【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

コロナをNEWS23と共に考える

2020-12-15 23:37:54 | マスコミ報道への私見
堀賢順天堂大教授の発言は明晰だ。GoTo一斉停止により➀1月中旬までの感染増大は抑えられる。➁感染拡大は会食による飛沫感染により発生する。そこを抑止すべきだ。


星アンカーの指摘に示唆を感じる。「官房長官と経産相が実態や民意を的確に吸収し、総理にすばやく報告・提言すべきだ」と。#官房長官と経産相を交代させたらどうか。
候補者は、#野田聖子、#石破茂、#岸田文雄、#田村憲久 らの諸氏が想起される。
これがだめなら、#自民党では年をこせない

#社会保障改革高齢者負担増現役軽減
社会福祉が悪化するときには、軍事費防衛費が増大している
これは法則的と言ってよいほどだ。ちなみに過去5年前から今年度までの国家予算で具体的に検証すればあきらかだ。

いま日本の置かれた現実を知る~『報道特集2020.11.14』~

2020-11-15 06:45:30 | マスコミ報道への私見
❶社民党福島瑞穂さんを支持する

社民党は、社会党を源流にもつ。「自社さ」村山富市政権で、一翼を担った。だが連立政権の後に大きく議席を減らし、社会党の多くは民主党などに移った。沖縄では今も社民党は広く支持されている。4人の国会議員の3人は立憲民主党に合流するため離党。私は福島瑞穂代表を支持する。連立すれば社民党の主張を保障すればよい。立民党に合流して数が増えて、政権を。だが政権内で独立して意見も言えぬ議員は国政を悪化させる。


❷日本学術会議に対する菅政権問題

「学術会議に対する弾圧だと思います」大学生の発言は、現状への学生からの頼もしい考えだ。市民も大学人も集まり、意思表示する人々。
急速に悪化する政権に、市民は堂々と戦っている。経済本位の日本社会で大事なことが喪失され続けていても、民主主義運動は腐敗した状況を克服してきた。
国家は経済的保護はしても、何ら研究と運営に干渉はしないのがアメリカの科学アカデミーやイギリスの王立協会の現状である。この報道を知って、日本の科学・思想・学問の自由は、危機的な位置にいることがわかる。
戦前の美濃部達吉の「天皇機関説」が普通に流布していたのに、軍部台頭とともに美濃部達吉氏は弾圧を受け迫害され、実際に銃撃にさらされ生命の危険な目にあっている。ほぼ同じ時期に二・二・六事件が起こり一気に軍国主義への坂を転がり落ちてゆく。「日本学術会議」任命拒否事件の座標は、全く同じ位置にいる。


❸「セルフネグレクト」はなぜ始まり本質的な原因はなになのか?

自分を否定すること、他人を否定すること。 どこかで繋がっているように思う。否定の対象が、内と外と変わるだけだ。1970年前後の学園闘争の中で 「自己否定」という言葉が世間に舞った。だがそこには自我の強さがあった。
いまセルフネグレクトには、人々の「崩壊」がある。生きる希望を人びとが喪失している時代。現象の背後の実体は危機に覆われている。コロナ禍は、セルフネグレクトの存在より後である。報道は、「ゴミ屋敷」と興味本位に扱われる事例も、その一環であることも記者から報告された。複数の要因がからむ「セルフネグレクト」。もっと正面から考える必要があることが、番組『報道特集』を通じてわかった。




菅義偉新総理政治理念を追う『報道特集』2020.9.19 櫻井智志

2020-09-19 21:29:33 | マスコミ報道への私見
❶「何も変わっていないんだ」・・・同感です。
潰瘍性大腸炎が悪化ということで、総理を辞任。国民の同情を集めた安倍晋三氏。だが、フランス料理店で食事し、辞め際には防衛政策をぽつんと呟き、靖国神社には公式参拝。日本国民は騙されても、外国では明確に透けてみえ呆れているだろう。

