(前の記事からの続き)
3. リラックスする方法
不安, 怒り, 緊張, 動揺などの感情を取り扱うのに、
リラックスのスキルが効果的です。
「漸進的筋弛緩法 (ぜんしんてききんしかんほう)」 と
「腹式呼吸」 があります。
この練習をする間は、 何かを心配するのはやめましょう。
不安やストレスを感じていると、 もっと不安になります。
現在身体が感じていることに 集中しましょう。
○ 漸進的筋弛緩法
緊張, 不安, 怒りを減少させます。
静かで邪魔をされない場所で、 横になっても 座っても 立ってもできます。
(横になるのが 一番いいでしょう。)
筋肉に力を入れたり 抜いたりして行ないます。
意識的に 筋肉に力を入れることで、 リラックスしやすくなるのです。
(1)まず 身体のどこから 始めるかを決める。 どこからでもよい。
ここでは つま先から始めるとする。
(2)つま先に集中する。 脳が全部 つま先に引き下ろされることを 想像する。
つま先を 足の底に向けて 内側に曲げ、 つま先に緊張を 感じるまで続ける。
5~10秒間、 7~8割方の力を入れ続ける。
(3)力をゆるめ、 筋肉をリラックスさせる。
力を入れたときと、 抜いたときの違いに 着目する。
温かさなど、 感じる感覚に注目する。
(4)意識を足首に持ってきて、 力を入れる。
5~10秒間、 力を入れ続けてから ゆるめ、 足と足首をリラックスさせる。
力を入れたときと リラックスさせたときの違いに 注目する。
(5)これを徐々に 身体の上の部分へ移していき、
頭に到達するまで 同じことを行なう。
空いている時間で 5~25分行なう。
漸進的筋弛緩法によって、 やる前より50%以上 リラックスできると言います。
〔 「境界性パーソナリティ障害 サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕
(次の記事に続く)