【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

野坂昭如さんの最後のメッセージ

2015-12-11 18:25:13 | マスコミ報道への私見
【孫崎享のつぶやき】
要必読、野坂昭如氏死去。TBSラジオへ最後の手紙。「一日で平和国家に生まれ変わったのだから一日で平和とやらを守るという名目で軍事国家つまり戦争をすることにだってなりかねない」
2015-12-11 09:034


はや師走である。街はクリスマスのイルミネーションにさぞ華やかに賑やかなことだろう。僕はそんな華やかさかとは無縁、風邪やらなんやらややこしいのが流行っている。ウイルスに冒されぬようひたすら閉じこもっている。賑わうのは結構なこと。そんな世間の様子とは裏腹に僕は日本がひとつの瀬戸際に差し掛かっているような気がしてならない。

 明日は十二月八日である。昭和十六年のこの日、日本が真珠湾を攻撃した。八日の朝アメリカ、イギリスと戦う宣戦布告の詔勅が出された。戦争が始まった日である。ハワイを攻撃することで当時日本の行き詰まりを打破せんとした結果戦争に突っ走った。当面の安穏な生活が保証されるならばと身を合わせているうちに近頃かなり物騒な世の中となってきた。戦後の日本は平和国家だというがたった一日で平和国家に生まれ変わったのだから同じくたった一日でそのその平和とやらを守るという名目で軍事国家つまり戦争をすることにだってなりかねない。気づいた時二者択一など言ってられない、明日にでもたった一つの選択しか許されない世の中になってしまうのではないか。昭和十六年の十二月八日を知る人がごく僅かになった今、またひょいとあの時代に戻ってしまいそうな気がしてならない。

野坂昭如

(出典:http://www.twitlonger.com/show/n_1so0pdl)


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私見
 このTBSラジオとは、「永六輔七転八倒九十分」である。毎週月曜日の夕方18:30~19:00に放送されている。
この番組は数十年土曜日に「TBS永六輔の土曜ワイド」として午前八時半から午後一時まで長時間放送されていた番組で、バーキンソン病と格闘しながら、健闘していた永さんの、土曜ワイドからの降板とともに月曜に移ったものである。

 野坂さんは、はじめは番組に出演もしていた。病気のため出演できなくなってからも手紙を番組によせて、永さんをフォローした外山恵里アナウンサーがかかさず代読していた。それをひきついで、12月7日月曜日の代読された内容が最後のメッセージとなった。


TBSへの要請を実行しました

2015-11-30 16:49:00 | マスコミ報道への私見
TBSへの要請を実行しました
           櫻井智志


TBSテレビ視聴者センター 03-3746-6666

TBS視聴者サービス部メッセージフォーム
https://cgi.tbs.co.jp/ppshw/contact/3182/enquete.do

内容種別 要望
番組名 TBSNEWS23
件名 岸井アンカー降板は絶対に実施しないでほしい
内容 ずっとNEWS23を拝聴してきました。政権にも公正に言うべきことは言う、そのスタンスは日本にも戦後、やっと民主主義が位置づいたと思っていました。異常なのは今までの自民党政権の常識をふみはずした現執行部です。 会社としても様々な不当な圧力を受けて大変でしょう。しかし、アメリカのエルズバーグ事件はアメリカに報道の自立をもたらしました。国民は見守っています。TBSが後退すると、さらに権力は報道全体を抑圧し、日本社会は暗黒時代に入ります。 貴社のご健闘を切に要望いたします。

【岸井降板を食い止めるNEWS23視聴者の会】応援・拡大・拡散 について      

2015-11-29 19:02:40 | マスコミ報道への私見
【岸井降板を食い止めるNEWS23視聴者の会】応援・拡大・拡散
について
             櫻井 智志


TBSの岸井成格アンカーへの理不尽きわまる謀略に、ネットでも民衆は怒りを燃やしている。
それに対する庶民からの反撃はできないものか。

そのひととして、ツイートに「岸井降板を食い止めるNEWS23視聴者の会」さんが健闘されている。
私は早速フォローした。
そこでの情報を拡散していくつもりだ。

読者諸氏に要請したい。
ぜひ期間限定名「岸井降板を食い止めるNEWS23視聴者の会」を
ともに応援しましょう、岸井さんを応援するために。
表記は文字数から「岸井降板を食い止めるNEWS23視聴者の」で会が入り切りません。

https://twitter.com/ouenhst

「岸井降板を食い止めるNEWS23視聴者の」
@ouenhst
期間限定名「岸井降板を食い止めるNEWS23視聴者の会」です。報ステ入らなくてすみません。「クローズアップ現代打ち切りを撤回させるNHK視聴者の会」も名乗りたい… 放送法は倫理規定です。政府がTV局をだまらす道具じゃありません。BPOの意見書を読め!→http://goo.gl/9azox6

