苦しい問題に対処するために 一番大事なのは、 生き続けることです。
自殺して 治療やケアができなければ、 治ることはありません。
死ぬよりは生き続けて、 苦痛を和らげる方法を 学んだ方がましです。
自殺企図が 人生をもっと苦しく 困難にしているのです。
自殺をしたいと思ったときに 踏みとどまり、 対処法を使えるように学ぶことです。
困難なことに直面したとき、 自動的に自殺を考えてしまうとしたら、
その考えを断ち切るのは 難しいことです。
でも その思いが浮かんだとき、 どうすればよいかを 学ぶことはできます。
どんなステップを 踏めばよいかについて述べます。
○ 「自殺できる道具」 から離れる
・ ODをしたくなったら、 家から出て 薬から離れる。
薬をトイレに流してしまう。
誰かに 薬を管理してもらう。
薬をいつも 鍵のかかる所に 保管しておく。
・ 鋭利なもので自傷したいなら、 それらを家から出すか、 自分自身が家から出る。
・ 自分を傷つけるための 物を買わない
・ 刃物や薬が 買える店の前を 「なんとなく」 通らない。
○ 場所を変える
今の場所から 別の所へ行くだけで、 びっくりするような違いがあります。
できるだけ 人がいる所 (自殺をしにくい場所) へ行く。
(レストラン, 喫茶店, ショッピングセンター, 人がいる公園,
フィットネスセンター, 海岸, 図書館, 動物園, 友だちの家, 近所の家,
家族や親戚の家など)
考えないで すぐにどこかへ行く。
そこに着いたら、 周りの光景, 音, 香り, 味,
周りの全てのものに 注意を払う。
別の見方で 世界を見ることができます。
〔 「境界性パーソナリティ障害 サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕
(次の記事に続く)