【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【日刊スポーツ新聞社 によるストーリー】転載

2024-04-08 22:52:36 | 転載
米山隆一氏が乙武洋匡氏の無所属での補選出馬表明にツッコミ「さすがにこれでは二枚舌」



立憲民主党の米山隆一衆院議員(56)が8日、自身のX(旧ツイッター)を更新。

作家の乙武洋匡氏(48)が16日に告示される衆院東京15区補選(4月28日投開票)に、無所属で出馬することを正式に表明したことについて言及した。

「乙武氏『無所属』との事ですが、ファーストの会の副代表でありながら、それはないでしょう」と切り出した。続けて「『無所属』を掲げるなら副代表は辞任すべきだし、副代表を続けるなら『ファーストの会』で出るべきです。流石にこれでは、『二枚舌』と言われてやむを得ないものと思います」とつづった。

米山氏の指摘に対し「これは米山さんの言う通り」「ですよね」「私は乙武さん好きですが でもこの件は米山隆一さんに同意します」などと書き込まれていた。

乙武氏はこの日の会見で、「現段階ではどこの政党にも支援をお願いしていない」と述べた。乙武氏には、小池百合子東京都知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が国政進出へ向け設立した「ファーストの会」が、出馬を打診していた。ファーストの会が推薦する方向で、政治資金パーティー裏金事件を受けて独自候補の擁立を断念した自民党も、推薦する方向で調整。同補選は、昨年の江東区長選をめぐる公選法違反事件で柿沢未途氏(自民党離党)が辞職したのに伴い行われる。

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【転載】報知新聞社 によるストーリー • 15 時間

2024-04-05 12:03:54 | 転載
写真:森麻季アナのインスタグラム(@maki.mori_m)のストーリーズより
© スポーツ報知/報知新聞社


「サンモニ」降板の関口宏、美女に囲まれる!36年6か月司会「感謝の集い」…森麻季アナが公開


 タレントの関口宏が4日、元日本テレビでフリーの森麻季アナウンサーのインスタグラムに登場した。

 森アナは「昨日行かせていただきました」とつづり、「サンデーモーニング 関口宏さん 感謝の集い」に参加したことを報告。関口は3月31日の放送をもって、36年6か月司会を務めたTBS系「サンデーモーニング」(日曜・午前8時)を降板した。

 森アナは「こんなにも長い歴史の番組、出演させていただけて嬉しかったです。大学1年生の時からの出演なので、ん?何年前だ」と笑いながら「アナウンサー人生の始まりの番組」と感慨深げに振り返った。

 関口らと記念撮影した写真や、会場の様子をアップ。「本当にありがとうございました」と感謝し「何を隠そう、あの喝!のスポーツコーナーもやらせていただきました」と懐かしんだ。


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【転載】日刊スポーツ・マイクロソフトニュース

2024-03-30 19:51:00 | 転載
膳場貴子アナ「報道特集」キャスター卒業「8年お付き合いいただいた」4月から「サンモニ」司会
日刊スポーツ新聞社 によるストーリー • 18 分




フリーアナウンサー膳場貴子(49)は30日、8年間キャスターを務めてきたTBS「報道特集」(土曜午後5時半)を卒業した。

膳場は番組の最後に「報道特集を離れます」と切り出し「8年間お付き合いをいただいたのですが、この8年間は調査報道の意義が増すのを実感する時期でもありました。今は情報量も多いですし、だれもが発信できる時代です。いいことだと思います」と、この8年間を振り返った。

その上で「でも同時に、フェイク情報をうのみにしてしまったり、どこかで聴きかじった、だれかの意見で議論をすませてしまったりという危うさを感じています」と、情報発信のあり方について私見を口にした。「現場で当事者の声をうかがって、事実を積み上げてお伝えするこの番組が、みなさんの役に立てたらいいなという思いで毎週、この場におりました」とも述べ「あらためて8年間、ありがとうございました」と視聴者に謝意を示した。

NHKアナウンサー出身の膳場は、2016年4月から「報道特集」キャスターを務めてきた。4月7日からは、関口宏(80)に代わり同局系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)の新たな司会に就任する。
膳場の後任となる「報道特集」の新キャスターは、TBS山本恵里伽アナウンサー(30)が務める。


