「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自分の感情を受け入れる (2) -- 感情への対処法 (2)

2011年10月18日 20時42分17秒 | 「BPDサバイバル・ガイド」より
 
(前の記事からの続き)

 例えば、 大雨が降っていて 気分が良くないとします。

 雨を受け入れるには、 窓の外を眺めて、 こんなことを言ってみればよいでしょう。

 「雨が降っている。

 雨は嫌いだけど 降っている。

 それが 今日の天気なんだ」

 「受け入れる」 とは  「好きになる」 ことではありません。

 でも受け入れれば、 穏やかな気持ちになれることに 気付くでしょう。

 過去に起こったこと (変えられないこと) や、

 たった今起こっていることと 闘わないことです。

 思い悩んでいることを 受け入れてしまえば、

 現状を変えるために 努力することができます。

 不安だと感じたら、 不安を和らげる方法を 探すことができます。

 気持ちや人生を 受け入れる方法を、 リストアップしてみましょう。

○ 感情が起こり、 去っていくのを観察する

 感情によって 体の変化 (動悸や胃の痛みなど) が起こり、 引いていくのを見る。

 ただ見るだけで、 去るのを待つ。

 変えようとせず、 評価もしない。 (悪い、 ひどいなどの ラベルを付けない)

○ 今感じていることを受け入れる、 と自分自身に言う。

 「私は今、 ~~と感じている」 と言う。

○ 動揺させることを受け入れる、 と自分自身に言う。

 例えば パートナーを失ったこと、 虐待された過去、

 日々のイライラを 受け入れる努力をしてみる。

○ 苦しいことに気付いたら、 それを大きな声で言う。

 「クビになった」 「恋人にふられた」 「体重が増えた」 など。

 混乱したら、 それを口に出して言ってみる。

○ 何を感じているかを 書き出す。

 そして、 書いたことを読み直す。

○ 息を吸って、  「受け入れる」 と 頭の中で自分に言う。

 息を吐いて、 また 「受け入れる」 と言う。

 ただ 自分の感情を、 吸って、 吐く。

〔 「境界性パーソナリティ障害  サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 
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