ある人の掲示板で 北八ヶ岳の縞枯山に行ってきた人が あればしばかれ山だったと書いていた。 えっ? 私来週行くんですけれど そんなひどい山なの?
聞いてみると 岩ごろごろで 足場が悪くてつらかったとのこと
ひざがあまり良くないこの頃 前の日に病院へ行って 決行を決めた。 実は来週 燕岳に登る事を決めているので その為のひざの様子見の意味もあった。
岩ごろごろ あのごろごろ岩をぶちまけた 岩渡りをしているようなつらかった蓼科山の様なものなのだと思った。
只今回は ゴンドラを使って行くので 標高差は350メートルぐらいのもの
茶臼山と 縞枯山をめぐる周回コースを取る。
ゴンドラと言えば 昔 子どもがまだ小さいときにここへ行ったことがある。 そのときはリフトだった。足もとに下界が広がる 高度感いっぱいのリフトは足が震えて怖かった。 それに息子をひざに抱いていたので 落ちないかと心配で 必死になって抱き寄せ 降りたときには汗だくだった。
そんな話をしたら 横岳には ゴンドラしかないよ。 と言われた。 おかしいな? どこか違う山だったのかしら? そう思っていたときに ある人に 昔はやっぱりリフトで坪庭まで行ったんだと教えられた。
話はそれたけれど ゴンドラの駅には 最後の溶岩がぶくぶく吹き出てできたという 自然のお庭ができている。 一周40分-1時間ぐらいのコースらしいのだけれど 行かないでコースを右の方にとる。
木道を 茶臼山と縞枯山のほぼ真ん中 笹原の五辻まで歩く。 まだごろごろ岩は無い。
どきどき
二つの山の最低鞍部まで登るとまず 茶臼山へ 確かに 岩は多いけれど 岩渡りをするほどのことは無い 普通の山にありがちの登山道。 直登なので少々喘ぐけれど それも長くはない。
茶臼山の頂上は何も見えない 時々振り返ると 後方の縞枯山の縞がよく見える。
縞枯は 山の主な木であるしらびそが 集団で立ち枯れて白くなるので 遠くから見ると縞模様になるということらしい。 世代交代の現象だよと聞いたこともあるけれど 何十年か先 本当にこの木々が 新しい命を育てて緑の山になっているかどうかは解らない。
頂上から更に歩くこと5分 いきなり開けた展望は 八ヶ岳の山々 そして 霧ヶ峰方面? 池は見えなかったけれど 長く優雅に裾を引く姿は 本当に美しい。
トンボが群舞して 気持ちの良い展望に 帰りたくないなと思う。
向こうにも展望の良いところあるからと促され 縞枯山に向かう。
分岐まで戻って やはり直登
厳しい坂道とはいえ あっという間 上から見て遠いと思った登山道も歩き出したら 割と早いと感じられるようになった。 不思議
大きな岩が無作為にころがっている高いところが縞枯山の展望所
両手をつきながら よいしょよいしょとよじ上らないといけないのだけれど 高いところにいきたいために頑張る。 いや~~ なんて綺麗なの。
しらびその葉は 集団で見ると もよもよして なんだか目が悪くなったみたいで思わず目をこすってしまうけれど 緑は冴え渡っている。
ここからしらびその立ち枯れた白いトンネルを歩いて頂上に行く。 なかなか面白い景色。
大台ヶ原でも 立ち枯れの木がトウヒの墓場の様に立っていたけれど ここは本当に団体さん
青い空と白い木が定番ながらとてもよく似合う。
緑とのコントラストも美しい。
さて ここからが ごろごろ岩の連続です。
と言われて しばかれ山の事を思い出した。 下りのごろごろはひざにくるなぁ・・・
始めは 足の裏にピンポン玉状態
滑る すべる 転ぶことよりも 転んで思いがけずひざを痛めたりしたらとそればかりが怖くて蟹さんの様に少し横向きになって歩く。 一番ダメージが少ない方法を選ぶ。
やがて岩ごろごろ状態の下り。 ははん これがきつかったんだな? 確かに足もと悪くて
はは 本当に懲りたんだよ あの岩ごろごろは
そんな風で 縞枯山荘まで続く木道の所までくると すっかり快調
とんとことんとこ歩いていける
しばかれ山では無く 最高の景色を提供してくれた北八ヶ岳 お気に入りの山のひとつになったな
今日の失敗 アザミの葉っぱのとげにさされて 思わず飛び退いてすってん
ひじをひどくぶったらしい。大きな大きなたんこぶ。 手でつまめるくらいの血腫
ひざ様に持っていた湿布を貼って応急手当。
青あざは広がっているけれど 一晩寝たら血腫もきゅうしゅうされたらしい。