やまがつの かきほにはへる あをつづら ひとはくれども ことつてもなし
山がつの 垣ほにはへる 青つづら 人はくれども 言伝てもなし
寵
あの人は、私の住む里にやって来ることはあるのに、わたしへの言伝てすらも残してはくれない。
第三句までが「くれ(繰れ)」を導く序詞。それが同音の「来れ」との掛詞になっていて、いとしい人が別件で近くにはやって来る機会があるのに、自分のところに寄るのはおろか、伝言さえも残してはくれないという、恨み言を詠んでいます。
やまがつの かきほにはへる あをつづら ひとはくれども ことつてもなし
山がつの 垣ほにはへる 青つづら 人はくれども 言伝てもなし
寵
あの人は、私の住む里にやって来ることはあるのに、わたしへの言伝てすらも残してはくれない。
第三句までが「くれ(繰れ)」を導く序詞。それが同音の「来れ」との掛詞になっていて、いとしい人が別件で近くにはやって来る機会があるのに、自分のところに寄るのはおろか、伝言さえも残してはくれないという、恨み言を詠んでいます。