膳場貴子アナ(2021年6月撮影)
© 日刊スポーツ新聞社

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TBS【報道特集2024.3.16】

2024-03-16 21:49:19 | 政治・文化・社会評論
「安楽死」はひとを幸福にするか否か



 言葉は魔物だ。「安楽」という言葉からは否定的なニュアンスはあまり感じられない。その言葉を実態と現実の医療と疾病の世界にきりこんで考えている。3月16日の「報道特集」(TBS-JNN系)は、午後5時半から7時近くまで番組のかなりを費やし取材し、読者に問いを投げかけtた。安楽死。青年の頃には想像できなかった老衰や重症の疾病。強靭な激痛の無限とも思われるような連続。目の前にないがじきに私にもそのような状況がやってくる。番組を見ながら考えたい。

  戦前に作家北条民雄は、ハンセン氏病に罹り施設に入院する。そのくだりを自伝的小説『命の初夜』を読み衝撃を受けた。松本清張の『砂の器』を映画化した作品には原作にはない10分間の親子の放浪のシーンと音楽が流れる。youtube音楽

映画「砂の器」10分間の原作には無い名シーン
定年後の金田博美的暮らしチャンネル登録者数 1450人
https://www.youtube.com/watch?v=Im23clGj8-I&t=2s
(10分26秒)

「安楽死」の痛みは「安」でも「楽」でもない。難病は「不治」の疾病か?かつて恐れられた「ガン」は全く様相が変わった。安楽死を「死の尊厳」ととらえスイスのレマン湖に散骨した女性。精神の孤高を求めたのだろうか。アメリカ映画「ジョニーは戦場へ行った」は、原作がある。戦争で顔、上肢下肢内蔵などを失いベッドに固定。顔部分をうちつけて音をだす。モールス信号。医師は鎮静剤を注射注射する。看護師は兵士の感情を理解する。

 「生を選ぶ社会に」難病患者さんたちの訴え
医師だったALT患者の岡部さん、苦しいけれど生き続ける意味を訴え続ける。奥様が看護からうつ病になって苦しむ。複雑な現実に理想主義は切込み傷つく。だが現実そのものを見つめそのリアルな世界に再度チャレンジしようと思う人々に、「報道特集」はいっそう現実へのアプローチを深化させてくれている。<了>

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女性アナウンサーに出産と労働の権利保障を

2024-03-14 09:10:52 | 転載と私見
マイクロソフトニュース転載
文春オンライン
新井恵理那アナの「グッド!モーニング」降板騒動を元テレビ朝日法務部長が解説 8年出演したのに「産休→フェードアウト」は寂しすぎる
西脇 亨輔 によるストーリー


写真は記事とは別

 正直、古巣のテレビ朝日について書くのは気が重い。また私がテレ朝のアナウンス部にいたのは10年以上前で、新井恵理那さんとは全く面識がない。

 ただ彼女が「グッド!モーニング」を降板する経緯を見て、あることを考えさせられて筆をとった。

 女性出演者の産休・育休からの復帰は、テレビにとって大きな問題の1つだからだ。

 テレビ朝日系の朝の情報番組「グッド!モーニング」のメインMCで、昨年6月末から産休に入っていたフリーアナウンサーの新井恵理那さんが、3月6日までに自身のインスタグラムに長文を投稿し、番組降板の意向を明らかにした。


「番組側は彼女の存在をフェードアウトさせる予定だった」?
 コーナー担当を含めると8年間出演した番組から降板することについて「わたしはわたしで、新しい働き方を探っていきたいと思うに至りました」とする一方で、こうした思いも吐露していた。
「昨年秋、わたしは街で女の子に声をかけられました。毎朝見ていたので応援してます、いつ戻ってくるんですか? 待ってます、と。すごく、すごく、嬉しかったです」

「道は分かれますが、可愛い視聴者さんをがっかりさせないためにも、わたしも頑張ります」といった思いも書かれていた。

 この投稿が波紋を呼び、NEWSポストセブンは「【惜別の長文投稿に困惑】新井恵理那アナ『グッド!モーニング』降板 番組関係者が明かす内情『完全に番組側の意向です』」と題する記事を3月10日に掲載した。


