【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

滅びゆく戦後民主社会進行の流れに慌てず自主自立の生き方を

2020-07-22 23:44:32 | 言論と政治

  誰かが私を悪く言えば、私はそれを否定的に考えてきた。けれどそれも人間的諸関係の一つ。成否善悪全て私の運命と考えれば、なりゆきがうまくいこうがいくまいが、全てが私の人生のなりたちだ。支持者がいなくともそれが私の生き方を全否定するわけではない。多くの人に感謝しつつ自主自立を。


 自然は見つめている。人間の浅はかさを忖度もせずに。1万人も首都に感染していて、この国家は平気で利権第一本位で政治をすすめていく。私は自民党は無論、左翼政党も、同じ船に乗って、一緒に沈んでいく同行者ではないか、この頃そう思う。政党と共闘する市民の生き方に関心が動いている。




 医師がコロナ感染症に真摯に立ち向かい、ずっと真剣に日本社会に同行しつつ、医療の困難さを等身大の的確な言葉で提言している。医師は控えめに発言しているが、その怒りは明確に伝わってくる。この言葉をうけとめない安倍政権と自公与党とによって、日本の国力破壊が時間と共に迫りつつある。

都知事候補討論会さえやらぬテレビ局が驚く報道ー震源地は自民党稲田幹事長代行記者会見公明党山口代表同調

2020-07-07 19:01:54 | 言論と政治
写真:讀賣新聞 野党4党派が統一会派届け出、枝野氏「安倍1強に挑む」2019/09/30 22:48転載

【序】

立憲代表ツイッターを批判 自民幹部
7/7(火) 14:57配信

時事通信
 自民党の稲田朋美幹事長代行は7日の記者会見で、立憲民主党の枝野幸男代表が東京都知事選の際、公職選挙法が選挙運動を禁じる投票日当日に、同党支援候補を想起させるハッシュタグ(検索用の目印)を付けてツイートしたことについて、「投票日当日は選挙運動は禁止されている。公党の代表者としてはいかがなものか」と批判した。

 
 公明党の山口那津男代表も首相官邸で記者団に「選挙の期間中における発信については注意深さが必要だ」と語った。

【破】


枝野幸男 りっけん 立憲民主党
@edanoyukio0531
·
7月5日
#宇都宮 #みんみん で育った私は、18才で #宇都宮 を離れてから仙台でも東京でも餃子専門店を探したが見つからず
ラーメンや炒飯、野菜炒めがメニューにあるのは中国料理店
ビールもライスもないのが餃子の店
今もそう思うので全国チェーン「餃子の○将」の名前には違和感 味は好きだけど
引用ツイート

げそ
@geso0602
· 7月5日
みんみんのほかにもこんなに魅力的なお店が……

多様性ある餃子のまち #宇都宮 (川崎も負けてないけど twitter.com/neo_yamabusi/s…


【急】


櫻井智志@浪人は荒野をめざす
@satoshitoday
#宇都宮 #みんみん #上州 #にいにいにい
「排除します」に屈せずたった一人新党を立ち上げた義人枝野幸男、隣県のかただった・・テレビ局は都知事選候補者討論会さえもどこもやらず、枝野さんの駄洒落を公選法違反だ非難がどうのと本当に呆れた事態。
引用ツイート

枝野幸男 りっけん 立憲民主党
@edanoyukio0531
· 7月5日
#宇都宮 #みんみん で育った私は、18才で #宇都宮 を離れてから仙台でも東京でも餃子専門店を探したが見つからず
ラーメンや炒飯、野菜炒めがメニューにあるのは中国料理店
ビールもライスもないのが餃子の店
今もそう思うので全国チェーン「餃子の○将」の名前には違和感 味は好きだけど twitter.com/geso0602/statu…

「都民」「国民」とは誰を指すのか ~宇都宮けんじと山本太郎を今も強く支持する

2020-06-30 19:05:30 | 言論と政治
「都民」「国民」とは誰を指すのか
宇都宮けんじと山本太郎を今も強く支持する
櫻井智志



❶小池百合子は「新しいコロナ対策の指標」を提示した

 驚いたことはその中から、指標となる数値の実際例示が消えた。今まで日本医療界の専門的見識を結集して、目安となる数値を出してきた。6月30日午前中の小池百合子「都知事」の発表は、救急車に都民から連絡があった回数、病院の病床数、たったそれだけだ。夕方には西村大臣とすり合わせしている。
 小池百合子の野心は、都知事をステップに首相に成りあがることだと思われる。「女帝」などではなく、「極右管理主義者」がその実態である。

❷東京新聞社会部・天田優里の視点

 安倍晋三は、国民を対象に一律にひとりあたり十万円の給付を決めた。山谷の日雇い労働者やホームレスは「俺らももらえるってよ」と色めきたった。
 だが十万円支給には条件がある。「住民登録されていること」だ。いま、この瞬間を生きるためにわずかでも国民に支給されている十万円を確実に必要としている。天田優里はこう言う。
〔現状の制度では、明日の命をつなぐため、給付金がもっとも必要な人に届かない。首相が1%言う「国民」とは、いったい誰をさすのだろうか。〕
そうだ、国民とは、都民とは,行政者にとってだれを指すのか?