❷「安倍さんが7年8か月もやっていたのだから、安倍政治をしっかり検証するべきです」「菅さんは安倍さんの後片付けをするのだから、#お気の毒内閣 です。」政治家だった田中真紀子さんの発言は的を射ている。

❸安倍政治の数々の政治汚染疑惑は、国会で疑惑追及されたものだけでも数知れない。その最側近の菅官房長官が総理になった。菅義偉氏個人は、秋田県の豊かな風土で育ち人柄も穏やかであろう。だが、上京し政治家として小此木彦三郎氏や梶山清六氏の薫陶を受けて、自民党の権力者への道を昇りつめていった。その過程で故郷の皆さんが知る菅氏人間像と異なる側面もあることは、不思議でもないことかも知れない。

❹金平キャスターが紹介された歴代の自民党総裁総理は橋本龍太郎氏など、沖縄県知事と交流し、沖縄の歴史や社会をまなんでいた。だが、安倍首相、菅官房長官・新首相は、沖縄県知事の翁長さんや玉城さんと会おうともしなかった。安倍政治の継承とは、安倍氏の沖縄政策にとどまらない。菅首相の安倍疑惑は解決済みなので一切調べない、加藤勝信新官房長官が一切の安倍疑惑を調べないと言明したことに明瞭にうかがわる。

❺後半特集「座間9人遺体“私は成果主義者”」
凶暴な殺人の背景に、日本社会の歪んで人格は破壊され人間性は疎外されていく氷山がうっすらと見えてくる。大学で今だ一方的に知識をネットで流せばよいという風潮がある。人と人がコミュニュケーションするとは人格と人格の全体的交通だ。ネット偏重は人を蝕む。

❻番組冒頭で、インタビューに気持ちよく応じた総裁選後の石破茂氏の言葉が印象的だった。「世の中ってこんなものでしょう」。石破氏は自民党一強独裁下のもとで4度もめげずに総裁選で闘い続けた。石破氏は今回の自民党総裁選でも勇気凛々と闘い続け、結果が出ても端然としていた。


(膳場貴子キャスターが番組の最後で宇内アナウンサーがきょうで番組最終日であることを紹介し、キャスター一同がねぎらった。宇内さんは入社してすぐに岸井アンカー時代の「news23」でも膳場さんと一緒でした)  宇内梨沙さん、おつかれさまでした(^-^)/

安倍疑惑隠蔽のために「石破潰し」を画策して急遽「菅擁立」の謀略説を吟味す

2020-09-16 18:34:11 | マスコミ報道への私見
1 経緯
菅義偉氏は、自民党両院総会で多数の支持を得て自民党総裁になった。9月16日の国会で首相となった。
ずっとテレビ報道を見ていた。表題の内容を、日刊ゲンダイの記事を読んでいて、同様の内容を読んだ。

2 概要
 安倍首相は、あいつぐ政治スキャンダルはおろか新型コロナへの対応不足に安倍氏は打つ手を見出せなくなった。元京都府立大総長も務めた広原盛明氏がブログで、その明晰な論陣をはっている。安倍氏は潰瘍性大腸炎の悪化ということになっているが、その最中にフランス料理店で食事をし、退陣後ははればれと防衛の軍事案さえ披露している。
もう一度言おう。
安倍晋三の政治的迷路を打開するために、退陣―自民党総裁選が決行されたのは、自民党内で野党然として正論を主張し続ける不破茂氏の発言力を殺ぐためだ。「岸田生かし、石破つぶし」と言われた議員選で菅支持票が24票岸田氏に流れ、石破氏は最下位に沈んだ。党員票を全員投票でなく都道府県単位でおこなった。それでさえ不破氏は42票をとり、岸田氏の10票を抜いている。国会議員票は、菅288票岸田79票石破票26票だ。