 その中で「番組側は彼女の存在をフェードアウトさせる予定だった」ことが報じられ、「番組の公式ホームページに掲載されていた『産休中』という注釈のついた新井さんの写真を削除するのみの対応を考えていたそうです」という番組関係者の話が紹介されている。

 確かに新井さんのインスタ投稿直後には、番組ホームページを確認すると新井さんの写真が出演者紹介の最上段にあり「(産休中)」と書かれていた。

 ところが4日後の報道が出てから再度見てみると、もう新井さんの写真は番組ホームページからなくなっていた。

 一連の経緯を振り返って気になるのは、新井さんの降板について番組側から何も公式コメントが発表されていない点だ。8か月前から新井さんが番組に出演しなくなったのは「産休」という“お休み”のはずだった。しかし公式発表もないままに、ホームページからいつの間にか存在がなくなっている。

 実は産休中の女性出演者が、いつの間にか降板になっているケースはこれまでも繰り返されてきた。私自身が過去に出演していた情報番組でも、女性出演者が最後のスタジオ出演で「産休後は元気に帰ってきてくださいね」と声を掛けられたきり、いつ帰ってくるのだろうと思っているままに数年が経ち、そのまま番組自体がなくなって結局戻ってこなかったケースを経験したことがある。

 局アナの場合は会社員として守られているので他番組に異動してまた頑張ることもできるが、フリーのアナウンサーだと本当にただ仕事を失ってしまうことになる。

これでは誰も安心して産休を取れなくなってしまう
 それでなくともアナウンサーの競争は厳しく、限られた番組出演枠を争う立場にある。2016年には、フリーアナウンサーの高島彩さんが第二子出産後わずか1か月で番組に戻り「スピード復帰」と驚かれたこともあったが、そうしないと番組の仕事が守れないという危機感があったのかもしれない。

 しかし「産休」の後にきちんとした説明もなくなし崩し的に降板するケースが多発する現状は健全な姿とは思えない。それでは誰も安心して産休を取れなくなってしまう。

 もちろん、新井さんが産休中に色々考え自分から降板を望んだということなら尊重されるべきだが、そうだとしても番組は公式に新井さんの降板を発表し、その中で新井さんのコメントなども紹介しつつ、これまでの出演へのねぎらいの言葉をかけて区切りをつけるのが自然だろう。

新井さんだけが降板について発言、番組側はコメントなし
 今回のように、新井さんだけが降板について発言し、番組側はコメントなく静かにホームページの画像だけ消去するのは出演者を大事にしていないと思われてもおかしくない。

 番組の内部で実際に何があったかはわからないが、新井さんを巡っては昨年4月16日の結婚発表後、翌朝の「グッド!モーニング」番組内で自身の結婚のニュースを長時間にわたって伝えて一部から批判されたとも報じられたため、このことが遠因だった可能性はある(ただこれは新井さんではなく、番組演出側の問題だと思う)。

 また昨今の番組制作費削減も新井さん降板の理由の1つであろう。今年2月に発表されたテレビ朝日ホールディングスの第3四半期決算ではテレビ放送事業の営業利益は前年同期比約45%減となっており、出演料が発生するフリーの出演者を削減して局アナに変える動きが出るのは自然な成り行きだ。

 出演者に降板を告げるのはとても大変な作業なので、産休中に降板という形で出演者を切り替えるのは、番組側にとってみれば「合理的な方法」だったのかもしれない。

 とはいえテレビは公の電波を預かって放送する以上、その価値観を世に伝える姿勢が必要だ。細かな表現の規制よりも、女性が出産によって仕事を失わ「ない」という姿勢を示すことこそが真の意味でのテレビの「コンプライアンス」であろう。

 たとえば同じテレビ朝日でも、「激レアさんを連れてきた。」では、産休・育休中の弘中綾香アナウンサーの「代役」を週替わりで話題にし続けることで、弘中アナの「復帰待ち」を温かく盛り上げている。

 昨今問題となっている少子化の根底には、「子供ができたら、仕事や人生設計にマイナスの影響があるのではないか」という躊躇も影響しているのではないか。それを解消していこうというメッセージを発するのはテレビの役割の1つだと思う。

