やまざくら かすみのまより ほのかにも みしばかりにや こひしかるらむ
山桜 霞の間より ほのかにも 見しばかりにや 恋しかるらむ
美しい人をちらりと見ただけで、山桜を霞の間からほのかに見たときのように恋しく感じることよ。
この歌は古今和歌集(巻第十一「恋歌一」 第479番)にも採録されています。そちらでは第四句が「見てし人こそ」となっており、貫之集の写本によっては、この535番と古今集と同じ言い回しの歌を両方並べて採録しているものもあるようです。
やまざくら かすみのまより ほのかにも みしばかりにや こひしかるらむ
山桜 霞の間より ほのかにも 見しばかりにや 恋しかるらむ
美しい人をちらりと見ただけで、山桜を霞の間からほのかに見たときのように恋しく感じることよ。
この歌は古今和歌集(巻第十一「恋歌一」 第479番)にも採録されています。そちらでは第四句が「見てし人こそ」となっており、貫之集の写本によっては、この535番と古今集と同じ言い回しの歌を両方並べて採録しているものもあるようです。