❸都知事選世論調査―東京新聞2020.6.30朝刊

 ➀支持政党別投票予定先

自民 小池氏73.4% 小野氏4.5% 山本氏3.1% 宇都宮氏1.9%
公明 小池氏87.3% 
立民 小池氏56.1% 宇都宮氏22.2% 山本氏10.4% 小野氏3.9%
国民 小池氏62.9% 山本氏19.0% 宇都宮氏18.1%
共産 宇都宮氏59.0% 小池氏21.4% 山本氏4.5%
れいわ 山本氏62.3% 宇都宮氏7.5%
支持政党なし 小池氏60.1% 宇都宮氏8.4% 山本氏6.0% 小野氏4.1%

 ➁支持政党
全体
 1位 支持なし層44.6%
2位 自民党  32.7%
 3位 立憲民主党 7.2%
 4位公明党・共産党 3.8%
6位 れいわ新選組 1.7%
 7位 日本維新の会 0.9%
 8位 社民党 0.4%
男性
 1位 自民党 38.8%
2位 支持政党なし37.0%
3位 立憲民主党8.8%
 4位 公明党 3.4%
5位 共産党 3.2%
6位 国民民主党・れいわ新選組1.9%
8位 日本維新の会 1.1%
9位 N国党 0.5%
10位 社民党0.2%

女性
 1位 支持なし 52.3%
 2位 自民党  26.9%
 3位 立憲民主党5.6%
 4位 共産党 4.5%
 5位 公明党 4.1%
6位 国民民主党2.0%
 7位 れいわ新選組1.5%
8位 維新の会 0.7%
 9位 社民党 0.5%
N国党    0%%


❹世論調査―政策

コロナ、五輪、小池都政、投票の基準について、東京新聞の記事は丁寧に追っている。

都のコロナ対策
山本氏支持層は58.4%、宇都宮氏支持層は57.1%、小野氏支持層が51.3%、都の対策を評価していない。
立花氏支持像は100%評価していない。
小池支持層は83.0%が評価している。

詳細は
https://www.tokyo-np.co.jp/article/38637
https://www.tokyo-np.co.jp/article/38634
https://www.tokyo-np.co.jp/article/38504
においてみることができる。

世論調査を見ていて、東京都民は一定の社会的生活水準で暮らし、都政の選挙にも対していることがわかった。
だから、十万円の給付を生活どころか生命維持すら危機を迎えている都民を、小池都知事ら現東京都政幹部には、いささかの配慮もない。
 宇都宮健児や山本太郎が、街頭で行き倒れしている人々に気付き、これらの犠牲を救済しようと立ち上がった。けれど、都民の意識は、宇都宮氏や山本氏に共鳴する都民ばかりでなく、大企業で働く高給サラリーマンも多い。立民と国民が接近したり遠ざかったりしているのは、連合東京によって支持支援の関係があるからだろう。❸①でみたとおりだ。

❺宇都宮けんじや山本太郎

2人は、都内の貧困と生活困難に苦しむ都民をも視野に入れて選挙に出馬した。だから、日本で困難なめにあっている外国人や在日民族も当然都民である。
けれど、小池百合子はホームレスや貧困家庭、経済的困難をかかえる都民は、「都民」として認識していない。関東大震災で日本人によって虐殺された強制連行朝鮮人慰霊の儀式に言い訳をつけて出ないのも、自らが闘う東京都知事選の「都民」として認識の枠外として位置づけられている。在日朝鮮人学校に考えられない傲慢な態度に出るのも、選挙権をもっていないから自分の利益に影響ないとたかをくくっているとしか言いようがない。

パフォーマンスであり、ポピュリスト(大衆迎合政治家)でもある小池百合子によって、東京都は国際的な構図において、安倍晋三をしのぐ危険な政治家を国家のトップの座につく危険性を現実的なものとしている。それを許すか否かは、第一は選挙権を有する東京都民の義務であり権利でもある。<了>