「フェードアウト」は、寂しい。

(西脇 亨輔)


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【私見】 

女性アナウンサーは、労働者でもあり労働の権利や人権も本来保障されているはずだが、現実は異なる。膳場貴子氏や小川彩佳氏が産休明けに番組降板を打診されたり、まともな産休をとらず早々に番組出演したりしている。華やかな側面もあるが、はたらく者の権利はじゅうぶんには守られていない。女性差別が克服されていない。

【転載と私見】日刊スポーツ新聞社 によるストーリー • 1 時間 2024.3.5

2024-03-05 20:07:55 | 転載と私見

❶TBS「サンデーモーニング」勇退の関口宏に「感謝でいっぱい」コンテンツ戦略部長


関口宏(2018年6月撮影)
© 日刊スポーツ新聞社


TBSは5日、都内の同局で4月期番組改編説明会を行った。

3月末で情報番組「サンデーモーニング」(日曜午前8時)の司会を勇退する関口宏(80)について、渡辺真二郎コンテンツ戦略部長は「36年という大変長い間務めていただいて、感謝でいっぱいでございます。優しくて、紳士的な雰囲気が番組に少なからず雰囲気作りをしていただいた」と話した。

4月から後任を務めるフリーアナウンサー膳場貴子(48)には、「女性に変わるということも含めて、どのような雰囲気に変わるのか、むしろ我々が楽しみにしている。どういう化学反応が生まれるかということを楽しみにしています」とした。



❷「関口宏のサンデーモーニング」2024.3.3



冷戦が終了した時に、NATOとワルシャワ条約機構はそれぞれ解体を約束した。それを守ったのはロシア側であり、NATOは解体どころか組織を拡大する一方だ。
ウクライナ侵略はロシアの側に非がある。同時にガザの虐殺は拡大一方だ。ネタニヤフのジェノサイドを即刻停止を。


藪中さんのご意見に共感。日本国内では能登半島地震で輪島市への支援が打ち切られようとしている。青木さんが指摘なさったように2万戸が断水状態。国家は政倫審をショー化しつつ、肝心の国内問題を置き去りにしている。


元村さんがご指摘されたスローステップ現象。日本国内の地震に関わる原因要素がけっして楽観できない。もっと基礎科学的な学術費用にかねをかけて備えるべきだ。


官邸前国会前に若者たちが継続的に中心となり、平和を訴え続けている。若者だけではないが、「今時の若者」は素晴らしい。ピースボートでも活躍されているゲストの方も参加とおっしゃった。日本の危機は若者でなく森喜朗氏のような政治家の存在が招いている。


戦後80年弱。歴史は反動と後退の時期。だがどこかにあらたな可能性の兆しはある。ロシア中國も欧米日本も。青木さんがおっしゃる世界中の市民社会の可能性と危機。ゆっくりすすもう。関口さん、きょうもお疲れ様です。


【転載】週刊金曜日2/23(金) 11:10配信と『私見』

2024-02-23 13:04:43 | 政治・文化・社会評論
前橋市長選と京都市長選を比較分析
1⃣木下ちがや・政治学者評論『群馬・前橋市長選は野党系新人が圧勝 保守王国をも揺るがせた民意』
2⃣私見~『広原盛明のつれづれ日記』をもとにして~



❶木下ちがや・政治学者評論『群馬・前橋市長選は野党系新人が圧勝 保守王国をも揺るがせた民意』

 実に呆気にとられる展開だった。2月4日(日)午後7時、NHKが同日投開票の群馬県前橋市長選挙で当確を打ったのだ。

 選挙速報の当確といえば、通常は早くて午後8時。それがこんな時刻に打たれたのは、前橋市長選の投票終了時間が午後7時だったからだが、当然ながらその結果は現職で、自民党と公明党の推薦で4期目を目指した山本龍氏勝利の「ゼロうち」だろうと思われた。ところが当確が出たのは、立憲民主党など野党側の議員が支援した新人、小川晶氏に対してだった。

