monologue
夜明けに向けて
 



7月4日は米国独立記念日で息子の誕生日。毎年米国の独立記念日は花火で盛り上がる。
学校でクラスメートがよく独立記念日に生まれるのではないかと冗談を言っていたが
その日の早朝、就寝中に妻の陣痛が始まったのでUSC病院に行って待っているとウイメンズホスピタルへ行けという指示が来て妻が運ばれていった。わたしは車でウイメンズホスピタルに行って待っていた。置いてある簡単な緑色の手術着のような服を着て産褥部屋の外で待った。お産には立ち会わせてもらえなかった。やっと生まれて新生児室に子供を見に行くと小さな紙おしめを付けた赤ん坊が俯伏せに寝さされていた。髪の毛がナポレオンのように禿げ上がってみえた。小さくて人間というより虫のようだった。2700グラムぐらいしかなくてずいぶん軽かった。現在は立派に成長して米国社会の一員として働いている。
fumio

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