冬は道路も閉鎖されることだし 行くわけに行かないけれど。
好きな人は下から歩くらしいけれどね
また来年 春の花にあふれる籾糠山を訪れることを心に決めて さようなら。。。