 最終的には小川氏が6万486票で、山本氏の4万6387票に圧勝。保守王国といわれる群馬県の県庁所在地・前橋で、リベラルな野党候補が圧勝するという事態に、政界関係者に衝撃が走った。同市長選は前回が保守系候補同士の対決、前々回は山本氏と共産党推薦候補の対決で、いずれも山本氏が圧勝していた。野党系が入る隙間がないと思われた街の市長選における野党候補勝利の背景には、自民党が裏金問題で有権者の信頼を急速に失う情勢とともに、群馬県の野党勢力間の巧みな同盟戦略があった。

 小川晶氏は千葉県出身、41歳の女性弁護士だ。群馬県議会議員を4期連続で務め、前橋市長選には今回が初の立候補だった。「時代の流れが変わる予感」をスローガンに「学校給食の無償化」「ヤングケアラーや子どもの貧困対策」「人権、平和教育推進」と野党ならではの政策を堂々と掲げ選挙戦に挑んだ。そしてこの小川氏の果敢な挑戦を支えたのが群馬県内の「保守」と「革新」だった。

水と油が組めばこうなる

 同市長選の背景を詳しく取材した人物によると、現職市長の山本氏は前回市長選で生じた保守陣営の分裂を放置。「デジタル政策」一辺倒で、インフラ整備や市街地の空洞化対策にはきちんと取り組まなかった。これに経済界と保守系の一部が不満を持ち、選挙戦で「寝て」しまった。一方、野党側を仕切ったのが元民主党参議院議員の角田義一氏。角田氏は共産党に候補者一本化を働きかけ、水と油の関係にある連合群馬とつないだ。山本陣営は「小川は共産党と組んだ」とネガティブキャンペーンを張ったものの、むしろ大人気ないと保守系が反発したのだ。

 そしてもう一つ重要なのが女性たちの動向だ。筆者のSNSまで情報をくれた前橋出身者によれば「複数の女性に聞いたところ、私の同年代はみな投票に行って小川氏に入れたそうです」とのこと。ちなみにその女性の友人の父親は90代後半でゴリゴリの自民党支持者だが「山本が勝つんだろう」ということから今回は初めて投票に行かなかったそうだ。「やっぱり日本を変えるのは女性。だが大差がついた最大の要因が、小川氏に連合票と共産系の票が流れたことにあるのは間違いない。水と油が組めばこうなる」との分析だった。

 このように前橋市長選における野党系候補の圧勝の原因は、自民党のスキャンダルだけではない。野党系に実力のある候補者がいたことに加えて、野党側が「大人の距離感」を持ちながら静かに連携し、不満を持つ有権者の受け皿になることで、保守の分裂を誘った点にもある。

 今回のこうした野党の戦略は

昨年10月の参議院徳島・高知選挙区補欠選挙で野党系候補の広田一氏が圧勝した際に採った戦略とほぼ同じである。しかし他方、昨年12月には菅直人元首相の地元で長年野党系が市長を担ってきた東京都武蔵野市長選で、野党系は僅差とはいえ敗北している。

 野党やリベラル系が強い地盤でも、適切な戦略がなければ野党は勝利できない。そして、前橋市のような保守地盤でも、野党が適切な戦略を採れば圧勝できる。岸田文雄政権と自民党の支持率の急落は、野党伸長の客観的情勢をもたらしている。だが有権者のマインドと、それぞれの地域にマッチした同盟戦略を採らなければ、この情勢を主体的な力に転化できない。そのことを今回の前橋市長選の結果は明らかにしたのである。

木下ちがや・政治学者


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❷【私見】

2024年2月4日。この日、東の前橋市と西の京都市で市長選が行われた。京都市長選は過去に出馬している福山和人氏が全政党の支援を断り、無所属市民派を掲げた。去年の9月からひとり街頭で演説を続け、その信念と政治姿勢は多くの支持を得ていた。その福山和人氏が開票日に接戦のすえ自公派に敗れた。
この模様を自らも京都市長選に出馬したことのある元京都府立大学総長・龍谷大学教授の経験のある広原盛明氏は連載ブログ
『広原盛明のつれづれ日記】2024-02-07
「支援」と「推薦」はどう違うか、市民派首長選挙における政党の立ち位置に共産は失敗した、2024年京都市長選から感じたこと(2)

