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市電「函館どっく前」停留所からすぐ側の、ごく普通の住宅街。
特に観光スポットというわけではないけれど、かつて、明治から大正、昭和初期にかけて、この辺りは「鉄砲小路」という名前で呼ばれていました。
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どういうことかと言うと、当時この辺りには、お祭りの露店でもおなじみの、鉄砲でダルマやたばこなどを打ち落とす射的場が多くあったことから、いつしかそのような名前がついたのだそうです。
別説として、※一度入れば出てこられないことから、鉄砲の弾と同じような意味だとしてそのような名前になったというのもあるそうですが、函館の歴史に関する書物を読むと、射的場から来たという説が正しいようです。
※「太陽にほえろ!」のある回で、猟銃を所持している可能性が高い男を追ったまま戻ってこないブルース刑事を案じて、ラガー刑事が「ったく、とんだ鉄砲弾はあいつの方ですよ」というシーンがある。「鉄砲弾」という表現は、このようなケースで使われることがあるようです。
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でも、本当に「入ったら出てこられない」のでしょうか?
ちょっくら散歩してみましょう。
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一つ上の写真の奥に防波堤が写っているのが分かったかと思いますが、この道の先は、漁港になっています。
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そして、その漁港から振り返って一枚。
もしかすると、かつてはこんな整然とした道ではなかったのではという可能性もあるけれど、「入ったら出てこられない」というのはそういう意味ではなくて、射的に夢中になって、なかなか出るに出られないという意味もあるのかなと思っちゃいました。
あ、でもあれか、仮にそういうこと(射的に夢中になってなかなか出てこないということ)が多くあったとしても、それが小路の俗称になるというのは不自然か。
昔は、お祭りで射的を楽しんだことも結構あったので、色々なことを思いながらの小路散策となりました。