3 今後
 菅総理は、今はずぶずぶの安倍継承路線を明言。だが今後、様ざまな政治の波乱、市民や野党、国民の動向では明確に安定とは言えない。自民党内ではコロナ禍に知見のある田村憲久氏(石破派)を起用したり、野田聖子氏を幹事長代理にするなど菅氏の人事起用を見ていると、安倍氏とはことなる側面がある。

【自民党総裁選】大手マスコミ「#報道ステーション」「#news23」の報道検証

2020-09-08 23:57:42 | マスコミ報道への私見
2020年9月8日放送分

#報道ステーション
Ⅰ:報道ステーションの報道検証
自民党総裁選に立候補している3人の政策を特集した。

 ❶アベノミクス
菅義偉候補は「アベノミクスで雇用が増大した」と述べた。不破茂候補は「雇用がふえたのは高齢者や女性で正規雇用は増えていない」と述べた。岸田文雄候補は「格差が増大している。中間の層が二極化している」と述べた。キャスターが菅氏の「自助、共助、公助」説に疑問を呈すると菅氏は「絆」を加えた。

❷新型コロナ特措法の改正
菅氏は3月に改正したと述べた。この改正は、従来あった法を新型コロナに対応させたものだ。石破氏は「コロナを収束させるために知恵を出し合うのが国会である」と述べた。菅氏は「いまは新型コロナに全力を雨あげるべき」と言いつつ、実態に応じて法改正は、パッケージで決めた法があると述べた。

❸安倍政権「負の遺産」どうする?
菅氏は自死した赤木氏に悔みのことばを言いつつ、財務省、警察、検察、国会で十分尽くしたので再度の検証には及ばないと述べた。不破氏は「国民の不審や官僚の意欲を殺ぐ。結果は検証に入ってみなければわからない、国民の側を見なければいけない」と述べた。菅氏は「官僚主導でやるべきでない」。岸田氏「透明性やルールへの不信を招くので慎重であるべき」と述べた。
菅氏は「国民が最大の要望はコロナ解決なので解散すべきでない」と述べた。

❹まとめ

テレ朝のキャスター・コメンテーターは、比較的客観的で冷静であった。3候補の中で派閥の圧倒的多数を集めたという菅候補は、安倍首相と大同小異。自民党総裁になることに異論はないが、首相の器ではない。野党が総選挙で多数をとり、自民党よりも議席を国民から信頼を得る以外に選挙による議院内閣制で首相の座を得るしかないだろう。


#news23
Ⅱ:news23の報道検証
自民党総裁選に立候補している3人が出席した。

❶首相になったらこれだけは

石破氏「地方に雇用と所得を」
菅氏「規制改革」
岸田氏「経済分配 新しい資本主義」
星氏「PCR検査なぜ少ない?」
菅氏「コロナでも縦割りの規制が強い」
「地方分権なぜ進まない?」
石破氏「私が担当者の時も取り組んだ。政府としてしっかり地方分権を進めていく意識が必要」

❷質問のキャッチボール

➀岸田氏から石破氏へ「非核三原則をどう考える?」
石破氏「核のかさの実効性を論じることは必要ではないか。
岸田氏「非核三原則は必要と思う」
石破氏「アメリカと欧州とのやりとりがあるが、アメリカは日本から聞いたことがない」

➁菅氏から石破氏へ「辺野古見直し」
石破氏「普天間の負担を改善、辺野古も負担を減らしたい」
菅氏「石破氏から埋め立て中止の意見を聞いたが」
石破氏「負担を減らす観点が重要」

➂石破氏から菅氏へ「憲法改正9条・自衛隊は?」
菅氏「自衛隊は台風や災害に出動し国民に歓迎されている。自衛隊を憲法に位置づけたい。」

❸アベノミクス
石破氏「70点。格差が広がっている。低所得者に雇用と光」
岸田氏「80点。7年8か月前に比べると成果があがった。地方や低所得者への広がりがかける、金融緩和。成長戦略が課題。」
菅氏「80点。政権交代前と比べると、はるかによい。地方に効果が上がっている。27年ぶりに。600世帯と生活保護世帯も減っている。」