【米国は何を目論んでいるのか、デタラメ安保法案をかくも急ぐ重大疑惑】

2015-06-16 20:25:50 | マスコミ報道への私見
【米国は何を目論んでいるのか、デタラメ安保法案をかくも急ぐ重大疑惑】
櫻井智志


*6月17日の店頭販売の「日刊ゲンダイ」に注目すべきトップ記事が掲載された。しかし、日刊ゲンダイはwebには公開していない。紙面から手書きで書き写して記事の見出しを掲載する。

店頭売り紙の記事のタイトルと小見出し

○米国は何を目論んでいるのか
○デタラメ安保法案をかくも急ぐ重大疑惑
○自衛隊が担う危険な任務はもうとっくに決められている
○米国に媚びてスリ寄った安倍首相
○米国のホンネは米英同盟並みの日米軍事同盟
○南シナ海に展開する海自のヘリ空母
○持病の不安が法案成立を急がせる

 著作権を考えて、webに掲載されるのを明日いちにち待つことにする。

朝日新聞と琉球新報、沖縄タイムスの報道機関の自覚の差異~マスコミを私物化する安倍晋三自民党総裁

2014-12-15 10:31:14 | マスコミ報道への私見

櫻井智志

 朝日新聞は、テレビ朝日の「ニュースステーション」などはまともだが、朝日新聞本体のていたらくは目を覆うものがある。警世の評論家孫崎享氏の評論を読むと、明確に分析しているので転載する。

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孫崎享のつぶやき
今や日本政治の腐敗は新聞報道にあり。
2014-12-15 08:412

 総選挙が終わった。

 例として朝日新聞の報道を見よう。
「自公大勝 3分の2維持」「安倍政権の基盤強固に」「“アベノミクス”継続へ」「首相、改憲議論の推進表明」「加速する首相1強」「原発再稼働、安保法制へ着々」「改憲“国民的理解に努力」

 それで自民党がよほどの大勝をしたのだろうと思ってみると、 自民290、公示前比マイナス3である。公明党はプラス4である。民主党はプラス11である。共産党はプラス13である。

 何故朝日新聞は、あたかも、安倍首相は勝利したかの如くに報道するのか、

勝利した途端に、改憲や原発再稼働や安保法制へ着々という文字を躍らせるのか。選挙前に、朝日新聞は「今度の選挙の結果によって原発再稼働や安保法制を着々とする」という記事を大々的に報じてきたか。

今日の日本の政治の混迷は大手報道機関が安倍首相の御用新聞、御用テレビになったことによる。

選挙前、多くの報道機関は自民議席300超えと書いた。そうはならなかったではないか。予想は間違った。そして間違った予想をすることは選挙戦にいかなる影響を与えたか。国民の相当数は、「自民大勝なら選挙にいかなくてもいいや」という空気を作った。公明党が大勝したのは、投票率が低迷した中、組織票の価値が相対的に上がったことに起因する。

朝日新聞について言えば、拉致問題で叩かれた。
選択肢は2つあった。
一つは目覚めて、政権批判を強めることである。
今一つは隷属を強めることである。
残念ながら、朝日新聞の選択は隷属を強めることであった。

おって触れたいが、今回の選挙で特筆すべきは沖縄である。自民党が全敗した、その大きな理由に沖縄には「琉球新報」と「沖縄タイムス」という権力をチェックするという新聞本来の使命を健全位果している新聞の存在がある。

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 朝日は、産経や読売よりも進歩的と言われてきた。その分、権力が潰しにかかってくると、脆いことを世間にさらした。OBも含めて、「朝日左翼エリート主義」など自分は手を汚さずなにもせずに、実際の危機に役に立たない空想主義である。日本政治の腐敗は、現在、大手新聞社の権力迎合にある。
 さらにそのような異常事態を招いたのは、安倍政権になってから著しく酷い事態が頻発している。その一端を市民運動家であり実践的知識人である永岡浩一氏の詳細なマスコミ実態報告に見ることができる。
 永岡浩一氏が紹介してくれた記事に、以下の報道がある。

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(前略) さらに、リテラというニュースサイトに、安倍総理が昨日の選挙特番で早速醜態を晒したと報じられています。
http://lite-ra.com/2014/12/post-708.html
 これだと、安倍総理、いずれ馬脚を現すのではないかと思われます。(後略) 
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わかりやすくするためにこのサイトの文を以下に記す。
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安倍首相がZERO村尾にブチギレ完無視!古舘は口封じ状態!大荒れ選挙特番


