杉田水脈氏を次は参院選に擁立…自民党の狙いは？ 差別発言、裏金に関与しても国会に戻したいワケ ”石破政権も悪しき自民党のまま/がっかり！”

https://news.line.me/detail/oa-tokyoshimbun/ra0w167xcvql?mediadetail=1&utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none 配信 2025年3月11日 06:00更新 2025年3月11日 12:18　東京新聞

　今夏の参院選比例代表で、旧安倍派の元衆院議員の杉田水脈（みお）氏（57）の擁立を決めた自民党。杉田氏と言えば、アイヌ民族や在日コリアンなどへの差別的発言を繰り返し、たびたび物議を醸してきた人物だ。議員としての資質を問う声もやまない中で自民党が杉田氏を公認した背景とは。（木原育子）

◆「リベラルに振り切っている日本を元に戻したい」

　「やっと出ました。自由民主党の公認をいただくことができました」

　杉田氏は9日、自身のユーチューブ番組でそう報告し、深々と頭を下げた。そして「今かなりですね、リベラルに振り切ってしまっている日本を、何とか元の日本に戻してですね、住みやすい皆さんの生活を守っていきたい」と続けた。

　改めて経歴を振り返ると、杉田氏は2012年に日本維新の会から衆院選に出馬し初当選。2017年と2021年に、自民党の公認候補として衆院比例中国ブロックで出馬し当選した。

　一方で2016年に、国連の委員会をブログで投稿した際、民族衣装を着たアイヌ民族や在日コリアンの写真とともに「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」などと言及。2023年に法務局が人権侵犯を認定した。2018年にも性的少数者（LGBT）について「『生産性』がない」などと月刊誌に寄稿し猛批判を浴びた経緯がある。

◆法務省「人権侵犯の認定自体は消えていない」

　9日の党大会後、杉田氏は記者団の取材に応じ、「ブログ自体はアイヌ民族を侮辱する内容ではない」とし、そもそも「私は執行を猶予すると書かれた文章をいただいており、報道各社の方々が人権侵犯認定を受けたとおっしゃるのはちょっと誤りである」との論を展開。X（旧ツイッター）では「私は今回の選挙戦を『マスコミ報道との戦い』と位置付けています」と表現した。

　法務省に確認したところ、担当者は「あくまで一般論」とした上で、「告発などの措置が猶予されているだけで人権侵犯の認定自体は消えておらず、事実としてある」とする。

　擁立にこれまで差別発言を受けてきた人たちはどう感じたか。アイヌ民族の木村二三夫さん（75）は「本当にショックだった。自民党は差別発言を繰り返していても認めるということだ。まるで差別を後押ししているようだ」と憤る。

　在日コリアンの女性（50）は「驚いたし、自民党はふざけている」と愕然（がくぜん）とした様子。「在日の私たちには参政権がなく、意思表示もできず悔しい。選挙権がある人たちには差別反対の声を私たちの代わりに伝えてほしい」と訴える。

◆「意思決定が二転三転…石破離れが加速するのでは」

　昨秋の衆院選で自民党に杉田氏を公認しないよう署名活動をしてきた東京造形大の前田朗名誉教授（人権論）は「杉田氏は差別発言に加え、自民党の派閥裏金事件で政治倫理審査会で弁明もしていないのに公認した。自民党が差別発言も裏金も極めて軽く扱っている証左だ」と疑問視する。

自由民主党

　「こちら特報部」が自民党に見解を聞くと、「所要の審査手続きを経て、選挙対策本部において決定した」とコメント。参院選を「マスコミ報道との戦い」と位置付けているかについては、ゼロ回答だった。

　自民党の狙いは何か。

　政治ジャーナリストの泉宏氏は「今夏の参院選、次の衆院選のためにも、杉田氏を取り入れることで、自民の岩盤といわれる保守票を固める必要があった。同時に党内の保守派議員にも譲歩し、批判を抑えたいなど党内事情もあった」と指摘。ただ危うさもあるという。

　「自民党は差別を許すとのメッセージにも受け取られ、保守中道層が離れる可能性もある。高額療養費の見直し凍結と同様、意思決定が二転三転し、結局何がしたいかわからず、石破離れが加速するのではないか」

感想；

　自民党は、杉田水脈氏を公認したことは、自民党も杉田水脈氏と同じだと言うことです。

　自民党内の少数派閥、かつ自民党内で批判してきた石破氏、結局同じ穴の狢だったということなのかもしれません。

　森友学園の記録公開を受け入れた石破首相、少しは変わったのかなと期待したのですが、期待した方が間違いだったのかもしれません。

せめて比例区ではなく、選挙区で立候補ではないでしょうか？

国民の審判を受ける意味でも。

どの選挙区の比例区に立候補されるかわかりませんが、立花孝志氏みたいに、その選挙区に立候補して応援の逆「杉田水脈氏を当選させないために立候補」が頭に浮かびました。

杉田水脈氏が最高裁でも敗訴　伊藤詩織さんを中傷するSNS投稿に「いいね」は違法　55万円の賠償確定

人を中傷することを生業とされている印象です。

これでは立花孝志氏と変わらないように思うのですが、考えすぎでしょうか。

自民党の言う保守勢力は、人を中傷することを良しとする集まりだとは思えませんが。