❹官邸主導人事の検証
岸田氏「官邸に人事局を集めた。意味はあったが、忖度の疑念が国民にあり晴らす必要がある。
菅氏「非常に誤解されている。省庁の大臣が決めている。私がはじめて海上保安庁長官を私が決めた」
遊佐部長「公文書の管理は?」
菅氏「徹底している」
不破氏「600人もの人物が把握できるか。不健全であり、辞めるべき」
菅氏「大臣の納得のない人事はやっていない」
星氏「もし総理になったら解散総選挙は?」
菅氏「コロナ対策が国民のこえ。コロナ収束の度合いによる。」

❺まとめ
「報道ステーション」の放送と録画とどちらが先か。石破氏と菅氏のやりとりが互いの政治観の根本に関わるので本物の議論だった。山本キャスター、遊佐部長の発言は公正だった。星アンカーは立場上と思うが、円滑に進めるために菅氏への配慮や岸田氏への親近感が若干見られた。3人の対談で最も自民党多数派閥の支持を得てほぼ当選間違いあるまいといえそうな菅氏の論理、政治観が最も劣る。それが自民党の平均値か?



Ⅲ  短い私見

 TBS「news23」もテレビ朝日「報道ステーション」も、現在の報道番組においては良識と常識をわきまえた番組である。それだけに番組内容への制作サイドの苦労と苦心がしのばれる。
 だが、具体的事実を扱う報道では
➀ 報道内容
➁ 報道の信憑性
➂ 報道の客観性
④ 報道の主張の適切さ
が問われる。
 さらにここ10年間の政府与党のテレビ局への介入は高市総務相の「放送免許とりあげ」会見以後、実に放送現場のかたがたの筆舌に尽くしがたいトラウマに、外からいい加減なことをいってすむような簡単なものではない。
 両番組と関係者のご発展とご健勝を願っています。<了>

『報道特集』と考える安倍首相政権の功罪2020.8.29

2020-08-29 21:35:58 | マスコミ報道への私見
 「儀礼のことば」「例のことば」、一般社会では使われることがある。安倍晋三氏は別に死去したわけでない。持病が過労で悪化、首相を辞任した。 
「#安倍首相と潰瘍性大腸炎」貴番組で事実と医学的視点から安倍晋三首相の政治的遍歴と健康との客観的経過を知ることができた。一国の行政責任者としての心身にわたる圧力とストレスは重大な健康障害の要素なのだ。首相の公私として、安倍氏の政治の軌跡はリアルに把握したい。


 よくいう「責任は総理の私がとります」。公的な場で言明しても、なんら責任をとったことはない。 安倍首相の執政の失政で、どれだけの人々が命を失いどれだけの人々が失業し、いのちの糧を得られず不幸な暮らしに陥っていることか。重病は疾病として同情する。だが政治家の任務も自ら言明した説明責任はどこへいったのか?安倍首相は日本会議の支えを受け自らも日本会議の要職にあった。日本会議は穏やかで実務型の国家主義と神道とを併せ持つ。菅野完氏『日本会議の研究』扶桑社2016年青木理氏『日本会議の正体』2016年平凡社が詳しい。安倍首相が総理辞任しても、日本会議と癒着した議員では「金太郎の飴」だ。



「私は政治を私物化したことはありません」?
「私は国家国民のために尽くしてきました」?
だが沖縄・辺野古の県民の声を寄り添うことはなかった。公文書改竄を命令で行った赤木俊夫さんの名誉回復は奥様がぎりぎり追い詰められながら声を上げた。福島原発対策もまともに取り組まなかった。安全保障戦争立法や共謀罪。あいつぐ悪法をつくり国民的反対が高まると、解散総選挙に訴え6度の国政選挙に圧勝した。選挙だけが真剣な課題であり、圧勝によってその後は国民無視の対応が際立った。


