一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

It's not over till it's over.

2005-05-16 | ネタ
仕事関係で読んでいたの本の中に、1940年代から50年代にかけてのニューヨーク・ヤンキースの名捕手ヨギ・ベラ(Yogi Bera)のエピソードが引用されていました。


ピザ屋で「ピザを6つにカットしますか、8つにカットしますか?」と聞かれたヨギ・ベラは
「6つにしてほしい。8つも食べられるほどお腹が減ってないからね」と答えたとか。


調べてみると、ヨギ・ベラは選手としてもものすごい実績を残したのですが、数々の名言・迷言でも有名な人のようです。
長嶋茂雄さんのような人だったのかもしれませんね(年代的にはヨギ・ベラが元祖ですが)


彼の名言の中でもいちばん有名なのは記事のタイトルの"It's not over till it's over."でしょう。

元は「(試合は)終わるまで終わらない」ということだったのでしょうが、いろんな文脈で(特に男女関係など)歌や記事の見出しなどに使われていますね。
ヨギ・ベラがオリジナルだとは僕も今回はじめて知りました。


ヨギ・ベラの名言集はこちらをごらんください(ちなみにここではピザの話は4枚vs6枚になってますが)。
ほかにも、元気付けられたり、思わずニヤッとしてしまう名言がいっぱいあります。


"Slump? I ain't in no slump. I just ain't hitting."
「スランプだと?俺にはスランプなんかない。単に打てないだけだ」

"Think! How the hell are you gonna think and hit at the same time?"
「考えながら打てだって?そんなこと出来るわけないじゃないか!」

"Baseball is 90% mental -- the other half is physical."
「野球は9割がメンタルなスポーツだ、残り半分が運動能力の勝負だな」

"I knew I was going to take the wrong train, so I left early."
「列車を乗り間違うってわかっていたから、わざわざ早く出たんだよ」

"It was impossible to get a conversation going; everybody was talking too much."
「みんなが喋りすぎるから、会話になりゃしなかったよ」



以下の迷言は、僕の訳では面白さを伝える自身がないので、みなさんのセンスで訳をつけてみてください。


"You can observe a lot just by watching."
"If you can't imitate him, don't copy him."
"I made a wrong mistake."



(ご参考:拙訳)
「見ているだけで、いい見物ができるよ」
「そっくりにできないんなら、真似しちゃダメだ」
「下手な失敗をしちまったぜ」

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小さな勝利、小さな敗北

2005-05-15 | あきなひ
仕事の打ち合わせや商談で、話の本筋に関係ないところにどうでもいい論点をつくり、やたらにこだわって話の進行を損なうひとが時折いる。

自分の気がついた論点が、自分が気がついたということ自体で重要性を持っているかのように思い込んでしまうようだ(そういう傾向は僕にもあるんだけど)。
そして、その「重要な」論点に気がついた自分を自慢したくなる。

「仕事を通じての自己実現」が歪んだ形で出てきてしまうんでしょうね・・・


期限が切られている商談で、相手方にこういう人が現れるとやっかいである。
こういうときは「頭のいいオジサンコンクール〇〇地区予選を始められちゃったよ~」などととりあえず陰口をたたくことにしている。

または、「小さな勝利にこだわるタイプは困るよね~」などともいう。


こういう人は、そこの論点だけ「さすがおっしゃる通り。参りました!」と「小さな勝利」を与えれば、けっこう他の重要なところは簡単に通ってしまうことが多い。


なので、「自称頭のいい/小さな勝利に拘るオジサン(オバサンとか若者もいるんですけどね)には小さな勝利を」というのがいちばんの処方箋です。

機会があればぜひお試しを・・・



***********************************

こんな風に「小さな勝利にこだわるオジサン」を揶揄していますが、実は自分自身小さな勝利にけっこう拘るタイプだったりします
(だからこそ、同類のことが気になるのかもしれません・・・)



<今日の小さな勝利>

Pizza Salvatore Cuomoのピザ(最近デリバリーの店ができて、デリバリーとしては一番おいしいと思う)を食べようと電話しようとしてふと、Takeout(この場合取りに行く、が正確ですが)したほうが、1枚500円安いし、できたてに近いものを食べられる、と思い、車で5分ほどの店まで取りにいった。



