Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

つまらん 娘が出て行った

2008-03-15 07:36:50 | 日記・エッセイ・コラム

この29日30日に結婚式 披露宴を控えている娘。 縁があって遠くのお寺に嫁ぐことになった。片道半日の距離だ。 それでも長いおつきあいだし 一緒に歩いていける人を見つけたのだと 夫婦で喜んでいた。

引っ越しの荷物を送り 片付けをして 最後の仕事場へのご挨拶の予定だった。 しかし直前ホウカシキエンなる奇妙な病気になり 病院で 入院を勧められ 向こうのご両親をもびっくりさせてしまった。 前に掛った病院で 病状を見せて ホウカシキエンかどうか確認したいとの思いもあって(何しろ 見せるなりこれはやけどですね と言われたから)帰ってきた。

幸い 症状も何とか収まって そうなると 今度は新しい生活が気になるらしくて 式まではできるだけ長くいて欲しいと思う親の気持ちには お構いなく 「金曜日には行くよ」とのたまう。

朝早く 駅へ送り届けた亭主 帰ってきて 一言「いってきま~すって あっさりしたもんだったな」

私は 娘の部屋にお引っ越し。 今まで使っていた日本間は 彼女が里帰りしたときに広く使える方が良いから と引っ越しをすることにした。 本当は自分に喝を入れるために 娘の匂いを消したかったのかもしれない。

朝から 本棚を動かしたり 箪笥を動かしたり 大忙し。 でも箪笥に物をしまう度に 「あ これお姉ちゃんが 買ってくれたな。 あ これは一緒に行ったときのだよな・・・・」次々と思い出すことばかりで ぽろぽろ涙がこぼれる。 悪いことにこんなに早く行ってしまう事を知ってかしらずか 息子は沖縄にダイビングに行ってしまって 何をしようにもひとりぼっち。

しっかりしなきゃ 娘は幸せになるために行ったんだから・・・

「お母さんは引っ越しについて行っていないから 不安かもしれないけれど 僕は見ているから心配していないよ。 そんなに悪い所じゃないよ。」

そう言って笑っていた亭主から夕方電話が掛った。

「晩ご飯どうする? 用意した?」彼はこんな時代でも接待が多くて家では殆ど晩ご飯食べない。 だから用意はしていなかった。

「ご飯食べにいこ  気が抜けて仕事する気になれない。」

その言葉を聞いて 受話器を握り締めながら 二人で泣いた。  

コメント (6)
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