「下り道 1時間半かかるんだってよ もう行かないと。」ここでもぴーちゃんの檄が飛ぶ。 何しろ今日は時間管理をすべてぴーちゃんに任せているから
初めは気持ちるんるんだった。 だって膝が悪いので下り苦手と言っても体力の消耗は少ないからね。 時間的にはいつもコースタイムより早く降りる。
急な石段から始まる。 脇にはタケシマランがいっぱい。 折り鶴の様な小さな花がぶらぶら
一寸不思議な雰囲気の狛犬 自衛隊の山を間借りしているのか 自衛隊が間借りしているのか 私は暮らしの中で 自衛隊の空気を全く感じないで暮らしているので 特別に変な感じ。
自衛隊管理道路は この辺りから始まる。前日までに通行許可を取らないといけない。
2週間も前に電話で予約を済ませた。 入口があるのかと思ったけれど そうでは無かった。
道路はアスファルト 歩きやすい と言うべきなんだろうけれど これは私に取って最悪だった。最初きつい下り。そしてひっきりなしに登ってくる自衛隊のトラックは小石を落とすので 足下は滑りそうで危ない危ない。
実際 後で何度もずりっと滑って転ぶ音を聞いた。 私の壊れた膝がこれに耐えられるはずが無く ゆっくりゆっくり 必要以上の膝への負担を感じながら歩く。
「あちゃー これじゃぁ 1時間半では付けないかもしれないじゃないの。」
行く手が見える。 山を二つ越して山の中腹まで下りていく感じだ。 遠い~
自衛隊に電話したとき「何か気を付ける事ありますか?」と聞いたら「工事の車がいっぱい通りますから気をつけてください。」
「あ そうでは無く 写真は撮らないでとか。。。」 まるでスパイの嫌疑がかからないように聞いているみたいでおかしかった。 自衛隊の管理道路は 赤や黄色の柱がいっぱい建っている。 何かを計る目印だろうか?
ブナの木林の道路 緑が美しい。 ぴーちゃんは「綺麗~」といって激写 私はその元気も無く ただ歩く。ときどき反対向きになって歩く。
やっとの思いで降りてきたのに 行く手の道はあらら?何だかひどく登るようだよ。
時々通る車に「乗せてってはくれないよね」とつい弱気になる私。
水はそこをついた。
山を一回りする。
振り返って見る。金北山がずいぶん遠くになった。まだまだつかない。水もない
途中で道をふさいで工事をしている業者が。。。
「白雲台はもう少しだから頑張って」と言われる。
ぴ-チャンは その先の建物のところが白雲台だと思っている。でも私はもっと先だと知っていた。 バスの予約をしたときに 何も無いところですから と言われていたから
自衛隊の施設から流れていると思われる水が勢いよく噴き出している場所があった。 「綺麗 飲めそう。」そうは思ったけれど 生活排水かもしれない。 飲むわけにはいかない。
足を引きずりながらもう少し歩いていくと先に場所を偵察にいったぴーちゃんが待っていた。ついた~
ここで初めてゲートを開けてもらってでる。 特に名前のチェックも無いので 拍子抜け。
到着時間4時 先に行っていたシラネアオイのグループが私の為に水をくんでおいてくれた。さっきのほとばしる水は飲めるものと 工事のおじさんに確認済みと言う。
おいし~ 生き返ったよ。 命の恩人と言っても言い過ぎじゃなかったよ。感謝感謝。