一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

いい刑事、悪い刑事

2005-05-29 | あきなひ
仕事上でハードな交渉が予想されるとき、「いい刑事、悪い刑事」というのをやることがあります。


悪い刑事は「おらぁ、吐かんか!」とばかり、当方の主張の正当性と相手の主張の問題点を主張し、「そこまで無理を通されるのであれば、このディールはブレイクですかね・・・」と強硬姿勢を崩しません。

一方で、いい刑事は「まあ、カツ丼でもどうだい」と妥協の余地を探ったり、新たな解決法を示唆したりします。


ただ、この方式はあまり行儀が良いとは言えないので、相手の主張が無理無体で、デッドロックに乗り上げたら商談がこわれても仕方ない、というような場合に限ったほうがいいです。
そうでないと、ブラフばかりする奴だと思われて、評判を落とすだけになってしまいます。


しかもこれはコンビの呼吸をうまくあわせることが必要です。
これがあわないとかなり間抜けになってしまいます。

悪い刑事の言う事が説得力がないと、単なるブラフと思われてしまうし
いい刑事がすぐにとりなしてしまうようだと、逆に相手になめられてしまいます。

チームワークと状況判断力が重要になってきます。

しかし、下打ち合わせに参加してなかったり、参加してても状況が読めない(とか味方を信用していない)ひとがいると、悪い刑事のつっこみを自分が真に受けて「まあまあ、そこまで言わなくても」などとて言ってしまうことがあります。こうなると最悪。
大体こういう風にぶち壊すのは、別に出なくてもいいのに交渉にしゃしゃりでてきたエライさんである事が多いですね。(逆に相手方にそう言う人がいるとチャンスです)

このへんも、ドラマや小説の刑事物で、本庁から割り込んできた人が混乱の原因になってしまうところと似ていますね。


捜査も交渉も、現場を知っている人がやるのがよさそうです。
コメント (2)
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