漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0590

2021-06-11 19:25:45 | 古今和歌集

わがこひに くらぶのやまの さくらばな まなくちるとも かずはまさらじ

わが恋に くらぶの山の 桜花 まなく散るとも 数はまさらじ

 

坂上是則

 

 絶え間なく散るくらぶ山の桜花も、私の尽きない恋の思いと比べれば、その数がまさることはないであろう。

 「くらぶ」は「比ぶ」と「くらぶ山」の掛詞になっています。「くらぶ山」は古今集にも何度か出てきますが詳細は不明の山。暗い山の意で使われることも多い語ですね。



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