※正直に言うと500円の動機が大きかったですね。おかげでアランチーニ(完熟トマトのライスコロッケ(600円))が買えたし


<今日の小さな敗北>

ピザを買った帰り道、Tsutayaでビデオをレンタルした。
そういえばオンラインクーポンで旧作半額だったな、と携帯を取り出したところ、電池切れ

こういうのはとても悔しい・・・



結局500円の勝利と195円の敗北なんですが、けっこう波乱万丈気分を味わえました
なんと言っても305円勝ち越したしね(笑)
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「家に帰って本を読む」

2005-05-14 | よしなしごと
昨日負けたからと言うわけではないが、やはり麻雀はほどほどにしておいた方がいい。

特に昨日はスタートが遅かったため1時くらいまでやっていたので、今朝に妙な疲労感を引きずってしまった。

どちらかと言えば「時間の無駄」に分類されるんだろうな。


そこでふと思い出したのが、だいぶ前(15年以上)に読んだ安岡章太郎のエッセイに書いてあった、三好達治から聞いた高村光太郎の言葉(って、ものすごい伝聞ですが、本が手元にないので記憶に間違いがなければ、という前提です)


どんな馬鹿でも醜女(しこめ)でも、女と話す方がいい。
男と話すくらいなら、家に帰って本を読む。



※ひょっとすると「醜女」は「オカチメンコ」の記憶違いだったかもしれませんが、上の「シコメ」の方が全体が七五調になっているので高村光太郎っぽいかな、と勝手に思ってます。


この気持ち、男としてはとてもよくわかります。
特に、建設的でないグチや自慢話に付き合わされるときは痛感します


また、「〇〇〇〇〇〇するくらいなら、家に帰って本を読む」という七五調の決め台詞は、つまらなそうなのでやめておこう、と思うときに心の中でつぶやくのに最適ですよ

ぜひお試しください(読書がお好きでない方は他の物を5文字で入れてください)。


PS 女性の側から見たバージョンを考えようとしたのですが、男女を逆さにすればいいってわけでもなさそうですね・・・
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「ヒトより場所」の日

2005-05-13 | よしなしごと
今日は、夕方麻雀の面子が足りないからと声をかけられ、「先生」関係と接待(といってもほとんど内輪みたいな)麻雀でした。


僕は麻雀自体は嫌いではないんですが、タバコが煙い中でずっと座っているのがちょい苦痛なのと、同じ時間の無駄なら飲んだくれている方が好きなので、普段自分からは誘いませんし、積極的に誘われようともしません。


なので、やっても年に数回、というところ


でも、やる以上は勝たせていただこう、と、けっこう気合を入れて望む。


しかし、今日は個人のツキや腕より「不運の席」の影響が圧倒的でした。
半荘6回で2回毎に席変えするんだけど、そこの席に座った人はすべて最下位


結局そこに一度も座らなかった先生の一人勝ちでした。


さすが13日の金曜日だけあって、妙なことが起きるもんですw
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マーフィーの靴

2005-05-12 | よしなしごと
手持ちの革靴の中で、これを履くと必ず雨が降る、というのがある。

ここ数日曇り空ながらなんとか持ちこたえていたので、今日も大丈夫だろうとその「雨靴」を履いて行ったら、案の定帰りは雨に降られた。

しかもこの靴は皮底なので、雨量が多いとかなりつらい。
でも、夏場は必ず雷雨に遭ったりするんですね、これが。


ちなみに知り合いの靴マニア(革靴だけで50足くらい持っているらしい)に言わせると、革底でも雨に強いメーカー(仕様)もあるらしいが、1足ウン10万の誂え(bespoke)の靴をヨーロッパで作る(それもジョン・ロブもパリのエルメス傘下のJohn Lobb Parisとイギリス本家とどっちががいいとか言ってる)奴のセリフなので、参考にはならない。

この「靴・鞄マニア」の世界も、話に聞くと相当deepなようです。

本人を売らない程度でかつ面白いネタが書ければ今度upします。
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飲み会 old fashoned

