新聞報道によりますと、カンボジア公共事業運輸省鉄道局は、タイとカンボジアを連結する鉄道について、今年中に完成させ、来年早々にもフン・セン首相とタイのプラユット首相も参加する開通式典を行う予定であるとしています。カンボジアとタイの鉄道運輸に関する協定についても、両国外務省間で協議中で年末までには締結する見込みとのことです。
カンボジアとタイを、ポイペトの国境で連結する計画は、なかなか進んでいませんでしたが、一昨年の両国首相の会談時に取り上げられたことから、工事が進められていました。国境の川に架かる鉄橋はタイの支援で完成済です。国境からのカンボジア部分6キロメートルは、線路が失われていた上に、工事開始後は住民移転問題もあって、工事が遅れていました。
なお、計画では、バンコクからプノンペンまでを結ぶとしていますが、ポイペトとプノンペンを結ぶ北線は、内戦を経て劣悪な状況となっていました。アジア開発銀行からの支援が途中で中止された後は、政府予算で細々と工事を行っている模様ですが、本格的な修復が必要な鉄橋等については十分な手当てができていないものと見られます。
カンボジアとタイを結ぶ鉄道については、輸送する貨物や旅客の需要がどの程度あるのか不安がある上に、安全対策や維持管理が十分に行われるかについても不確実性が残っています。開通後も、状況をしっかりと見ていく必要があるものと見られます。
(写真は、カンボジアとタイの国境のポイペトに架かる鉄橋。タイの支援で完成済)
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カンボジアとタイを、ポイペトの国境で連結する計画は、なかなか進んでいませんでしたが、一昨年の両国首相の会談時に取り上げられたことから、工事が進められていました。国境の川に架かる鉄橋はタイの支援で完成済です。国境からのカンボジア部分6キロメートルは、線路が失われていた上に、工事開始後は住民移転問題もあって、工事が遅れていました。
なお、計画では、バンコクからプノンペンまでを結ぶとしていますが、ポイペトとプノンペンを結ぶ北線は、内戦を経て劣悪な状況となっていました。アジア開発銀行からの支援が途中で中止された後は、政府予算で細々と工事を行っている模様ですが、本格的な修復が必要な鉄橋等については十分な手当てができていないものと見られます。
カンボジアとタイを結ぶ鉄道については、輸送する貨物や旅客の需要がどの程度あるのか不安がある上に、安全対策や維持管理が十分に行われるかについても不確実性が残っています。開通後も、状況をしっかりと見ていく必要があるものと見られます。
(写真は、カンボジアとタイの国境のポイペトに架かる鉄橋。タイの支援で完成済)
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