宇都宮健児か山本太郎か―2020東京都知事選序説No2     櫻井智志

2020-06-15 17:33:09 | 言論と政治
宇都宮健児か山本太郎か―2020東京都知事選序説No2     櫻井智志

Ⅰ 山本太郎都知事選出馬

 きょう6月15日。宇都宮健児氏が外国特派員協会で記者会見を午後1時から始めた。落ち着いた物腰で都知事選立候補の経緯を述べた。
 午後2時から山本太郎氏がyoutubeで会見をおこなう、というニュースが飛び込んできた。宇都宮健児氏の会見は質問部分に移っていた。山本太郎氏の会見を冒頭だけ見ようとリンク。
「山本太郎は都知事選に立候補します」
立候補出馬という驚く事実が会見のはじめにあからさまにされた。山本氏の出馬の理由説明は、以下の2点。
●野党共闘で誘いをうけた。消費税5%を提示したが、最後まで消費税減税は動かず、いまの野党共闘へはじめて不審感をもった。
●れいわ新選組推薦という党名を出すことで、コロナ感染で全国行脚ができなくなってから、衆院選への展望が見えない現状を打開したい、この山本氏の提案は、野党共闘の側から受け入れがたかった。


Ⅱ 山本太郎8つの緊急政策

① 東京オリンピック・パラリンピック中止
世界各国のコロナウィルスの感染状況を鑑みれば、来年の五輪開催は不可能。五輪開催にしがみつけば、第2波、3波への正常な判断が行えず、コストも余分にかかる。開催都市として、ハッキリと五輪中止をIOCに宣言。
② 総額15兆円で、あなたのコロナ損失を徹底的に底上げ
■まずは全都民に10万円を給付。
■授業料1年間免除。(高校・大学・大学院・専門学校等)
■中小企業・個人事業主の前年度事業収入と今年度事業収入のマイナス分を補償。
■病院を潰さないため、減収に対し、災害時と同様に前年度診療報酬支払額を補償。
■第2波、3波を考えれば再び「補償なき自粛」が行われる恐れがある。その際には、全都民に10万円給付。全事業者へ簡単なWEB申請で受け取れる「まずはサッサと100万円」を支給。中小企業・個人事業主に対し無利子・無担保・繰延可能の融資。全世帯の水光熱費を1年間免除。医療従事者やエッセンシャルワーカーへ日額2万4千円の危険手当を支給。「スピード感」ではなく、「スピード」を重視。
③ 都の職員3000人増員 ロスジェネ・コロナ失業者に職を
誤った政治の犠牲となったロストジェネレーション世代を中心に、コロナ不況で職を失った人々に安定した職を。何度でも人生をやり直せる東京を。
④ 低廉な家賃で利用できる住宅を確保 「住まいは権利!」を東京から
都営住宅の空き部屋4万戸に加え、都内の活用可能な空き家69万戸、共用住宅空き部屋41万室の中から都が必要な分を借り上げ、低廉な家賃で提供。
⑤ PCR検査・隔離・入院体制を拡充 都立病院の独立行政法人化は中止
都立病院の独立行政法人化は中止。保健所の予算と人員増、PCR検査・隔離・入院体制を拡充。医療者はもちろんのこと、バス・タクシードライバー、駅員、保育・介護職等のエッセンシャルワーカー、濃厚接触者、コロナウィルス感染の疑いのある者が、優先的に検査できる体制の構築。
⑥ 首都圏直下地震・大水害から都民を守る
東京防災庁の設置。(防災に関する専門機関) 全国の防災・災害支援の専門家の積極登用を行い、現実的な各地域の地区防災計画を作成、実行する。地域の命を助け合う仕組みをつくる「地域防災アドバイザー」を1000人単位で任用。
⑦ 障がい者のことは障がい者で決める東京
都の障がい者政策部局の責任者に障がい当事者を立て、審議会等の政策決定の場には必ず障がい当事者を半数以上とし、個々のニーズや障がいにあった十分な介護を保障する東京に。フルインクルーシブ教育の実現。
⑧ 保育所・特養の増設 介護・保育職の処遇大幅改善
待機児童・待機高齢者をなくすため、施設建設と人員を増やすことが必要。全産業平均並みの給与を介護・保育職に保障。

