久しぶりに天気の良い週末ということで、今日は、函館市内でもトップクラスの人気を誇る観光地、函館山へ行ってきた。
山頂までは車でも行けるんだけど、山麓からロープウェーが運行しているので、観光客の多くは、これで山頂を目指す。
私も、かれこれ9年ぶりに山頂を目指してみました。
山頂の展望台から撮った市内の写真。
この位置からの写真は、ガイドブックやパンフレットなどにも良く掲載されているので、見たことがあるという方も多いかもしれません。
ご覧になってわかるかと思いますが、函館は、二方から海に挟まれている町なのです。
どちらも同じ津軽海峡だけど、海から海を目指して歩いてみるというのも、なかなか面白い散歩コースの1つです。
写真は、函館湾に浮かぶ、「緑の島」。
天然芝の広場をはじめとした、名前のとおり緑あふれる公園で、一周できるように整備されている遊歩道やデッキでは、ジョギングや釣りをしている人を多く見かけます。
道内、いや国内でも有数の造船会社、「函館どっく」。
函館の他に、室蘭にも造船所があります。
展望台からの写真はこれぐらいにして、続いて、山頂で見つけた色々な物。
まずは、伊能忠敬による蝦夷地測量の碑。
1800年(寛政12年)に、幕府に北方の地図作製を願い出て許され、最初の測量地と定めた箱館に入り、この函館山(当時は箱館山)に測量の基点を置いて、蝦夷地南東沿岸の実測を開始したことを記しています。
測量の話が出た所で、皆さん、「測量の日」なんてご存知でした?
平成元年、建設省(現国土交通省)が、昭和24年6月3日に制定された、「測量法」という法律の制定40周年を記念し、毎年6月3日を「測量の日」としたのだそうです。
私も今の職場に入るまで全く知りませんでした。
写真は、測量の際に、位置を定める基点として用いられる「基準点」という物。
名前ぐらいは、聞いたことがという方もいらっしゃるかと思います。
私も詳しくは知らないのですが、今年から、測量関係の業務も担当するようになったので、勉強せねばと思っています。
最後に、これは、イギリス出身の元軍人で探検家であり博物学者である、トーマス・W・ブラキストンという人の碑。
どういう人かと言うと、江戸時代末期に、鎖国の解かれた箱館を訪れ、貿易商として活動する一方、北海道(千島を含む)の鳥類を意欲的に採集した人で、後に、これらの成果をもとに、本州と北海道では鳥類や哺乳類の分布が異なることに気づき、津軽海峡が動物分布上の境界線であることを指摘したことで知られている人。
これがきっかけで、彼の指摘した津軽海峡上の分布線が、「ブラキストンライン」と命名され、現在に至るまで、動物学の研究に大いなる影響を与えているそうです。
私も、「ブラキストンライン」という名前は、クイズ番組を見て知っていたのだけど、詳しい由来までは知らなかったので、いい勉強になりました。
それにしても今日はいい天気でした。
空も海も、夏らしく綺麗な青。
これを見ているだけでも、心が癒されてきます。