 自民党の圧勝に終わった衆院選。安倍首相は、してやったりでご機嫌かと思いきや、当日の選挙特番でキレまくっていた。
 既報のとおり公示前に自民党がテレビ局に圧力をかけた影響か、選挙期間中の選挙報道の時間が、2年前の総選挙の3分の1になるという体たらく。早くから自民党圧勝が予測されたなか、選挙特番も期待できるのは、“池上無双”のテレ東か、古舘のテレ朝くらいのものだろうと思われていた。

 解散発表当日、テレビ各局のニュース番組にハシゴ出演した安倍首相は、テレビ朝日の『報道ステーション』にだけは出演しなかった。本サイトで以前報じたが、これは、批判的なスタンスの古舘に対し、テレ朝上層部があまり厳しい質問をしないよう釘を刺したため、古舘が安倍の出演を拒否したからだといわれている。そんな経緯から、古舘が安倍と一戦交えるのではないか、そんな予想があった。

 しかし、テレビ朝日の『選挙ステーション』は、古舘の口封じシフトを敷いていた。番組中に選挙とはなんの関係もないフィギュアスケートグランプリファイナル関連の映像を何度も挿入するのだ。この日のテレ朝は、選挙特番の直前まで、早朝に行われ羽生弓弦が見事優勝した男子シングルのフリーを録画放送。特番と同時間帯に行われていたグランプリファイナルのエキシビションは特番後の11時半から録画放映する予定になっていた。ところが、選挙特番中にも、さっき放送したばかりの羽生のフリー演技に、エキシビションの生中継、羽生のインタビュー、羽生のシーズンふりかえり、とやたらフィギュアを入れてくるのだ。安倍首相インタビューの直後には、試合すら地上波放送していないペアのエキシビションの生中継を入れるという、徹底した口封じぶりだった。羽生選手の登場ぶりは「羽生くん当確」と錯覚するほどで、ついには古舘も「またフィギュアですか!?」と驚きの声をあげていた。

 そして、意外なことに安倍と全面対決となったのは、身内のはずの日テレ『ZERO×選挙』のキャスター・村尾信尚だった。
 といっても、村尾がとくだん辛辣な質問を浴びせたわけではない。まず、アベノミクスに関連して女性の活用について、具体的な数字を示していただきたいと村尾が訊いたのに対し、安倍首相はイラッとしながら「できもしない数字をあげるのは、民主党のやったこと!」と関係ない民主党ディスで返す。さらに、村尾が実質賃金が下がっていることを指摘すると、突如キレ始め「実質賃金が減っていることに意味はない」「ボーナスは増えている」などと強弁。あげく、スタジオからの音声を届けるイヤホンを外してしまい、とうとうと自説をまくし立て始め、ムッとした村尾が「安倍さん、安倍さん!」と呼びかけても、無視し続けたのである。

 自分の話に一段落ついたところで安倍首相はイヤホンを再びつけたのだが、さらに村尾が「働く人の7割は中小企業に勤めているんですよ! 中小企業に賃上げする余裕はあるんですか?」と問いかけると、完全にキレて再びイヤホンを外して持論をぶち、しまいには「村尾さんのように批判しているだけでは変わらない」などと村尾を批判した。これに村尾は「私は批判していません! プラス成長の可否をきいているんです」と反論を叫ぶも、安倍はまたもや完無視。最後は日テレの報道局解説主幹の粕谷賢之がアベノミクス以外の目標を質問するが、安倍首相は「そちらの音がうるさい」などと言いながらイヤホンを外したまま終了してしまった。中継を切られた『ZERO』のスタジオはお通夜状態に。普段は天然な雰囲気を漂わせている村尾も珍しく、怒りを露わにしていた。
 
 「アベノミクスは限界か?」というテロップは打っていたが、解散の意義や低投票率を厳しく追及したわけでも、集団的自衛権や改憲問題などにツッコんだわけでもない。アベノミクスについても村尾自身が言っていたように決して批判的だったわけでなく、今後の具体策を問うただけのこと。総理大臣として訊かれて当然の質問である。にもかかわらず、なぜ、一国の総理大臣である安倍が「アーアー聞こえなーい!」と都合の悪いことに耳を塞ぐ小学生のような醜態をさらしたのか。実は、これには伏線があった。
 この夜22時ころから、安倍首相は各局のインタビューを自民党本部から中継で順番に受けた。古舘によるとくじ引きで順番を決めたらしいのだが、まずトップバッターはテレ朝だった。インタビュー冒頭に「極秘調査で手ごたえを得たから、解散に踏み切ったってことなんですか?」と古舘がぶつけ、安倍首相がドギマギしたり、最後に「今度スタジオに来てゆっくりインタビューさせてください。政治部長を通じて依頼しますんで」などと先述の因縁を思わせる発言をするなどの場面はあったものの、安倍首相も「古舘さん手強いんですが、よろしくお願いします」などと余裕の返しをしていた。