においてこう記している。

<転載開始>
 福山氏はこのように、保守層も含めて「門川市政」に疑問を感じる広範な市民が支持できる市長選挙をやろうと考えていた。その政治姿勢に共感する多彩な市民が福山陣営に集まり、支持の輪が次第に広がっていった。「共産対非共産」でもなく「保守対革新」でもない、京都ではかってない新しい選挙構図が生まれつつあったのである。共産も中盤戦ころまでは自制的に振舞い、このまま行けば勝利する展望が広がりつつあった。ところが、この情勢に危機を感じた松井陣営が最後に打った手が「反共キャンペーン」だった。そして、この「反共キャンペーン」の〝挑発〟にまんまと乗せられたのが共産だったのである。京都の事情を何も知らない田村委員長がある日突然やって来て、「京都市長選は自民党政治と対決だ」とぶった瞬間から、京都の空気が変わった。「支援政党」であるはずの共産が前面に立ち、市長選の終盤を「反共攻撃打破!」一色で染めた瞬間から、市民派選挙は「政党選挙」へと変貌したのである。

 だが、今回の京都市長選は貴重な教訓を残した。民意が多様化し、政党も多党化している現在、首長選挙を「政党選挙」として展開することはもはや不可能になったということだ。これからは「支援」の在り方が首長選挙のカギになる。この情勢の変化を理解できず、複雑な選挙情勢を「反共攻撃」としか受け止められないような政党は消えていくしかない。福山氏は実に立派な候補者だった。40歳で司法試験に通った苦労人弁護士は、穏やかな風貌と飾り気ない語り口で多くの有権者の心を掴んだ。こんな素晴らしい候補者は、やはり「政争の都・京都」でしか生まれない。30年余に及ぶ「共産対非共産」の不毛な政治的対立から抜け出て、「市民の市民による市民のための市政」を実現するのは容易なことではない。でも、その可能性を見せてくれたのが福山氏だった。福山氏にはぜひ「三度目の正直」に臨んでもらいたい。私の周辺の老いぼれたちは、みんな「生きてその日を迎えよう」と決意している。
<転載終了>


この広原氏が指摘した「完全無所属市民選挙」を展開したのが小川昌(あきら)元県議だった。その選挙については、週刊金曜日で政治学者木下ちがや氏が執筆しているとおりと思う。<了>

テレビ朝日【大下容子ワイド!スクランブル】

2024-02-20 10:39:43 | 報道と思想
テレビ朝日【大下容子ワイド!スクランブル】からまなんだこと

❶【序ー視点】

私はニュースをTBS、テレビ朝日、NHKを見ている。「報道のTBS」と言われてきた。いまもその名を裏切らぬ「報道特集」「関口宏のサンデーモーニング」「news23」を見ている。最近テレビ朝日の報道に、個々のアナウンサーやキャスターが個性的に光るものを感じる。「グッドモーニング」「ワイドスクランブル」「ニュースJチャンネル」「報道ステーション」が光る。ただテレビ朝日はキャストやスタッフなど現場は生き生きと活躍しているが、会社上層部がやや不安定さを感じる。TBSやNHKも、同様の課題はある。現場の努力を会社側が尊重すること。視聴者がマスメデイア、マスコミの情報をどう評価するとともに、市民の意思表示が大切だ。無告の民衆が巨大メディアを応援したり批判したり、罵倒や中傷でなく「激動の現代をよりよく読み取る」うえで応援や共感の反応を明示することだ。
そのような視点から、テレビ朝日【大下容子ワイド!スクランブル】の番組放映中にツイッターで感想を記し#で送った短文を転載する。

❷【日々の感想】

〇2月19日月曜

・複雑な世界情勢だが、ロシアプーチン大統領の政治には理想も希望ももたらすものではない。同時にバイデンを私は楽観視できない。
・ガザで起きている事態。昨夜ブラジル大統領の発言を知った。共感を覚える。ネタニヤフのやっていることは、ナチスを2020年代に再現している。