2005-05-11 | 飲んだり食べたり
昨日は内輪の打ち上げ(というより3月末にクローズした案件にかこつけた飲み会)があった。


刺身中心の料理も美味しく
やっぱり刺身には冷酒だよな~
と最初だけ純米大吟醸などを奮発し、けっこう楽しく盛り上がった。


店をでたところでばったり会社の人間と会う

向こうは取引先との懇親会風。
こっちのメンバーにその取引先と懇意にしている者がいたので、二次会は合流する事にした。



それが間違いの始まり・・・



二次会はカラオケに行ったのだが、先方もなかなか芸達者。
部屋が広いので踊るわ歌うわ、元気元気(って自分も参加してるんだけど

久しぶりに昔風のちょっとはげし目のノリの飲み会でした。

しかも年齢層も似通っていたので、妙に古い歌のオンパレード
(ピンクレディの振りつけをみんな(多数のオヤジと若干名の同年代の女性)覚えているとか、ね



妙な盛り上がりはとどまるところを知らず、また、途中参加もあったりして、結局お開きになったのが2時過ぎ

今日は二日酔いはなかったものの、寝不足がつらかった・・・



写真は、二次会に行く途中で買った焼芋がかなり美味く、感動したので写真に撮ったんだけど、暗いところで食べかけの芋の断面を撮ったので、(それに酔ってたし)わけがわからないものになってしまった、というものです。
それでもあえて掲載したのは、背景のスクリーンに歌詞が映っていたから。

オヤジ(と若干の同年代の女性)でこんな歌歌ってたんだよな・・・
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冷や水

2005-05-10 | よしなしごと
近所のスポーツクラブに入会して1ヶ月が経った。

連休中に「フィットネス・チェック」ということで、いろんな測定をした結果
年齢の割には結構いい数値が出たのでちょっと嬉しかった

筋力もそうだが、体脂肪率なども思ったより少なく、全体的にバランスが取れているとのこと


ただ、関節(肩甲骨と股関節)の可動域が比較的小さいというので、ストレッチを教わるのと同時に、
体幹部(腹筋・背筋)を中心とした筋力と心肺機能の維持・強化を中心にトレーニングメニューを作ってもらった。


で、早速前週末から新メニューに張り切って取り組む
(要は調子に乗りやすいタイプということ)

新メニューも難なくこなし、「ま、この程度なら楽勝」などとうそぶいていたが


筋肉痛は後からやってくる

それも、歳をとるほど忘れた頃にやってくる。
調子に乗った罰であるかのように・・・

しかも筋肉痛が発現するのは運動の「年齢×時間」後、といわれているが、それがけっこう正確なのが哀しい。


ということで、週明けに現実をまざまざと見せ付けられ、筋肉痛の身体をかばいながら仕事に向かいました
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教訓を学ぶ余地もありません

2005-05-09 | よしなしごと
今回はJR事故とはまったく関係なく、「失敗に学ぶ」なんて上等な話でもありません



昨日は広尾にあるCHA NO YU 茶の愉というティー・ショップで緑茶の新茶の手揉み実演などを覗いたりしていました。

ちなみに実演したのは「『静岡製茶手揉技術士』『日本茶インストラクター』の資格を持つ茶師・平柳利博氏」だそうで、いろんな資格があるものです。実際ご本人は肩書きがなくても十分雰囲気のある方でした。


問題はその店の隣。
ふとみると「お好み焼き・鉄板焼 元」という看板。


せっかく新茶を試み比べたりしてゆとりのある気分だったのが、この店名が過去の記憶をよみがえらせ、ひとりトホホな気分になってしまいました。
(念のために言うと全く店のせいではありません)


*************************

社会人になったばかり、という相当前の話。

当時白金に住んでいる知り合いがいて、彼の話によると、白金台の杉の木屋スーパーの近く(今で言うプラチナ・ストリートの恵比寿寄りの端の方)に深夜までやっているお好み焼き屋があり、そこは遅い時間帯になると、AV女優の溜まり場になっているという噂があるとのこと。

プロダクションが近くにあるとかなんとか、もっともらしい理由がついていた。

その店が確か「元」と言ったと思う。(相当前の話なので記憶違いの可能性も大です)


