楽今日会(らっきょうかい) という会が 年に2回あります。
昨夜はこの会へ出席しました。
これは 同じ会社に勤務していた 定年退職者の勇士で結成された 旧交を温める
飲み会なのです。
3-4年ほど前になりましょうか 定年退職後 悠悠自適を送っておられた 昔の上司のお葬式に参列し
亡くなった上司も この会のメンバーだったと聞かされました。
このお葬式会場で 会の世話役にナンパされ 以降 休まず出席組になりました。
だいたい毎回 皆勤組は8名ほど 時々出席組は3-4名という
上は80歳 若手でも60代後半の 「 今日を楽しく生きよう 」 という おじさんばかりの会で
なんと くりまんじゅう 紅一点なのでありますっ!
昔は 取締役や部長であり ~です ~ます と敬語を使って話していた相手は
皆 好々爺となり この会では ○○ちゃん と出席者に呼ばれる私は
女王のように振舞い 「 △△さん そこのお醤油をとって 」 と申しつけます。
すると 昔のいかめしい部長は 遠くにあるお醤油をもって 女王の席にはせ参じ
うやうやしく 差しだすのです。
「 ○○ちゃんは 若いねえ 昔と全然かわらんねえ 」 とお世辞まで言うのであります。
だから この会へは欠席できんのよねぇ。
悲しいかな ほかの会員は やはり 昔のクセが抜けぬと見え 言葉づかいや振舞いが
当時の上司に仕える部下そのまま のところがあり 女王が 注意しなければ!
と思っていても お酒がまわるほどに そのクセも抜けていきます。
耳の遠くなった会員は やたらと声を張り上げ オシッコが出にくくなった となげき
一方で年金が減った話 もう一方では 妻のイビキがうるさくて寝られん とぼやき
女王の 「 もっと 夢のある話をするように! 」 との鶴の一声で
大昔になる 若き青春時代の 初恋物語をかたるのです。
お開きになり 別れのあいさつは 「 つぎの楽今日会まで 死なんようにしよう! 」
といつからかなりました。
女王は つぎの予定日を手帳にしたため
「 皆さま それではごきげんよう 」 と帰っていくのでありました。