( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/41170182.html からの続き)
村の少年が イノシシに追われる場面では、兵士たちは 少年を助けるため、
敵味方の立場を忘れて 協力し合い イノシシを退治します。
見事な連携プレイが コミカルなスローモーションで映され、
会場のそこかしこから 笑い声が起こりました。
この映画で 何といっても印象的なのが、紅一点とも言える 村娘・ヨイルです。
ちょっと頭が弱いけれど、まさに天真爛漫そのものの 娘を、
カン=ヘジョンが演じます。
「オールド・ボーイ」(2003年)で、相手の男が実の父親だとは知らずに
関係を持ってしまうという、ショッキングな役どころを見せた カン=ヘジョンが、
この作品では 打って変わって、とってもチャーミングで かわいらしい。
若い兵士は彼女に 恋心を抱き、その純真無垢さには 誰もが心を洗われます。
作品の柱のひとつでしょう。
ところが、この話は 単なるファンタジーや ハッピーエンドでは終わりません。
戦争という、個人ではどうしようもない 巨大な力が、
村人や兵士の上に 襲いかかってきます。
その中で、過去の心の傷を抱えた 兵士のエピソードも描かれ、
その傷を癒すドラマもありました。
最後は 悲しさを伴う物語でしたが、それだけに、
ほのぼのとした 夢のような村・トンマッコルの 人々の心持ちが、
いつまでも胸に残り いとおしくて忘れられません。