カンボジア経済

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カンボジアへの海外からの借款 1993年からの累積で1兆円 債務状況は優秀

2017年10月17日 | 経済
 9月27日、カンボジア経済財政省は、2017年上半期公的債務統計報告書(Cambodia Public Debt Statistical Bulletin)を公表しました。カンボジア政府の債務状況について詳細な統計により報告しています。
 1993年から2017年6月までの累積で見ると、借款契約の総額は、92億9526万ドル(約1兆410億円)となっています。そのうち、87.1%がインフラ整備に向けたものです。国別では、中国が最大で39億9515万ドル(全体の43.0%)、以下、アジア開発銀行20億7518万ドル(22.3%)、日本10億3363万ドル(11.1%)、世界銀行9億4787万ドル(10.2%)、韓国6億8175万ドル(7.3%)等となっています。2017年6月末の債務残高は、62億3595万ドル(約6984億円)となっています。
 債務持続性分析を見てみると、公的対外債務の現在価値の対GDP比率は22.8%(基準値40%)、同対輸出比率30.8%(同150%)、同対歳入比率135.8%(同250%)、債務返済比率(債務返済の対輸出比率)1.6%(同20%)、債務返済の対歳入比率7.0%(同20%)と、いずれも健全とされる基準値を大きく下回っており、全く問題ありません。ストレステストでも基準値を超えることは全くなく、対外債務については、カンボジアは大変な優等生ということができ、世界銀行・国際通貨基金の判定でも「低リスク国(青信号国)」に分類されています。
(写真は、日本の円借款で整備されてきたシアヌークビル港)

経済財政省のサイト(英文及びクメール語です)
http://www.mef.gov.kh/documents/shares/publication/public-debt-bulletin/Cambodia-Public-Debt%20Statistical-Bulletin-Vol-4.pdf


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