外国人の強制送還などのルールを見直す入管法の改正案。参議院法務委員会が紛糾するなか、与党などの賛成多数により8日に可決され、9日の本会議で成立する見通しとなりました。
『難民認定申請中は強制送還が停止されるという現行の規定があり、また申請に上限を設けていないことから難民認定申請を繰り返すことで送還から逃れようとするケースがあるとして、これを三回目の難民申請以降は「難民認定すべき相当の理由」を示さなければ送還とします。 』
※改正案のどこに問題があるのでしょうか。
一番大きな問題点は、難民認定三回目以降の申請者は強制送還が可能なことです。もともと、日本の難民認定は他国と比較して非常に厳しいとされており、認定率は1%を下回っています。
■法務委紛糾…改正入管法 あす成立へ
立憲民主党・石川大我議員:「この法案は一般的な法案とは違います。人の命がかかっているんです。しかも数千人単位の命を危険にさらす法律なんです」
共産党・仁比聡平議員:「今からの採決など絶対にありえない。ありえないですよ」
反対の声が強く上がるなか。
公明党・杉久武委員長:「これより採決に入ります。賛成の方の挙手を願います。多数と認めます」
採決は強行されました。自公両党に加え、日本維新の会、国民民主党の賛成で可決したのは入管難民法改正案。難民申請中は送還が一律停止される規定を見直し、3回目以降の申請者は送還できるようにすることが柱です。