「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

漸進的筋弛緩法 -- 感情への対処法 (5)

2011年10月21日 22時30分38秒 | 「BPDサバイバル・ガイド」より
 
(前の記事からの続き)

3. リラックスする方法

 不安, 怒り, 緊張, 動揺などの感情を取り扱うのに、

 リラックスのスキルが効果的です。

 「漸進的筋弛緩法 (ぜんしんてききんしかんほう)」 と

 「腹式呼吸」 があります。

 この練習をする間は、 何かを心配するのはやめましょう。

 不安やストレスを感じていると、 もっと不安になります。

 現在身体が感じていることに 集中しましょう。

○ 漸進的筋弛緩法

 緊張, 不安, 怒りを減少させます。

 静かで邪魔をされない場所で、 横になっても 座っても 立ってもできます。

 (横になるのが 一番いいでしょう。)

 筋肉に力を入れたり 抜いたりして行ないます。

 意識的に 筋肉に力を入れることで、 リラックスしやすくなるのです。

(1)まず 身体のどこから 始めるかを決める。 どこからでもよい。

   ここでは つま先から始めるとする。

(2)つま先に集中する。 脳が全部 つま先に引き下ろされることを 想像する。

   つま先を 足の底に向けて 内側に曲げ、 つま先に緊張を 感じるまで続ける。

   5~10秒間、 7~8割方の力を入れ続ける。

(3)力をゆるめ、 筋肉をリラックスさせる。

   力を入れたときと、 抜いたときの違いに 着目する。

   温かさなど、 感じる感覚に注目する。

(4)意識を足首に持ってきて、 力を入れる。

   5~10秒間、 力を入れ続けてから ゆるめ、 足と足首をリラックスさせる。

   力を入れたときと リラックスさせたときの違いに 注目する。

(5)これを徐々に 身体の上の部分へ移していき、

   頭に到達するまで 同じことを行なう。

   空いている時間で 5~25分行なう。

 漸進的筋弛緩法によって、 やる前より50%以上 リラックスできると言います。

〔 「境界性パーソナリティ障害  サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 
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