これまでにも「女流棋士独立騒動」「名人戦契約問題」などで、将棋連盟には幻滅していたが、今回の「三浦九段不正疑惑問題」(「その1」、「その2」、「その3」)で、更に失望感が深まっていた。
そして、第三者委員会の調査結果報告を読み、連盟への信頼度は限りなくゼロに近くなった。
まず、第三者委員会の調査報告後に感じたことは
【第三者委員会の調査により新たに明らかになったこと】
①調査対象の4対局のうち、3対局に関しては、不正を疑わせる離席はなかった
②竜王戦挑戦者決定戦の第2局、第3局に関しては、夕食休憩後以降は理事が監視していたが、不審な点は観られなかった
③一致率は不正行為の根拠にはならない
④「指し手の不自然さや対局態度により、三浦九段が不正を行っている」とは思わない棋士が大多数だった
⑤三浦九段が提出した電子機器から不正の痕跡は認められなかった
これらの分析により、「三浦九段が不正行為に及んでいたと認めるに足りる証拠はないと判断した」と第三者委員会は報告している。
三浦九段が不正行為をしていると疑われる録画映像や、対局中、外部と連絡を取っていた記録などの証拠もないようだ。島理事の「不正を疑うに足る材料を把握している」という言葉は、いったいなんだったのか?……ハッタリだったのか、思い込みだったのか?、
三浦九段不正行為の拠り所は、5棋士による疑念の訴えとあやふやな“指し手の一致率論”と「三浦九段が将棋ソフトの遠隔操作に興味を持った」という証言のみで、
理事会(常務会)は、確たる証拠もなしに、三浦九段が不正を働いているという嫌疑をかけ、出場停止処分を下した
のである。疑念を訴えた5棋士が誰かも明かすべき。
不思議なのは、確たる証拠のないうえ、竜王位挑戦者決定戦第2局、第3局の夕食休憩後を監視した理事が、三浦九段の不審な行為はなかったと証言しているのにも拘らず、三浦九段に処分を下したことである(監視した理事が証言を翻した可能性もないとは言えないが)。なお、処分を決定した時点では、常務会は対局風景の映像の存在を知らなかった模様。
≪“三浦九段出場停止”の向きに何らかの圧力が働いたのではないか≫という疑念さえ持ちたくなってしまう。
“将棋連盟の「第三者調査委員会の調査結果を受けて」のお知らせ”についての感想
≪将棋の強い人が頭が良いとは限らないんだなあ≫
≪礼節を重んじる将棋のプロが、道義を外れた行いをするんだなあ≫
つくづく、将棋連盟に愛想が尽きてしまった。
きちんと筋道を立てて論じる気力も起きないので、箇条書きに。
①会見に“テレビカメラ禁止”……言葉尻を取られることを防ぎたかったのかもしれないが、全く誠意を感じない。
②“妥当”って、何だよ!……第三者委員会は「連盟の処分は、諸処の事情を考えると“やむを得なかった”」と連盟を庇った言葉だったのに、「常務会が出場停止処分を取ったのは妥当であると結論をいただきました」と述べる。
谷川会長や常務会は言葉を都合の良いように改変してしまう厚かましい人物(組織)なのだろうか?
それとも、“妥当”の言葉の意味を知らないのだろうか?(読売新聞も第三者委員会の報告の記事で“妥当”と表現していた)
③「今回の件の発端は7月の関西の報告会での久保九段の発言が発端となっていますが、この発言の真偽を確認するのを怠ったことも責任を感じております」……真偽を確認せずに、あれだけ重大な決定を下すのか?
④「タイトル戦も無事終了致しました」……やはり、タイトル戦を無事行い終了させるのが第一義。三浦九段や将棋界のことは二の次。
⑤「三浦九段を12月末日まで出場停止処分としたことで、A級順位戦の5・6回戦が不戦となってしまったわけですが、報告書の結果を受け、A級順位戦は特別措置として、今期は降級1名とし、三浦九段は来期A級の地位保全を致します」……来期の地位保全より、5・6回戦を行い“元通り”を回復するのが肝要であろう。
それに、来期の順位が“張出し”の11位というのはおかしい。少なくとも、地位保全なら新A級の2棋士より上位の9位でなければならない。
⑥「朝日杯につきましては、三浦九段を除いた形で二次予選の抽選を行いました」……三浦九段を加えた17名で本戦トーナメントの抽選をすべき
⑦「7月の対久保戦についての、トータルの離席時間は長かったと報告書に記載されております」……この期に及んでも、自己弁明か!