• Ⅲ 宇都宮健児の緊急3課題と重視する8課題

• 緊急の3課題
1.新型コロナウイルス感染症から都民の命を守る医療体制の充実と自粛・休業要請等に対する補償の徹底
(1)PCR検査態勢充実
(2)病院や保健所、医療従事者に対する財政支援の強化
(3)病床、人工呼吸器・ECMO(人工肺装置)・マスク・防護服などの医療器具の充実
(4)自粛・休業などにより収入が減少した中小事業者に対する補償、仕事を失ったり収入が減少した非正規労働者、フリーランス、学生などに対する生活補償を徹底して行う。
2.都立・公社病院の独立行政法人化を中止するとともに、これまで以上に充実強化を図る。
3.カジノ誘致計画は中止する。
• 重視する8課題
1.学校給食の完全無償化~子どもの貧困をなくす。
2.東京都立大学の授業料を当面半額化し無償化をめざす~誰もが学べる東京を実現する。
3.都営住宅の新規建設、家賃補助制度・公的保証人制度の導入、原発事故避難者に対する住宅支援~住まいの貧困をなくす。
4.公契約条例の制定、非正規労働者を減らし正規労働者を増やす~働く者の貧困をなくす。
5.災害対策(防災、減災、避難者対策など)を強化する~自然災害から都民の命と財産を守る。
6.道路政策(外環道、特定整備路線、優先整備路線)を見直す~地域住民の意見に耳を傾ける。
7.羽田空港新ルート低空飛行の実施に反対する~都民の命と暮らしを守る。
8.温暖化対策(CO₂の排出削減、自然再生エネルギーの充実など)を抜本的に強化するとともに緑と都市農業を守る~地域環境、自然環境を守る。




Ⅳ 私はこう思う

宇都宮氏も山本氏も比較的支持層は近い。
主な知事選候補の相手は現知事小池百合子氏、日本維新の会が推薦する小野泰輔元熊本県副知事だ。4年間知事をつとめた小池氏は、事実が雄弁に明かしている。極右勢力が中心の維新の会が推す小野氏も告示後に検討する公約を明確にする。

過去の都知事選で、1971年4月11日の美濃部亮吉氏と秦野章氏の闘いは、投票率72.36%。戦後最高の投票率だった。美濃部候補の3,615,299票得票率64.77%、次点の秦野候補は、1,935,694票得票率34.68%の大差だった。

 宇都宮陣営、山本陣営が出馬で相手陣営が自分たちを不利にしているなどと思わぬことだ。
2012年の投票率が62.60%の猪瀬直樹候補当選時の宇都宮健児候補の得票は968,960票、14.58%だ。2014年に舛添要一候補が2,112,979票、43.40%の得票率で当選した選挙。宇都宮健児候補は982,594票、得票率は20.18%。投票率は46.14%だった。投票者は減ったが宇都宮候補は得票で1万3634票、得票率で5.6%といずれも増やしている。
山本太郎氏のすぐれているところは、「自分は小池百合子の浮動票をぜんぶひきはがす役割だ」と豪快に笑った。宇都宮健児氏は自分らしい選挙で思う存分闘うこと。山本太郎氏は左派ポピュリズムというのだろうか、庶民をひきつけて離さぬ魅力と人心術を持ち合わせている。宇都宮健児氏は暮らしにこまる庶民をこつこつと実際に行動する実行力を備えている。
この宇都宮=山本両候補が、選挙戦では闘いつつも、政治運動社会運動では共闘し、それぞれの政治理念を実現する盟友としてともにご健闘を磨き合われることとご多幸とを静かに心中期待するものである。<了>

2020東京都知事選序説    櫻井智志

2020-06-13 15:59:41 | 言論と政治

 Ⅰ

7月5日投票の東京都知事選。候補者と支持勢力が5日後の告示を前に固まりつつある。
主な候補者は、宇都宮けんじ、小池百合子、小野泰輔の三人に集約されよう。6月18日ぎりぎりまでにもしかしたら、れいわ新選組の山本太郎があるかも知れない。
小野泰輔は日本維新の会、小池百合子は自民党公認になったり、支持を受けないと言ったり、微妙な関係だが自民党本部はかなり力を入れる。場合によっては、自民党都連は大阪維新の松井一郎、橋下徹、吉井洋文府知事らと連携して小野泰輔に回ることも想定できる。小池百合子が前回の都知事選と当選後に示した対応と都議選によって、自民党都連は最後まで別の候補擁立にこだわっていた。
宇都宮けんじは、最初から市民選挙として、政党の援助を頼らず、市民の要請行動によって出馬を決めていた。前回の立候補はずしに相当違和感を感じたと思える。結果的に共産党、立民、社民、新社、緑の党、生活クラブ東京ネットワークの推薦・支持を得ている。