で、早速次の週、残業で遅くなった日を見計らい、残業仲間の会社の友人を誘い、タクシーを飛ばして件のお好み焼き屋に喜び勇んで行った。


誰が来るかな・・・
知ってる子だといいな・・・
お知り合いになったらどうしよう・・・

などと、つまらん妄想をたくましくしながら、お好み焼きをつついてました。


しかし23時過ぎから1時近くまでねばったものの、AV女優のAの字も現れず

長時間粘ったせいでお好み焼きにしてはかなりの高くつき、帰りのタクシー代の出費も加わり
結局徒労感と寝不足だけがお土産に残りました


単なる馬鹿ですよね


何の裏づけもなく、目先の欲に惑わされた行動のよくある結末であります。
※裏付けがあったとしてもろくでもない行動である事には変わりないですがw

(そういえばこの頃はこんなことばかりしていたような・・・)


教訓:馬鹿につける薬はない



でも、今でもやっている事は五十歩百歩かもしれません

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いつも結果オーライとは・・・

2005-05-08 | よしなしごと
昨日の話は、結局事なきを得た、という話でしたが、今日は失敗談を。


同じバイトで、トラックに積荷を積んで別の下請けの町工場にもって行くという用事があった。
ただ、積荷は紙が重なってパレットに乗っかっているものでがかなり重そう。
フォークリフトで積んだ瞬間に、車体が大きく沈み込んだ。
何となく800kgくらいはありそう。
それなので、できるだけ前輪と後輪の中間、重心の近くに積む。

注意しながら目的地の町工場に着くと、オッサンに「今持ってこられても困るんだよね、仕事の順番は次なので、邪魔になるから明日持ってきてよ」と言われる

しょうがない、無駄足か、と思ったところに
「あ、これ、出来上がってるからついでにもって帰って」
と、別のパレットを断る間もなく積まれてしまう。

うーん、これで積載加重オーバー・・・?

しかし、いまさら文句言うのも気が引けたし、
(※ここが判断ミスその1)
車で10分くらいの距離。
ちょっと遠回りすれば、平坦な道だけで帰れそうだったので
(※ここが判断ミスその2)
慎重に運転して帰ることにした。


動かしてみると、ハンドルの感覚が乏しいことから車の重心が後ろに寄っていることがよくわかる。
そこでクラッチのミートや加速に気をつけながら、安全運転で進む。

残り1km足らず、というところで信号にひっかかった。

信号が青になり、ゆっくり始動したはずが


バンッ   
ドサーッ  


という音が荷台から・・・

サイドミラーで後方を確認すると、夕日を受けてキラキラと光る金色の紙が舞っている
(何でよりによって金色なんだ・・・)


車を飛び降りる。

反対車線もふさいでしまったため、バスが横に止まっていて、運転手が「あ~、ひでぇや、これ・・・」とつぶやく声が聞こえる。
(わかってるって・・・)

後続車や対向車にペコペコ頭を下げながら、ちらかった紙を拾い集め(幸い幌を閉じていたのでたいしたことはなかった。)、幌の中を覗く。

パレット全体がひっくり返っているのでなく、パレットの上の紙の束を結束しているプラスチックの帯(これを特殊な道具でギリギリと絞って、金具で止める)が切れて、荷崩れを起こしたようだ。

ひょっとしたら結束がゆるくて、傾きやすくなっていたのかもしれない
(※出発時点で確認しなかったのが判断ミスその3)


荷台の中をまたくずれないように、とりあえず平らにならし、拾った紙を入れ、交通の邪魔にならないようにトラックを路肩に寄せるまで、都合約5分。

片側1車線だったため、自分の後ろは見渡す限りの渋滞



とにかく通り過ぎる車にペコペコ頭を下げたあと、救援を呼びに公衆電話へ走った(当時携帯なんてなかったw)


「多分大丈夫だろう」という判断が裏目に出た典型例ですね。
そもそもリスクをとる必要があったのか(断れなかったのか、または2往復したって20分余計にかかるだけ)
リスクをとるとしても、安全確認はより慎重にすべきだったのではないか

いろいろ反省はあります。


あのとき渋滞に巻き込まれた皆さん、ごめんなさい
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「怖い経験」をする訓練はあったか?

