【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【報道特集2018・9・29】断章

2018-09-29 19:31:09 | 政治・文化・社会評論
【報道特集2018・9・29】断章
     櫻井 智志


猛烈な台風は、不屈の沖縄県民の歴史を喩えているかのようだ。明日昼間は本州に移る。沖縄県知事選は勝ち取るものだ。「風雨強かるべし』。
広津和郎の戦前の小説は、民主主義と個人の人権と尊厳を描き出した。NHKで栗原小巻、篠田三郎、中野 誠也らで銀河小説でドラマ化。小説とドラマに感激した。


フェイスブックの400万人の情報流出は、言い訳はできない。個人情報の守秘さえできぬインターネット企業は、廃業すべきだ。いままでにも、ツイッター、グーグル、マクロソフトなど世界的な企業がCIAへの情報供与が世界的に大問題となった。お釈迦様の掌のうえの孫悟空。諸刃の刃だ。

「イデオロギーよりもアイデンティティ」、沖縄の県民の総意がこめられた言葉だ。田中秀征氏は『自民党本流と保守本流』で、安倍総理を岸信介以来の自民党本流、生前の翁長雄志元県知事は石橋湛山以来の保守本流と腑分けし、両者は分離すべきと説く。横田基地に配備されたオスプレイは東京上空を日常的に飛ぶ。普天間基地問題は、米日安保条約と米日地位協定に基づく日本中の問題だ。

ダッカ事件は、福田赳夫総理の決断で「超法規的措置」がとられた。当時国民の多くは、ハイジャック犯と福田総理の措置批判の声が強かった。警察庁の反対を押し切って福田総理は決断した。飛行機内にとどめ置かれた捕虜のアメリカ人当事者たちは日本政府に今も感謝している。人質交換となった東アジア反日武装戦線の一員だった浴田由紀子氏は被害を受けたひとびとを思い爆破闘争を悔いている。

田中秀征著『自民党本流と保守本流』が解き明かす沖縄知事選

2018-09-29 10:44:06 | 政治・文化・社会評論
田中秀征著『自民党本流と保守本流』が解き明かす沖縄知事選
櫻井 智志


玉城デニーの沖縄ルネッサンス@satoshitoday
 田中秀征氏かく語りき。「保守本流」は昭和20年代の自由党に発する。「自民党本流」は1955年の保守合同、自由民主党結成を主導した岸信介元首相に発する。人脈上では、岸信介、福田赳夫、小泉純一郎、安倍晋三。「保守本流」は鳩山一郎、石橋湛山、吉田茂を源流とし、思想潮流の原点は石橋湛山。

 宮澤喜一、大平正芳、再興に挑んだ田中角栄。橋本龍太郎、小渕恵三、加藤紘一でしばらく「保守本流」は「自民党本流」に制御される。細川護熙と非自民政権に奔走した田中秀征は小沢一郎にも視野を広げる。沖縄の翁長雄志は代々が保守本流の政治家。田中秀征は、自民党本流と保守本流は再度分離を勧める。

 明日の沖縄県知事選は、安倍自民党VS沖縄県民の民意のもう繰り返し闘われてきた住民自治闘争である。さらに、翁長対安倍の闘いと今回の知事選そのものが、保守本流翁長一族と自民党本流安倍晋三と追従政治家との熾烈な闘争でもある。

田中秀征著『自民党本流と保守本流 保守二党ふたたび』2018年7月11日講談社刊本体価格1600円