⑧記者会見の質疑応答において、三浦九段が求めている竜王戦のやり直しについては
「“既にタイトル戦は成立している”として、やり直しはしない」ことを明らかにした
………おかしな処分を下して三浦九段の挑戦権を剥奪したのは将棋連盟。この事態の責任は連盟にあり、三浦九段に対して償わなければならないのに、「竜王戦は成立した」としてやり直さないとは、何と言う厚顔さか!
将棋連盟の第三者委員会調査結果を受けた会見記事を読んで、将棋連盟への信頼度は完全にゼロになった。
そして、第三者委員会の調査結果報告を読み、連盟への信頼度は限りなくゼロに近くなった。
まず、第三者委員会の調査報告後に感じたことは
【第三者委員会の調査により新たに明らかになったこと】
①調査対象の4対局のうち、3対局に関しては、不正を疑わせる離席はなかった
②竜王戦挑戦者決定戦の第2局、第3局に関しては、夕食休憩後以降は理事が監視していたが、不審な点は観られなかった
③一致率は不正行為の根拠にはならない
④「指し手の不自然さや対局態度により、三浦九段が不正を行っている」とは思わない棋士が大多数だった
⑤三浦九段が提出した電子機器から不正の痕跡は認められなかった
これらの分析により、「三浦九段が不正行為に及んでいたと認めるに足りる証拠はないと判断した」と第三者委員会は報告している。
三浦九段が不正行為をしていると疑われる録画映像や、対局中、外部と連絡を取っていた記録などの証拠もないようだ。島理事の「不正を疑うに足る材料を把握している」という言葉は、いったいなんだったのか?……ハッタリだったのか、思い込みだったのか?、
三浦九段不正行為の拠り所は、5棋士による疑念の訴えとあやふやな“指し手の一致率論”と「三浦九段が将棋ソフトの遠隔操作に興味を持った」という証言のみで、
理事会(常務会)は、確たる証拠もなしに、三浦九段が不正を働いているという嫌疑をかけ、出場停止処分を下した
のである。疑念を訴えた5棋士が誰かも明かすべき。
不思議なのは、確たる証拠のないうえ、竜王位挑戦者決定戦第2局、第3局の夕食休憩後を監視した理事が、三浦九段の不審な行為はなかったと証言しているのにも拘らず、三浦九段に処分を下したことである(監視した理事が証言を翻した可能性もないとは言えないが)。なお、処分を決定した時点では、常務会は対局風景の映像の存在を知らなかった模様。
≪“三浦九段出場停止”の向きに何らかの圧力が働いたのではないか≫という疑念さえ持ちたくなってしまう。
“将棋連盟の「第三者調査委員会の調査結果を受けて」のお知らせ”についての感想
≪将棋の強い人が頭が良いとは限らないんだなあ≫
≪礼節を重んじる将棋のプロが、道義を外れた行いをするんだなあ≫
つくづく、将棋連盟に愛想が尽きてしまった。
きちんと筋道を立てて論じる気力も起きないので、箇条書きに。
①会見に“テレビカメラ禁止”……言葉尻を取られることを防ぎたかったのかもしれないが、全く誠意を感じない。
②“妥当”って、何だよ!……第三者委員会は「連盟の処分は、諸処の事情を考えると“やむを得なかった”」と連盟を庇った言葉だったのに、「常務会が出場停止処分を取ったのは妥当であると結論をいただきました」と述べる。
谷川会長や常務会は言葉を都合の良いように改変してしまう厚かましい人物(組織)なのだろうか?
それとも、“妥当”の言葉の意味を知らないのだろうか?(読売新聞も第三者委員会の報告の記事で“妥当”と表現していた)
③「今回の件の発端は7月の関西の報告会での久保九段の発言が発端となっていますが、この発言の真偽を確認するのを怠ったことも責任を感じております」……真偽を確認せずに、あれだけ重大な決定を下すのか?