〇2月13日火曜

・**モモ(King Momo)**は、リオのカーニバルの象徴的な存在です。彼は毎年「カーニバルの鍵」を授与され、その鍵でカーニバルが幕開けする役割を担っています。モモ王は通常、太くて大きな身長の人によって演じられ、リオのカーニバルの重要な要素となっています。2014年のリオデジャネイロのヘイ・モモに選ばれたのは、Wilson Dias da Costa ウィウソン・ヂアス・ダ・コスタさん。2月28日(金)、リオのボタフォーゴにある市長公邸にて、エドゥアルド・パエス市長から「カーニバルの鍵」が授与された。2013年にはヘイ・モモ(扮していたのはMilton Rodrigues ミウトン・ホドリゲスさん)は王女を連れて日本にも来日。ブラジル文化イベント「ブラジルの色」や、浅草サンバカーニバルに出演した。最も目立つのはリオのヘイ・モモだろう。出典:複数ネットサイト

〇2月12日月曜

・ダイハツの検査不正。トヨタの新車もリコールが出ている。技術が有名だった日本の技術も、劣化してゆくことに心配だ。
・大谷選手のように技能も人気もある日本人選手はアメリカでももりあがる。ただ野球は長期に及ぶ。子どものころベーブルースの伝記を読み、ファンとなった。大谷選手の幸運と健闘を期待する。
・バイデンがネタニヤフの軍事動を批判。しかしアメリカをイスラエルは経済で上回っているのではないか。いずれにしてもネタニヤフの軍事戦略は非道なナチズムなみと思う。
・「能登半島地震」
輪島市の市立病院で退職者があいついで医療危機。政府の能登半島地震対策は、いったいなにをしているのか。言葉も出ない。医師や看護師など専門家の暮らしを保障し、抜本的に立ち向かうべきだ。

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「報道特集」2月17日「サンデーモーニング」2月18日

2024-02-18 10:45:22 | 政治・文化・社会評論
現場に流れる報道人の気概 【報道特集】【サンデーモーニング】2024年2月
1⃣【報道特集】
2⃣【サンデーモーニング】




1⃣【報道特集】


復興へのあしどり 現地の人々の努力にえりをただす思いがする。
奢れるものは久しからず だがメディアを通じての情報をすべて正しいとは私は思わない。戦時中の大勢翼賛会のような事例がある。

❷統一協会

統一協会。私には以前騒がれた「日本会議」のことも気にかかる。キリスト教もどきの統一協会。神道を集大成した日本会議。与党では公明党と創価学会。文科大臣でまともなのは永井道雄(三木内閣)、戦後直後の天野貞祐。林竹二元東北大教育学部長の本に「教育亡国」があり読んで茫然とした。
統一協会と関わりの深い大学教授らが「教科書が偏向していて将来が心配」という。彼らがめざす戦前の教科書の実現した戦争体制の日本。事実と史実に全く疎い「アカデミー」。本渉外担当者の発言内容は、信じられないくらい酷い。 どのくらい酷いか、あまりに荒唐無稽。インタビューアの膳場キャスターの表情が今まで番組で見たこともない驚きと茫然とした表情。私もこれは常識外の領域にあると感じた。

❸交通事故死と親の闘い
息子を失った両親は、自ら我が子がであった非合理な社会のしくみと闘い、交通事故がどれだけひとを悲しませるかを感じさせる。裁判は最高裁に。市民として闘う両親と妹さんに支援のエールを贈りたい。

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2⃣【サンデーモーニング】


❶ネタニヤフ・イスラエル首相

国内も世界も多くの問題を抱える。だが私はガザを殺戮しつづけるネタニヤフ首相のパレスチナ・ジェノサイド戦術だ。スターリンの戦時国内虐殺もナチス・ヒットラーのアウシュビッツも、ネタニヤフには及ばない。南部に避難すれば命を助けるといい、避難したガザ民衆を虐殺する。

❷報道と視聴者

私たちは「客観主義者」として中立の立場で世間を見ようとする。だが日本はそんな立場には居られない。当事者であり被害者であり、加害者でもある。自分の座標には客観的にいる位置はない。広島に核兵器をエノラ・ゲイから投爆された20万の死者の座標。穏やかさの深部は残酷。
できるだけ事実を集め認識の主観主義を克服する。現実と向き合う姿勢が正面から向き合うこと。この番組にはそれがある。全体的に最近テレビメディアは現場で苦労しなが健闘している人々と離れ管理主義的締め付けが強くなっている。私ら視聴者の自覚が必須な状況となっている。

