藤井聡太七冠(20)が「王座」への挑戦をかけたトーナメントで勝利し、史上初の八冠制覇にまた一歩近付きました。 20日の相手は村田顕弘六段。“村田システム”と呼ばれる、将棋の常識を覆すかのような戦法を編み出した棋士です。 藤井七冠は、その村田システムに大苦戦し、AI評価値では80手目時点で「6%―94%」 のほぼ負けの状況から、終盤のきわどい局面を制し、勝利しました。 八冠制覇がかかった王座挑戦まであと2勝。次は、羽生善治九段との対局です。 藤井七冠:「攻めを受け止められる展開になってしまい、はっきり言って苦しくしてしまったかなと。(Q.終盤ははっきり負けを意識)終盤は足りないと思っていました。(次の)羽生九段との対戦は楽しみですし、良い内容にできるように、しっかり良い状態で臨みたい」と語った。
王座の挑戦権獲得まであと2勝となった藤井七冠。準決勝では羽生善治九段と対戦します。