「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自殺を考えたときに 踏むステップ (4)

2011年10月27日 21時39分44秒 | 「BPDサバイバル・ガイド」より
 
(前の記事からの続き)

○ 行動を起こし、 絶望的な考えに立ち向かう

 将来への絶望的な思いが 自殺を考えさせます。

 将来なにが起こるかを 前向きに考えることができないのです。

 強く否定的な感情から 抜け出せないときは、

 秩序立てて考えることが 難しいものです。

 最良の対処法は、 ただちに行動を起こし、

 絶望的な 「ふるまい」 を避けることです。

 感情をコントロールするのに 効果的なのは、

 感情や考えと  「反対の行動」 をすることです。

(弁証法的行動療法)

 怒っていて怒鳴りたかったら 誰かに親切にする、

 その場から逃げたかったら その場に留まる、 という行動をとるのです。

 すぐに問題を解決することは できないでょう。

 でも気分を楽にしたり、

 問題を解決するための 小さな一歩を踏み出すために 何かできるかもしれません。

 起こっていることを受け入れるように 取り組めるかもしれません。

 どんなに小さなステップでも、 それを踏み出すことによって、

 見通しが改善され、 うまくいくという希望を与えてくれます。

 大切なことは、 何が起こっているかに 充分注意を払うことです。

 今、 自分の周りで 何が起きているか、 目と心を開きましょう。

 小さくても重要な一歩に 気付くことが必要です。

〔 「境界性パーソナリティ障害  サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕
 
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