山の月
くさもきも みなもみぢすれども てるつきの やまのははよに かはらざりけり
草も木も みな紅葉すれども 照る月の 山の端はよに かはらざりけり
山の月
草も木もみな紅葉するけれども、その紅葉に照り映えた月の光のさす山の端は、けしてその姿を変えることはない。
第一句・第二句を「草木みな 紅葉すれども」と、字余りのない形としている写本もあるようです。やはりそちらの方が和歌としてはしっくり来ますね。
山の月
くさもきも みなもみぢすれども てるつきの やまのははよに かはらざりけり
草も木も みな紅葉すれども 照る月の 山の端はよに かはらざりけり
山の月
草も木もみな紅葉するけれども、その紅葉に照り映えた月の光のさす山の端は、けしてその姿を変えることはない。
第一句・第二句を「草木みな 紅葉すれども」と、字余りのない形としている写本もあるようです。やはりそちらの方が和歌としてはしっくり来ますね。
野の花
あきののの ちぐさのはなは をみなへし まじりておれる にしきなりけり
秋の野の 千ぐさの花は 女郎花 まじりて織れる 錦なりけり
野の花
秋の野に咲くさまざまな草の花は、まるで女郎花をまぜて織った錦のようであるよ。
文字通りの風景を詠んだものとも、錦をまとったひときわ美しい異性を詠んだものとも思えますね。