一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

「都市型政党」?

2005-05-28 | 余計なひとこと
昨日の記事を書いていてふと思ったこと。

新聞などで民主党は「都市型政党」と言われているが、僕の理解は、従来の自民党の補助金ばら撒き・地方優遇の恩恵を受けない都市部のサラリーマンの支持を集めている、ということなんだと思う。

ただ、ここのとこ、民主党が
<自分は都市型政党=進歩的な選挙民が支持母体=自分自身も進歩的>
と勘違いしちゃってるんじゃないか、と思われるようなことが何回かあった。

(その1)
昨日ふれた民主党の「郵政改革に関する考え方」 でも、細かい点で気になるところがあった

「(5 )ユニバーサルサービスはボランティアなしではできない」というところで
「中山間地などの配達業務は、民間人である簡易郵便局員や簡易局から僅かな委託料で業務を請け負うボランティア的な人々によって支えられている。事業主体が民間企業になれば、そうした人々のモチベーションは維持できない。単純な民間企業化は、そうした地域のユニバーサルサービス維持のコストを増加させる可能性がある。」と言っている。

都市部の職員と比べて「田舎の隅々まで郵便物を届ける」というのが都市部の郵便配達員より著しく業務負荷が高いのだろうか(移動距離は長いかもしれないが、処理する業務量は格段に小さいと思うけど)

それとも、地方の特定郵便局に雇用されている人の給与は不当に低い(都市部の郵便配達より格段に安い)実態があるのだろうか?
しかし、もし本当に低いとしても、現状の郵便局員がボランティア精神で配達をしていると当然のようにみなすのはおかしいと思う。
地方に職場がないので給料が安いとしたら、それは郵便局制度の問題でなく地方経済の問題であるし、また、兼業農家であれば、拘束時間が比較的少なくて自由度の効く仕事であれば、多少賃金が安くてもそこで働くのは合理性があると思う。

うがった見方かもしれないが、ここの表現の背後に「俺だったら山の奥まで1通の郵便を集配にいくようなことはできないな」という、「都会人的発想」が見え隠れするように思えてならない。


(その2)
2,3週間ほど前、碑文谷のダイエーに行ったら、入り口のところで民主党の区議会議員が街頭演説をしていた。
30歳前後で自他共に「区政に新風を巻き起こす若手議員」という雰囲気ではある。
彼が言っていた中で、「議員活動をしていると不合理な因習が多い。たとえば議場にPCを持ち込むのが禁止されていることだ。」というくだりがあった。

でも、なぜPCを持ち込まなければいけないか、という説明はどこにもない。

そもそも議場は議論をする場所なわけで、PCとにらめっこする必要はない、というのはもっともな理屈だと思う。
資料なら紙に印刷して持ち込めばいいし、細かいデータなら事前に相互に提示しておけばいいだけ(国会とかはそうですよね)。
有権者は議事をネットで中継してもらうために票を入れたわけではないと思う。
それに、PCをあけていて、仕事しているかと思ったらblogとかかいてるかもしれないし・・・

議論の根底に<自分は若くて改革派だ=自分がおかしいと思うことはすべて間違っている>という勘違いはないのだろうか。


政権を取るつもりならもちろんのこと、健全な野党勢力としても、妙な思い込みを排除して、冷静な政策議論をして欲しいと思う。
コメント
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