東京都の直近の国政選挙の得票を総理府調査統計から見てみたい。
最新の参院選東京の得票率と得票である。(得票の端数切捨て)
❶比例区
自民党 34.50% (1、768、318票)
民主党 16.2%  (831、987票)
公明党 14.8%  (762、476票)
共産党 10.6%  (546、073票)
(合計は76.1%なのは、他党の得票分が上に入っていないためだろう)
自民党+公明党=50.7% 民主党+共産党=26,8%
情勢も分母も異なるので、おおまかな基礎票は2:1ほどの差がある。
しかし、民主党は立民党と国民党に分かれ、維新の会は未知数であり、浮動票や無党派層の動きもあるので、数値から導き出せないものが多い。
❷選挙区党派別 今回  (前回)上段得票率 下段得票数
自民党 41.04%    (30.45%)
     22、299、825票(17、033、851票)
民主党 18.53%     (16.20%)
     10、066、552票 (9、063、939票)
公明党 6.38%      (3.30%)   
      3,466,664票 (1,635、185票)
共産党  9.87% (15.66%)
      5,362,958票 (8,758、759票)
社民党  3.45%     (4.30%)
      1,874,299票 (2,403、649票)
自由党  5.54%     (1.75%)
      3,011、787票 (980、249票)
*新社会党 386,966票
          0.71%
*自由党と新社会党の間に「自由連合」「維新政党・新風」「女性党」があり、新社の後に諸派、無所属。



 宇都宮けんじ氏は2度出馬している。
❶第18回都知事選2012年12月16日 投票率 62.60%
 当選 猪瀬直樹 4,338,036票 得票率66.2%
2位 宇都宮けんじ 968,960票 得票率14.58%
*次点宇都宮氏と1位との差 51.72%

❷第19回都知事選2014年2月9日 得票率46.14%
 当選 舛添要一 2,112,979票 得票率43.40%
2位 宇都宮けんじ982,594票  得票率20.18%
*次点宇都宮氏と1位 との差 23.22%
この変化➀➁は有意味である。 
➀宇都宮候補の得票率14.58%→20.18%
➁宇都宮候補と当選者との差 51.72%→23.22%

また第20回都知事選では 投票率59.73%
当選 小池百合子 得票率 44.49%
次点 増田寛也   得票率22.40%
第3位 鳥越俊太郎 得票率20.56%
第4位 上杉隆         2.74%
 5位 桜井誠         1.74%
 6位 マック赤坂       0.78%
 7位 七海ひろこ      0.44%
 8位 立花孝志       0.42%
以下5人ほど候補者がいます

Ⅳ 私見
 まだ告示日以前4日前なので、簡潔に。
前回の小池旋風は、今回は吹かない。むしろ、自民党内の安倍総理失政下の本部と都連の対立と維新の会候補とがリンクするか、しないか。宇都宮けんじの長期の市民運動と共闘をくむ野党政党とのコンビネーションが宇都宮氏をひっぱるか、おしだすか。この2点をあげるにとどめる。<続>

2020東京都知事選―小池百合子氏1期目の公約   櫻井 智志

2020-06-04 07:48:10 | 言論と政治
2020東京都知事選―小池百合子氏1期目の公約
                       櫻井 智志


 6月18日告示の東京都知事選はまだ候補は出揃わない。6月4日現在、有力候補はあいついで出馬を宣言した。宇都宮健児氏は200人超の市民の要請を受けて公式会見で出馬を宣言した。現知事の小池百合子氏も続いた。さらに熊本県副知事小野泰輔氏も出馬。

 この都知事選の構図は、新自由主義的都政を標榜し首相官邸が援助する小池百合子氏と、政党の支援にこだわらず市民選挙を標榜してきた宇都宮健児氏の一騎打ちとなろう。

 アエラ誌2020.6.8号は「知名度競争制するのは」と編集部大平誠氏の評論を掲げている。注目したのは末尾の青木理氏の言葉である。

「1期目の公約をほとんど実行していないのに小池さんの存在感が高まっているのは、失政続きの(安倍)首相との比較ゆえ。コロナ対策にしても効果的なことは何もしていない」
青木氏が言う「1期目小池百合子氏公約」とはどんな内容なのか?


2016小池百合子候補公約

【特区制度の徹底活用】東京をアジアナンバー1の国際金融市場として復活。国際金融特区や税優遇を活用し、世界から企業や、高度人材を呼びこむ。英語による諸手続きが可能な環境を整備。フィンテックの活用を含め、東京版グラミン金融(小口無担保融資)を推進する。
『中小企業支援』中堅・中小企業の事業承継等を支援し、新規事業者の参入を支えるため、都内の事業再生・ベンチャーファンドの育成。
商店街維持発展のために、事業継承対策と空き家店舗の活用などを推進する。
『観光』東京ブランドを確立し、観光・インバウンド客をさらに増大させる。
『労働環境』「残業ゼロ」などライフ・ワーク・バランスの実現を、都庁が先行実施する。満員電車をゼロへ。時差出勤、2階建通勤電車の導入促進。

【保育・子育て・少子化】「待機児童ゼロ」を目標に保育所の受入年齢、広さ制限などの規制を見直す。あらゆる都内遊休空間を利用し、保育施設、介護施設不足を解消。同時に、待遇改善等により保育人材、介護人材を確保する。