 しかし、次に出演したTBSあたりから雲行きが変わる。TBSといえば、例の圧力文書のきっかけになったといわれる『NEWS23』を擁する局。解散発表当日の『NEWS23』で景気回復の実感について街の声を紹介したところ、6人中5人が「実感ない」という声だったため、番組中に「偏った意見を選んでる!」などと生出演していた安倍がイチャモンをつけたあの一件だ。その『23』のキャスターも務める膳場貴子アナが、「以前番組に出演いただいた際、『実感ない』という街の声に対しておかしいと反論されていましたが、実際に全国まわってみて実感はどうでしたか?」と因縁の一件をチクリと質したのである。これに安倍はイラッとしながら「あのときは、街の声が偏っていた」などと言い張った。
 
 3番目に出演したのは無双・池上彰をキャスターに立てるテレ東。池上彰の無双ぶりの詳細については既報だが、もちろん安倍首相に対しても発揮された。「集団的自衛権などについてはあまり話していなかったのではないか?」と問われた安倍は、「そんなことないですよ! テレビの討論も何回もやってる!」とこの夜はじめて声を荒げたのである。
 次に出演したNHKではイヤな質問もなく、無難に終わる。その次のフジでも、宮根誠司、安藤優子もたいしてツッコんだ質問をすることもなかったのだが、各局で解散の意義や低投票率について繰り返し問われることにうっぷんがたまってきたのか。延期した2017年4月には景気が悪くても消費税率を10%に上げるのか?とごく普通の質問をされただけなのに、「景気よくなっている、賃金もあがっている、来年再来年さらにあがる」とまくし立てたのである。不機嫌なとき、余裕のないときの、例の早口口調で。

 そして、最後に出演したのが、問題の日テレだったというわけである。
 たしかにどの局も、毎回評判になる池上さんの無双ぶりに引っ張られたのか、公示前の圧力に対する反発なのか、予想よりはツッコんだ質問をしていた。しかしそこまで厳しい質問ではなく、総理大臣であれば耳を傾け答えてしかるべきことばかりだ。もしかして、自民・公明で3分の2を確保し圧勝と言われているが、選挙戦途中に報じられた自民300議席超、自民単独3分の2には及ばず、現有議席割れという結果に、実のところ安倍首相は不満で余裕をなくしていたのだろうか。当初自民党が流していた「50議席は減るかも」などの悲観的な見立てはやはりダミー情報で、「議席増見込める」「300議席超える」という極秘調査のほうを当て込んでいたが外れたといったところか。解散時は勝敗ラインを「自公で過半数」と低めに設定していたが、安倍の皮算用では“本音の勝敗ライン”はもっと高かったのだろう。
 あるいは、批判的な意見は「偏向」「捏造」とブロックしまくり、自身を絶賛するネトサポ、ネトウヨの声ばかりをきいている安倍首相、批判耐性がますます弱くなっているのかもしれない。
(酒井まど)
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 NHKや朝日新聞にも良心的な報道人は多い。縁の下の力持ちの良心的マスコミ人を激励しつつ、権力の顔色ばかりをうかがうマスコミ経営者や上層幹部の一部に見られる報道姿勢を批判しつつ、良心的取り組みを国民が支援して、権力のマスコミ弾圧・介入に国民的抵抗が求められている。 
 連帯して報道人を護ろう。そのことがひいては国民にも良い結果となって戻ってくると考える。

麻生の暴言、「全く問題ない」と擁護した官房長官の正体暴露

2014-12-09 16:31:36 | マスコミ報道への私見
【日刊ゲンダイwebフォロワーズ】

「もう勘弁して…」麻生副総理の“失言連発”に激戦区から悲鳴
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2014年12月9日

 安倍首相が事故にでも遭ったら、副総理として職務を代行する男の発言だ。あっさり「またか」と聞き流すわけにはいかない。麻生太郎氏が問題発言を連発している。
 麻生副総理は6日の長野・松本市内の街頭演説では、アベノミクスを自画自賛しつつ「(結果を)出していないのはよほど運が悪いか、経営者に能力がないからだ」と言ってのけた。
 続けて7日の札幌市内の応援演説では、少子高齢化に伴う社会保障費増について「高齢者が悪いようなイメージをつくっている人がいるが、子どもを産まないのが問題」と言い放った。しかし、よく言うよ、だ。

「アベノミクスのあおりで、地方の中小企業はコスト高で青息吐息です。税金と物価だけが上がって、若者は子どもを産む余裕もない。麻生さんはそういう庶民の実態を、まるで分かっていない。いずれにせよ“ナンバー2”の発言ですから、それが安倍政権の本質といえるでしょう」(政治評論家・山口朝雄氏)

