重量物を持ち上げる時、血圧は上がる。下がると危険に思える。もし、血圧が上がらなければ筋肉に血液が行かない。頭へ血液が行かなくなると、めまいが起こるが筋肉もめまい状態になって力が出ない。
斜面の雑草を刈る時、自走草刈機を支えきれないと排水路へ落としてしまう。力が入るのは瞬間だが、入らなければドボーーーーン。数年前、父が落とした時は、二度と触るな、としばらく怒っていた。
ただの操作ミスと思っていたが、血圧上昇をおそれて減塩の食事をしていればいつでもそうなる。筋肉がめまいしている状態では瞬発力など無理だ。
汗をかくと脱塩するのだからナトリウをすぐにでも補わなければ脱水へ進んでしまう。
今年は猛暑でも減塩にはげんでいたが、膝関節の古塩を抜くためだった。もし、斜面刈りをやっていたら父と同じように排水路へ機械を落としたかもしれない。いつか来た道、になるところだった。
夏は体が暑さでゆるむので、関節にはちょうど良い、と思いもっとゆるめるため減塩の食事にした。結果はめまいで横にならないとダメまで行った。それで血圧が低下していることがわかった。
血圧を上げなければ立ち上がれない、とは考えもつかなかったが、醤油ですぐに歩けるようになった。
こういう経験で、母が最後まで血圧低下したままで点滴しても上昇しなかったのは血圧を低下させる薬のききめが消えなかった、と結論した。心拍数が上がったきりで最後まで下がらなかったのも、血圧低下のせいだ。
心拍数を正常に保つには、血圧をあげれば良い。塩分をとれば良いので、しょっぱいものを食べれば良い。そうすれば脱塩する分を補うことができる。
普通、年をとれば減塩しなければ危ない、と言われているので減塩に励むが筋肉に瞬発力がなくなる。筋肉にめまいを起こしては、そちらの方がはるかに危険だ。機械を落とすだけなら怪我はしないが。
なぜ、減塩するかと言えば減塩して血圧を低下させておかないとズタボロ血管が破れる可能性があるから。
母はナイナイづくしの時代に育ったが、穀物菜食と同じような食事だっただろう。霞ケ浦の魚がつけば豪華料理だったかもしれない。そういう母が血管ズタボロなんてことは、ない。子供にせがまれて高カロリー食を作ったが自分では食べないですませたはずだ。同じように甘いものをねだられて作ったが自分では食べなかっただろう。いっぱい食べろよ、と言っても自分ではほとんど食べない父を見れば想像がつく。
成長期に食べたもので体は作られている。それ以外は不要だ。もし、食べたとしても体には消化できないカスが残るだろう。不要なものは、まずい、となって避けるだろう。それを子供といっしょになって、和気あいあい食べて時々、おもしろくないことになったかもしれないが、おいしい、と感じるようになったのは、血圧を低下させる薬を飲んでからだ。
なぜ、そう言えるか。常時、血圧が低下するので高カロリー食で上昇させる必要があった。畑仕事でめまい状態になってはたいへんだから。高カロリー食には、甘いものがついてまわる。陰陽両極端でバランスをとることになる。
なぜ、醤油、味噌、でなかったのだろう。母は味噌、醤油を自分で作っていたのに。子供にせがまれて作った料理を食べるのが手っ取り早い、としても成長期の食事とはずいぶん違う。さぞかし、まずいものだったろう。醤油、味噌を、なぜ、選ばなかったのか。