2005-05-07 | 天災・人災
JR福知山線の事故について。

事故の原因はカーブ直前で急ブレーキを掛け、しかも速度オーバーで進入したために大きな遠心力がかかり、脱線したと想定されている。


実は自動車で似たような体験をしたことがある。


学生のころのアルバイトで、1トントラックを運転していた。
首都高速を5号線から品川方面まで運ぶというのがその日の仕事。
竹橋インターから環状線をそのまま走ると江戸橋インターの渋滞にかかるので、八重洲トンネルを通ることにした。

八重洲トンネルは、高架の竹橋インター(毎日新聞社の裏あたり)から八重洲の地下トンネルに入るため、環状線の分岐から一気に下り坂になる。
そしてそのまま緩い右カーブが続く。

しかし緩いといっても程度問題。

その日積荷を満載したトラックは下り坂でかなりの加速がついていた。
気がつくとカーブの入り口が近づいている。

そこで思ったのが
・このままでは曲がりきれない
・ブレーキを踏んだままカーブに入ると横転する
・急ハンドルを切っても横転する


しかしサイドミラーで確認すると、幸いなことに後続車はいない。

そこで、
2車線全部をつかって大きな弧を描いて(左車線→右車線→左車線、という形で右カーブを緩和させる)回り、あとは運を天にまかせることにした

残りの直線でタイヤがロックしない程度に急ブレーキをかけ
カーブに入るところでブレーキを若干もどすとともに、ゆっくりハンドルを切る

右車線の右の壁ぎりぎりまで寄せ、カーブの出口で左の壁とタイヤのスキール音とハンドルの感触を確かめながら、どうにかすれすれで抜ける事ができた



なので、運転士の「やばっ!」という気持ちはよくわかる。


事故を防げなかったのはATSが旧式だったのが原因、といわれているがはたしてそうだろうか?


運転士の訓練で、緊急対応とか危険な操作のシミュレーションが足りなかったのではないか。


電車は1トントラックのような軽いものではないから、上のように運を天に任せてどうなる、という余地は小さいはずなので、たとえば

制限速度70km/hのカーブは実際の限界速度がどれくらいなのか、
乗客数による車両の重さが車体の姿勢変化にどのような影響を与えるか、
列車のように連結部のあるものはカーブの途中でブレーキをかけるとどうなるか
を知っておく事は重要だと思う。

そうすれば、「カーブは怖い」ということが頭に叩き込まれる(僕は叩き込まれました)し
最悪速度超過で進入したときにやっていいことといけないことの区別がつくのではないか

飛行機でフライトシュミレーターがあるように、列車でも運転手シュミレーターは(「電車でGO」があるくらいなんだから)あるんじゃないかと思うが、実車でできないそういう訓練は十分だったのだろうか?


素人考えで恐縮だが、脱線の原因となる遠心力や車台の傾きへの影響が速度超過と急ブレーキによる姿勢変化のどちらの要因が大きいかを運転士が理解していたら、ひょっとして最後の最後に何かできること(急ブレーキをかけ続けずに姿勢を制御したまま設計限界速度まで減速して抜ける、とか、フルロックまでの急制動をかけつづけてとにかく速度を落とすとか)があったのではないか。

今回の事故は何も対処のしようがないくらいの速度オーバーだったのかもしれないが、もし運転士が怖さを知っていたら、そんなどうにもならない速度まで直線で加速する事もなかったのではないか、と思うのだが。


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Bowling for JR West

2005-05-06 | 天災・人災
JR事故に関連して、車掌がボウリング大会に興じていたことがとりざたされている。

確かに不謹慎な行為ではあるが、ボウリングをやめなかったことや、そのあと居酒屋に行った事、はたまた二次会でどうしたこうした、というのがそんなに公共放送を使って報道するほど大事な事なのだろうか?


確かにブランドを傷つける行為ではあるし、「バッシング」には最適のネタではあるが、重要なのは、組織全体で価値観の共有化ができていないことであって、ボウリングをどうしたこうしたという個々の非行の詳細ではないと思う。

ここが「法人の責任」の難しさでもあるが

たとえばJR西日本の個人株主がどこまで責任を感じるかと言えば、「自分の株の価値を下げるようなことをして」と文句を言うだけだろう。

また、従業員=サラリーマンも有限責任の集合体であり、だからこそ統制の取れた安定した組織運営ができる(彼らに言わせえれば「こんな安月給で働いてるんだ」(実際に安いかどうかはさておき))という部分もある。