■「応援は遠慮したい」
 御用メディアは麻生発言を大きく取り上げようとしないが、さすがに顔面ソー白の自民候補もいるらしい。
「党内でも<もう勘弁してほしい>と批判の声が上がっています。<応援は遠慮したい>なんて候補もいる。選挙戦中盤で地方と女性の反感を買うのは、痛い。麻生発言をきっかけに、情勢が変わる選挙区も出てきそうです」(選対関係者)
 麻生副総理が「産まないのが問題」発言をした札幌市は、北海道1~5区にまたがっている。

「その中で、序盤の世論調査で自民候補が20ポイント以上の大差をつけていた選挙区はひとつだけ。松本市の長野2区も、民主候補が勢いづいて追い上げている。いずれの選挙区も、麻生発言で浮動票が動けば、どんでん返しは十分あり得ますよ」(永田町関係者)
 麻生副総理は、昨年2月の参院予算委で、労働者の賃上げについて「連合は賃上げを一生懸命やっていたんだろう」が、「この3年間(賃上げは)聞いたことがない」なんてイヤミを言っていた。「経営者」も「労働者」も無能と言いたいらしい。とことん、国民をバカにしている。
 麻生副総理は9日の閣議後の会見で「誤解を招いた点は、時間をかけて説明すべきだった」などと釈明していたが、有権者はよく考えて投票した方がいい。

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【東京新聞・転載】
麻生氏が釈明「誤解招いた」 産まない発言、菅氏擁護
2014年12月9日 12時02分
 麻生太郎副総理兼財務相は9日の閣議後の記者会見で、少子高齢化に伴う社会保障費増に絡み「子どもを産まないのが問題だ」とした発言に関し「誤解を招いた」と述べ、不適切な表現だったとの認識を示した。麻生氏の釈明を受け、菅義偉官房長官は「全く問題ない」と擁護したが、上川陽子法相は「閣僚はいかなる状況でも、理解してもらえる発言をすべきだ」と苦言を呈した。
 麻生氏は、保育施設などの不足で産みたくても産めないのが問題との趣旨だったと釈明し「きちんと説明するのを省いてしまった。時間をかけるべきだった」と述べた。

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私見
 麻生を「全く問題ない」と擁護した官房長官の菅は、思わずも自らが麻生と同じレベルの政治屋であることを暴露した。

東京新聞こちら特報部「首相はネトウヨだった  差別扇動サイト保守速報引用」

2014-11-27 17:02:57 | マスコミ報道への私見
東京新聞11月27日付
[こちら特報部]新聞紙手写し掲載
【東京新聞はこの記事をwebに掲載していないのでシェア・転載を禁止します】

2014/11/27
首相はネトウヨだった
フェィスブックで小4になりすまし批判
差別扇動サイト「保守速報」引用

 安倍晋三首相のフェィスブック(FB)が、またもや物議を醸している。ヘイトスピーチ(差別扇動表現)で訴えられているネット掲示板「保守速報」の記事をシェア(共有)していたのだ。ネットでは、「(首相は)正真正銘のネトウヨ(ネット右翼)だった」などのつぷやきが飛び交っている。(沢田千秋)

 保守速報の記事は、首相のFBをシェアしたもの。秘書は「それなりに面白いので見てください」とコメントしていた。
 保守速報の記事が扱ったのは、二十一日の衆院解散直後に開設されたサイト「どうして解散するんですか?」。自称小学四年生で放送部の「中村」君が、「しつもんです。なぜ1回で700億円もかかるのに、衆議院を解散し、選挙を行わなければいけないの」と問い掛けている。

 サイトの完成度が高く、当初から大人の関与が疑われ、翌二十二日夜、慶応大の男子学生が「中村とは僕です」と謝罪文を掲載した。「小学四年生を自演することで、より多くの方を巻き込み、選挙の意義を語り合うことができると考えた」と釈明した上で、サイトを削除した。

 首相は、このサイトがよほど腹に据えかねたのか、二十四日までに、自身のFBで「批判されにくい子供になりすます最も卑劣な行為」と厳しく糾弾した。この書き込みと一緒に、保守速報の記事をシェアした秘書のFBも紹介した。