【介護・高齢化】あらゆる都内遊休空間を利用し、保育施設、介護施設不足を解消。同時に、待遇改善等により保育人材、介護人材を確保する。高齢者・障がい者の働く場所を創出。ソーシャルファームの推進。

【行財政改革の推進】

【地域格差】多摩格差をゼロへ。環境に配慮しつつ、島嶼での命と安全を守る。
「まちづくり・インフラ整備」エコハウス・スマートハウスへの補助を強化する。都内のガソリンスタンドをエネルギーステーション化し、EV・バイオエネルギー・水素ステーションの充電・充填設備を大幅に増設。
街頭や公共施設のLED化。LED化導入促進施策の実施。老朽廃棄物処理場の集約。ヒートアイランド対策の強化と、都市農業の維持、発展。東京の森林を守り、若者等の就業の場とする。「ペット殺処分ゼロ」を実現。

【バリアフリー】高齢者・障がい者の働く場所を創出。ソーシャルファームの推進。

【防犯・治安】新たなテロへの脅威に備え、公共施設や重要施設でのセキュリティー対策を本格化する。

【・エネルギー・人権・表現・マイノリティ・文化・その他】
記載なし

#news23opinion不定期随想録 2020・5・27

2020-05-28 21:38:41 | 言論と政治

N E W S 2 3
@news23_tbs
·
5月27日
午後11時~の #news23 は
▼「空前絶後」補正予算案決定も・・・ 支援届かぬ事業者の悲鳴
▼新型コロナ関連で急増 外国人労働者“派遣切り”の実態
▼「#超監視社会」懸念も “スーパーシティ法”成立 どんな法律?なにが問題?


Ⅰ:「#支援届かぬ事業者の悲鳴」5月1日初日に申請しても届かぬ例、給付金待ちで工場の電気も止まる例。政府・安倍総理は世界でも有数の対応と言う。だがそれは届いて初めて言えることではあるまいか。


Ⅱ:「#新型コロナ関連で急増 #外国人労働者派遣切りの実態」解雇・雇い止めが急増。外国人差別。だがそれは外国人の人権蹂躙だ。外国人妊娠が会社に報告すると解雇。労働組合「ユニオンみえ」のような中小労組が相談の受けてになっていることに労働三法の戦後出発の原点の貴重さを再認識した。


Ⅲ:「#スーパーシティ法成立 どんな法律?なにが問題?」
日本語で言えば、「国家戦略特区法改正案」だ。やたら英語を使えば「モダン」で「ハイカラ」と錯誤しているのか。戦時中の英語禁止の風潮の真逆だ。

Ⅳ:米中の首脳のやりとりに呆れる。
アメリカは、トランプの非常識にツイッター社が警告。
「トランプ氏投稿にツイッターがファクトでチェック、注意促す https://tokyo-np.co.jp/article/31489?rct=world

中國の香港や台湾への権威大国主義は、天安門事件や香港弾圧で呆然とする。

#コロナで増える貧困層弱者の痛みがわかる宇都宮けんじを都知事に  櫻井智志

2020-05-26 00:00:21 | 言論と政治
【序】 宇都宮けんじ氏は5月25日に、自らのツイッターでこう声明を公開した。

これまで多くの都民・市民の方々から都知事選への立候補の要請を受け、徐々に出馬に向けた決意を固めて参りましたが、緊急事態宣言が解除された後に出馬の意思表明をしようと思っていました。今日東京都も緊急事態宣言が解除されることになりましたので、都知事選への出馬を表明させていただきます。

 5月29日告示 6月7日投票の沖縄県議選と、6月18日告示 7月5日投票の東京都知事選は、地方自治体の選挙だが、国政並みの重要性をおびる選挙である。



❶なぜ「オール沖縄」&jcp沖縄と宇都宮けんじ東京都知事選予定候補を支持するか。沖縄には全国唯一の持続的統一戦線が確立された。東京には2回の選挙を戦い次の選挙で不遇に耐え抜き都民側にたつ野党共闘を分裂させないために自ら辞した宇都宮健児がいる。ずっと都市問題の解決をめざし研究と調査を追求し貧困と人権の立場にたち続けたスタンスを貫徹し続けている。

❷美濃部亮吉知事が引退して、1979年の都知事選は、鈴木俊一候補が1,900,210票、太田薫氏が1,541,594票。差は35万票台。以降12回の都知事選が行われた。宇都宮けんじ氏は10回、11回の知事選に出馬。10回の初出馬の際に、市民が候補を出そうという取り組みがあった。

 「平和への希望・市民の風」の先輩2人と湯浅誠氏擁立を考え参加。いろんな名前があがり、次の会合までに個人名を出し合うこととなった。2回目の会合で河合弁護士・海渡弁護士、上原公子元国立市長らが、日弁連会長を歴任し、急激に増加する貧困層への現実支援に取り組む宇都宮けんじ氏を推し決定。