「#歴代総理のなかで沖縄に安倍首相ほど冷淡な首相はいなかった」
「#市民運動や野党は長期安倍政権の検証を緊急におこなうべきではないか。」
長期政権をメデイアはきちんと事実を報道してきたか。番組のキャスターの皆さんの声が深く心に潤いをもたらしてくれた。

『報道特集』~最近の視聴記憶~ 櫻井智志

2020-08-29 15:48:45 | マスコミ報道への私見


中國、ロシア、アメリカ。世界の超大国の実態。黎智英氏の逮捕と市民の応援。ロシアのナワリヌイ氏への不審を残す暗殺死未遂と行動抑圧、アメリカのトランプ政治。だが私は日本の現実のなかで生きている。足元をできることを範囲内で考え表現し、意思表示を続ける。


気候、風雨の著しい激変によって、普通時の降雨で土砂崩れや交通遮断が生じている。国家は環境変化に対応して、国土の保全と宅地の安全な全国的計画を建てて数年のうちに亜熱帯化に対応した都市・国土計画を具体化するべきである。


 河野防衛相はアメリカ軍部司令官と緊密な防衛軍事情報の意見交換をおこなった。いつまでもアメリカから独立せず、隷属外交。日本が独立することは軍事力に依存しなければ自立できないのか。憲法の平和条項模範として他国は軍備撤廃している。日本に平和独立の意志と意欲をもった政治は実現しえないのか。



「五輪延期と選手村マンション」コロナ感染問題によって五輪・パラリン実施が不透明な視界に入った。だが、これほど混乱していて、選手たちが最も困惑しているようだ。今は無責任なことは言うまい。だが勧誘演説以来ひとつひとつを実直で庶民を日本全体の英知を結集して進めない限り、展望は打開できないだろう。


 立民国民など新党樹立は意義深い。政権獲得を焦らず、庶民の苦闘を踏まえた政策の検討と地方政治国政の地道な政治と政策の練り上げが重要だ。私見だが、一つの組織をつくるよりも三つの組織が一堂に介し政権の統一戦線による政権樹立がよいと思う。
 私は①立憲新党グループと②日本共産党が社民・緑・新社・れいわ新選組などと「市民と野党の共闘」拡大グループと③保守リベラル護憲グループの三層による方法もあると思う。安易な性急政権工作よりも今の自公政権に対案を次々に提示して国民的危機を克服すべきだ。


TBS終戦スペシャルと現代世相の非常口

2020-08-15 20:55:40 | マスコミ報道への私見
第1章   女性たちの8・15

➀#17歳の女性が志願し神風特攻後続隊に所属。桜花・福龍など美辞に飾られた精神主義の片道だけの特攻。戦争末期に人間が爆弾となってアメリカ軍に向かっていくことが美化され当たり前の空気が醸成されていた。このような「空気」は今も日本を覆う。意図的に空気を醸成する恐怖。

➁「国のために潔く死ぬ」という。潔く死ぬとは、どんな内容か?生命を軽々しく投げ出し軍事的作戦に悪用されたことではないのか。「8・15閣僚靖国参拝」に4人の閣僚が公式参拝した。高市総務相・小泉信次郎環境相・萩生田文科相・後藤沖縄・北方相。戦争の亡霊を引き出す4人の閣僚。落選運動で軍国主義国家づくりの居直りからNO!を表明しよう。個人でなく、国家の中枢を担う閣僚の見識を欠く欠陥大臣達。

③戦地にむかう兵士にも、出征兵士を送り出す国防婦人会も、真面目で真剣、人柄も善人だったろう。真面目であり、#お国のことを真剣に思うことがなぜ悪い?#それを私たちが自ら問うことをなければ、私たち自身が「真面目で真剣に」「お国のために」熱狂する恐怖の事態もありうる。
 栗原貞子さんのお顔を拝見しあっと思った.詩「産ましめんかな」は文学的にも反核文化でも戦時中に防空壕で若い妊婦が激痛と闘い周囲の協力で無事出産する様子を詩にした。これは曲がついて歌として「ノーモアヒロシマコンサート」で拝聴したことがある。