 確かに大学生も悪いが、一国の首相が激高するような話か。それ以上にネット上で波紋を広げているのが、保守速報のシェアだ。

 在日コリアンの女性フリージャーナリストは八月、ネット上の人種差別的な記載で精神的な苦痛を受けたとして、保守速報の運営者らに損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。ヘイトスピーチ問題を取材するジャーナリストの安田浩一氏は、保守速報について「ネット掲示板《2ちゃんねる》の情報や独自記事を掲載し、在日コリアンらへの誹謗中傷、ヘイトスピーチ、差別、偏見をかき集めた非常に悪質なサイト」と指弾する。「首相が引用したと聞き、信じられなかった。単に脇が甘いでは済まされない。首相の思考が保守速報と共振している表れであり、これは差別、ヘイトへの加担だ」

 首相は昨年五月の参院予算委員会で、自身のFB上で閲覧者による差別的コメントが増えていると指摘され、「エスカレーションを止めるべきだろうとコメントしていきたい」と答弁した。

 ネットに詳しいジャーナリストの津田大介氏は「あの答弁は何だったのか」とあきれる。「FB閲覧者に対し、人種差別的発言をやめるよう言うのが首相の役割なのに、首相や秘書が保守速報を情報源にしている。

 首相側はネット上の騒動に驚いたのか、「小四サイト」への批判文と保守速報の紹介部分を削除。二十六日、「小学4年生と偽った大学生もそのアイディアやエネルギーを強くて明るい将来に向けてほしい」などと投稿し直した。

 政治ジャーナリストの角谷浩二氏は「安倍首相にとっては初めての解散で、世論の批判が思った以上に厳しくて驚いたのだろう。一国の総理なら、大学生のサイトなどに手を突っ込まず、大所高所から堂々と政策論争をやってもらいたい」と苦言を呈した。

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私見
 おそらくこれほど幼稚で総理の器にない政治家は、日本政党政治史に空前絶後であろう。

生放送で「国民の声」にブチ切れ 安倍首相“精神状態”に異変

2014-11-22 00:30:05 | マスコミ報道への私見
【日刊ゲンダイ・フォロワーズ】

生放送で「国民の声」にブチ切れ 安倍首相“精神状態”に異変

2014年11月21日


「むきになってる総理、見苦しい!」──。安倍首相の態度に批判の声が殺到している。テレビ出演した時、一般人のインタビューVTRを見て、「これ、おかしいじゃないですか!」と、キレまくったのだ。さすがに、自民党幹部も「総理の精神状態がおかしい」「体調が悪いのではないか」と懸念しはじめている。

 衆院解散を表明した18日に放送されたTBS「NEWS23」に生出演した安倍首相。番組開始20分ほどで「景気回復の実感」に関して、街の声がVTRで紹介された。

「誰が儲かってるんですかね」「景気がよくなったとは思わない」「全然アベノミクスは感じてない」「大企業しか分からないのでは」

 誰もが素直に感じている言葉が並んだ。ところが、安倍首相の表情は一変。司会者の発言を制し「(テレビ局の)皆さん(人を)選んでおられる」と批判し「6割の企業が賃上げしてるんですから」「全然、声に反映されてない!」「おかしいじゃないですか!」とまくし立てたのだ。日テレのニュース番組に出演した時も、早口でキレまくっていた。


■「もうテレビに出すな」と自民幹部

 これにネット上では、〈むきになってる総理、見苦しい!〉〈切れ口調になって詭弁を弄してる〉〈街の声聞いて安倍キレとるわ。国民の意見やぞこれ〉と非難囂々。

 このままでは選挙に響くと心配になったのだろう。ある自民党幹部は「もう首相をテレビに出すな!」とカンカンになっているという。

 確かに最近の安倍首相の暴言は目に余る。4日の予算委員会でも、過去の脱税疑惑を指摘され「全くの捏造です!」と声を荒らげていた。クスリの副作用なのか。一体何があったのか。心理学者の矢幡洋氏はこう言う。

「安倍首相は典型的な自己愛型の人格です。このパーソナリティーの特徴は、好調時と窮地に陥った時の人格が豹変することです。調子がよい時は高い理想を掲げて立派なことを言うのですが、ひとたび崩れだすと感情を制御できなくなる。しかも、都合の悪いことが起きると『自分は悪くない。誰かがオレの足を引っ張ったんだ』と責任転嫁し、攻撃的になるのです。これほど攻撃的になっているのは、精神的にかなり追い込まれているのだと思います。大臣の“ダブル辞任”やGDPの落ち込みなどが、ダメージを与えているのでしょう」

 しかし、一国の総理が感情をコントロールできず、国民の素直な声に「おかしいじゃないですか!」と怒鳴り散らすのは異常なことだ。

 安倍首相は気分が落ち込むと、自分のフェイスブックに寄せられる“いいね!”を見て元気を取り戻すという。しかし、コメント欄には〈××議員を血祭りに!〉〈中国朝鮮3国もろとも殲滅でいきましょう〉〈野生動物 北京原人を射殺してください〉などの罵詈雑言が並んでいる。こんなコメントを読んで悦に入っているのだとしたら、人格が歪んでいる。あと4年間、日本を託していいのか。有権者は冷静に判断した方がいい。

