幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

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日本の子どもの貧困対策費用と衆議院解散に伴う700億円経費

2014-11-26 16:26:56 | 社会
日本の子どもの6人に1人は「貧困状態」http://3keys.jp/state/ より引用

厚生労働省の調査では2009年の「子どもの貧困率」は15.7%となっており、約6人に1人が貧困状態と言われています。
子どもの貧困とは、等価可処分所得の中央値の50%以下の所得で暮らす相対的貧困の17歳以下の子どもの存在及び生活状況を言い、一般的な水準の半分にも満たない水準で暮らしている子どもたちがどれだけいるのかということを指しています。

阿部彩「子どもの貧困」より
          人口構成比 貧困率   貧困層構成比
両親と子のみ世帯  63.2% 11.0% 50.0%
三世代世帯     28.5% 11.0% 23.0%
母子世帯       4.1% 66.0% 19.1%
父子世帯       0.6% 19.0%  1.0%
 

高校卒業後の予定進路(両親年収別) %は約
          就職など   4年生大学
年収 400万円以下   31%     32%
年収 600万円以下   23%     43%
年収 800万円以下   16%     50%   
年収1,000万円以下   10%     56%
年収1,000万円超     7%     62%

感想;
テレビで貧困が連鎖することを言っていました。
社会を支えなければならない子どもが貧困から抜け出せないで、
逆に社会に支えられる率が高くなります。

2012年の一世帯当たりの平均年収は537万円、中央値は432万円と報告されています。
中央値は上からと下からのちょうど真ん中の人の年収です。
平均年収が中央値より高いのは高額収入者が平均を引き上げています。
貧困は中央値の年収の半分とのことになるので、216万円以下になります。そこからさらに税金などが引かれます。
住宅費や年金、国民健康保険などの必要な支払いもあります。

連鎖を遮断する一つの方法には、子ども手当の支給額を増やすことだと識者が発言されていました。
その費用が100~200億円/年あればよいと。貧困の連鎖の鎖を離れた子どもは、税金を通して社会を支える側に回ると。

今回の総選挙にかかる税金は700億円と言われています。
貧困層の子どもに回せば、日本の社会は少しはよくなるのではと思います。

今回の総選挙は、後2年間の自民党・公明党の安定多数を、4年間に延ばそうとするためだと言われています。
安部首相が解散総選挙に掲げた理由「消費税8%延期」は国民の多くが賛成しており、全ての政党が賛成しています。
どこにも国民に信を問うところがありません。
もし、信を問われるなら、安倍政権が2年間やってきたことへの国民の信ではないでしょうか?
1)秘密保護法
2)集団自衛権
3)原発稼働
4)沖縄の名護市への米軍基地建設

安部首相は選挙では、それらは焦点にされずに、選挙後過半数を得ると”国民の信を得た”と言われると思います。

国民は、1)~4)を含めた安部首相の実績にYes又はNoとの一票を投じることなのだと思います
一票では社会が変わらないと思ってしまいますが、一票を投票すれば社会は変わります。

「社会的ひきこもり」 斎藤 環著 本来、社会を支える側の人が社会に支えて貰う

2014-11-26 00:17:38 | 本の紹介
社会的ひきこもり」 斎藤 環著
ひきこもり定義
①6か月以上自宅にひきこもって社会的参加しない状態が持続しており、
②分裂病などの精神病ではないと考えられるもの
社会参加しない状態とは、学校や仕事に行かないまたは就いていないことを表す。
ひきこもりは100万人以上と著者は推定。

この状態が続くと、ひきこもりの人は社会を支える側に回るより、
社会に支えて貰う側に回る可能性が高い。

ひきこもり状態にもっとも多くみられる精神症状の一つが、「対人恐怖症状」。
異性との交際経験がまったくないものが78%を占めていた。平均年齢が22歳のひきこもり対象で。
昼夜逆転傾向がみられたものが81%だった。
「ひきこもり」は「無気力」でない。

社会的なひきこもりの問題は、つきつめれば、対人関係の問題とみることができる。①個人、②家族、③社会の3つの領域。
・先ずは、引きこもり状態を認める。「そこにある」ことを認める。
・ひきこもり状態が数年以上続いているものは、家族による十分な保護と、専門家による治療なしでは立ち直ることができません。
・ひきこもっている青年たちは、傷つけられることを非常に恐れる。
・ひきこもり対処には「特効薬」はない。いったんこじれてしまった場合は、もはや周囲がどのように働きかけても、好ましい変化は起こりにくくなっている。
・生活の「だらしなさ」を受け入れる。

本の内容;
1.いま何が起こっているか 理論編
①「社会的ひきこもり」とは
②社会的ひきこもりの症状と経過
③さまざまな精神疾患を伴う「ひきこもり」
④釈迦的ひきこもりは病気か
⑤「ひきこもりシステム」という考え方

2「社会的ひきこもり」とどう向き合うか 実践編
①正論・お説教・議論の克服
②家族の基本的な心構え
③治療の全体的な流れ
④日常生活の中で
⑤家庭内暴力の悲しみ
⑥治療そして社会復帰へ
⑦「ひきこもり」と社会病理