❸スポーツ

スポーツを見るのが大好きだ。川崎フロンターレのサッカー、女子ソフトの高崎チーム。女子卓球の試合を昨夜見た。マラソンも駅伝も。選手の健闘とまつわる汚職。これはダメ。アスリートの努力に水をさす。

❹株価高騰と実感


株価高騰。私は年金値下がり介護保険料値上げ。経済は富裕層と貧民化に二極分解。あきらかに経済状況は広範な年齢層に生活困難となって増えている。ニュースが目くらましとなって、ますます生活は困難。生活困難層の国民への経済対策は対応していない。
田中優子さん、青木理さん、安田さん、きょうもゲスト全員ほんものの発言者のことばに救われる思い。関口さん、3月まで見ております。有難う!!(^-^)/
安田さん、青木さん
そうだ!!同感です

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<了>

【報道特集JNN-TBS 2024.2.10】

2024-02-11 14:51:50 | 社会・政治思想・歴史
事実の丹念な取材がもつ説得力と胸に響くジャーナリズムの貴重さ




❶一般ニュース

・「能登半島地震ボランテイア」ボランテイアの受け入れが始まった。被災者の不安に、寄り添うだけで心強い面もあるだろう。
・「春節」中国は90億人!国内だけでも影響は大きなものとなる。
・イスラエル首相府の「ハマス殲滅」。おそろしい発想だ。

❷ 特集Ⅰ:群馬県高崎市 朝鮮人慰霊碑撤去

朝鮮人慰霊碑の強制撤去。戦争で日本が強制連行した朝鮮や中国の労働者が日本国内で差別と収奪をされた。右翼団体の怒号がとびかう。生まれて育った高崎市。保守的だが故郷は人情の篤い土地柄だ。哀しく残忍な仕打ちだ。日本軍は朝鮮や中国から強制労働に駆り立ててきた。北海道の真冬に鉄道敷設に酷使された中国人りゅうりぇんれんは、真冬の原野に逃げた。茨木のり子さんの長編叙事詩に記されている。中国や朝鮮への過酷な仕打ち。

群馬県知事山本一太氏は自民党国会議員でも有力なひとりだった。父親の山本富雄氏は県会議員として自民党でも重鎮だった。後に参院議員になったと思う。山本知事は当選後に県政をてきぱきとこなし見直されていた。だが二期目当選し、行動的にと発言していた。保守群馬は合理派と極右派。
あっというまに追悼碑は撤去された。沖縄県で話題となった「代執行」は群馬県で最初に行われた。住民の心情などおかまいなしに。沖縄県民が戦後闘い続け民意を表明してきたことにその重みに重要さがあった。沖縄は6月23日に県議選がある。今回の勇気ある反対派に感謝する。
「代執行」
沖縄で裁判所が使った言葉が群馬県で実行。政府は強硬に行った。反対派が勇気ある行動に立ちあがったことに感銘を覚える。だがいまがどんな時代か痛感。6月23日に沖縄県議選がある。市民がたちあがらない限り権力の行使は横暴になっていく。

❸ 特集Ⅱ:性被害者を自死においこむ「同調圧力社会ニッポン」


男性の同性愛は大名とお小姓、古代ギリシャの「プラトン愛」など世間にはあったようだ。だがジャニー喜多川の性犯罪は次元が異なる。すべての人間の性愛は個人の尊厳に由来する。被害者が自死する。日本は恐ろしい世の中になったものだ。表面はタレント事務所経営者の性加害問題。その深層に「同調圧力」「空気」が漂う日本社会の変化がある。新聞記者望月衣楚子さんはこの問題を元朝日新聞記者と追及してきた。テレビのように、被害者を励ます支援者の勇気ある女性。気になるのは裁判所の変質。まちまちだが無視できない。性被害者を支援するNPOの森山さんの言葉が印象深い。新たな体制の事務所側と一緒に誹謗中傷に取り組むことで、性被害者たちが受けた中傷が減るようにしたいと。多くの善意の集合で改善の方向へむかってほしい。

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