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2. 注意をそらす
ひどく動揺しているとき、 別のものに注意をそらすことが よい場合があります。
ただし、 絶えずこのテクニックを使っていると、 それは回避になってしまいます。
すると苦しみが増し、 問題を解決できなくなってしまいます。
苦しい時間をやり過ごすため、 適度にこのスキルを 使うようにしましょう。
嵐や危機が通りすぎたら、 注意をそらすことをやめ、
自分の問題や感情に 向き合うようにします。
以下に、 注意をそらす方法を いくつか挙げてみます。
○ 別のことを考える
100から0まで 逆に数える。
115を3になるまで 7を引き算し続ける。
アルファベット順に 動物や街の名前を考える、 など。
○ 頭を使うことをする
クロスワードパズル、 数学の問題、 言葉遊び、 コンピューターゲームなど。
○ 何か仕事をする
家の掃除、 皿洗い、 食品の買い物、 庭仕事、 洗濯など。
できる限り そのことだけに集中する。
○ 楽しく 夢中になれることをする
絵を描いたり、 手先を使って 物を作ったりする。
散歩や運動、 レストランへ行ったり、 親しい人と話をする。
〔 「境界性パーソナリティ障害 サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕
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