(前の記事からの続き)
○ 生きる理由を考える
マーシャ・リネハンは、
「生きる理由の一覧表」 という アンケートを作りました。
例えば、 あなたが自殺してしまったときの、
子供や両親, パートナー, 友だちの表情を想像してみてください。
これを乗り越えられる、 物事を変えられると、 自分に言い聞かせましょう。
「生きる理由の一覧表」
・ ゆくゆく人生は 今よりも良くなり、 別の方法で解決できるようになる
・ 自殺することで 家族や子供, 友だちらを傷つけるかもしれない
・ 死や痛みへの恐怖
・ 自殺に失敗し、 もっと酷い結果になるかもしれない
(手足の麻痺, 身体の一部をなくす, 継続的な痛みなど)
・ 自殺へのモラルや 宗教上の反対意見から 非難される
・ 地獄へ行くことなどの恐れ
○ 考えを通り過ごさせる
自殺の考えを 右から左に通過させてしまう。
考えが浮かんでも 実行する必要はありません。
ただ 通過させる自由があります。
「広い緑の野原に寝ころがり、 空を見上げているところを 想像してください。
とても穏やかで、 暖かく晴れて、 心地よい風が吹いています。
大きな白いふわふわな雲が 流れていくのが見えます。
ひとつひとつの雲に、 あなたが考えていることが 書かれていると想像してください。
そして、 流れていくのを見てください。
雲 (または考え) を追いかけず、 ただ通過させなさい。」
(「アクセプタンス & コミットメント・セラピー」 スティーブン・ヘイズ)
〔 「境界性パーソナリティ障害 サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕
(次の記事に続く)