となると、経営者の責任、ということになるが、経営者は「組織を機能的に運営できなかった」ということで責められるべきであろう。

すなわち、ボウリング事件も「反省の気持ちが足りない」というのでなく、内部統制や価値観の共有化ができていなかったという文脈で議論されるべきではないか。
鉄道会社の任務は、ダイヤどおり安全確実に列車を運行させる事にあるから、たとえば翌日の夜行列車の乗務員が、事故の報道に衝撃を受けて前の晩一睡もできなかった、というのでは困るわけだ。


さて、ボウリング事件に話をもどすと、マスコミもボウリングを何ゲームやったかとか、居酒屋でいくら使ったかという現象面をあげつらい、それに対して頭を下げる車掌区長の映像を映してウサ晴らしするだけでなく、「なぜそれが起きたのか」を掘り下げて考えて欲しい。


個人的な意見では、自浄作用が効かない、内部統制が徹底できない理由の一つとして、鉄道事業の許認可制があるのではないか。
つまり「こんな安月給で働いてるんだ」と「許認可なので競合相手がいないからつぶれやしない」が重なると、組織の論理優先の行動に走るのではないかと思う。


そう考えると、このメンタリティは、同じ許可業態であるテレビ局にもあてはまる。

たとえば名義株を使って有価証券報告書虚偽記載をしていたことは記憶に新しい。


だから、気持ちはすごくよくわかると思うんだけどな・・・

あ、だから、つっこんだ報道はしないのか・・・
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店員顔?

2005-05-05 | よしなしごと
今日ホームセンターの園芸売り場をうろついていたら、いきなり店員と間違われて「これ、いくらですか?」と尋ねられた

そういえば、日曜も、服を買いに行ってフィッティングルームの順番待ちをしていたら、「トイレどこですか?」と聞かれた



そう考えてみると、けっこう店員と間違えられることが多いような気がする。


数ヶ月前、会社帰りにデパートをうろついてたら、やはり店員に間違われた
周りにスーツ姿の会社帰りのサラリーマンはいたのに・・・

そうそう、アメリカに出張中に、お土産を買おうと寄ったデパートで、いきなり店員に間違われたこともあった
このときは、昼間スーツでうろついていたのが原因だろう(東洋系の店員もいるだろうし)



自分自身はどちらかと言えば表情は無愛想な方だと思うし、
別にきょろきょろしているわけでもない(つもり)


ひょっとすると「店員顔」のようなものがあるのだろうか?

(あったとしても僕の顔は違うと思うけどなぁ・・・)


それとも、あまり真剣に買い物をせずに、ぼーっと突っ立ってるからなのだろうか?


はたまた、世の中、あまり周りを見ずにとりあえずものを尋ねる人が多いだけなんだろうか?


謎は深まるばかり・・・
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スチームボーイ

2005-05-04 | キネマ
「スチームボーイ」

感想を一言で言えば「劇場で観ればよかった」



19世紀末、蒸気機関の発明で産業革命に沸いたイギリスでのスチーブンソン(蒸気機関の発明者)のライバルを祖父に持つ天才発明家一家の少年の物語

何しろ絵の美しさ、迫力に脱帽。
もともと大友克洋は細密な描写が持ち味なんだけれど、それがメカに限らず、19世紀末のロンドンの町並みの描写にも生きている。
宮崎駿は最近CGを多用しているけれど、(素人目なので間違いかもしれないですが)セル画独特の奥行きを感じさせる絵が美しい。

ストーリー自体は、大友克洋にしては真っ当な、少年のビルドゥングスロマン。
ただ、はっきりと善悪を分けないところは「らしい」といえばらしい。

その分、破天荒なストーリー展開とかはなく、きれいにまとまっているが、ところどころに「人間、筋や理屈じゃないぜ」という遊びが垣間見えて楽しい。


僕は大友克洋は「童夢」からはいって、昔の作品に遡っていったので、背景の説明のないアプリオリな大きな力、とか不条理とかが持ち味だと思っていた。

彼の絵は「破壊」の場面がけっこう多くて、破壊の無条件の楽しさを(その快感の危なさも含めて)生き生きと描いている。

今回もかなりいろいろなものを徹底して壊していて、その辺はいちいち反省しちゃうジブリ系より潔くていいと思う。

そこで思い出すのが「気分はもう戦争」
もう20年以上前に本屋で立ち読み(昔は立ち読みができた)したので、正確な記憶はないが、
中ソ戦争に巻き込まれた主人公が正規軍(自衛隊?)に加わらないか、と言われて
「この戦争は自分が勝手に始めた戦争なんだ。自分の戦争は自分の好きなようにやる。人から言われて戦争なんてできるか。」
というようなことを言い返すシーンを思い出した。
※ただ、この本の原作は矢作俊彦だったんですね。


人物の造形が今ひとつ足りないとか、大友克洋にしてはおとなしい、とかいろいろ批評されそうだけど、アニメとしてはとても上質で楽しめる映画だと思います。
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思い込みに注意!