④「タイトル戦も無事終了致しました」……やはり、タイトル戦を無事行い終了させるのが第一義。三浦九段や将棋界のことは二の次。
⑤「三浦九段を12月末日まで出場停止処分としたことで、A級順位戦の5・6回戦が不戦となってしまったわけですが、報告書の結果を受け、A級順位戦は特別措置として、今期は降級1名とし、三浦九段は来期A級の地位保全を致します」……来期の地位保全より、5・6回戦を行い“元通り”を回復するのが肝要であろう。
それに、来期の順位が“張出し”の11位というのはおかしい。少なくとも、地位保全なら新A級の2棋士より上位の9位でなければならない。
⑥「朝日杯につきましては、三浦九段を除いた形で二次予選の抽選を行いました」……三浦九段を加えた17名で本戦トーナメントの抽選をすべき
⑦「7月の対久保戦についての、トータルの離席時間は長かったと報告書に記載されております」……この期に及んでも、自己弁明か!
⑧記者会見の質疑応答において、三浦九段が求めている竜王戦のやり直しについては
「“既にタイトル戦は成立している”として、やり直しはしない」ことを明らかにした
………おかしな処分を下して三浦九段の挑戦権を剥奪したのは将棋連盟。この事態の責任は連盟にあり、三浦九段に対して償わなければならないのに、「竜王戦は成立した」としてやり直さないとは、何と言う厚顔さか!
将棋連盟の第三者委員会調査結果を受けた会見記事を読んで、将棋連盟への信頼度は完全にゼロになった。
「※「山城桜花」戦と「女流玉座」戦でも見るか・・・・。」
「こてくん。
・・・・漫画の世界に逃げないでください」
(※「山城桜花」・・・・・「りゅうおうのおしごと!」
に出てくる女流タイトル戦のことです)
映画・漫画の将棋界は凄いのに、
現実がこれでは・・・・。
ご先祖さまに申しわけが立たないというか・・・・。
米長会長だったら、責任とってたかな??
う~ん。
どっちにしても、米長先生なら、
自分が悪役を引き受けるのを
ためらわないような気がする。
そんな気分になった、
今回の現在進行形な事件です。
ピンチはチャンスなんですけどねぇ~~~。
「勝負手」はないのかな?
う~ん・・・・。
裁判はしょうがないですよね。
第二・第三の三浦さんを出すわけにjは
行きませんから・・・・。
う~ん、でも、本来は盤上で
戦って欲しいんですけどね。
よいお年を。
こてくん、こんにちは。
米長会長だったら、うまく収めていたか、さらに、ぐちゃぐちゃになっていたか……
意にそぐわない者は、ばっさり切られるでしょう。
>ピンチはチャンスなんですけどねぇ~~~。
「勝負手」はないのかな?
今の連盟には、勝負手を放つ能力はないと思います。
では、良いお年を。
新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。
もう、一々突っ込みたくない程酷いですね、対応。
最初は、多くのファンは
「タイトル戦の挑戦者を変えるくらいだから、信じたくはないが確定的な証拠があるのかなあ」
と感じたと想像するのです。
そうでなくとも、客観的に見れば灰色でも黒に見えるような状況なのだろうと。
理事が監視して怪しい点がなかったってなに~?
現場は押さえられなかったけど怪しい、じゃなくて、怪しくなかったってなに~?
今回の件での収穫は。
将棋の勉強をすれば将棋が強くなる。
対局の礼儀作法を教えれば、それを習得する。
将棋を強くなるには敗北を認め、敗因を客観的に分析することが大きな要素なので、プロ棋士の多くはその能力は高い。ただし、将棋に関してであり、これを現実の他の問題にも応用できる棋士は寧ろ稀であるようだ。
これらのことがかなり明確に学習できたことです。
私は羽生善治の将棋能力よりもその人間性を評価し好きだったということを再確認し、今回の件でも全く幻滅しなくて済んだ。羽生世代まとも。谷川さんや渡辺さんのファンだったら一週間くらい寝込んだ気がします。
監視して、不審な行為を確認できなかったうえ、証拠もほとんどなかった…………理解不能です。
将棋は、精神鍛練、論理的思考の訓練、礼儀や仁徳も身に付くモノだと思いますが、連盟(一般棋士も含む)は残念すぎます。
狭い世界の弊害が出てしまいました。
渡辺竜王が形式的に竜王就位式で謝罪したようです。
また18日付報知新聞によると、とうとう谷川会長が引責辞任するみたいです。
報酬減額処分では甘すぎると思っていました。英さんの記事が一役かったかも?