第2章 綾瀬はるか「戦争」を聞く

➀「原爆はすごい差別だった」「真珠湾攻撃で恋人を喪った」上皇陛下は天皇の時に4つの忘れられてはならない日があるとおっしゃった。
「8月15日敗戦記念日」
「8月6日広島に原爆が落とされた日」
「8月9日長崎に水爆が落とされた日
「6月23日沖縄慰霊の日」

➁栗原貞子『生ましめんかな』
 https://home.hiroshima-u.ac.jp/bngkkn/database/KURIHARA/umashimenkana.html

こわれたビルディングの地下室の夜だった。
原子爆弾の負傷者たちは
ローソク1本ない暗い地下室を
うずめて、いっぱいだった。
生ぐさい血の匂い、死臭。
汗くさい人いきれ、うめきごえ
その中から不思議な声が聞こえて来た。
「赤ん坊が生まれる」と言うのだ。
この地獄の底のような地下室で
今、若い女が産気づいているのだ。(後略)

③「長崎爆心地で少女は何を見たか」
綾瀬さんは、その少女を訪ね、いまは老境にある龍千江子さんから被爆直後の長崎でのできごとを聞く。写真からわかった菅原耐子さんの家に訪ね一緒に長崎にむかう。被爆した女性への差別はすさまじいものだった。
菅原耐子さんの味わった体験は筆舌に尽くせものだった。龍千江子さんの温かいこころが菅原さんにも共有すえうものだった。ひととひとの繋がりに温かいコミュニケーションが生まれた。

➃6月23日、沖縄慰霊の日。沖縄戦ははげしい戦闘だった。しかしその前に対馬丸事件がおきた。対馬丸に乗船した沖縄県の疎開児と教師はアメリカ海軍潜水艦の魚雷によって撃墜された。アメリカの軍艦に撃墜された沖縄の疎開児たちは、どの子もどの子も顔を海に沈め生きているひとは誰もいなかった。犠牲者1482人。1998年海上慰霊祭が行われた。
番組冒頭、なぜ綾瀬さんが戦争を毎年取材するか、親子の深い会話が流された。<了>


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第3章

資料TBSTVホームページ転載

番組内容
[第一部]
関口宏が女子高校生とともに「女性たちと戦争」を考える。女性たちが経験した戦争の現実とは?
終戦の日の前日に「日本は負ける」と知らされた女性アナウンサー、特攻に志願した17歳の少女、そして満州で集団結婚式を行った「大陸の花嫁」…。
戦争に翻弄された彼女たちの証言に、令和の女子高校生は何を感じるのか?
[第二部]
10年にわたって多くの戦争体験者から証言を聞いてきた綾瀬はるか。
日本人が忘れてはならない4つの日を中心に、これまでの取材を振り返るとともに、貴重な“戦争の記憶”を語ってくれた方々にリモートで再会する。
差別を乗り越え、証言を続ける被爆女性の覚悟。そして長崎の爆心地で撮影された少女の写真に秘められた物語。
コロナ禍でも戦争を語り継ぐ意味とは?

