昨日青森で観てきた
「特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE」の感想をば。
まあ何て言うのかな・・・面白かったし、両作品どちらの視点から観ても十分楽しめる内容だったけど、あえて批判的なことを言わせてもらうと、ちょっと設定がグチャグチャになってやしないかなと。
ゴーカイジャーの最終回で、マーベラス達がザンギャック本星へ旅立ち、その後どうしていたのかという点は大いに気になっていたけれど、そこで新たなザンギャック一味との死闘に至り、ゴーカイガレオンを破壊されていたというのは、これはまあ、展開としてはありだと思う。
そして、そのゴーカイガレオンを、(未来戦隊)タイムレンジャーの「大いなる力」を使って、過去の健在だった時期から転送するというのも、過去に、2001年の「未来戦隊タイムレンジャーVS(救急戦隊)ゴーゴーファイブ」で、ゴーゴーファイブ最終回の死闘で使用不能になった巨大ロボを、ゴーゴーファイブが活躍していた1999年から転送させたという前例があるので、それほど違和感も覚えなかった。
でも、だからと言って、ラストで、そのガレオンに乗ってまた宇宙へ旅立つというのはどうなんだろう?
ゴーゴーファイブの場合は、戦いが終わった後のロボを再び1999年へ返していたけれど、今回のこれって、過去の出来事が変えられちゃうということになっちゃうよね・・・それでいいのだろうかと、「大きいお友達」としては思ってしまった。
他にも、最終回で、本来の持ち主の手に戻ったはずのレンジャーキーを、いつの間にかまたマーベラス達が持っていたのも同じ。
ファンとしては、懐かしい戦隊への多段変身が再び観られたのは、それはそれで嬉しかったけど、これはちょっと、飛躍というか、過程を端折り過ぎている気が。
正直、最終回を観て、「ああ、ゴーバスターズとのVSでは、もう多段変身は観られないんだなあ・・・」と思ってたし、せめて、鎧あたりが、「あれっ、マーベラスさん達、いつの間にまたレンジャーキー持ってたんですか?」という台詞でも言うとか、大サービスで、歴代戦士の代表が何人か登場して、マーベラス達にレンジャーキーを託すなどのシーンがあれば、まだよかったのかもしれないけど。
とまあ、「大きいお友達」目線に立っちゃうと、他にもツッコミどころはあるんだけど、ま、楽しめたからよしとしますか。
ゴーカイジャーの活躍を観るのはほぼ一年ぶりになるけれど、活躍シーンもさることながら、ルカの「うっさい、バ~~カ!」とか、アバターとして復活したバスコの「ヤッホー、マベちゃん!」など、懐かしい台詞が沢山聞けたのは、ちょっと感慨を覚えた。
また、(侍戦隊)シンケンジャーから薫姫が登場するということで、どんなシーンなのかなと思っていたけれど、これも、歴史を上手に使っていたというか、歴史ある志葉家だからこそ活用できる手法だなと思えてよかったし、久しぶりに登場した「恐竜や」のシーンで、あのヤツデンワニが久しぶりに登場したのもポイントは高い。
何がどうポイントが高いかと言うと、ヤツデンワニ本人(?)もさることながら、彼と、江戸時代でヨーコ達と遭遇した、あのジェラシットは、昨年の「ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン」で魔空監獄に投獄されていたけれど、それが、今回こうして登場したということは、同じく投獄されていた、(炎神戦隊)ゴーオンジャーの悪の三大臣、とりわけケガレシアも、無事に生還(?)していて、またどこかで登場する可能性があるのでは、ということを、ファンとしては期待できるかなということ。
ちょっと遠回しな期待かもしれないけど、あと数年後に迫っている40周年記念の時にでも、ぜひ復活してほしいと思う。
後、VSシリーズにありがちな「小ネタ」が、今回はあまりないなと思って観ていたら、最後にあった。
クライマックスで、レンジャーキーの発する力で、両戦隊の巨大ロボが、歴代戦隊のロボに変身するシーンで、ゴーバスタービートが(魔法戦隊マジレンジャーの)マジキングに変身した時、陣が言った「何か落ち着くな」の台詞は思わず笑ってしまった。
これはやっぱり、陣役の松本氏が、元マジイエローであることを意識しての台詞なんだろうなと。
ということで、昨日青森から帰還した直後、早速DVDを予約しました。
今後は、諸事情により、本やDVDの購入量を極力抑えようと思っているのだけど、これは別だよねということで。