❸宇都宮さんの都政参画開始。
2012年(平成24年)12月16日執行
有権者数:10,619,652人 最終投票率:62.60%(前回比:+4.80%)
#猪瀬直樹
66新 4,338,936票65.27%公明、維新の会支持
#宇都宮健児
66新 968,960票14.58%未来の党、共産党、社民党、緑の党、新社,生活者ネット
#松沢成文 54新621,278票9.35%なし

❹2014年(平成26年)2月9日当日有権者数:10,685,343人
最終投票率:46.14%(前回比:-16.46%)
#舛添要一
65無所属新2,112,979票43.40%公明党、自由民主党東京都連推薦
#宇都宮健児
67無所属新982,594票20.18%日本共産党、社会民主党、緑の党、新社会党推薦

 2014都知事選には、立候補が取り沙汰された人物で取りやめた方に以下のお名前。(ウイキペデイア参照)
自民党関連・池上彰 - ジャーナリスト/小池百合子 - 自民党衆議院議員/下村博文 - 自民党衆議院議員、文部科学大臣/
民主党関連・鳥越俊太郎 - ジャーナリスト(本人が固辞)

❺2016年(平成28年)7月31日執行
投票率:59.73%(前回比+13.59%)
#小池百合子 64 新2,912,628票44.49%かがやけTokyo、自由を守る会支援
#増田寛也 64 新1,793,453票27.40%自民、公明、日本のこころ推薦
#鳥越俊太郎 76 新1,346,103票20.56%民進、共産、社民、生活&山本太郎推薦


【結】
 かつて東京都知事も東京都議会も、自民党の牙城だった。しかし美濃部亮吉氏が当選してから、「明るい都政をつくる会」を母体として、3期当選し続けた。
いまの政治情勢は、緊急事態宣言から入り、緊急事態条項を媒介に戦後の民主化憲法を解体するもくろみをもつ勢力が虎視眈々と活発に蠢いている。
都知事選に当選するにこしたことはないが、堂々と都政ー国政の貧困層が急激に増えて社会的弱者がいっそう暮らしが厳しくなっている国民のこえ、都民のこえを発言し訴えかけることのできる候補が求められている。
 極右政治家でも大衆迎合政治家でもない。
#コロナで増える貧困層弱者の痛みがわかる都知事を

コロナ感染症下の政治家・官僚・国民   櫻井智志

2020-05-23 22:31:29 | 言論と政治
写真:JNN【報道特集】のキャスターたち


ささやかな庶民の生きがいと小さな幸せ。それを守るのが政治をつかさどる政治家の役目だと信ずる。
上から目線で自分の利益と名声、権威を高める口先だけの政治家。私が感じるのは、
メルケルと小池百合子、安倍晋三と宇都宮徳馬、トランプとサンダース。庶民は黙っていても見分ける。おごれる者はひさしからず。


コロナが前面に出ているが、世界の経済混乱には別の要因もある。閉鎖的な保護貿易主義や外交の混乱、軍事国家に傾く国家群。
コロナ問題を解決しても、世界の平和第一の交流や自然と人間の調和のとれた開発、貿易経済における開かれた外交。それらに留意して対策を講じなければ、世界大恐慌以上の経済パニックはすこしも解決の途にはたどりつかない。


黒川検事長辞職の問題は、黒川氏個人の前に、むりやり定年退職を延期させた政府・首相の責任問題にある。私は検事OBや元判事などの蹶起に「責任」のあるべき具体的行動の根本思想を感じる。
自死抗議の赤木大阪財務省職員、佐川元財務省官僚、前川喜平前文科次官、黒川高検検事長。様々な国家公務員、官僚たちが混在している。ピラミッド型の官僚制がどれほど明治から敗戦民主化を経ても、今も行政を貫いている。赤木さんの遺志と夫妻の悲痛な無念を、私たち国民はわが身に連なるものとして、忘るまい。


 持続化給付金の申請に対するオンライン作業。パソコン万能時代に、オンライン受付打ち切り。悪意はないだろうが、給付金が手元に来ないで失業廃業してゆく国民。 給付に滑り込む相次ぐ詐欺行為犯たち。不眠不休で台帳とネットデータの照合に過労状態の現場の役所職員たち。
 申請をしようにもスマホもなく、申請そのものを諦めざるを得ないかたがたがかなりいるようだ。パソコンで申請してもスムーズにいかず申請そのものを諦めてしまう。誰が悪い?休業を強制した代償の補償費申請ではないか。