コロナ感染厳戒下で人間の尊厳を大事に保持し続ける営みを

2020-05-09 18:48:33 | マスコミ報道への私見
2020年5月9日
JNN-TBS【報道特集】


 「気分転換ができない」この発言が象徴的。病理対応が生命への危険を避けるために必要だ。だが家にずっとひきこもりのままなら、問題でもある。家にとどまることをステイホームと呼ぶにしてもやはりストレスの対応が必要。最近登校開始が増えている。成長期の子どもには必要な開放だ。


 どさくさに紛れて、内閣が検察庁人事決定権をもつようにしている。唖然とした。それ以上言う気持ちがおきない。まさに #政府機能崩壊。


 コロナに対する政府の対応を怪訝に思う時がある。総理や厚労相が公言したことが2か月たっても実行されていない。国民が抱えた困難を解決する速度がほぼ0に近いこともある。最近郵便受けにいれられたチラシに驚いた。内容は「緊急事態をスムーズに解決するためにすぐに改憲の着手へ」。


 インタビューで応答した「Grow as People」代表のかたの話に同感。性労働への価値観は人により異なるだろうが、労働の対価で生活していることが阻害され、一日一個の即席ラーメンの暮らし。差別偏見を受けたり人権が抑圧されることは、厳格に峻別して生きる権利は擁護されねばならない。


 「事故等で起きた脳の血管障害に因る」。失語症の医学的概念の専門家の説明が参考になった。私は教育現場経験から、言語機能は平常でも登校すると緘黙症状の複数の事例と出会った。番組で、失語症に医学を踏まえた支援の実態はとても教えられる。知る事から人を理解し共感する道が開ける。
  話すこともできなくなった失語症の男性が、営業マンの現場に復帰。厳しい現場で、つらい体験の中でひとつひとつの仕事に取り組む。講演会で自分の体験を多くの人に語ることで、自分らしさを噛みしめる。復帰までの報道に感銘をうけた。


【#報道特集】コロナ感染症の具体的認識学

2020-04-25 18:53:09 | マスコミ報道への私見
 Ⅰ 「#ステイ・ホームって何?」
国民よ、政治に口を出すな、家から出るな!?むろん意味は違う。コロナ感染拡散防止のためだ。だが微妙な高度の政治的判断が絡む。緊急事態宣言下、徐々に国民は飼いならされ自立と自主を骨抜きにされていく危険性もある。感染拡大防止に努め公民の自覚も。

Ⅱ 「#”虐待・DVで若い女性の相談倍増」
家庭で自粛することと同時に、鬱積するストレスをどう解消するのかを、文化やテレビ・ラジオ・ネットなどを駆使した民間の知恵を感じることがある。ステイ・ホームを実現するためには、さらに国民が意欲的になれることがらを是非工夫しあいたい。


Ⅲ 「#新型コロナ集中治療室で見た現実」
人口呼吸器、病棟の配分変更と万全の準備。さらに医療行為側の徹底マインド陶冶。恐怖心とも闘いながら、重症患者の病変に機敏に対応し続ける緊迫した医療。集中治療室の5つの医療機具の不足と直面しながら、高度の専門医療。医師の話が心に響く。
介護職、看護職の子どもたちが、学校や学童・保育などで差別され排除されている。
施設名の公表に伴う結果だった。介護現場で感染者が出ると、清掃業者も感染を危惧して去っていく。介護の前線はピリピリした警戒感が張りつめ、その緊張度やストレスは激しい。

Ⅳ 膳場キャスターのお話に共感。「現場の善意に依存しているだけではいけない。もっと公的な予算増額、人材補充、病床増加などの医療政策が改善を求められている」。
台湾の日本人は、国民から、日本の対策の遅れを言われる。台湾ではかなり厳しい対処策でも、事前に国民に説明し了解を得てから執行するので国民は政府についてくる。


Ⅴ 台湾では、ほぼ毎日陳衛生福利部は会見を開き、質問者がいなくなるまで質問を保障している。韓国でも情報公開で感染抑止を成功させてきた。


Ⅵ 「韓国は情報公開で感染抑止」
韓国は、マーズ感染の時の教訓をふまえて、個人情報の露出を最低限におさえ、陽性率を低くくとどめている。和歌山県では済生会有田病院での感染を教訓にして、調査と検査を徹底した。国の方針に県の方針を活かし、感染調査を感染発覚から35%に(東京大阪は一桁)に達した。PCR検査も重症者を優先した。