一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

浜の真砂は尽きるとも

2009-10-31 | よしなしごと

特に「儲け話」や「うまい投資」のネタは尽きることがないようです。  

証券取引等監視委員会の「臨店検査中の検査対象先」(2009年10月28日現在)です(参照

<金融商品取引業者>
Art Investment Bank(美術品投資ファンド)
ウィズダムキャピタル (ベンチャーキャピタル)
エプソム愛馬会 (競走馬ファンド)
カスタマイト (ベンチャー投資ファンド)
ケネディクス・リート・マネジメント(リート運用会社)
ジャパンホースマンクラブ (競走馬ファンド?)
セントレード(FX)
木証券
立花証券
東洋証券
富証券
日本アイビートレード (投資助言代理業)
三井物産ロジスティクス・パートナーズ (リート運用会社)

普通の証券会社やリート運用会社のほかに、いわゆるオルタナティブ投資関係の会社が多くなっています。
僕はこういうのを見ると「怪しい」という気持ちが先立ってしまうのでちょっとホームページを見てみました。  


Art Investment Bank  
コンテンポラリーアートの投資ファンドなどをやってます。 
美術品やアートに全然詳しくない素人の疑問としては 
年3.5%の運用報酬、売却成功報酬35%(倍額以上で売れたときは50%)というのは高いのか安いのか(僕だったらファンドの方をやりたい) 
運用期間4年4カ月(最長6年6カ月)というのは短いんじゃないか。コンテンポラリー・アートって要するに先物投資みたいなもので、そんな短期でブレイクする作家ばかりなんだろうか。 
そもそもコンテンポラリー・アートって評価が定まらないから「コンテンポラリー」なので、売却価格の適正さはどのように担保されるんだろうか。(僕ならここのファンドの出入りの画商になりたい)    


ウィズダムキャピタル  
ググった時点でこんなのがヒットしてきます。 
さらにホームページでもこんな告知が

当社名を詐称した勧誘案内について

 最近、 
「ウィズダムキャピタル管理部の者と名乗って、某会社への直接出資の勧誘電話があった。」 
或いは 「ウィズダムキャピタルの者ですが、保有されている未公開株で処理に困っているものがあれば当社で買い取ります、等の電話があった。」 
等と、当社名、或いは類似社名をかたった勧誘電話の情報が多数寄せられております。  

当社がご案内しておりますのは、当社が直接組成し運営管理をしている投資事業組合への出資のご勧誘のみであり、未公開株式の直接売買或いは売買のあっせん等は一切行っておりません。   

なお、電話番号は「非通知」となっていたようですが、当社は「非通知」でのご連絡は一切いたしておりません。  

上記のような不審な案内を受けられることがございましたら、当社にご確認いただきますようお願い申し上げます。   

既にネタになっている感じですね。 

まっとうな会社なら、SESCに隅から隅まで検査してもらって身の潔白を証明したいと心から思っていることでしょう。


エプソム愛馬会  
競走馬ファンド。 
そもそも出資する前に有料の会員になる必要があるようで、ホームページから「出資予約」(という名の有料会員勧誘?)を受け付けているけど金融商品の説明は書いていなくてこれってちょっと脱法的じゃない?とか金融商品の勧誘にはなっていないとしてもファンド概要とかリスクを説明する前に有料会員への入会を強制するのって消費者契約法上どうよとか突っ込みどころ満載です。

あげくのはてにホームページがないジャパンホースマンクラブ と住所と電話番号が同じというあたりで、もはやネタとして唾付けておこう、というレベル。

いかに登録制度で事後監督型行政とはいえ、金融商品取引業者登録の時点で住所はおろか電話番号も一緒のものを別会社として登録を認めてよかったんでしょうか。  


こうなると、コンサルティング会社が投資助言や一任運用に手を広げたカスタマイトや投資レポートを有料で売っている投資助言代理業の日本アイビートレードとかは、とてもまともに見えてきます。万が一悪さをしても被害の範囲や額が高が知れているでしょうし。  


さて、この中からいくつニュースになるのが出てくるでしょうか。

コメント
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