「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自殺を考えたときに 踏むステップ (3)

2011年10月26日 19時27分09秒 | 「BPDサバイバル・ガイド」より
 
(前の記事からの続き)

○ 生きる理由を考える

 マーシャ・リネハンは、

 「生きる理由の一覧表」 という アンケートを作りました。

 例えば、 あなたが自殺してしまったときの、

 子供や両親, パートナー, 友だちの表情を想像してみてください。

 これを乗り越えられる、 物事を変えられると、 自分に言い聞かせましょう。

「生きる理由の一覧表」

・ ゆくゆく人生は 今よりも良くなり、 別の方法で解決できるようになる

・ 自殺することで 家族や子供, 友だちらを傷つけるかもしれない

・ 死や痛みへの恐怖

・ 自殺に失敗し、 もっと酷い結果になるかもしれない

 (手足の麻痺, 身体の一部をなくす, 継続的な痛みなど)

・ 自殺へのモラルや 宗教上の反対意見から 非難される

・ 地獄へ行くことなどの恐れ

○ 考えを通り過ごさせる

 自殺の考えを 右から左に通過させてしまう。

 考えが浮かんでも 実行する必要はありません。

 ただ 通過させる自由があります。

 「広い緑の野原に寝ころがり、 空を見上げているところを 想像してください。

 とても穏やかで、 暖かく晴れて、 心地よい風が吹いています。

 大きな白いふわふわな雲が 流れていくのが見えます。

 ひとつひとつの雲に、 あなたが考えていることが 書かれていると想像してください。

 そして、 流れていくのを見てください。

 雲 (または考え) を追いかけず、 ただ通過させなさい。」

(「アクセプタンス & コミットメント・セラピー」  スティーブン・ヘイズ)

〔 「境界性パーソナリティ障害  サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 
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