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私見
 そんな総理を呼んでもてなすマスコミの側にもなにかないだろうか。
孫崎享氏は、毎日配信のメルマガで別件でこう述べている。
『「知的層」といわれる層は権力にすりよることで生存していると認識している。権力が喜ぶことをいう、それが日本の今日の「知的層」の主流だ。』
マスコミも岩波知識人も、時代の本質に迫る桐生悠々のようなジャーナリストや戸坂潤のような知識人を見倣うべきだ。

安倍自公暴走政権を国民に納得させる大手マスコミの詐術

2014-11-19 18:29:43 | マスコミ報道への私見
安倍自公暴走政権を国民に納得させる大手マスコミの詐術
櫻井智志


 安倍総理が解散を表明した十八日の夜。比較的リベラルと目されていたTBSテレビの午後11時台のNEWS23が、なんと安倍総理の単独出演をおこなった。私はあきれかえって、その番組自体を見なかった。思えば、政府が強引に政策を通した後に、菅官房長官を出演させたのを想い出した。このメインキャスターは岸井成格氏という毎日新聞社の首脳的なジャーナリスト。
 一見進歩派を装いつつも、いざという時になったら安倍政権の提灯持ちをする。まだ朝日系列の報道ステーションの古館キャスターのほうが本音で語ろうとするだけまともである。

 毎日も朝日も新聞社もテレビ局も既に大政翼賛報道に堕している。私は、日本人の「騙されたい気質」を報道マスコミが作り上げていると考える。安倍のこれだけ酷い悪政を国民におろして飲み込ませている親玉は大手マスコミだ。日本テレビの土曜夜の「ドキュメンタリー」、NHKの国谷邦子キャスターが大健闘している「クローズアップ現代」、TBS土曜夕方の「報道特集」。関東では、その三つ以外に見あたらない。
 一見進歩派めいたことを言っていて、いざという時に大衆に毒をのませる。そんなジャーナリズムはドレイのジャーナリズムだ。
さて、このような私見を考えさせてくれたのは、真実リベラリスト評論家の孫崎享氏の以下の二つの評論である。どうぞ拝読を。

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孫崎享のつぶやき 2論文

①■「大義なき選挙」「“盗人猛々しい”選挙」それでも国民は自民党に勝たせるのか
②■自民党議員の泣き言:妻からも母からも何故総選挙するのかと非難されてます

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①■「大義なき選挙」「“盗人猛々しい”選挙」それでも国民は自民党に勝たせるのか
2014-11-19 07:259

A事実関係

1:安倍晋三首相は18日夜、首相官邸で記者会見し、来年10月に予定されている消費税率10%への引き上げを1年半先送りし、21日に衆院解散に踏み切る意向を表明した。衆院選は12月2日公示、14日投開票の日程となる。首相は争点として、増税先送り判断の是非と自らの経済政策アベノミクスへの評価をあげた(18日朝日新聞)

2:安倍晋三首相は18日、来年10月に予定していた消費税率10%への引き上げの1年半延期に合わせ、経済情勢が悪いときに増税を先送りする「景気条項」について、消費税増税法から削除する考えを表明した。再増税に関しては「再び延期することはない」と明言し、財政健全化への決意を示した(18日時事)

B評価
 日本には「盗人猛々しい」という言葉がある。盗人とまで言わぬが、安倍氏の決断をきいてこの言葉を思い出した。
 すでにツイッターした事だが「マッチポンプ」という表現がある。
「マッチで火つけて(消費税増税)、具合が悪くなると(経済に悪影響)、「延期します、私の政策素晴しいでしょう」と開き直る。
この政治家は何か誤解している。
意気がることが首相のあるべき姿と勘違いしているようだ。
「再び延期することはない」と意気がってどうするのだ。
 消費税を上げて経済は落ち込んだ。今後も消費税をあげて経済が落ち込む可能性が出ても、自分の「意気がる」姿を見せるために、消費税を上げるというのか。
財政健全化と言うが、最近の首相の中で、財政健全化と全く逆のことを行ってきたのが、安倍首相でないか。海外に外遊していったいいくらばらまいてきたのだ。

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②■自民党議員の泣き言:妻からも母からも何故総選挙するのかと非難されてます
2014-11-19 09:017


 最近、ある場所で自民党議員が、内輪の会合で嘆いて見せた。「妻からも母からも何故総選挙するのかと非難されています」

 当然だ。消費税を上げるのに民意を問う。余りに馬鹿げたことだ。国民が反対するにきまっているではないか。多分、この議員は自分の妻にも母にも何故解散しなければならないか説明できないであろう。そこにあるのは、ただ安倍首相の驕り。
「自民党に入れるしかないであろう」確かにその通りだ。