会長が辞任するのが良いと次の記事にも出てました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170111-00113743-diamond-bus_all&p=1
また第三者調査委員会からの結果報告書が改ざんされていたということも2CHで
出回っています。誰が次期会長になっても、いろいろ大変そうですね。
谷川会長辞任ですか。仕方ないですね。私は、辞任でも足りないと思っていますが。
>英さんの記事が一役かったかも?
それはないです。
渡辺竜王の謝罪は、読売へに対するものとも受け取れます。
Stanleyさんが仰るように“形式的な”ものに感じました。
>また第三者調査委員会からの結果報告書が改ざんされていたということも2CHで出回っています
私も見出しだけ読みましたが、呆れ果てているのと、読んでも腹が立つ(2chはデマや決めつけが多いし、連盟の所業に対しても腹が立つ)ので、読むに至っていません。
確かに、誰が会長になっても大変です。
ご紹介いただいた記事を読みました。
なかなか細かく深く切り込んでいますね。ただ、連盟の悪手はもっと多くあると思いました。
正直今回の渡辺明の行動は不正疑惑を告発しただけとして不問に処すのは全く賛成できず(週刊誌に書かれることを極端に理事が恐れていたことはわかっていたでしょう)、週刊誌に情報をリークしたことは誘導の意志の有無に関わらず大問題です。悪意を持ってなしたなら除名、善意であってもタイトル返上くらいは必要だと思います。
非常識な行動をしてもクロだという自分の確信にかけたのなら勝負師としては有りですが、それは結果に責任を取る前提あってのこと。結果を背負わなければ勝負師ではない。
渡辺竜王は、引退確定棋士以下の評価ですか。反論はしません。
>週刊誌に情報をリークしたことは誘導の意志の有無に関わらず大問題です。悪意を持ってなしたなら除名、善意であってもタイトル返上くらいは必要だと思います。
同意します。
谷川会長を初め、他の理事たちも、自分たちがした過ちの重大さを理解していないのが悲しいです。
反論、というとちょっと違うのでしょうが、英さんの評価も知りたいです。
加藤一二三という棋士も個人的に評価の難しい棋士なのですが、現在の棋力はもう仕方ないが、将棋界に大きく貢献してきたことは間違いない。
渡辺明の現在の棋力は言うまでもなく、将棋界に貢献してきたことも間違いない。今回の件で勝負師ではないと思って評価が下がっている訳ですが、真実が明らかになることはないでしょうから、今後の言動でどの程度戻すか、という感じです。
個々人の保身や大スポンサーの意向も影響して組織として何がどう非常識であった(失敗原因)のかをちゃんと追求して欲しいですよ、まったく。
理事個々人の説明ももっと聞きたい。
私は島八段の本を何冊か読んでいるので、島八段が「疑わしきは罰せず」という常識が欠落していたとは思いません。となると、彼の行動は読売や渡辺明に相当意識的にすり寄って、不正の有無の事実よりも三浦九段を生贄にしようとしたとしか見えない。
疑わしきは罰せず、という常識はあったのか。常識はあったが、黒にしか見えなくなっていたのか。その判断に読売におもねり組織として個人としての保身という打算がどの程度影響していたのか。
この程度のことは、理事一人一人に自己分析してもらって発表して欲しいです。
渡辺、久保、千田各氏においても、そうです。渡辺氏であれば何故疑いの告発だけでなく、その後の秘密会合に加わり、雑誌にリークしたのか。久保氏であれば、30分以上(数分満たなかった、のであれば勘違いでもいいが、報告書によると全く満たない)の離席という嘘を何故ついたのか。千田氏であれば、何故大きなばらつきが出る数字を確固たる数字のように嘘をついたのか。
一億パーセント某に関してはもうただの卑劣漢でいいです。
それにしても、タイトルの権威とか勝負の重みとかをまもるとか考えていた(と思いたい)にしろ、自ら失墜させる行動を取ったという自覚はあるんでしょうか。
本来なら連載記事で書く案件なのですが、あまりにも腹立たしいので、書いても不快になるだけなので、書くのに二の足を踏んでいる状態です。
駅伝をドラマレビューを書いている方が楽しいですし、他に書けないでいる記事を書いた方が有意義です。
でも、せっかくリクエストを頂いたので、第三者委員会の報告書の詳細を吟味はしませんが、渡辺竜王や谷川会長、理事会の対応について、思いつくまま書こうとは思います。