9月入学。世界的に多いから良いという人も多い。だが、いまのコロナ連動の休学で生じた問題は、唐突に9月入学にしたら解決するわけではない。
今後制度が、9月入学となってゆくとしても、現段階は、足もとのコロナ感染流行に対応して長期休学によって生じた大問題の解決に取り組むことが肝要だ。保育園の園長先生の発言に共感する。園児への愛情が伝わってくる。現場の保育・教育に携わるかたがたのご意見は説得力があった。
 文科省の事務次官であった前川喜平氏の発言は、示唆に富む。教育の全体像を考えた落ち着きのある考えと論理が見ごとだった。


新型コロナ災害緊急アクション・省庁への緊急要請(2020年4月16日)のご報告

2020-05-20 01:52:50 | 言論と政治
はじめに
4月16日(木)に、希望のまち東京をつくる会(以下、当会)代表・宇都宮けんじが共同代表を務める反貧困ネットワークも含む27団体(4月26日現在)ほどが参加する新型コロナ災害緊急アクションが、生活保障に関係する省庁への緊急要請を行いました。参加した当会スタッフのレポートを、当会ブログにて、掲載させていただきます。

【新型コロナ災害緊急アクション】
主催:新型コロナ災害緊急アクション
開催日:2020年4月16日(木)12:00~15:00
開催場所:国会議員会館

スタッフによるレポート
はじめに
4月16日(木)、新型コロナウイルス感染拡大に伴う生活困窮者や学生への支援強化を求める省庁との緊急の話し合いが行われました。

主催団体の新型コロナ災害緊急アクションは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う貧困問題に取り組むため、反貧困ネットワークが呼びかけて3月に結成されたもので、官製ワーキングプア研究会、つくろい東京ファンド、非正規労働者の権利実現全国会議など、4月23日現在で27団体が参加しています。

16日の緊急の話し合いは、生活保護や居住、雇用と労働、障がい者、奨学金などの問題について、新型コロナ災害緊急アクションの参加団体などが事前に提出した要望書に対して、省庁が回答するもので、会場の衆議院第一議員会館には、21団体が参加し、厚生労働省と文部科学省の担当者が回答しました。

冒頭には、立憲民主党や共産党、社民党の国会議員も立ち合い、共闘を表明しました。


その後、まず厚生労働省、次に文部科学省の担当者が前に並び、事前に提出された要望を基に、提出団体との話し合いが行われました。

各分野からの発言
生活保護については、生活保護問題対策全国会議やNPO法人自立生活サポートセンター・もやいの代表などから、オンライン申請も認めてほしい、環境が劣悪な無料低額宿泊所に誘導するのではなく、個室での生活を優先させてほしい、といった要望が出されました。後者については、個室での生活を優先させるようにという厚労省通達につながりました。

居住については、住まいの貧困に取り組むネットワークなどから、生活困窮者自立支援法に基づく住宅確保給付金の支給が、ハローワークで求職活動をすることが給付条件となっているが、例えば音楽活動を続けたい人などは条件に合わず、利用できないので配慮してほしい、といった要望が出され、これも後の条件緩和につながりました。

労働に関しては、若者の雇用問題に取り組むNPO法人POSSEなどから、従業員を解雇せずに休業させる企業に対して支給される雇用調整助成金の上限額をもっと引き上げないと利用が増えない、といった要望が出されました。


障がい者問題については、共同連から、障がい者が働く事業所では、感染を恐れて事業所に通勤できなくなっている人が増えているので、送迎する車の購入補助をしてもらえないか、などの要望が出されました。

学生への支援については、奨学金問題対策全国会議から、奨学金返済の猶予措置の拡大、学費の延納や分納の実施と徹底、などが求められました。

前に並んだそれぞれの省庁担当者からは、望ましい回答が得られないことも多くありましたが、市民からの要望を直接伝え、話し合うことで、今後の対応につながっていく可能性を感じました。

おわりに
最後に、新型コロナウイルスの影響による貧困問題に取り組む団体を支援する「新型コロナウイルス:緊急ささえあい基金」の紹介と、同基金を発足させた反貧困ネットワークの代表世話人・宇都宮けんじからのあいさつがありました。


「非正規労働者やネットカフェ難民、シングルマザー、障がい者、外国人労働者など、困難を抱えている国民の声を政府に直接届ける意義は大きい。新型コロナウイルス感染症の拡大は、社会保障の削減や、学費の高騰、非正規労働者の増加など、日本社会の歪を露わにした。今、国の在り方が問われている。社会的・経済的支援を必要としている人々を支援しながら、この国の在り方を変えていく闘いが必要。ネットワークを強化し、共に闘いましょう。」という力強いあいさつで、長時間にわたった会合の疲れも、充実感に変わりました。

(希望のまち東京をつくる会 スタッフM)