 今や、責任ある政党は、「国民が何を考えているか。それを基礎に政策を作ろう」という意識は全くない。私はそれを沖縄選挙に見た。沖縄の県民は普天間米軍基地の辺野古移転に圧倒的に反対である。そして翁長氏が圧倒的多数で勝利した。しかし、勝利の輪に自民党もなければ民主党も公明党もない。それが同じだ。消費税増税絶対反対の中に自民党もなければ民主党も公明党もない。これが今の日本である。国民の声を拾う政党はない。日本は民主主義の機能不全に陥った国だ。

 その中で何を選択するか。最悪を排除することしかない。最悪は安倍首相。この排除しかない。国民はもう目覚める時だ。

考えてみよう。
「原発の再稼働賛成ですか」「消費税挙げて、多分法人税下げる動きに賛成ですか」「集団的自衛権で自衛隊を海外でアメリカ軍のために戦わせるのに賛成ですか」「秘密保護法で国が情報を隠すのに賛成ですか」「TPPで国の主権を喪失していくのに賛成ですか」「格差社会を拡大するのに賛成ですか」

 安倍政権位酷い政策を実施する政党はない。今までアベノミクスやらに誤魔化されてきた。アベノミクスやらと消費税引き上げで日本経済は景気後退に入った。何故安倍首相を支持するのか、さっぱりわからない。

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 どうであうか?
私は、安倍政権の本質を理解して衆院選で戦う勢力、日本共産党を主に他の政党や市民運動で反自公政権で闘う候補者を発見して、言論で支援したいと考える。東京新聞、日刊ゲンダイ政治・社会面、しんぶん赤旗、各地の地方新聞、インターネットで地道な報道の情報。それらをもとに、大手マスコミが安倍の手先の役割しか果たさないのなら、それのマスコミが伝える記事を批判的に検討したいと考えている。

「ただの安倍政権の広報紙」?!

2014-11-16 19:54:13 | マスコミ報道への私見
【日刊ゲンダイ転載】
総選挙へ 安倍自民「軽減税率」でメディア買収が始まった
2014年11月16日

 ホント、こすっからい連中だ。消費増税を1年半先送り、来月14日に総選挙の方針が固まった途端、大マスコミが「引き上げと同時に軽減税率制度を導入」「自公で合意」などと報じ始めた。

「安倍自民が、このタイミングで情報を流した魂胆はミエミエです。いずれ再増税しますが、米や味噌といった“生活必需品”の税率は、低く据え置きます。低所得者にも配慮します…そんな有権者向けのアピールもありますが、大義なき解散に批判的な論調の新聞社を黙らせたい。狙いはそれですよ」(永田町関係者)

 軽減税率の対象品目には「新聞」も含まれるからだ。新聞販売店の全国組織、日本新聞販売協会の会長も14日、菅官房長官を訪ね、「ぜひとも軽減税率の対象に」と、購読者約244万人分の署名を手渡していた。

■誤報続きの朝日、部数減に苦しむ各紙も万々歳

「安倍自民は軽減税率をチラつかせ、<優遇してやるから選挙が終わるまで静かにしていろ>とでも言いたいのでしょう」(元NHK政治部記者で評論家の川崎泰資氏)

 それでなくても朝日新聞は「吉田調書」などの誤報続きで部数を落としたとされる。図ったわけでもないだろうが、朝日の木村伊量社長はきのう引責辞任を発表した。

 その朝日と読売新聞に水をあけられている毎日新聞にとっても、軽減税率は“おいしい話”だろうが、前出の川崎氏はこう言って憤る。

「消費増税の先送りばかりクローズアップされていますが、デキレースもいいところです。そもそも安倍首相は、北朝鮮の拉致問題をはじめ、日中“赤っ恥”会談など、外交でもニッチもサッチもいかなくなっていた。政治とカネの問題でも追い詰められていた。すべてを“ご破算”にしようと解散するわけです。その点を、もっとただすべきでしょう。もし軽減税率に目がくらんで、新聞社が追及の手を緩めたとしたら、それは“買収”されたも同然です。ジャーナリズムでも何でもない、ただの安倍政権の広報紙ですよ」

 14日付の朝日新聞の「朝日川柳」欄にこんな投稿があった。<習さんに冷たくされて八つ当たり><先送り騙すあなたが悪いのか><責任は国民にありと言うつもり>――読者の方が、よほど分かっている。

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私見
 「ただの安倍政権の広報紙」が大手マスコミ・新聞社、という指摘は卓見だと思います。皆さんはどうですか?(^^;)