漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0865

2022-03-13 06:18:01 | 古今和歌集

うれしきを なににつつまむ からごろも たもとゆたかに たてといはましを

うれしきを 何につつまむ 唐衣 たもとゆたかに 裁てといはましを

 

よみ人知らず

 

 このうれしい気持ちを、何に包めば良いのだろう。袂に包めるように、衣をゆったりと裁てと言えばよかったなあ。

 「唐衣」はここでは必ずしも中国産の衣服ではなく、美しい衣服の意。衣をゆったりと仕立てておけば包んで帰れたのにと思うほどうれしいこととは一体何だったのか、気になりますね。^^