「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自殺を考えたときに 踏むステップ (1)

2011年10月24日 22時15分18秒 | 「BPDサバイバル・ガイド」より
 
 苦しい問題に対処するために 一番大事なのは、 生き続けることです。

 自殺して 治療やケアができなければ、 治ることはありません。

 死ぬよりは生き続けて、 苦痛を和らげる方法を 学んだ方がましです。

 自殺企図が 人生をもっと苦しく 困難にしているのです。

 自殺をしたいと思ったときに 踏みとどまり、 対処法を使えるように学ぶことです。

 困難なことに直面したとき、 自動的に自殺を考えてしまうとしたら、

 その考えを断ち切るのは 難しいことです。

 でも その思いが浮かんだとき、 どうすればよいかを 学ぶことはできます。

 どんなステップを 踏めばよいかについて述べます。

○ 「自殺できる道具」 から離れる

・ ODをしたくなったら、 家から出て 薬から離れる。

  薬をトイレに流してしまう。

  誰かに 薬を管理してもらう。

  薬をいつも 鍵のかかる所に 保管しておく。

・ 鋭利なもので自傷したいなら、 それらを家から出すか、 自分自身が家から出る。

・ 自分を傷つけるための 物を買わない

・ 刃物や薬が 買える店の前を  「なんとなく」 通らない。

○ 場所を変える

 今の場所から 別の所へ行くだけで、 びっくりするような違いがあります。

 できるだけ 人がいる所 (自殺をしにくい場所) へ行く。

 (レストラン, 喫茶店, ショッピングセンター, 人がいる公園,

 フィットネスセンター, 海岸, 図書館, 動物園, 友だちの家, 近所の家,

 家族や親戚の家など)

 考えないで すぐにどこかへ行く。

 そこに着いたら、 周りの光景, 音, 香り, 味,

 周りの全てのものに 注意を払う。

 別の見方で 世界を見ることができます。

〔 「境界性パーソナリティ障害  サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 
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