2005-05-03 | よしなしごと
昨日の話

会社で昼食に出たところ、連休の谷間で休みの店も多いのか、どこも逆に普段より混んでいた。

そこで、うろうろしていると、小さいビルの入り口で「本日開店ですよ~」とカレーを売っているインド人風(パキスタン人かもしれないけど区別はつきません)の女の子がいた。
試しに入ってみる。

店は地下にあり、カウンター+椅子が6席程度のスナック跡という雰囲気。
食器棚には前のテナントの残したとおぼしき和食器などもある。

客引きの効果か店内は満員、といっても15人ほど。
それを2人で切り盛りしている。

初日なので段取りの悪いことは仕方がないとしても


カレー自体がまずい・・・


ルーが生ぬるい
そのうえ異常にしょっぱい(辛いのでなく塩がきつすぎる)

ナンが作り置き(というより市販品を焼いて貯めておいてある)でそもそも美味しくない上に、油を塗りすぎ


ということで、期待を大きく裏切られてしまいました。



でも、「インド人だからおいしいカレーを作るはずだ」というのは単に人種的偏見というか思い込みに過ぎないことは、ちょっと考えてみればわかること。
どこの国でも料理のうまい人と下手な人はいるはずなのに・・・

※ そういえば昔、新橋の屋台で中国人がラーメンを作っていたので期待したら、てんでまずかった、ということもあった。
あれはテキ屋に雇われているだけの人だったんだろう。


ことほど左様に「○○人は××にちがいない」と外見や属性で判断してしまうことはよくある。
それが人種・国籍とからむと、その国のイメージの影響を大きくうけるわけですね。


でも、

人見知りするイタリア人
美的センスのないフランス人
料理の下手な中国人
金儲けの下手なユダヤ人
運動音痴やリズム感のないアフリカ(系アメリカ)人
数学の苦手なインド人
勤勉でない日本人
ノリの悪い関西人

なんてのは、いて当然なんでしょう。


気をつけたいものです。


余談ですが、

以前「青目・金髪」でどこから見ても「ガイジン」だけど英語がしゃべれない、という人に会った事があります。

父親がハーフで、母親が母国語が英語でなくて、家庭でもずっと日本語。
生まれてから日本育ちでずっと公立校、というプロフィール。

「街でガイジンに英語で道とか聞かれると逃げちゃうんですよね~」
と苦笑していた。

なかなか大変なようでした。
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極楽極楽・・・

2005-05-02 | うろうろ歩き
連休の谷間だというのに予定を入れられてしまい、密かにサボろうと思っていた計画は頓挫して、今日は出社。

などと悠長なことを言っていたら、結局いろいろなことが起きて、バタバタの一日だった

帰りに、以前感動したタイ古式マッサージの比較的良心的な価格の店をネットで見つけたので、寄ってみることにした。

新橋の烏森神社の近くの路地にひっそりとたたずむ、ちょっと怪しげな店構え。
ただ、施術自体はけっこうまともで、満足できました。
コストパフォーマンスは、タイ古式マッサージとしては高いほうだと思います。

タイ古式「マッサージ」といっても他人の力を借りての「強制ストレッチ」のようなところもあり、術後は全身にかなりの疲労感(だるさ)が残りそれも満足感のうち。

家に帰って、昨日とっておいたローズマリーの葉(立性の株を植えたのが、枝わかれして重そうだったので剪定したところからとったもの)を煮出し用のティーバッグに入れて、浴槽に。
自家製ハーブバス

効果のほどは定かではありませんが、一日置いてあった化粧室にもいい香りが残り、お湯も何となく柔らかくなった感じがします。

例によって本を読みながら半身浴を30分ほどして、あがると
もう何もしたくない~というくらいの満足感と脱力感です

ということで、今日はこれまで
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